前へ     目次     索引     DocHome     次へ     
iPlanet Application Server 管理者ガイド



第 11 章   メッセージ駆動 Bean の管理


iPlanet Application Server 上でメッセージ駆動 Bean を導入して実行するには、まず、クライアントがメッセージ駆動 Bean に接続できるように Java Message Service (JMS) プロバイダを設定する必要があります。

メッセージ駆動 Bean は JMS メッセージリスナとして機能するので、メッセージ駆動 Bean を導入できるようにメッセ−ジングミドルウェアを設定する必要があります。現在、このバージョンの iPlanet Application Server では Java Message Queue のみがサポートされています。

この章には次のトピックがあります。

メッセージ駆動 Bean の導入の詳細は、『iPlanet Application Server 開発者ガイド』および Deployment Tool のオンラインヘルプを参照してください。



JMS プロバイダの設定



JMS プロバイダを設定するには、まず、メッセ−ジングミドルウェアをインストールする必要があります。デフォルトでは、iPlanet Application Server は iPlanet Message Queue (iMQ) for Java 2.0 SP1 を使用します。iMQ for Java 2.0 SP1 は、iPlanet Application Server のインストール CD にバンドルされています。インストール CD がない場合は、http://www.iplanet.com/products/iplanet_message_queue/home_message_queue.html からダウンロードできます。

iPlanet Application Server に付属の iMQ for Java 2.0 SP1 のほかに、サードパーティ製品を使うこともできます。

この節には次のトピックがあります。


iMQ for Java を設定するには

iMQ for Java 2.0 SP1 の設定を開始する前に、iPlanet Message Queue for Java 2.0 SP1 がマシンにインストールされていることを確認してください。

次の手順で JMS プロバイダとメッセージキューの設定を行い、メッセージ駆動 Bean をサポートできるようにします。

  1. iASAT を起動します。

  2. メニューバーの「Messaging」アイコンをクリックします。



  3. 左側のペインで「JMS Providers」をクリックします。

  4. 右側のペインで「追加」をクリックします。

  5. 環境に関する項目を入力します。

    すべてのフィールドは必須です。以下のフィールドを指定する必要があります。

    • 「JMS Server Name」

    • 「JMS Server Host」

    • 「JMS Port Number」

    • 「Initial Context Factory Class Name」

      これは、LDAP URL、ファイルシステムパスなどの観点で指定できます。

    • 「JMS ClassPath」

    • 「Naming Context Provider URL」

    • 「JMS Server User Name」

    • 「JMS Server User Password」

    次の図に設定例を示します。



  6. 「OK」をクリックして変更を確定します。

  7. ディレクトリサーバにキューのエントリを作成します。

    ファイルシステム・コンテキストファクトリ名を使用している場合は、そのファイルのパスを指定します。



    組織単位の作成については、iPlanet Directory Server 5.0 のマニュアルを参照してください。

  8. iMQ for Java 2.0 で使用可能なツールを使って、ディレクトリサーバの ou=JMQ の下に、キューコネクション・ファクトリオブジェクト QCF を作成します。

    次にファイルの例を示します。

    cmdtype=add

    obj.type=qf

    obj.lookupName=cn=QCF

    objstore.attrs.java.naming.factory.initial=¥com.sun.jndi.ldap.LdapCtxFactory

    objstore.attrs.java.naming.provider.url=¥ldap://border.india.sun.com:389/ou=JMQ,o=NetscapeRoot

    objstore.attrs.java.naming.security.principal=cn=Directory Manager

    objstore.attrs.java.naming.security.credentials=netscape

    objstore.attrs.java.naming.security.authentication=simple

  9. iPlanet Console を使って、ディレクトリの cn=QCF オブジェクトが読み取り、比較、および検索のパーミッションを持つことを確認します。

    これで JMS プロバイダが設定されたので、アプリケーションでメッセージ駆動 Bean の使用を開始できます。


サードパーティ JMQ を設定するには

サードパーティの Java メッセ−ジングミドルウェアを設定するには、次の手順を実行します。使用するメッセージキューが JMS 仕様書の第 8 章「JMS Application Server Facilities」に準拠していることを確認してください。

サードパーティの JMS プロバイダを設定するには、次の手順を実行します。

  1. iPlanet Directory Server の ou=JMQ,o=NetscapeRoot の下に、Factory Context と設定パラメータを手動で作成します。

  2. iPlanet Message Queue for Java 2.0 SP1 をすでに設定している場合は、iMQ 固有の次のエントリを iPlanet レジストリから削除します。

    • ServerHost

    • ServerPort

    • Username

    • Password

    これらの値は、iPlanet Message Queue でのみ有効です。JMQ 用に指定した Factory の設定値を使用してください。



メッセージ駆動 Bean の管理

メッセージ駆動 Bean は、iPlanet Application Server Administration Tool を使って管理できます。モジュール内の各メッセージ駆動 Bean のプロパティを個別に変更できます。


メッセージ駆動 Bean を管理するには

導入済みのメッセージ駆動 Bean のプロパティを変更するには、次の手順を実行します。

  1. iASAT を起動します。

  2. メニューバーの「アプリケーション」をクリックします。

    左側のペインに、配置済みのアプリケーションがすべて表示されます。

  3. 変更するメッセージ駆動 Bean を選択します。

  4. 右側のペインで、「MDBs」タブを選択します。

    次のダイアログボックスが表示されます。



変更できるフィールドは次のとおりです。

  • 「MDB Name」

  • 「Enabled Flag」

    フラグが無効の場合、KJS は起動時にメッセージ駆動 Bean を読み込みません。

  • 「デスティネーション名」

  • 「デスティネーションタイプ」

    「Queue」または「Topic」を指定できます。

  • 「通知モード」

  • 「最大メッセージ制限」

  • 「最大プールサイズ」

  • 「最小プールサイズ」

  • 「永続名」

    このプロパティは、トピックサブスクリプションの場合のみ設定できます。

  • 変更の適用」をクリックして変更を確定します。

  • iPlanet Application Server を再起動して変更を有効にします。


前へ     目次     索引     DocHome     次へ     
Copyright © 2002 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved.

最新更新日 2002 年 3 月 6 日