第10章 |
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Sun Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータ グラフィックスアクセラレータは、ハードウェアテクスチャーマッピング機能を備えた高解像度・高性能のフレームバッファーです。
この章では、Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータの画面解像度とビデオ形式について説明します。また、その他の関連するソフトウェア情報についても説明します。
ほとんどの場合、Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータの画面解像度およびリフレッシュレートは、使用するモニターに合わせて自動的に設定されます。ただし、Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータにサン以外のモニターが接続されている場合は、誤った画面解像度に設定されることがあります。画面の解像度を変更するには、fbconfig ユーティリティーを使用します。
Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータのマニュアルページでは、画面解像度、画像設定などのフレームバッファー属性の調査方法と設定方法について説明しています。マニュアルページは、Solaris オペレーティング環境に付属の Solaris SUNWman パッケージに含まれています。
サンのグラフィックスアクセラレータの全般的な設定については、fbconfig(1M) のマニュアルページを参照してください。Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータデバイス固有の設定情報については、SUNWifb_config を参照してください。fbconfig および SUNWifb_config は、Solaris 8 および Solaris 9 オペレーティング環境に付属しています。
マニュアルページの属性およびパラメタ情報を表示するには、help オプションを使用してください。
fbconfig のマニュアルページを表示するには、次のように入力します。
# man fbconfig |
SUNWifb_config のマニュアルページを表示するには、次のように入力します。
# man SUNWifb_config |
Solaris 8 オペレーティング環境用の Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータパッケージを JumpStartTM サーバーに追加する場合は、次のパッチ (取り付けキットに含まれている CD の XVR-500/Solaris_8/Patches に収録されています) を次に示す順序でインストールする必要があります。
111310-01
112334-02
111293-01
108528-13
110460-07
109888-16
108576-30
このパッチを Solaris 8 2/02 オペレーティング環境の JumpStart イメージに追加する場合は、パッチ 109888-16 と108576-30 だけが必要です。また、Solaris 9 オペレーティング環境には、必要なパッチはありません。
表 10-1 に、XVR-500 グラフィックスアクセラレータがサポートするモニター画面解像度およびビデオ形式を示します
注 - 画面解像度 640 × 480 では、Solaris 版 Sun OpenGL のマルチサンプリング機能でピクセルあたり 2 サンプルをサポートします。構成の詳細については、
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複数のフレームバッファーを動作させる場合は、/etc/dt/config/Xservers ファイルを編集する必要があります。Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータデバイスは、ifbx の形式で表します。たとえば、Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータデバイスが 2 つ存在する場合は、ifb0 および ifb1 になります。次の手順に従ってファイルを編集します。
1. スーパーユーザーになって、テキストエディタを使用して /etc/dt/config/Xservers ファイルを開きます。
# cd /etc/dt/config # vi Xservers |
/etc/dt/config/Xservers ファイルがない場合は、/etc/dt/config ディレクトリを作成して、Xservers ファイルを /usr/dt/config/Xservers から /etc/dt/config へコピーします。
# mkdir -p /etc/dt/config # cp /usr/dt/config/Xservers /etc/dt/config # cd /etc/dt/config # vi Xservers |
2. 適用可能なフレームバッファーデバイスの位置を追加して、ファイルを修正します。
たとえば、Sun Creator ボード 1 枚および Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータ 2 枚で構成される場合は、Xservers 構成ファイルを次のように編集します。
:0 Local local_uid@console root /usr/openwin/bin/Xsun -dev /dev/fbs/ffb0 -dev /dev/fbs/ifb1 -dev /dev/fbs/ifb0 |
Sun Blade 1000 システムおよび Sun Blade 2000 システムで、Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータをデフォルトのモニターコンソールディスプレイに設定するには、次の手順に従います。
ok show-displays |
2. デフォルトのコンソールディスプレイに設定するグラフィックスボードを選択します。
ここでは、b (Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータ) を選択します。
3. Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータデバイス用の別名を作成します。
それ以外のシステムでは、この手順は任意ですが、別名を作成しておくと、 OpenBootTM PROM コマンドの指定が簡略になります。
a. show-displays メニューから Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータデバイスを選択します。
b. Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータデバイスに名前を付けます。
ok nvalias mydev |
ii. キーボードの Control-Y を押し、さらに Enter を押します。
ok devalias |
この設定によって、 mydev を用いて Sun XVR-500 グラフィックスアクセラレータを参照できるようになります。たとえば、次のように使用します。
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