SunLink Server のファイルサービスに対するエントリが含まれるレジストリパスは次のとおりです。
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥AdvancedServer¥FileServiceParameters
AclCacheSize REG_DWORD 0 - 100
SunLink Server の資源上で実行された最近のアクセスチェックまたは結果を記録する、ACL キャッシュのエントリ数を指定します。
デフォルト: 6
EAFilePrefix REG_SZ キャラクタ文字列
拡張属性データが含まれるファイルを命名するために使われる接頭辞。たとえば、foo ファイルの拡張属性は、デフォルトで .ea@foo に格納されています。
デフォルト: .ea@
EnableSoftCompat REG_DWORD 0、1、または 2
SunLink Server が読み取り専用互換モードでファイルを開く方法を指定します。互換モードで開く場合は 0 を使います。EnableSoftFileExtensions キーの値によって指定される、特別な拡張子を持つ (たとえば .EXE、.COM および .BAT) ファイルを read-only/DenyWrite モードに変換するには 1、開くすべてのファイルを read-only/DenyWrite モードに変換するには 2 を使います。
デフォルト: 1 (特別の拡張子を持つファイルを read-only/DenyWrite モードに変換する)
EnableSoftFileExtensions REG_MULTI_SZ リスト
EnableSoftCompat キーの値が 1 に設定されている場合は、その互換モードでファイルを変換するための拡張子を指定します。
デフォルト: bat com exe dll cmd
ForceDirectoryAcl REG_DWORD 0 または 1
クライアントコンピュータから明示的にアクセス制御リストが提供されなかった場合に、SunLink Server プログラムが新しく作成されたディレクトリに対するアクセス制御リストを作成するかどうかを決定します。アクセス制御リストが作成されない場合は、必要時にその親ディレクトリから自動的に継承されます。
デフォルト: 1 (新しいアクセスコントロールリストを作成します)
ForceFileAcl REG_DWORD 0 または 1
クライアントコンピュータから明示的にアクセス制御リストが提供されなかった場合に、SunLink Server プログラムが新しく作成されたファイルに対するアクセス制御リストを作成するかどうかを決定します。アクセス制御リストが作成されない場合は、必要時にその親ディレクトリから自動的に継承されます。
デフォルト: 0 (新しいアクセスコントロールリストを作成しません)
ForceFileFlush REG_DWORD 0 または 1
SMB フラッシュ要求が受信されたときに、Solaris の fsync(2) システムコールを強制するかどうかを指定します。fsync(2) にシステムコールを強制しなければファイルサーバーの性能は上がります。このキーの設定とは関係なく、Solaris の fsflush デーモンの定期的な動作によって、ファイルは自動的にディスクにフラッシュされます。
デフォルト: 0 (fsync にシステムコールを強制しません)
IgnoreUnixPermissions REG_DWORD 0 または 1
ファイルやディレクトリで作業をする場合に、ユーザーに Solaris システム権をバイパスするオプションを与えます。たとえばこのオプションを有効にすると、SunLink Server のユーザーは、Solaris システムでは読み取り権だけが与えられているファイルに対しても、十分な SunLink Server のシステム権があれば書き込みまたは削除が可能になります。
デフォルト: 0 (Solarisシステム権を拡張します)
SunLink Server Manager を使用してこのキーの値を変更することができます。
MappingSeparator REG_SZ 最大 7 文字までの文字列
ファイル名をマップする際に、ファイル名の固有の接尾辞の前に追加される文字列を指定します。この値は Solaris システムから Windows NT ファイル名へのマッピング処理を行う場合にだけ適用されます。デフォルトは Solaris システムから 8.3 形式へのマッピングと同じチルダ (‾) ですが、クライアントが Windows NT の不正な文字を含むファイルを簡単に識別できるように、この値を設定することもできます。デフォルトでは、my? という名前のファイルは my_‾xyz にマップされます。このキーの値が ‾slm‾ に設定されている場合は、ファイル名は my_‾slm‾xyz にマップされます。無効なパラメタがレジストリに格納されると、MappingSeparatorはデフォルト値に置き換えられます。
デフォルト: ‾
SunLink Server Manager を使用してこのキーの値を変更することができます。
MaxEASize REG_DWORD 1 - 無限値
拡張属性のために割り当てられたバッファーサイズをバイト単位で指定します。
デフォルト: 4096
