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iPlanet Web Server, Enterprise Edition 管理者ガイド



付録 E   Microsoft FrontPage のサーバ拡張機能


この付録では、Microsoft FrontPage をサポートするサーバ拡張機能を iPlanet Web Server 上で使用する方法を説明します。この拡張機能では、FrontPage Web を使用する場合に必要となる、サーバ側での内部的なサポートが提供されます。

この付録は、次の節で構成されます。



概要

FrontPage のサーバ拡張機能とは、iPlanet Web Server で FrontPage Web をサポートするための CGI プログラムのことです。クライアントとサーバの通信は、標準の HTTP POST 要求を使用し、この要求は、拡張子に対応する CGI プログラムに転送されます。FrontPage Web を使用する場合、拡張機能により、FrontPage のオーサリングと発行、アクセス権限、および WebBot 機能がサポートされます。たとえば、次のような機能を利用できます。

  • ユーザが FrontPage Web のフォルダ間でページを移動すると、Web 内のほかのページにあるそのページへのリンクがすべて自動的に更新されます。

  • FrontPage Web の管理、オーサリング、および表示の権限を付与するユーザを指定できます。

  • FrontPage Web ユーザがディスカッショングループに参加する場合、使用可能な WebBot により、ディスカッションの記事へのリンクのインデックス、目次、および検索フォームが自動的に管理されます。

サーバ拡張機能を利用すると、インターネット経由のファイル転送を最小限に抑えることができます。たとえば、拡張機能が組み込まれた iPlanet Web Server からユーザが FrontPage Web を開くと、リンクマップなどの Web メタデータがユーザのマシンにダウンロードされますが、Web ページ一式はサーバ上に残ったままです。ページがダウンロードされるのは、編集のために開く場合のみです。

サーバ拡張機能をサーバにインストールすると、インターネット上またはローカルのイントラネット上のすべてのコンピュータから FrontPage Web の公開、管理、およびディスカッショングループの機能を利用できます。ただし、オーサリングおよび管理機能を使用するには FrontPage クライアントプログラムが必要です。

この節では、次の内容について説明します。


FrontPage Web の種類

FrontPage Web には、次の 2 種類があります。

  • ルート Web は、Web サーバ (マルチホスト環境では仮想 Web サーバ) の最上位のコンテンツディレクトリです。Web サーバまたは仮想 Web サーバには、ルート Web が 1 つだけ存在します。ただし、1 つのルート Web では、複数のサブ Web をサポートすることができます。

  • サブ Web は、ルート Web のサブディレクトリであり、完全な FrontPage Web です。サブ Web は、ルート Web の 1 つ下のレベルにのみ存在できます。ただし、各サブ Web には、コンテンツを構成する多数のレベルのサブディレクトリを置くことができます。

Web サーバのファイルシステムおよび URL 領域では、サブ Web はルート Web の下に表示されますが、実際には、ルート Web にサブ Web のコンテンツが含まれているわけではありません。このようなコンテンツの分割は、FrontPage Server Extensions によって行われます。

サーバ上のルート Web とすべてのサブ Web には、個別に拡張機能をインストールするか、拡張機能プログラムのスタブ実行可能ファイルを置く必要があります。FrontPage では、サーバにビルトインされるセキュリティメカニズムを使用して、アクセスを制限します。このため、拡張機能の別々のコピーを各 FrontPage Web にインストールすることにより、サーバ管理者は、エンドユーザやコンテンツの制作者、管理者などの権限を、FrontPage Web ごとに付与することができます。


ドメイン名と FrontPage Web

FrontPage Web を、iPlanet Web Server に実装することにより、Web ブラウザから FrontPage Web にアクセスできるようになります。FrontPage の実装には、次の方法があります。

  • www.mycompany.com のようなプライベートドメイン名として使用します。これらのドメイン名は通常、マルチホストを使用する同じ物理サーバマシン上の仮想サーバとして実装されます。プライベートドメイン名の顧客は、それぞれに専用のルート Web が与えられ、オプションでサブ Web を作成することもできます。

  • プライベート仮想サーバでの共通または共有ドメインとして使用します。たとえば、www.mycompany.myprovider.com のようなドメインです。myprovider.com は共有ドメイン、www.mycompany はプライベート仮想サーバを示します。プライベート仮想サーバでの共有ドメインの顧客は、それぞれに専用のルート Web が与えられ、オプションでサブ Web を作成することもできます。

