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iPlanet Web Server, Enterprise Edition 管理者ガイド



「Monitor」タブ

「Monitor」タブでは、組み込み型の監視用関数や SNMP を使用してサーバの稼動状況を監視できます。「Monitor」タブには、次のページがあります。



「Monitor Current Activity」ページ

サーバが稼動している場合には、「Monitor Current Activity」ページで、統計情報のプロファイリングを使用可能にしたり、サーバリソースの現在の使用状況を多数のカテゴリにおいて監視するプログラムを起動したりできます。このプログラムを実行すると、サーバに必要なリソースの量を把握できます。これにより、トラフィックレベルが高くなってサーバの処理能力が低下した場合に、サーバ構成またはシステムのネットワークカーネルを調整するべきかどうかを判断しやすくなります。



警告

「statistics/profiling」を有効にすると、その統計情報は、そのサーバのどのユーザも見ることができるようになります。



このシステムの出力を使用してサーバを調整する方法についての詳細は、http://docs.iplanet.com/docs/manuals/enterprise.html にあるオンラインマニュアル『Performance Tuning, Sizing, and Scaling Guide』を参照してください。

Activate Statistics/Profiling: サーバの統計情報を表示するには、はじめに「statistics/profiling」を有効にする必要があります。この機能は、システムリソースを使用するので、デフォルトではオフに設定されています。「statistics/profiling」をオンに設定した後は、変更内容を適用するためにサーバを再起動する必要があります。

OK: 要求した統計情報が記載されたページを表示します。統計情報は、n 秒ごとに更新されます。n は、選択したポーリング間隔を表します。

Reset: 変更を取り消し、ページ内の各要素を変更前の値に戻します。

Help: オンラインヘルプを表示します。

Select Refresh Interval: ブラウザに更新済み統計情報を表示する間隔 (秒単位)。

Select Statistics to be displayed: 表示する統計情報の種類。種類には、「Connections」、「DNS」、「KeepAlive」、「Cache」、および「Virtual Server」があります。

Submit: このボタンをクリックすると、選択した統計情報が表示されます。

これらの統計情報は、プロセス ID 別に表示したり、すべてを一度に表示するよう選択することができます。画面に表示される統計情報は、更新間隔として選択した秒数に従って、一定の間隔で更新されます。一部の統計情報ページでは、データが棒グラフで表示されます。



「Quality of Service」ページ (Server Manager)



サービス品質 (Quality of Service) とは、サーバインスタンスの仮想サーバクラスおよび仮想サーバに対して設定する、パフォーマンス制限のことです。この機能では、2 つの項目を制限することができます。1 つは帯域幅の量、もう 1 つは接続数です。

詳細は、「サービス品質の使用法」を参照してください。

次の各要素が表示されます。

Enable QOS: サーバインスタンス全体に対し、サービス品質の機能を有効にします。デフォルトでは、サービス品質は無効になっています。サービス品質を有効にすると、サーバのオーバーヘッドがやや増加します。

QOS Recompute Interval: すべてのサーバエンティティで帯域幅が再計算される周期 (ミリ秒単位)。デフォルトは 100 ミリ秒です。

QOS Metric Interval: トラフィックが測定される間隔 (秒単位)。デフォルトは 30 です。この時間中に測定されたすべての帯域幅の平均値を計算することにより、秒当たりのバイト数が得られます。

サイズの大きいファイルの転送を多数扱うサイトの場合、このフィールドには、大きい値 (数分またはそれ以上) を使用します。サイズの大きいファイルの転送では、測定時間が短いと、許容帯域幅のすべてが占有されることがあり、最大帯域幅の設定を強制する場合は接続が拒否されることがあります。帯域幅は測定時間ごとに平均化されるので、測定時間を長くすると、サイズの大きいファイルによる帯域幅の急激な上昇が均等化されます。

帯域幅制限値が使用可能帯域幅よりもずっと小さい場合 (たとえば、帯域幅の制限値が 1 M バイト/秒で、バックボーンとの接続が 1 G バイト/秒の場合など) は、測定時間を短くする必要があります。

サイズの大きい静的ファイルの転送を扱う場合で、帯域幅制限値が使用可能帯域幅よりもずっと小さいときは、それぞれの問題が相反する解決法を必要とするので、どちらの状況を調整するかを決める必要があります。

Action: 「Apply to」カラムに表示されている、そのクラスのサービス品質機能を有効または無効にします。

Bytes per second: サーバまたはクラスの帯域幅の最大制限値 (バイト数/秒)。

Enforce B/W: 帯域幅の制限値を強制するかどうかを指定します。この制限値を強制すると、制限値に達したあと、サーバが接続を拒否します。

Max Connection: サーバまたはクラスの最大同時接続数。

Enforce Connections: 接続制限値を強制するかどうかを指定します。この制限値を強制すると、制限値に達したあと、サーバが接続を拒否します。

OK: 変更を保存します。

Reset: 変更を取り消し、ページ内の各要素を変更前の値に戻します。

Help: オンラインヘルプを表示します。



「SNMP Configuration」ページ



SNMP (Simple Network Management Protocol) は、ネットワーク稼動状況に関するデータを交換するのに使用するプロトコルの一つです。SNMP を使用すると、管理対象デバイスと、管理者がネットワークのリモート監視および管理に使用しているネットワーク管理ステーション (NMS) との間をデータが伝送されます。「SNMP Configuration」ページでは、サーバを監視するように SNMP を構成できます。

詳細は、「サーバの監視」を参照してください。

次の各要素が表示されます。

Master host: サーバの名前とドメインを指定します。

Description: サーバの説明 (オペレーティングシステム情報を含む) を指定します。

Organization: サーバを管理する組織を指定します。

Location: サーバの絶対パスを指定します。

Contact: サーバの管理者とその管理者の連絡先を指定します。

Enable SNMP Statistic Collection: SNMP の統計情報の収集を有効にするかどうかを指定します。

OK: エントリを保存します。

Reset: 変更を取り消し、ページ内の各要素を変更前の値に戻します。

Help: オンラインヘルプを表示します。



「SNMP Subagent Control」ページ (UNIX/Linux)



管理対象デバイスにはすべて、そのデバイスのネットワークアクティビティに関する情報を収集する SNMP エージェントがあります。このエージェントは、サブエージェントとして知られています。各サーバインスタンスに、サブエージェントがあります。すべてのサブエージェントは、マスターエージェントと通信できます。「SNMP Subagent Control」ページでは、UNIX/Linux サーバを監視するように SNMP を構成できます。



注意

ご使用のサーバインスタンスのサーブエージェントは、起動する前に、有効にしておく必要があります。



詳細は、「サブエージェントを使用可能にする」を参照してください。

次の各要素が表示されます。

Start: そのサーバインスタンスの SNMP サブエージェントを起動します。

Stop: そのサーバインスタンスの SNMP サブエージェントを停止します。

Restart: そのサーバインスタンスの SNMP サブエージェントをいったん停止してから、再度起動します。


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Last Updated October 17, 2001