MaxFileSizeInKB REG_DWORD 100 - 無限値
SunLink Server プログラムがユーザーに作成を許可する、サーバー上のファイルの最大サイズをキロバイト単位で指定します。
デフォルト: 20000
MemoryMapFiles REG_DWORD 0 または 1
ファイルデータをサーバーのアドレス空間にマップする際に、効率を上げるために Solaris システム mmap システムコールを使うかどうかを指定します。ファイルのマッピングは読み取り専用ファイルにだけ行われます。
デフォルト: 1 (読み取り専用ファイルをメモリーマップします)
MixedCaseSupport REG_DWORD 0 または 1
サーバー上で大文字と小文字の識別をサポートするかどうかを指定します。大文字と小文字の識別がサポートされると、クライアントは Solaris システム上の大文字を含むファイル名にアクセスできるようになります。このサポートを有効にすると、サーバーの性能が低下する場合があります。
デフォルト: 1 ( 大文字と小文字の識別を可能にします)
SunLink Server Manager を使用してこのキーの値を変更することができます。
NameSpaceMapping REG_DWORD 0、1、2 または 3
サーバー上で使用されるファイル名空間のマッピングのタイプを指定します。
値が 0 の場合は、有効な名前空間のマッピングはありません。
値が 1 の場合は Solaris システムから 8.3 へのマッピングだけが有効です。これによって、MS-DOS、Windows 3.1 および Windows for Workgroups の 8.3 型のクライアントが、ロングファイルネームや、DOS では無効な文字 ( + , ; = [ ] ? " < > * | : . [space] ) を含むファイル名にアクセスできるようになります。
値が 2 の場合は、Solaris システムから Windows NT へのマッピングだけが有効です。これによって、Windows 95、Windows NT および OS/2 などの Windows NT 型のクライアントが、Windows NT では無効な文字 (? " < > * | :) を含むファイル名にアクセスできるようになります。
値が 3 の場合は、Solaris システムから 8.3 へのマッピングと、Solaris システムから Windows NT へのマッピングの両方が有効です。
デフォルト: 3
SunLink Server Manager を使用してこのキーの値を変更することができます。
OplockTimeout REG_DWORD 1 - 無限値
サーバーが「oplock」中断通知を出したクライアントからの肯定通知を待つ時間を秒単位で指定します。
デフォルト: 30
ReadAheadCount REG_DWORD 0 (常に先読みを行う) - 無限値
サーバーが先読みを行う前に検出しなければならない、クライアントによる順編成ファイルアクセスの数を指定します。
デフォルト: 2
ReportNTFS REG_DWORD 0 または 1
共有 Solaris システムボリュームを NTFS でレポートするか、または実際の Solaris システムタイプでレポートするかを指定します。
フォルト: 1 (NTFS としてレポートします)
SyncAclFileOnWrite REG_DWORD 0 または 1
サーバーがアクセス制御リスト (ACL) ファイルの変更を fsync(2) システムコールを使用してディスクに強制的に書き込むか、または通常の方法でオペレーティングシステムに変更のディスクへの書き込みを許可するかを決定します。
デフォルト: 0 (通常の方法で ACL の変更をディスクに書き込みます)
TruncatedExtensions REG_DWORD 0 または 1
マップされたファイル名の拡張子の最後の文字をチルダ (‾) で置き換えるかどうかを指定します。このキーは、元のファイル拡張子が 3 文字よりも長かったものに適用されます。この機能は、変更されなかった 3 文字の拡張子のうち似ているものから長いファイル拡張子を区別するために使うことができます。たとえば、この機能を有効にすると、file1.document という名前のファイルが file‾xyz.doc という名前のファイルにマップされることはなくなり、クライアントがこのファイルを Microsoft Word のファイルだと勘違いすることを防止できます (このキーはSolarisシステムの 8.3 ファイルマッピングに対してだけ影響します)。
デフォルト: 1 (最後の文字をチルダで置き換えません)
UniqueSuffixLength REG_DWORD 0 - 7
マッピングの固有性を保証するためにファイル名に追加する、英数字接尾辞の長さを指定します。接尾辞が長いほど、マップされたファイル名が固有である確率が高くなります。マップされたファイル名が、ディレクトリ内で固有でない場合は、名前の競合が発生する場合があります。このような場合、クライアントからの必要なファイルへのアクセスが拒否されたり、または要求したものと違うファイルにアクセスしてしまうことがあります。
ロングファイルネームの接頭辞の方がファイル名の競合で発生する問題よりも重要な場合でない限り、UniqueSuffixLength を 3 未満の値に指定することは推奨されません。