  • インターネットサービスプロバイダのサーバマシンの URL として使用します。たとえば、www.myprovider.com/mycompany のような URL です。URL の顧客には、単一のサブ Web が与えられます。


セキュリティについて

FrontPage では、各 FrontPage Web に含まれているすべてのファイルとディレクトリを対象とするアクセス制御リスト (ACL) を変更することによって、Web サーバの Web セキュリティを実装します。FrontPage をインストールすると必ず、各 Web の /_vti_bin ディレクトリ内にある Server Extensions スタブ実行可能ファイルの ACL が変更されます。FrontPage を新規にインストールすると、Web コンテンツファイルの ACL も変更されます。一方、既存の Server Extensions をアップグレードする場合は、コンテンツファイルの ACL は変更されず、FrontPage のデフォルト設定よりも低いレベルのセキュリティ設定のままになります。Web コンテンツの ACL をアップグレードするには、FrontPage Server Administrator ユーティリティの「Check and Fix」オプションを使用します。

FrontPage は、Web コンテンツファイルのセキュリティ ACL の変更に加えて、FrontPage DLL 呼び出しの結果として使用されるシステム DLL の ACL も変更します。これにより、管理者、コンテンツの制作者、エンドユーザのいずれのアカウントで実行する場合でも、システム DLL に必要なレベルの権限が設定されます。FrontPage ファイルに設定される ACL セットの完全なリスト、Server Extensions のインストール時にセキュリティに関して検討すべき事項の説明、およびシステム DLL の ACL の変更が必要とされる理由については、Ready-to-Run Software や Microsoft 社の Web サイトから利用可能な追加リソースを参照してください。



拡張機能のダウンロード



拡張機能をインストールするための最初のステップは、拡張機能をダウンロードすることです。これには、Microsoft 社の FrontPage のサイトを利用できます。UNIX または Linux の拡張機能をインストールしたい場合は Ready-to-Run Software のサイトも利用できます。Ready-to-Run Software の サイトには、さまざまな情報や使用説明書も用意されています。

  • FrontPage 97 Server Extensions (バージョン 2.0)

    • [NT] 実行可能ファイルをダウンロードできます。

    • [UNIX/Linux] Ready-to-Run Software の Web サイトから、インストールスクリプトとサーバ拡張機能セットをダウンロードできます。使用するプラットフォーム用の 2 つの tar ファイルをダウンロードします。Solaris の場合は、WPP Kit Software に含まれている vt20.solaris.tar.zwpp.solaris.tar.z になります。

    • [UNIX/Linux] Microsoft 社の Web サイトから、インストールスクリプトとサーバ拡張機能セットをダウンロードできます。使用するプラットフォーム用の 2 つの tar ファイルをダウンロードします。Solaris の場合は、WPP Kit Software に含まれている vt20.solaris.tar.zwpp.solaris.tar.z になります。

  • FrontPage 98 Server Extensions (バージョン 3.0)

    • [NT] 実行可能ファイルをダウンロードできます。

    • [UNIX/Linux] Ready-to-Run Software の Web サイトから、インストールスクリプトとサーバ拡張機能セットをダウンロードできます。fp_install.sh ファイルと、使用するプラットフォーム用の tar ファイル (Solaris の場合は fp30.solaris.tar.z) をダウンロードします。

    • [UNIX/Linux] Microsoft 社の Web サイトから、インストールスクリプトとサーバ拡張機能セットをダウンロードできます。fp_install.sh ファイルと、使用するプラットフォーム用の tar ファイル (Solaris の場合は fp30.solaris.tar.z) をダウンロードします。

  • FrontPage 2000 Server Extensions (バージョン 4.0)

    • [NT] 実行可能ファイル fp2kserk.exe をダウンロードできます。このファイルは、FrontPage 拡張 Web の設定方法および使用方法に関する情報を提供します。Microsoft 社の Web サイトから、サーバ拡張機能セット fpse2k_x86_ENG.exe をダウンロードできます。

    • [UNIX/Linux] Ready-to-Run Software の Web サイトから、インストールスクリプトとサーバ拡張機能セットをダウンロードできます。fp_install.sh ファイルと、使用するプラットフォーム用の tar ファイル (Solaris の場合は fp40.solaris.tar.Z) をダウンロードします。

