Solaris Resource Manager の通常の操作では、制限に達すると、ログインしているユーザーに通知メッセージが送られます。ユーザーがこれらのメッセージを見ていないと、発生している問題の原因が分からず、システムの様子がおかしいと思います。ただし、システム管理者には通知されます。
通知メッセージの送信は、Solaris Resource Manager のデーモンプログラム limdaemon によって行われます。通知メッセージがユーザーに送信されない場合、管理者は次の点について調べてください。
コンソールウィンドウが隠れている。ユーザーが特定のウィンドウでログイン後、別のウィンドウを開いたために、ログインウィンドウが隠れてしまう場合には、ログインウィンドウに送信されるメッセージをユーザーが見逃すことがあります。
limdaemon プログラムが動作していない。
limdaemon が追加メモリーを動的に割り当てることができないため、内部構造を維持できない。この場合、limdaemon は、最初に十分なメモリーを確保できなかったときに、診断メッセージをシステムコンソールに表示します。limdaemon は、引き続きメモリーを獲得しようとしますが、最初の場合以外は失敗してもメッセージを表示しません。
utmp ファイルが壊れているか、存在しない。limdaemon は、このファイルを使ってユーザーがログインした端末を判定し、この端末に通知メッセージを送信します。utmp ファイルが壊れているか、存在しないと、エラーメッセージはコンソールに表示されますが、通知メッセージの送信は行われません。
システムの制限のために、limdaemon がメッセージを送信できない。たとえば、limdaemon が、メッセージを送信するウィンドウを端末に開く必要がある場合、端末を開けないとメッセージは送信されません。