次の表では、このマニュアルで説明する主なシステム資源の制御機能を示します。
システム資源 | Solaris Resource Manager パラメータ | 説明 |
---|---|---|
CPU 割当数 | cpu.shares | l ノードに割り当てる CPU 時間の量。リミットデータベースファイルでは、割当数として指定します。Solaris Resource Manager は、利用できるシステム資源をすべて割り当てます。したがって、資源が利用可能な場合は、l ノードは割り当てを超えて資源を利用できます。 |
CPU 総使用量 | cpu.accrue | 現在の l ノードの使用量、およびグループ内にあるすべての l ノードの CPU 総使用量 |
メモリー制限値 | memory.limit | l ノードに接続された全プロセスに許される仮想メモリーの最大使用量。この制限値は、リミットデータベースファイルに指定された固定値です。値 0 は、制限がないことを示します。 |
プロセスのメモリー制限値 | memory.plimit | プロセスあたりの最大仮想メモリーの制限値。これは、リミットデータベースファイルに指定される固定値です。値 0 は、制限がないことを示します。 |
メモリー総使用量 | memory.accrue | 一定期間に使用するメモリー資源の総使用量。値はバイト秒で測定します。 |
プロセス数 | process.limit | リミットデータベースファイルに指定される固定値に従って、ユーザーが同時に実行できるプロセス数を制限します。 |
ユーザーあたりのログイン数 | flag.onelogin flag.nologin | リミットデータベースファイルに指定される固定値に従って、ユーザーまたはスケジューリンググループごと、あるいはその両方のログイン数または同時に開始できるログインセッション数を制限します。Solaris Resource Manager は、PAM 認証レコードと utmp(4) エントリを使用して、ログインカウントを追跡します。このカウンタは、動的に加算および減算されます。 |
接続時間 | terminal.limit terminal.usage terminal.accrue | Solaris Resource Manager は動的にユーザーの接続時間を追跡して、この値とシステム管理者やグループヘッダーがリミットデータベースファイルに指定した固定制限値とを比較します。ユーザーの接続時間が制限値に近づくと、Solaris Resource Manager は警告メッセージをユーザーの端末に送信します。接続時間が制限値に達すると、ユーザーに通知され、短い猶予時間の後に強制的にログアウトされます。 |