    • [UNIX/Linux] Microsoft 社の Web サイトから、インストールスクリプトとサーバ拡張機能セットをダウンロードできます。fp_install.sh ファイルと、使用するプラットフォーム用の tar ファイル (Solaris の場合は fp40.solaris.tar.Z) をダウンロードします。

FrontPage Server Extensions をインストールする前に、ローカルマシンに十分な空きディスク容量があること、ドキュメントルートディレクトリがあること、認証が使用可能になっていること、およびインストール後の重要事項 (アクセス権限など) について検討済みであることを確認する必要があります。

この節では、次の内容について説明します。


必要なディスク容量

Windows NT システムでは、およそ 6M バイトの空きディスク容量が必要です。ダウンロードファイルは 3M バイト、インストールファイルは合計 2.5M バイトになります。

UNIX システムまたは Linux システムでは、サーバ上に 32M バイト以上の空き容量が必要です。UNIX または Linux の FrontPage 拡張機能には、/usr/local/frontpage ディレクトリに 9M バイトのディスク容量が必要です。Web コンテンツに拡張機能をインストールする場合は、Web コンテンツが /usr/local/frontpage と同じディスクパーティションにない限り、仮想ホストごとに 5M バイトずつ余分のディスク容量が必要です。


準備作業

iPlanet Web Server のドキュメントルートディレクトリが存在している必要があります。このディレクトリは、サーバを最初に起動したときに作成されます。このため、拡張機能をインストールする前に、少なくとも 1 回はサーバを起動する必要があります。

ドキュメントルートが存在する場合、Web サーバ構成ディレクトリの obj.conf ファイルで、NameTrans fn=document root root="$docroot"$docroot を、そのドキュメントディレクトリの絶対パスに置き換えます。


その他の注意事項

  • .nsconfig ファイルなど、FrontPage で必要な内部ファイルを削除しないでください。これらの内部ファイルを削除すると、コンテンツアップロードに対するアクセス制御が無効になります。

  • 有効なエンドユーザのみに制限するように Web を設定することはできません。そのように設定すると、「This server does not support restricting end user access.」というメッセージが表示されます。

  • [UNIX/Linux のみ] スタブ拡張機能をインストールする場合、Web 所有者が iPlanet Web Server ユーザと同じになるように設定する必要があります。そのように設定することで、FrontPage の拡張機能は、一定のディレクトリ、すなわち、https-instance/config ディレクトリおよびドキュメントルートに対する書き込み権限を持ちます。fpsrvadm.exe スクリプトで Web にスタブ拡張機能をインストールする場合、Web 所有者の入力が求められます。



FrontPage Server Extensions のインストール

Windows NT、UNIX、または Linux の各プラットフォームには、FrontPage 97、FrontPage 98、または FrontPage 2000 の拡張機能をインストールできます。ここでは、プラットフォームごとに、インストールの手順を説明します。

  • Windows NT システム

  • UNIX システムまたは Linux システム - FrontPage97 拡張機能

  • UNIX システムまたは Linux システム - FrontPage98 拡張機能

  • UNIX システムまたは Linux システム - FrontPage2000 拡張機能


Windows NT システムに FrontPage Server Extensions をインストールする

Windows NT システムに FrontPage97、FrontPage98、および FrontPage 2000 の拡張機能をインストールする手順は比較的簡単です。実行可能ファイルをダウンロードして実行すると、必要なファイルおよびフォルダがシステムにインストールされます。拡張機能は特別なディレクトリ構造を必要としますが、それについては、この節の後の方で説明します。インストールのあと、権限の設定および各 Web へのアクセスに関する追加の管理作業を実行する必要があります。

ここに示すインストール手順は、自己解凍型の実行可能ファイルに収められているスタンドアロンの FrontPage Server Extensions をインストールする場合の手順です。この自己解凍型の実行可能ファイルは、Microsoft 社の FrontPage の Web サイトから、ダウンロードできます。


FrontPage Server Extensions をインストールするには、Windows NT システムに Administrator としてログオンするか、または Administrator の権限を所有している必要があります。



FrontPage と Server Extension Resource Kit は、Web サーバと同じマシンにインストールする必要があります。Windows NT に FrontPage Server Extensions をインストールするには、次の手順を実行します。

