サーバーの累積的な使用データを表示するには、SunLink Server コマンドプロンプトで net statistics コマンドを使用することもできます。このコマンドはさまざまなサーバーの動作に関する累積的な統計を提供します。定期的にこのコマンドを使用して提供されるサーバーの統計の見直しをすれば、サーバーの動作の変化に気付いて容易に対処することができます。
以下の統計は SunLink Server システムに関して保持されるもので、net statistics command を使用して取得することができます。
表 6-1 累積的な統計の説明
統計 |
説明 |
---|---|
リフレッシュされた時刻 |
この統計セットが開始された時刻を示します (最後にサーバーが起動した時刻または最後に統計がクリアされた時刻)。 |
受信されたセッション |
ユーザーがサーバーに接続した回数を示します。 |
タイムアウトしたセッション |
非活動によってユーザーのセッションがクローズした回数を示します。 |
エラーが発生したセッション |
エラーによってユーザーのセッションが終了した回数を示します。 |
送信バイト数 |
サーバーが転送したデータの K バイト数を示します。 |
受信バイト数 |
サーバーが受信したデータの K バイト数を示します。 |
平均応答時間 (ミリ秒) |
リモートサーバー要求の処理にかかった平均応答時間を示します。これは Solaris システムサーバーでは常に 0 になります。 |
システムエラー |
これは Solaris システムサーバーには適用されません。 |
アクセス違反 |
必要な権限を持たないユーザーが資源にアクセスを試みた時間を示します。 |
パスワード違反 |
間違ったパスワードが入力された回数です。 |
アクセスしたファイル |
使用されたファイルの数です。 |
アクセスした COM デバイス |
SunLink Server ではサポートされていません。 |
スプールされた印刷ジョブ |
サーバー上の印刷待ち行列にスプールされた印刷ジョブの数です。 |
バッファーのオーバーフロー回数 |
大きなバッファーおよび要求バッファーが不足した数です。Solaris システムサーバーでは常に 0 に設定されます。 |
管理者はクライアントとサーバーの間のセッションを表示して制御することができます。この情報を使用して特定のサーバー上の作業負荷を測定することができます。
サーバーマネージャを使用して Windows NT ワークステーションコンピュータまたは Windows クライアントコンピュータからのセッション情報を表示する手順は以下のとおりです。
SunLink Server のコマンドプロンプトで net session コマンドを使用してセッション情報を表示することもできます。
ユーザー名を表示していないセッションが表示される場合もあります。セッションは管理活動の結果なので、削除しないようにしてください。
管理者はいつでもサーバーからユーザーを切断することができます。ユーザーセッションのクローズによってユーザーが再接続できなくなることはありません。
サーバーマネージャを使用して Windows NT コンピュータまたは Windows クライアントコンピュータからユーザーセッションを切断する手順は以下のとおりです。
サーバーマネージャを起動します。
セッション情報を表示する SunLink Server システムを選択します。
[ユーザー] ボタンをクリックします。
ユーザーを強調表示して [切断] ボタンを選択します。
SunLink Server のコマンドプロンプトで net session コマンドを使用してユーザーセッションを切断することもできます。
ユーザーが共有ファイルを使用しているとき、ファイルは開いています。アプリケーションプログラムのエラーやその他の問題のために、そのファイルがロックされているにも関わらず開いている状態になっていることもあります。このような開いた状態のファイルは他のユーザーが使用できません。管理者はこうしたファイルを閉じることができます。
サーバーマネージャを使用して Windows NT コンピュータまたは Windows クライアントコンピュータから開いている資源を閉じる手順は以下のとおりです。
サーバーマネージャを起動します。
データを表示する SunLink Server を選択します。
[使用] ボタンをクリックします。
開いている資源を強調表示して [資源を閉じる] ボタンを選択します。
SunLink Server のコマンドプロンプトで net file コマンドを使用して開いている資源を閉じることもできます。