Sun Cluster 2.2 のシステム管理

バックアップグループの状態を確認するには

pnmptor(1M)pnmrtop(1M) コマンドを使用すると、ローカルバックアップグループだけの状態を確認できます。pnmstat(1M) コマンドを使用すると、ローカルまたは遠隔のバックアップグループの状態を確認できます。

  1. アダプタが属しているバックアップグループを確認するには、pnmptor(1M) コマンドを実行します。

pnmptor(1M) コマンドは、実際のアダプタ名に指定する疑似アダプタ名を割り当てます。次の例では、システム出力は、疑似アダプタ名 nafo0 がアクティブアダプタ hme2 に対応することを示しています。

phys-hahost1# pnmptor nafo0
hme2
  1. 特定のバックアップグループに対応するアクティブアダプタを確認するには、pnmrtop(1M) コマンドを実行してください。

次の例では、システム出力は、アダプタ hme1 がバックアップグループ nafo0 に属することを示しています。

phys-hahost1# pnmrtop hme1
nafo0
  1. バックアップグループの状態を確認するには、pnmstat(1M) コマンドを実行します。

ローカルホスト上のバックアップグループの状態を確認するには、-c オプションを使用します。


phys-hahost1# pnmstat -c nafo0
OK
NEVER
hme2

遠隔ホスト上のバックアップグループの状態を確認するには、次の構文を使用します。


phys-hahost1# pnmstat -sh remotehost -c nafo1
OK
NEVER
qe1

注 -

-s-h オプションを共に使用することは重要です。-s オプションが指定されると、pnmstat(1M) はプライベートインターコネクトを介して通信を行います。-s オプションが省略されると、pnmstat(1M) はパブリックインターコネクトを介して照会を行います。remotehostpnmstat(1M) を実行するホストは、両方ともクラスタメンバーでなければなりません。


ローカルホストと遠隔ホストのどちらを確認している場合でも、pnmstat(1M) コマンドは状態、履歴、現在のアクティブアダプタを報告します。詳細は、マニュアルページを参照してください。