  1. システムの言語とプロセッサのタイプに対応するサーバ拡張機能セットアッププログラムを実行します。

    たとえば、英語の FrontPage98 拡張機能をインストールする場合は、fp98ext_x86_enu.exe ファイルを実行します。このサーバ拡張機能は、C:\Program Files\MicrosoftFrontPage\Version 3.0 フォルダにコピーされます。英語の FrontPage2000 拡張機能をインストールする場合は、fpse2k_x86_ENG.exe ファイルを実行します。このサーバ拡張機能は、C:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Web Server Extensions\40 フォルダにコピーされます。

  2. FrontPage 2000 と Server Extensions Resource Kit をインストールしたあと、「スタート」メニューの「プログラム」に含まれる「管理ツール」から、 Server Extensions Administrator を選択し、「Console Root」の「FrontPage Server Extensions」から自分のマシンのホスト名を右クリックして「New Web」を選択します。ウィザードの指示に従って、サーバインスタンスを選択し、FrontPage Server Extensions 用に構成します。

  3. FrontPage Server Extensions をインストールする仮想サーバを選択し、「OK」をクリックします。

  4. 新しい FrontPage 管理者のアカウント名とパスワードを入力します。

サーバ拡張機能をインストールしたあと、別の管理者アカウントを追加するには、FrontPage Explorer の「権限」コマンドを使用します。

各 FrontPage Web へのサーバ拡張機能のインストールには数分間かかる場合があります。また、コンピュータの CPU 負荷が増加することもあります。FrontPage Server Extensions を新規にインストールする場合、各ページのコンテンツが構文解析されて、挿入コンポーネント、代入コンポーネントなどの FrontPage コンポーネントの拡張、FrontPage Web のハイパーリンクマップの作成、およびページタイトルとベース URL の抽出が行われます。

インストールプロセスでは、テキストインデックスの更新、Web 内のリンクの再検討、FrontPage 管理者アカウント、パスワード、および IP アドレス制限の追加が行われます。さらに、obj.conf ファイルに新しい ObjectType 指令が追加された場合は、Web 管理者に対してサーバの再起動を促します。

FrontPage97 拡張機能の場合、コンポーネントは C:\Program Files\Microsoft FrontPage ディレクトリにインストールされます (C はインストール先となるハードドライブを示す)。インストールされるコンポーネントは次のとおりです。

  • FrontPage Server Extensions の .dll ファイルおよび .exe ファイルは、\bin サブディレクトリおよびデフォルトの \windows\system ディレクトリにコピーされます。

  • ユーザの Web サイトに Server Extensions の機能を実装するために FrontPage が使用する ISAPI (.dll) ファイルまたは CGI (.exe) ファイルは、 \isapi ディレクトリおよび \_vti_bin ディレクトリにそれぞれコピーされます。これらのファイルは、FrontPage 拡張機能をインストールする各仮想サーバのドキュメントルートにもコピーされます。

  • FrontPage Server Administrator (fpsrvwin.exe) およびそのコマンド行バージョン (fpsrvadm.exe) は、\bin ディレクトリにコピーされます。FrontPage Server Administrator は、FrontPage Server Extensions のインストール、更新、確認、または削除を実行するためのツールです。

FrontPage98 拡張機能の場合、コンポーネントは C:\Program Files\Microsoft FrontPage\version 3.0 ディレクトリにインストールされます (C はインストール先のハードドライブを示す)。

  • FrontPage Server Extensions の .dll ファイルおよび .exe ファイルは、\bin サブディレクトリおよびデフォルトの \windows\system ディレクトリにコピーされます。

  • ユーザの Web サイトに Server Extensions の機能を実装するために FrontPage が使用する 3 つの ISAPI (.dll) ファイルまたは CGI (.exe) ファイルは、 \isapi ディレクトリおよび \_vti_bin ディレクトリにそれぞれコピーされます。これらのファイルは、FrontPage 拡張機能をインストールする各仮想サーバのドキュメントルートにもコピーされます。

  • FrontPage Server Administrator (fpsrvwin.exe) およびそのコマンド行バージョン (fpsrvadm.exe) は、\bin ディレクトリにコピーされます。FrontPage Server Administrator は、FrontPage Server Extensions のインストール、更新、確認、または削除を実行するためのツールです。

  • Server Extensions Resource Kit

  • HTML 管理フォーム。これは、Web ブラウザから FrontPage Server Extensions をリモートで管理するための一連の HTML フォームです。FrontPage Server Extensions をリモートで管理するためのコマンド行ユーティリティ (fpremadm.exe) も \bin ディレクトリにインストールされます。

