第 5 章   iPlanet Messaging Server の移行に関するトラブルシューティング




バックアウト方法

---

新規システムで予期せぬ問題が発生し、その問題が解決されるまで古いシステムに戻す必要がある場合に備えて、バックアウトストラテジをお勧めします。

ディレクトリエントリを新しいスキーマに移行していなければ、手順を逆にたどるだけでユーザの移行を取り消すことができます。

1. mailUserStatus を hold に変更することにより、ユーザを保留状態にします。

2. メールボックスを旧システムに戻すには、バックアップを作成してからリストアします (または MoveUser を使用します)。

3. メールホストを更新して旧システムにします。

4. ユーザの保留状態を解除します。

5. 新しいシステムの保留キューを処理し、保留メールを旧システムのユーザのメールボックスに配信します。

ディレクトリ移行中のエラー

---

imsdirmig は、「idempotent」の方法で個々のディレクトリエントリを移行します。つまり、すでに移行済みのエントリがある場合、imsdirmig はそのエントリをそのままにして何もしません。このため、報告されたエラーに対処したら、処理したディレクトリエントリがないと報告されるまで、imsdirmig の再実行を続けるだけで十分です。