すべてのデータベースはバックアップを作成して定期的にクリーンアップする必要があります。 SunLink Server Manager やさまざまな Solaris コマンドがデータベースを管理するためのツールとして用意されており、さらに SunLink Server Manager を使ってほとんどのデータベース管理タスクを自動的に行うルーチンのスケジュールを作成することができます。
以下の節では、SunLink Server の WINS データベースの表示、バックアップの作成、復元、クリーンアップ、圧縮を行う方法について説明します。
WINS サーバーが複製または保存できる記録の数に決まった制限はありません。データベースのサイズはネットワークにある WINS クライアントの数によって決まります。WINS データベースはネットワーク上でクライアントが起動したり終了したりした結果に基づき、時間が経過するごとに成長します。
WINS データベースのサイズはアクティブなクライアントのエントリ数に直接比例する訳ではありません。時間が経過して WINS クライアントのエントリが古くなって削除されると、使用されていない領域となって残ります。
領域を復元して性能を向上させるには、SunLink Server コンピュータにある Solaris コマンドを使ってデータベースを圧縮します。 「WINS データベースの圧縮方法」を参照してください。
Solaris コマンド行あるいはWindows NT ツールである WINS マネージャを使用して、WINS データベースのバックアップの作成および復元を実行します。以下の WINS サーバーデータベースのファイルは /var/opt/lanman/wins のディレクトリに保存されています。このディレクトリは SunLink Server プログラムをインストールしたときに作成されます。
schema.db - このファイルは WINS がそのデータベースの構造に関する情報を保持するために使用します。
wins.db - これは WINS データベースのファイルです。
schema.db および wins.db ファイルは、絶対に削除または変更しないようにしてください。
NT ツールである WINS マネージャを使って現在のデータベースバックアップパスを調べたり、新しいパスを設定することができます。
WINS データベースのクリーンアップ (「清掃」とも言います) はデータベースのバックアップ作成に関連する管理タスクです。他のすべてのデータベースと同じように、アドレスマッピングの WINS サーバーデータベースにも定期的なクリーンアップが必要です。
別の WINS サーバーで登録されてローカル WINS サーバーに複製され、何らかの理由でローカル WINS データベースから削除されていない解放済みのエントリや古いエントリについて、ローカル WINS データベースを定期的にクリーンアップする必要があります。