FrontPage2000 拡張機能の場合、コンポーネントは C:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Web Server Extensions\40 ディレクトリにインストールされます (C はインストール先のハードドライブを示す)。

  • FrontPage Server Extensions の .dll ファイルおよび .exe ファイルは、\bin サブディレクトリおよびデフォルトの \WINNT\system32 ディレクトリにコピーされます。

  • ユーザの Web サイトに Server Extensions 機能を実装するために FrontPage が使用する 3 つの ISAPI (.dll) ファイルまたは CGI (.exe) ファイルは、 \isapi ディレクトリおよび \_vti_bin ディレクトリにそれぞれコピーされます。これらのファイルは、FrontPage 拡張機能をインストールする各仮想サーバのドキュメントルートにもコピーされます。

  • FrontPage Server Administrator (fpsrvwin.exe) は、FrontPage 2000 では使用しないのでインストールされません。FrontPage 2000 では、Server Extensions Administrator (「スタート」メニューの「プログラム」に含まれる「管理ツール」から選択) を使用するか、または \bin サブディレクトリにインストールされているコマンド行バージョン (fpsrvadm.exe) を使用する必要があります。FrontPage Server Administrator は、FrontPage Server Extensions のインストール、更新、確認、または削除を実行するためのツールです。

  • Server Extensions Resource Kit は、\serk サブディレクトリにコピーされます。

  • HTML 管理フォーム (Web ブラウザを通して FrontPage Server Extensions をリモートで管理するための一連の HTML フォーム) は、\admcgi サブディレクトリと \admisapi サブディレクトリにコピーされます。FrontPage Server Extensions のリモートで管理するためのコマンド行ユーティリティ (fpremadm.exe) も \bin ディレクトリにインストールされます。

インストールでは、次のファイルおよびディレクトリの変更または追加も行われます。

  • magnus.conf ファイルが変更されます。

  • サーバの構成ファイル (obj.conf) に ObjectType 指令が追加され、実行可能ファイルを格納する 3 つの \_vti_ ディレクトリが作成されます。

  • サーバのドキュメントルートの下に、次の 7 つのサブディレクトリが作成されます。

    \_private
    \_vti_bin (shtml.exe を格納)
    \_vti_bin\_vti_adm (admin.exe を格納)
    \_vti_bin\_vti_aut (author.exe を格納)
    \_vti_cnf
    \_vti_log
    \_vti_pvt
    \_vti_txt
    \images

  • \_vti_bin\_vti_adm\_vti_aut の各サブディレクトリおよびドキュメントルートディレクトリに .nsconfig ファイルが作成されます。

インストール作業が完了したあと、次の管理作業も実行する必要があります。

  • FrontPage 97 および 98 では、fpsrvwin.exe ファイル (FrontPage ディレクトリの \bin ディレクトリにある) を実行して、サーバポートの設定、拡張機能のテスト、ほかの仮想サーバへの拡張機能のインストール、および拡張機能の更新を行います。

  • FrontPage 2000 では、Server Extensions Administrator (「スタート」メニューの「プログラム」の「管理ツール」) またはコマンド行バージョン (fpsrvadm.exe) を実行します。

  • 作業対象のサーバおよび Web を選択します。

    • リモートマシンには、FrontPage97、FrontPage98、または FrontPage 2000 のプログラムがインストールされている必要があります (Macintosh または Windows のみ)。FrontPage プログラムを起動すると、ユーザは、開くまたは編集するサーバの名前を入力するよう求められます。

    • ユーザが別のマシン上の Web を編集する場合は、その行で「MoreWebs」をクリックして Web サーバまたはディスクの場所を選択し、編集する Web の servername:portnumber を入力して、「OK」をクリックします。

    • ホストマシンの Web リストから編集する Web を選択します。

  • 各追加 Web のプロビジョニングを行う必要があります。FrontPage クライアントがルート Web に対する正当な権限 (管理者のユーザ名とパスワード) を所有している場合は、クライアント側からこれを行うことができます。また、fpsrvadm.exe プログラムを使用して個々の Web にパスワードを設定することにより、サーバ側からユーザの Web のプロビジョニングを行うこともできます。新しい FrontPage Web がルート Web から管理者のユーザ名とパスワードを継承しないようにする必要があります。

  • fpadmin.htm ファイルを探します。通常は FrontPage プログラムディレクトリの \admin\cgi ディレクトリ (97 および 98 の場合) または \admcgi ディレクトリ (2000 の場合) にあります。このファイルを使用して、FrontPage Web を構成できます。

