Solaris Resource Manager 1.1 のシステム管理

バッチ処理に関連した問題

定義では、バッチの作業負荷は制限を受けないで実行される作業負荷であり、最短の時間で処理を終了しようとします。バッチは最悪の資源消費者ということにもなりますが、これはシステムのボトルネック (通常は、システムでデータフローが最小となる時点) で処理が制限されるまで、必要な資源をすべて使おうとするからです。

システム管理者にとってバッチには次の 2 つの問題があります。同時に実行している他のバッチジョブに影響を及ぼすということと、営業時間にオンラインの作業負荷と一緒に実行できないということです。

たとえば、午前 0 時から午前 6 時までのオフタイムにバッチジョブを実行するようにスケジュールしたとしても、システムの問題や売り上げが特に増大した場合などに、バッチの作業負荷が営業時間にずれ込むことがあります。ダウンタイムほど状況は悪くありませんが、午前 10 時 30 分にバッチの作業負荷がまだ実行されている場合、オンラインのユーザーが 1 つのトランザクションで何分も待つことになり、最終的にはトランザクション数が減少する可能性があります。

資源の割り当てを使用することで、バッチの作業負荷で利用できる資源の量を制限し、制御可能な方法で作業負荷を抑制します。