コマンドの構文は次のとおりです。
# vxdg -s init group_name device_name(s) |
1 つのコマンドに複数のデバイス名を指定できます。たとえば、グループ acct に 2 つのディスク (ミラー化ディスクと組み合わせたセット) を同時に追加できます。
# vxdg -s init acct c1t0d0 c2t0d0 |
上記のディスクは 2 台の SPARCstorage Array ユニットが同じ相対位置にあるため、このように選択すると便利です。
上記のようなディスク位置の組み合わせ以外を選択する場合は、それによってディスクの編成と保守作業が複雑にならないよう注意してください。
結果を検査します。
# vxdisk list |
acct ディスクグループは共有ディスクグループです。「共有」という用語は、他のノードがクラスタに結合した時点で、そのノードが自動的に acct ディスクグループをインポートすることを意味します。両方のノードからボリュームがアクセス可能になります。
コントローラ c2 の 2 番目のディスクのセットは、ミラー化ディスクとして使用されます。
1 つのコマンドにすべてのデバイスを指定する代わりに、共有可能ディスクグループ内の 1 つのデバイスを最初に指定し、次に、そのディスクグループの他のディスクを追加する方法もあります。たとえば、共有可能ディスクグループ acct の 1 台のデバイスを次のように初期化します。
# vxdg -s init acct c1t0d0 |
そして、acct ディスクグループに 2 番目のディスクを追加します。
# vxdg -g acct adddisk c2t0d0 |
練習 4: 続いて history、admin_system、log_node1、log_node2 の各ディスクグループを作成します。表 3-3に、各グループで使用するディスクの総数を示します。分かりやすくするため、(部分的ディスクではなく) ディスク全体を使用してください。
表 3-3 ディスクの総数
グループ名 |
最初のグループ |
ミラー化グループ |
合計 |
---|---|---|---|
acct |
ディスク 1 台 |
ディスク 1 台 |
ディスク 2 台 |
history |
ディスク 1 台 |
ディスク 1 台 |
ディスク 2 台 |
admin_system |
ディスク 1 台 |
ディスク 1 台 |
ディスク 2 台 |
log_node1 |
ディスク 1 台 |
ディスク 1 台 |
ディスク 2 台 |
log_node2 |
ディスク 1 台 |
ディスク 1 台 |
ディスク 2 台 |
システム内のディスクグループを一覧表示するには、vxdg list を使用します。
# vxdg list rootdg enabled acct enabled shared nnnnnnnnn.nnnn.node admin_system enabled shared nnnnnnnnn.nnnn.node history enabled shared nnnnnnnnn.nnnn.node log_node1 enabled shared nnnnnnnnn.nnnn.node log_node2 enabled shared nnnnnnnnn.nnnn.node |
ディスクグループを作成したら、CVM 構成レコードを表示します。
# vxprint |
このコマンドにより、システム内のすべてのボリュームレコードが一覧表示されます。
特定のグループを検証するには、-g オプションを使用します。
# vxprint -g group_name |