  • ユーザは、FrontPage を起動したときに表示されるローカルの Web を編集できますが、変更を加えるには、有効なユーザ ID とパスワードが必要です。


UNIX システムまたは Linux システムに FrontPage97 Server Extensions をインストールする

UNIX システムまたは Linux システムでインストール作業を行うには、適切なファイル権限およびディレクトリが事前に設定されている必要があります。拡張機能は特別なディレクトリ構造を必要としますが、それについては、この節の後の方で説明します。インストールのあと、権限の設定および各 Web へのアクセスに関する追加の管理作業を実行する必要があります。

ここに示すインストール手順は、tar ファイルに収められているスタンドアロンの FrontPage Server Extensions をインストールする場合のものです。この tar ファイルは、Microsoft 社の FrontPage の Web サイトまたは Ready-To-Run Software の Web サイトからダウンロードできます。


インストールを実行するには、 root ユーザとしてログインする必要があります。また、この root ユーザは、/usr/local ディレクトリに対する書き込み権限を持っている必要があります。拡張機能を別のディレクトリにインストールする場合も同じです。別のディレクトリに拡張機能をインストールする場合は、/usr/local へのソフトリンクが自動的に追加されます。



拡張機能をインストールするには、次の手順に従います。

  1. tar ファイルから FrontPage Server Extensions をインストールできるように、root ユーザとしてログインし、次のコマンドを実行します。

    cd /usr/local

  2. ダウンロードした tar ファイルを展開します。

    これにより、/usr/local/FrontPage/version2.0 ディレクトリが作成され、その他のいくつかのディレクトリがドキュメントルートディレクトリの下にインストールされます。たとえば、FrontPage 97 拡張機能を Solaris プラットフォームにインストールする場合、vt20.solaris.tar.z ファイルに対して、次のコマンドを実行します。

    tar xvf /usr/tmp/vt20.solaris.tar

  3. ディレクトリを /usr/local/frontpage/version2.0 に変更します。

    cd frontpage/version2.0

  4. /extensions というディレクトリを作成し、そこに _vti_bin ディレクトリを移動します。

    mv _vti_bin extensions

  5. WPP キットを /usr/local/frontpage/version2.0 ディレクトリにインストールします。

    Solaris の場合は、次のコードを使用します。

    tar xvf /usr/tmp/wpp.solaris.tar

  6. /executables ディレクトリ (/usr/local/frontpage/version2.0/executables) の名前を /_vti_bin に変更します。

    mv executables _vti_bin

  7. fpsrvadm.suid.exe ファイルを /bin ディレクトリに移動します。

    mv fpsrvadm.suid.exe bin

  8. fp_install.sh シェルプログラムを実行し、画面の指示に従って、次の表に示された情報を入力します。

    サーバの構成ファイル名を入力するよう求められた場合は、サーバの magnus.conf ファイルのパス名を入力します。


    表 E-1    インストールパラメータ情報

    -fpdir <dir>  

    デフォルト  

    FrontPage ディレクトリ  

    -httpdconfdir <dir>  

    デフォルト  

    サーバの構成ファイルが格納されているディレクトリ  

    -web <webname>  

    必須  

    Server Extensions をインストールする Web (ルート web の場合は /)  

    -user <webowner>  

    必須  

    web の所有者のユーザ ID  

    -group <webgroup>  

    省略可能  

    web の所有者のグループ ID  

    -host <host>  

     

    Server Extensions をインストールする仮想ホストの名前。指定するホスト名は、サーバの httpd.conf ファイルの Virtual Host 指令で指定されたホスト名と同じであることが必要  

    -admuser <fpadmin>  

    必須  

    FrontPage Administrator のユーザ名  

    -admpass <fppass>  

    必須  

    FrontPage Administrator のパスワード  

    -admaddr <ipaddr>  

    省略可能  

    FrontPage Administrator の IP アドレス制限。IP アドレスマスクが指定されていない場合、FrontPage Administrator は、すべての IP アドレスからアクセスできる  

各 FrontPage Web への Server Extensions のインストールには数分間かかる場合があります。また、コンピュータの CPU 負荷が増加することもあります。FrontPage Server Extensions を新規にインストールする場合、各ページのコンテンツが構文解析されて、挿入コンポーネント、代入コンポーネントなどの FrontPage コンポーネントの拡張、FrontPage Web のハイパーリンクマップの作成、およびページタイトルとベース URL の抽出が行われます。

