Sun Cluster 2.2 ソフトウェアのインストール

クラスタのトポロジに関する注意事項

クラスタ用の定足数デバイスを選択する前に、その選択が意味することに注意してください。クラスタのどのノードペアも、必ず定足数デバイスを 1 つ持つ必要があります。つまり、多重ホストディスクを共有するノードセットごとに定足数デバイスを 1 つ割り当てる必要があります。クラスタ内のすべてノードに、そこに接続されている定足数デバイスだけではなく、クラスタ内のすべての定足数デバイスの情報を通知する必要があります。scinstall(1M) スクリプトでは、ペアを組むことができるノードペアを次々と提供し、定足数デバイスの候補となる一般的なデバイスを表示します。

デュアルポート式のディスクを持つ、2 ノードのクラスタでは、単一の定足数デバイスを指定する必要があります。

デュアルポート式のディスクを持つ、3 ノード以上のクラスタでは、必ずしもクラスタノードのすべてがディスクサブシステム全体にアクセスするわけではありません。そうした構成では、ディスクを共有するノードセットごとに定足数デバイスを 1 つ指定する必要があります。

Sun Cluster 構成では、クラスタを構成する全ノードに Sun StorEdge A5000 などのディスク記憶装置を接続できます。この構成により、OPS などのアプリケーションは 3 つ以上のノードからなるクラスタ上で動作することができます。このように、クラスタの全ノードに物理的に接続されたディスク記憶装置は直接接続デバイスと呼びます。この種のクラスタでは、直接接続デバイスから 1 つの定足数デバイスを選択する必要があります。

直接接続デバイスを持つクラスタでは、クラスタインターコネクトで問題が発生すると、次のいずれか 1 つのことが発生します。

全ノードに対する直接接続デバイスを持たないクラスタの場合、定義では、複数の定足数デバイス (ディスクを共有するノードペアごとに 1 つ) が存在することになります。この構成では、2 つのノードが残って、その 2 つのノードが同じ定足数デバイスを共有する場合にのみ、定足数デバイスがその役割を果たします。

ノードに障害が発生した場合は、定足数デバイスを予約することができるノードが、クラスタの唯一のノードとして残ります。共有ディスク上のデータの完全性を維持するには、このようなノードが必要です。