2 つの物理ホストがそれぞれ特定のアプリケーションのデフォルトマスターとなるように、2 ノードクラスタで 2 つのアプリケーションを設定できます。どちらの物理ホストも、他方の物理ホストのバックアップノードとなります。両ノードの Solaris Resource Manager リミットデータベースファイルに、両方のアプリケーションを指定しなければなりません。クラスタが正常に動作している場合、各アプリケーションは自らのデフォルトマスターで実行され、このマスターですべての割当数が与えられます (Solaris Resource Manager は利用できる全資源を割り当てるからです)。フェイルオーバーやスイッチオーバーが発生した場合、両方のアプリケーションは 1 つのノードで実行されることになり、構成ファイルに指定した割当数で資源が与えられます。たとえば、この例の構成ファイルでは、同じノードで両方のアプリケーションを実行する場合、アプリケーション 1 には 80 の割当数、アプリケーション 2 には 20 の割当数を与えると指定しています。
# limadm set cpu.shares=80 app1 # limadm set cpu.shares=20 app2 ... |
次の図では、この構成における正常な処理とフェイルオーバー処理を示します。