インストールプロセスでは、テキストインデックスの更新、Web 内のリンクの再検討、FrontPage 管理者アカウント、パスワード、および IP アドレス制限の追加が行われます。さらに、obj.conf ファイルに新しい ObjectType 指令が追加された場合は、Web 管理者に対してサーバの再起動を促します。

インストール中、インストールシェルにより、次のファイルおよびディレクトリの変更または追加が行われます。

  • magnus.conf が変更されます。

  • /usr/local/frontpage/hostname:port.cnf という名前の構成ファイルが作成されます。

  • サーバの構成ファイル (obj.conf) に ObjectType 指令が追加され、実行可能ファイルを格納する 3 つの /_vti_ ディレクトリが作成されます。

  • サーバのドキュメントルートの下に、次の 7 つのサブディレクトリが追加されます。

    /_vti_bin (shtml.exe を格納)
    /_vti_bin/_vti_adm (admin.exe を格納)
    /_vti_bin/_vti_aut (author.exe を格納)
    /_vti_cnf
    /_vti_pvt
    /_private
    /_vti_log
    /_vti_txt
    /images

  • /_vti_bin/_vti_adm/_vti_aut の各サブディレクトリおよびドキュメントルートディレクトリに .nsconfig ファイルが作成されます。

インストール作業が完了したあと、次の管理作業を実行する必要があります。

  1. fpsrvwin.exe ファイルを実行して、サーバポートの設定、拡張機能のテスト、ほかの仮想サーバへの拡張機能のインストール、および拡張機能の更新を行います。

  2. リモートマシンには、FrontPage97、FrontPage98、または FrontPage 2000 のプログラムがインストールされている必要があります (Macintosh または Windows のみ)。

    FrontPage プログラムを起動すると、ユーザは、開くまたは編集するサーバの名前を入力するよう求められます。

  3. ユーザが別のマシン上の Web を編集する場合は、その行で「MoreWebs」をクリックして Web サーバまたはディスクの場所を選択し、編集する Web の servername:portnumber を入力します。「OK」をクリックします。

  4. ホストマシンの Web リストから目的の Web を選択して編集します。


UNIX システムまたは Linux システムに FrontPage98 Server Extensions をインストールする

ここに示すインストール手順は、tar ファイルに収められているスタンドアロンの FrontPage Server Extensions をインストールする場合の手順です。この tar ファイルは、Microsoft 社の FrontPage の Web サイトまたは Ready-To-Run Software の Web サイトからダウンロードできます。

インストールのあと、権限の設定および各 Web へのアクセスに関する追加の管理作業を実行する必要があります。


インストールを実行するには、root ユーザとしてログインする必要があります。また、この root ユーザは、/usr/local ディレクトリに対する書き込み権限を持っている必要があります。拡張機能を別のディレクトリにインストールする場合も同じです。別のディレクトリに拡張機能をインストールする場合は、/usr/local へのソフトリンクが自動的に追加されます。



拡張機能をインストールするには、次の手順に従います。

  1. tar ファイルから FrontPage Server Extensions をインストールできるように、 root ユーザとしてログインします。

  2. cd /usr/local と入力するか、cd コマンドを利用して 2 つのダウンロードファイル (fp30.solaris.tar.Z および fp_install.sh) が格納されているディレクトリに移動します。

  3. fp_install.sh シェルプログラムを実行し、画面の指示に従って、パラメータ情報を入力します。

    サーバ構成ファイルの名前を入力するよう求められた場合は、サーバの magnus.conf ファイルのパス名を入力します。

各 FrontPage Web への Server Extensions のインストールには数分間かかる場合があります。また、コンピュータの CPU 負荷が増加することもあります。FrontPage Server Extensions を新規にインストールする場合、各ページのコンテンツが構文解析されて、挿入コンポーネント、代入コンポーネントなどの FrontPage コンポーネントの拡張、FrontPage Web のハイパーリンクマップの作成、およびページタイトルとベース URL の抽出が行われます。

インストールプロセスでは、テキストインデックスの更新、Web 内のリンクの再検討、FrontPage 管理者アカウント、パスワード、および IP アドレス制限の追加が行われます。さらに、obj.conf ファイルに新しい ObjectType 指令が追加された場合は、Web 管理者に対してサーバの再起動を促します。

