Sun Cluster 2.2 ソフトウェアのインストール

クラスタ構成データベース用ボリュームの計画

インストールと構成では、クラスタ構成データベース (CCD) ボリュームを構成して、内部構成データを格納できます。SSVM または CVM を使用する 2 ノードのクラスタでは、CCD ボリュームをノード間で共有して、CCD の可用性の向上を図ることができます。3 ノード以上のクラスタの場合、それぞれのノードは CCD のコピーをローカルに保持します。共有 CCD の構成についての詳細は、「共有 CCD ボリュームの構成」を参照してください。


注 -

Solstice DiskSuite を使用するノード 2 つのクラスタで共有 CCD を使用することはできません。


それぞれのノードが専用の CCD のコピーを保持する場合、デフォルトでは、CCD に対する更新は、ノードの 1 つがクラスタのメンバーでなくなったときに無効になります。これにより、1 つのノードしか動作していないときにデータベースの同期が取れなくなることはなくなります。

CCD は、共有ボリューム用としてディスクグループの 2 つのディスクを必要とします。これらのディスクは CCD 専用であり、他のアプリケーションやファイルシステム、データベースが使用することはできません。

最高の可用性を得るには、CCD をミラー化してください。CCD を構成する 2 つのディスクはそれぞれ別のコントローラに存在するようにします。

CVM または SSVM を使用するクラスタの場合は、scinstall(1M) スクリプトから、構成内の共有ボリューム上に CCD を構成する方法について問い合わせがあります。

CCD の概要については、第 1 章「Sun Cluster 環境について」を参照してください。CCD を管理する手順については、『Sun Cluster 2.2 のシステム管理』の全般的な Sun Cluster の管理の説明を参照してください。


注 -

インストールでは、同じコントローラ上のディスクを選択できます。しかし、同じコントローラ上のディスクを選択すると、単一点障害が起きる可能性があるため、選択しないでください。