デフォルト: 3
SunLink Server Manager を使用してこのキーの値を変更することができます。
UnixCloseCount REG_DWORD 1 - 20
Solaris システムのプロセス当りの上限を超えないようにサーバーが透過的に閉じる、アクセスが一番古いファイルで、開いているものの数。サーバーはファイル記述子多重化という手法を使用して、クライアントが通常許可されるプロセス当りの上限よりも多いファイルを開くことができます。
デフォルト: 5
UnixDirectoryCheck REG_DWORD 0、1 または 2
書き込み権限を持たないクライアントによる Solaris システムディレクトリへの書き込みを、SunLink Server プログラムが許可するかどうかを指定します。Microsoft クライアントソフトウェアは読み取り専用属性を推奨しており、ディレクトリの動作を制限していません。対照的に、Solaris オペレーティング環境は読み取り専用権限を強制しており、書き込み権限を持たないユーザーのディレクトリへの書き込みを禁止しています。
値が 0 の場合は、書き込み権が与えられているディレクトリにだけ書き込みを許可します。値が 1 の場合は、SunLink Server によって作成され、SunLink Server に属するディレクトリへの書き込みを許可します。SunLink Server プログラムに属するかどうかは、ディレクトリのグループメンバーシップを調べて決定されます。値が 2 の場合は、Solaris のディレクトリ権限を無視します。
デフォルト: 1
SunLink Server Manager を使用してこのキーの値を変更することができます。
UnixDirectoryPerms REG_DWORD 0 - 511
新しく作成されたディレクトリに対する Solaris のシステム権限を指定します。
デフォルト: 509 (0775 8 進法)
SunLink Server Manager を使用してこのキーの値を変更することができます。
UnixFilePerms REG_DWORD 0 - 4095
新しく作成されたファイルに対する Solaris のシステム権限を指定します。
デフォルト: 1460 (02664 8進法)
SunLink Server Manager を使用してこのキーの値を変更することができます。
UnixQuotas REG_DWORD 0 または 1
SunLink Server プログラムが Solaris のシステムディスク割り当てシステムをサポートするかどうかを指定します。これにより、SunLink Server ユーザーがマップされる Solaris システムユーザーの Solaris システム UID にもとづいて、ファイルの作成または書き込みが行われることが保証されます。各アクションは、ユーザーの割り当て分の範囲で許可されます。割り当てを超過すると、クライアントに対してエラー メッセージが送信されます。UFS と NFS ファイル システムに対するブロック割り当てと i ノードの、2 種類の割り当てがサポートされています。この設定により、これらのファイルシステムが Solaris システム割り当てをサポートするように拡張することができます。
デフォルト: 0 (ディスク割り当てをサポートしません)
UseEAs REG_DWORD 0 または 1
OS/2 拡張属性のサポートを指定します。
デフォルト: 0 (拡張属性をサポートしません)
UseNfsLocks REG_DWORD 0 または 1
サーバーがクライアントの要求に応じて、Solaris システムのレコードロックをファイルに設定するかどうかを指定します。レコードロックは NFS が稼動しているサーバー上の NFS ファイルに対しては作動しない場合があります。UseUnixLocks キーの値が 0 の場合は、この機能はサーバーに影響しません。
デフォルト: 0 (ロックを設定しません)
UseOplocks REG_DWORD 0 または 1
SunLink Server がオープン時にロックを要求したクライアントに、便宜的ロックを認めるかどうかを指定します。
デフォルト: 1 (便宜的ロックを使用します)
UseUnixLocks REG_DWORD 0 または 1
クライアントによって作成されたレコードロックが Solaris ファイルシステムに反映されるかどうかを指定します。
デフォルト: 0 (ロックを Solaris ファイル システムに反映しません)
SunLink Server Manager を使用してこのキーの値を変更することができます。
WriteBehind REG_DWORD 0 または 1
物理的な Solaris システムの書き込みが、サーバーがクライアントに応答する前または後に実行されるかどうかを指定します。応答する前に Solaris システムの書き込みを実行する場合は (応答が遅れるため)、サーバーの処理速度が低下したように見えますが、サーバーはクライアントに対してディスクフルエラーを通知することができます。応答の後に Solaris システムの書き込みを実行する場合は、SMB 書き込み中のディスクフルエラーはクライアントに通知されません。
デフォルト: 1 (応答の後で書き込みを実行します)