インストール中、インストールシェルにより、次のファイルおよびディレクトリの変更または追加が行われます。

  • magnus.conf が変更されます。

  • /usr/local/frontpage/hostname:port.cnf という名前の構成ファイルが作成されます。

  • サーバの構成ファイル (obj.conf) に ObjectType 指令が追加され、実行可能ファイルを格納する 3 つの /_vti_ ディレクトリが作成されます。

  • サーバのドキュメントルートの下に、次の 7 つのサブディレクトリが追加されます。

    /_vti_bin (shtml.exe を格納)
    /_vti_bin/_vti_adm (admin.exe を格納)
    /_vti_bin/_vti_aut (author.exe を格納)
    /_vti_cnf
    /_vti_pvt
    /_private
    /_vti_log
    /_vti_txt
    /images

/_vti_bin/_vti_adm/_vti_aut の各サブディレクトリおよびドキュメントルートディレクトリに .nsconfig ファイルが作成されます。


UNIX システムまたは Linux システムに FrontPage2000 Server Extensions をインストールする

ここに示すインストール手順は、tar ファイルに収められているスタンドアロンの FrontPage Server Extensions をインストールする場合の手順です。この tar ファイルは、Microsoft 社の FrontPage の Web サイトまたは Ready-To-Run Software の Web サイトからダウンロードできます。

インストールのあと、権限の設定および各 Web へのアクセスに関する追加の管理作業を実行する必要があります。



インストールを実行するには、 root ユーザとしてログインする必要があります。また、この root ユーザは、/usr/local ディレクトリに対する書き込み権限を持っている必要があります。拡張機能を別のディレクトリにインストールする場合も同じです。別のディレクトリに拡張機能をインストールする場合は、/usr/local へのソフトリンクが自動的に追加されます。



拡張機能をインストールするには、次の手順に従います。

  1. tar ファイルから FrontPage Server Extensions をインストールできるように、 root ユーザとしてログインします。

  2. cd /usr/local と入力するか、 cd コマンドを利用して 2 つのダウンロードファイル (fp40.solaris.tar.Z および fp_install.sh) が格納されているディレクトリに移動します。

  3. fp_install.sh シェルプログラムを実行し、画面の指示に従って、パラメータ情報を入力します。

  4. サーバ構成ファイルの名前を入力するよう求められた場合は、サーバの magnus.conf ファイルのパス名を入力します。

各 FrontPage Web への Server Extensions のインストールには数分間かかる場合があります。また、コンピュータの CPU 負荷が増加することもあります。FrontPage Server Extensions を新規にインストールする場合、各ページのコンテンツが構文解析されて、挿入コンポーネント、代入コンポーネントなどの FrontPage コンポーネントの拡張、FrontPage Web のハイパーリンクマップの作成、およびページタイトルとベース URL の抽出が行われます。

インストールプロセスでは、テキストインデックスの更新、Web 内のリンクの再検討、FrontPage 管理者アカウント、パスワード、および IP アドレス制限の追加が行われます。さらに、obj.conf ファイルに新しい ObjectType 指令が追加された場合は、Web 管理者に対してサーバの再起動を促します。

インストール中、インストールシェルにより、次のファイルおよびディレクトリの変更または追加が行われます。

  • magnus.conf が変更されます。

  • /usr/local/frontpage/hostname:port.cnf という名前の構成ファイルが作成されます。

  • サーバの構成ファイル (obj.conf) に ObjectType 指令が追加され、実行可能ファイルを格納する 3 つの /_vti_ ディレクトリが作成されます。

  • サーバのドキュメントルートの下に、次の 7 つのサブディレクトリが追加されます。

    /_vti_bin (shtml.exe を格納)
    /_vti_bin/_vti_adm (admin.exe を格納)
    /_vti_bin/_vti_aut (author.exe を格納)
    /_vti_cnf
    /_vti_pvt
    /_private
    /_vti_log
    /_vti_txt
    /images

/_vti_bin/_vti_adm/_vti_aut の各サブディレクトリおよびドキュメントルートディレクトリに .nsconfig ファイルが作成されます。



詳細情報



さらに詳細な情報は、Microsoft 社の FrontPage の Web サイトから入手できます。URL は次のとおりです。

http://www.microsoft.com

UNIX または Linux に関する情報は、Ready-to-Run Software の Web サイトからも入手できます。URL は次のとおりです。

http://www.rtr.com


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Last Updated October 17, 2001