Solaris PC NetLink 管理マニュアル

A.2 レジストリエディタの使用

レジストリエディタは、SunLink Server のさまざまなコンポーネントに対するレジストリのエントリを表示するために使うことができます。また、レジストリエディタを使用して、レジストリエントリの修正や追加を行うこともできます。

レジストリエディタアプリケーションである Regedt32.exe は、デフォルトフォルダにはありません。これは Windows NT システムの %システムルート%¥system32 フォルダに自動的にインストールされます。[スタート] メニューの [ファイル名を指定して実行] をクリックするか、またはコマンドプロンプトに切り替えて regedt32 と入力します。

A.2.1 リモートのレジストリへの接続

Windows NT レジストリエディタを使用して SunLink Server のレジストリを編集するには、リモートの Windows NT コンピュータのレジストリエディタから、SunLink Server システムに接続する必要があります。これを実行するには、レジストリエディタの [レジストリ] メニューにある [コンピュータの選択] コマンドを使います。

リモートで SunLink Server のレジストリに接続すると、HKEY_USERS および HKEY_LOCAL_MACHINE サブツリーが表示されます。

リモートレジストリの接続に関する詳細については『レジストリエディタのヘルプ』を参照してください。


注意 - 注意 -

SunLink Server のレジストリをリモートで編集するために、Windows 95 レジストリエディタを使うことは推奨されません


A.2.2 レジストリの表示

レジストリエディタではレジストリのサブツリーが表示されます。レジストリエディタに表示される階層構造は、Windows NT のエクスプローラのディレクトリの階層構造に似ています。

レジストリエディタを使用してどこまでレジストリを変更できるかは、ユーザーのアクセス権に依存します。一般に、あるアクセス権を持つユーザーは、他の管理ツールで認められているものと同種の変更を、レジストリエディタを使用して実行することができます。

A.2.3 レジストリエディタのコマンド

レジストリエディタのウィンドウや区画は、マウスまたはコマンドを使い、Windows NT のエクスプローラと同じように操作することができます。以下はその例です。

次の表に、それぞれのレジストリエディタウィンドウの表示をキーボードから操作するための方法を示します。

表 A-3 レジストリエディタのデータ表示操作に使うキーボードコマンド

手順 

キーボード操作 

選択されたレジストリキーの階層を1つ展開する。 

Enter キーを押します。 

アクティブなレジストリウィンドウの定義済みハンドルの全階層を展開する。 

CTRL + (*) キーを押します。 

選択されたレジストリキーの枝を展開する。 

数字キーのアスタリスク (*) キーを押します。 

選択されたレジストリキーの枝を折り畳む。 

Enter または数字キーの (-) キーを押します。 

次の表は、Windows NT レジストリエディタ、または SunLink Server Manager を使用して修正できるポリシーおよびそれに関連する SunLink Server レジストリキーとその位置の一覧です。

表 A-4 レジストリのポリシー、キーおよび位置

ポリシー 

SunLink Server のレジストリキー 

Alerter Service 

(SYSTEM¥Current¥ControlSet¥Services¥Alerter¥Parameters)

IncludeMessageHeader

CountNotOnNetworkCache

NotOnNetworkCacheTimeout

Computer Browser Service 

(SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥Browser¥Parameters)

MasterUpdate

BackupUpdate

BackupRecovery

MoreLog

Connected Clients 

(SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥Netlogon¥Parameters)

AutoDisconnect

LogonQuery

QueryDelay

RelogonDelay

File Name Space Mapping 

(SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥AdvancedServer¥FileServiceParameters)

NameSpaceMapping

UniqueSuffixLength

MixedCaseSupport

TruncatedExtensions

MappingSeparator

Netlogon Service 

(SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥Netlogon¥Parameters)

Scripts

Pulse (PDC のみ)

Update (BDC のみ)

Randomize (BDC のみ)

SSIPasswdAge (BDC のみ)

Server Announcement 

(SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥LanmanServer¥Parameters)

Hidden

SrvAnnounce

LmAnnounce

Solaris Account Mapping 

(SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥AdvancedServer¥UserServiceParameters)

CreateUnixUser ForceUniqueUnixUserAccount NewUserShell SyncUnixHomeDirectory

Solaris File System Integration 

(SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥AdvancedServer¥FileServiceParameters)

IgnoreUnixPermissions

UnixDirectoryCheck

UnixFilePerms

UnixDirectoryPerms

UseUnixLocks

UPS Service 

(SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥UPS¥Parameters)

IgnoreSIGPWR

PowerFailAddress

PowerFailMessage

PowerMessageInterval

Users Alerts 

(SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥LanmanServer¥Parameters)

