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Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータ

Sun Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータ グラフィックスアクセラレータは、ハードウェアテクスチャーマッピング機能を備えた高解像度・高性能のフレームバッファーです。

この章では、Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータの画面解像度とビデオ形式について説明します。また、その他の関連するソフトウェア情報についても説明します。


モニターの画面解像度の変更

ほとんどの場合、Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータの画面解像度およびリフレッシュレートは、使用するモニターに合わせて自動的に設定されます。ただし、Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータにサン以外のモニターが接続されている場合は、誤った画面解像度に設定されることがあります。画面の解像度を変更するには、fbconfig ユーティリティーを使用します。


マニュアルページ

Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータのマニュアルページでは、画面解像度、画像設定などのフレームバッファー属性の調査方法と設定方法について説明しています。マニュアルページは、Solaris オペレーティング環境に付属の Solaris SUNWman パッケージに含まれています。

サンのグラフィックスアクセラレータの全般的な設定については、fbconfig(1M) のマニュアルページを参照してください。Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータデバイス固有の設定情報については、SUNWifb_config を参照してください。fbconfig および SUNWifb_config は、Solaris 8 および Solaris 9 オペレーティング環境に付属しています。

マニュアルページの属性およびパラメタ情報を表示するには、help オプションを使用してください。

single-step bulletfbconfig のマニュアルページを表示するには、次のように入力します。

# man fbconfig

single-step bulletSUNWifb_config のマニュアルページを表示するには、次のように入力します。

# man SUNWifb_config


JumpStart を使用する場合に重要な情報

Solaris 8 オペレーティング環境用の Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータパッケージを JumpStartTM サーバーに追加する場合は、次のパッチ (取り付けキットに含まれている CD の XVR-500/Solaris_8/Patches に収録されています) を次に示す順序でインストールする必要があります。

111310-01
112334-02
111293-01
108528-13
110460-07
109888-16
108576-30

このパッチを Solaris 8 2/02 オペレーティング環境の JumpStart イメージに追加する場合は、パッチ 109888-16 と108576-30 だけが必要です。また、Solaris 9 オペレーティング環境には、必要なパッチはありません。


画面解像度

表 10-1 に、XVR-500 グラフィックスアクセラレータがサポートするモニター画面解像度およびビデオ形式を示します

表 10-1 Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータの画面解像度

画面解像度

リフレッシュレート

同期の標準

縦横比の形式

1920 × 1080

72 Hz

Sun

16:9

1600 × 1280

76 Hz

Sun

5:4

1600 × 1200

75 Hz

VESA

4:3

1600 × 1000

66, 76 Hz

Sun

16:10

1440 × 900

76 Hz

Sun

16:10

1280 × 800

112Hz

Sun-stereo

16:10

1280 × 800

76 Hz

Sun

16:10

1280 × 1024

60, 75, 85 Hz

VESA

5:4

1280 × 1024

67, 76 Hz

Sun

5:4

1152 × 900

112, 120 Hz

Sun-stereo

5:4

1152 × 900

66, 76 Hz

Sun

5:4

1024 × 800

84 Hz

Sun

5:4

1024 × 768

75 Hz

VESA

4:3

1024 × 768

60, 70, 77 Hz

Sun

4:3

960 × 680

108, 112 Hz

Sun-stereo

Sun-Stereo

768 × 575

50i Hz

PAL

PAL

640 × 480

60 Hz

VESA

4:3

640 × 480

60i Hz

NTSC

NTSC




注 - 画面解像度 640 × 480 では、Solaris 版 Sun OpenGL のマルチサンプリング機能でピクセルあたり 2 サンプルをサポートします。構成の詳細については、
fbconfig -help/usr/lib/fbconfig/SUNWifb_config -help、または SUNWifb_config マニュアルページを参照してください。




複数のフレームバッファーを用いた構成

複数のフレームバッファーを動作させる場合は、/etc/dt/config/Xservers ファイルを編集する必要があります。Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータデバイスは、ifbx の形式で表します。たとえば、Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータデバイスが 2 つ存在する場合は、ifb0 および ifb1 になります。次の手順に従ってファイルを編集します。

1. スーパーユーザーになって、テキストエディタを使用して /etc/dt/config/Xservers ファイルを開きます。

# cd /etc/dt/config
# vi Xservers

/etc/dt/config/Xservers ファイルがない場合は、/etc/dt/config ディレクトリを作成して、Xservers ファイルを /usr/dt/config/Xservers から /etc/dt/config へコピーします。

# mkdir -p /etc/dt/config
# cp /usr/dt/config/Xservers /etc/dt/config
# cd /etc/dt/config
# vi Xservers

2. 適用可能なフレームバッファーデバイスの位置を追加して、ファイルを修正します。

たとえば、Sun Creator ボード 1 枚および Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータ 2 枚で構成される場合は、Xservers 構成ファイルを次のように編集します。

:0 Local local_uid@console root /usr/openwin/bin/Xsun -dev /dev/fbs/ffb0 -dev /dev/fbs/ifb1 -dev /dev/fbs/ifb0


Sun Blade 1000 および 2000 システムのデフォルトコンソールの設定

Sun Blade 1000 システムおよび Sun Blade 2000 システムで、Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータをデフォルトのモニターコンソールディスプレイに設定するには、次の手順に従います。

1. ok プロンプトで次のように入力します。

ok show-displays

次の情報が表示されます。

a) /pci@1f,0/SUNW,m64B@13
b) /pci@1f,0/pci@5/SUNW,XVR-500@1
q) NO SELECTION 
Enter Selection, q to quit: b
/pci@1f,0/pci@5/SUNW,XVR-500@1 has been selected.
Type ^Y ( Control-Y ) to insert it in the command line. 
e.g. ok nvalias mydev ^Y 
    for creating devalias mydev for 
/pci@1f,0/pci@5/SUNW,XVR-500@1 
ok nvalias mydev /pci@1f,0/pci@5/SUNW,XVR-500@1
ok setenv output-device mydev
output-device = mydev

2. デフォルトのコンソールディスプレイに設定するグラフィックスボードを選択します。

ここでは、b (Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータ) を選択します。

3. Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータデバイス用の別名を作成します。

それ以外のシステムでは、この手順は任意ですが、別名を作成しておくと、 OpenBootTM PROM コマンドの指定が簡略になります。

a. show-displays メニューから Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータデバイスを選択します。

b. Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータデバイスに名前を付けます。

i. nvalias を使用してデバイスに名前を付けます。

この例ではデバイス名を mydev にしています。

ok nvalias mydev

ii. キーボードの Control-Y を押し、さらに Enter を押します。

c. 別名を確認します。

ok devalias

選択した別名が表示されます。

この設定によって、 mydev を用いて Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータを参照できるようになります。たとえば、次のように使用します。

ok setenv output-device mydev

4. 出力デバイス環境をリセットします。

ok reset-all

5. システムの背面パネルの Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータに、モニターケーブルを接続します。