1 つの物理ホストが複数の論理ホストをマスターできるということは、データサービスの部分的フェイルオーバーが可能であるということです。図 1-24 は、物理ホスト 3 つと論理ホスト 5 つの星型構成を表しています。この図では、物理ホストと論理ホストを結ぶ線によって、どの物理ホストがどの論理ホスト (およびディスクグループ) を現在マスターしているかを示しています。
phys-hahost1 によってマスターされている 4 つの論理ホスト (実線で示されています) は、個別にホットスタンバイサーバーにフェイルオーバーできます。図 1-24 のホストスタンバイサーバーは、全多重ホストディスクに物理接続されていますが、どの論理ホストもマスターしていないことに注意してください。
図 1-25 は、hahost5 だけがホットスタンバイサーバーにフェイルオーバー (部分的フェイルオーバー) した後の構成を表しています。
部分的フェイルオーバーでは、phys-hahost1 が論理ホスト hahost5 をマスターする権利を放棄し、phys-hahost3 (ホットスタンバイサーバー) がその権利を引き継ぎます。
同じ論理ホスト上にデータサービスを配置することによって、どのデータサービスを一緒にフェイルオーバーさせるかを制御できます。論理ホスト上のデータサービスの結合または分離に関係する問題については、第 2 章「構成の計画」を参照してください。