AccessAlert

ErrorAlert

LogonAlert

A.2.4 レジストリキーと値

この節では、管理作業によって変更される SunLink Server のレジストリキーについて説明します。これらの値は、SunLink Server Manager またはレジストリエディタを使用して直接変更することもできます。SunLink Server レジストリのすべてのキーを把握しておく必要はないため、変更する可能性のあるものだけについて説明してあります。ほとんどの場合、レジストリの変更を有効にするためには、SunLink Server プログラムを停止して再起動する必要があります。

この付録で解説する SunLink Server のレジストリキーは次のパスにあるサブキーで定義されています。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services

A.2.5 SunLink Server キーの解説

SunLink Server レジストリの SunLink Server サブキーには、次のパスにあるサブキーが含まれます。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services ¥AdvancedServer

次の項では、これらのサブキー内に含まれるエントリを解説します。

A.2.5.1 警告パラメタエントリ

SunLink Server の Alerter サービスへのエントリが含まれるレジストリパスは次のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥AdvancedServer¥AlertParameters

A.2.5.2 ファイルサービスパラメタのエントリ

SunLink Server のファイルサービスに対するエントリが含まれるレジストリパスは次のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥AdvancedServer¥FileServiceParameters

A.2.5.3 ネット管理パラメタエントリ

SunLink Server Net Administration に対するエントリが含まれるレジストリパスは次のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥AdvancedServer¥NetAdminParameters

A.2.5.4 パラメタエントリ

SunLink Server Parameters に対するエントリが含まれるレジストリパスは以下のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥AdvancedServer¥Parameters

A.2.5.5 プロセスパラメタエントリ

SunLink Server のプロセスパラメタに対するエントリが含まれるレジストリパスは以下のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥AdvancedServer¥ProcessParameters

次の表は、デフォルト値の意味です。

表 A-5 lmx.srv プロセスのデフォルト値の意味

クライアントの範囲 

セッション最小数/lmx.srv 

セッション最大数/lmx.srv 

1-19 

12 

20-34 

20 

35-49 

24 

50-84 

28 

85-99 

28 

100-129 

32 

130-179 

36 

180-249 

42 

250-349 

44 

350-499 

10 

50 

500-749 

10 

60 

750-999 

10 

80 

1000+ 

10 

101 

A.2.5.6 RPC パラメタのエントリ

SunLink Server RPC Parameters に対するエントリが含まれるレジストリパスは次のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥AdvancedServer¥RpcParameters

A.2.5.7 共有パラメタエントリ

SunLink Server Share Parameters に対するエントリが含まれるレジストリパスは以下のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥AdvancedServer¥ShareParameters

A.2.5.8 ユーザーサービスパラメタエントリ

SunLink Server のユーザーサービスパラメタに対するエントリが含まれるレジストリパスは次のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥AdvancedServer¥UserServiceParameters

A.2.6 Alerter サービスパラメタ

SunLink Server の Alerter サービスに対するエントリが含まれるレジストリパスは次のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥Alerter¥Parameters

A.2.7 Browser サービスパラメタ

SunLink Server Manager を使用して次のキーのすべての値を変更することができます。SunLink Server のComputer Browser サービスに対するエントリが含まれるレジストリパスは以下のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥Browser¥Parameters

A.2.8 EventLog サービスエントリ

EventLog のサブキーには、アプリケーション、セキュリティーおよびシステムの 3 種類のログに対する、少なくとも 3 つのサブキーが含まれます。これらのログファイルのサブキーには、関連するイベントメッセージファイルとサポートするイベントのタイプの位置を定義する次のサブキーが含まれます。

EventLogサービスに対する 3 つのログファイルサブキーにはそれぞれ、この付録で説明する値を入れることができます。これらのエントリに対するレジストリパスは次のとおりです。ログファイルは システム、アプリケーション またはセキュリティーを表します。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥EventLog¥ログファイル

これらのエントリは情報を取得する目的で使用されます。この情報は通常イベントビューアによって保持されます。

関連するイベントをイベントログに書き込むアプリケーションにより、ログファイルサブキーの下にサブキーが作成されます。これらのサブキーには、イベントの発生元に固有の情報が次の値エントリのタイプで格納されます。

A.2.9 Net Logon サービスパラメタ

SunLink Server Net Logon サービスに対するエントリを持つレジストリパスは以下のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥Netlogon¥Parameters

A.2.10 Netrun サービスパラメタ

SunLink Server Netrun サービスに対するエントリが含まれるレジストリパスは次のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥Netrun¥Parameters

A.2.11 Replicator サービスエントリ

SunLink Server Directory Replicator サービスに対するエントリが含まれるレジストリパスは次のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥Replicator¥Parameters

A.2.12 UPS サービスパラメタエントリ

SunLink Server の無停電電源 (UPS) サービスに対するエントリが含まれるレジストリパスは次のとおりです。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥UPS¥Parameters