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Sun ONE Portal Server 6.0 管理者ガイド



第 12 章   コマンド行ユーティリティ

Sun ONE Portal Server 製品は、グラフィカルユーザインタフェースに加えて一連のコマンド行ユーティリティを提供します。

コマンド行ユーティリティは表 12-1 に一覧表示されています。また、これらのコマンド行ユーティリティは、管理タスクだけに適用します。 次の表では、コマンド名とその説明を一覧表示します。

表 12-1    Sun ONE Portal Server コマンド行ユーティリティ

コマンド

説明

dpadmin

ディスプレイプロファイルオブジェクトの取得、追加、変更は、ディスプレイプロファイルドキュメントからの削除ができます。

par

チャネルとプロバイダを移動するための .par ファイルに関係する機能を実行します。

rwadmin

管理者によるリライタデータの管理を有効にします。

rdmgr

検索サーバに必要なすべての機能を実行し、リソース記述および検索データベースと連動します。

sendrdm

CGI またはコマンド行ベースの検索メカニズムを提供します。

StartRobot

ロボットの Web 検索 (巡回) を起動します。

iPlanetDirectory Server Access Management Edition 管理用のコマンド行インタフェース amadmin も使用できます。 amadmin ツールの主な目的は、管理者が Directory Server 上で実行するバッチ管理処理を支援することです。たとえば、新しいサービスの作成、登録、有効化、および組織、ピープルコンテナ、グループ、ロール、ユーザーの作成、削除、読み取り (取得)を支援します。 詳細については、『 iPlanet Directory Server Access Management Edition 5.1 プログラマーズガイド』を参照してください。

dpadmin

説明

dpadmin コマンドとサブコマンドを使用することで、ディスプレイプロファイルオブジェクトを取得、追加、変更、ディスプレイプロファイルドキュメントから削除できます。 ディスプレイプロファイルオブジェクトとの対話は、すべてネイティブ XML フォーマットにする必要があります。 dpadmin コマンドでは、単一の表示プロファイルドキュメントでのみ操作できます。

dpadmin コマンドには次の項目が必要です。

  • サブコマンド (「サブコマンド」を参照)。
  • ディレクトリサーバーにアクセスするためのユーザー識別名およびパスワード。
  • 対象となっている表示プロファイルドキュメント。
  • グローバルレベルのディスプレイプロファイルドキュメント用の LDAP ノードまたは --global (-g) オプションを識別するための識別名。


  • 表示プロファイルドキュメントは、-d または -g オプションにより一意に識別されます。

    グローバル: -g

    組織: -d "o=sesta.com,o=isp"

    サブ組織: -d "o=org1,o=sesta.com,o=isp"

    ロール: -d "cn=role1,o=sesta.com,o=isp"

    ユーザー: -d "uid=user1,ou=people,o=sesta.com,o=isp"



構文

この節では、dpadmin コマンド構文について説明します。 長い名前のオプションと短い名前のオプションを、1 つのコマンド行に同時に使用することはできません。

短い名前の形式

$ dpadmin list|modify|add|remove [command-specific options] -u uid   
-w password {-g|-d dn} [-l locale] [-r] [-b] [-h] [file]

$ dpadmin batch [-c] -f batch-script-filename [-l locale] [-b] [-h]

長い名前の形式

$ dpadmin list|modify|add|remove [command-specific options] --runasdn uid --password password {--global|--dn dn} [--locale locale] [--dryrun] [--verbose] [--help] [file]

$ dpadmin --version

$ dpadmin batch [--continue] --file batch-script-filename [--locale locale] [--verbose] [--help]

サブコマンド

dpadmin コマンドには次のようなサブコマンドがあります。

list

説明

このサブコマンドを使用して、指定されたディスプレイプロファイルドキュメントから、特定のディスプレイプロファイルノードオブジェクトを取得します。 ディスプレイプロファイルノードオブジェクトが何も指定されていない場合は、ディスプレイプロファイルドキュメント全体が取得されます。 ディスプレイプロファイルオブジェクトは、ネイティブ XML フォーマットで標準出力に表示されます。

list サブコマンドには次のようなオプションがあります。

  • -u または --runasdn 、および -w または --password オプションをそれぞれ使用して、 LDAP データベースにアクセスするための管理者の識別名とパスワードを指定します。 これらのオプションは必須です。
  • グローバルレベルノードの場合は -g または --global オプション、特定の非グローバルレベルノードの場合は -d あるいは --dn オプションとともに、表示するためのディスプレイプロファイルノードオブジェクトを指定します。 -g または -d オプションは必須です。 コマンド固有の -n または --name オプションが存在しない場合は -d または --dn オプションは、ディスプレイプロファイルドキュメント全体を表示します。 -g または --global オプションは、ルートディスプレイプロファイルドキュメント全体を表示します。
  • -n または --name オプションは、ディスプレイプロファイルノードオブジェクトの名前を指定する。
  • -r または --dryrun オプション。 このオプションはサブコマンド dryrun または test を実行します。 -r または --dryrun オプションで実行されたサブコマンドは、サブコマンドのエラーまたは成功を sysout に報告しますが、LDAP のサブコマンド変更は行いません。

構文

$ dpadmin list -u|--runasdn uid -w|--password password {(-g|--global)|(-d|--dn dn)} [-n|--name name] [-r|--dryrun]

$ dpadmin list -h|--help

オプション

表 12-2 ではサポートされるオプションを説明します。list サブコマンドで使用できるオプション、引数、またはオペランドとその簡単な説明が示されています。

表 12-2    list サブコマンドオプション 

引数/オペランド

説明

-d または --dn

ディスプレイプロファイルドキュメントにアクセスする LDAP ノードの識別名を指定します。 -d または -g オプションは必須です。

-g または --global

ディスプレイプロファイルドキュメントにアクセスする LDAP のグローバルレベルノードを指定します。 -d または -g オプションは必須です。

-n または --name

表示するディスプレイプロファイルコンテナ、チャンネルまたはプロバイダオブジェクトの完全修飾名を指定します。 このオプションは必須ではありません。

-r または --dryrun

サブコマンドのエラーまたは成功を sysout に報告するが、サブコマンドの最終的な変更を LDAP に保存しません。 このオプションは任意です。

-u または --runasdn

Directory Server へのバインドに使用するユーザー識別名を指定します。 このオプションは必須です。

-w または --password

Directory Server へのバインドに使用するユーザー識別名のパスワードを指定します。 このオプションは必須です。

例 1

$ dpadmin list -n TemplateTableContainer -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w joshua -d "o=sesta.com,o=isp"

この例ではo=sesta.com 組織ノードから、TemplateTableContainer オブジェクトを取得し、標準出力に出力します。

例 2

$ dpadmin list -n mailcheck -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w joshua -g

この例ではグローバルレベルで、mailcheck オブジェクトを取得し取得できた場合に標準出力に出力します。

例 3

$ dpadmin list -n TemplateTableContainer/Bookmark2 -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w joshua -d "o=sesta.com,o=isp"

この例ではコンテナTemplateTableContainer にあるBookmark2 というチャネルを取得し、標準出力に出力します。

modify

説明

このサブコマンドは、既存のディスプレイプロファイルオブジェクトの値を変更します。 標準入力またはコマンドの引数に指定されたファイルから、オブジェクト用のデータを読み取ります。

この XML データには、変更するディスプレイプロファイルオブジェクトを一意に定義する一連の名前と適切な XML ヘッダーが必要になります。 適切な XML ヘッダーの例を次に示します。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="no"?>

<!DOCTYPE DisplayProfile SYSTEM "jar://resources/psdp.dtd">

modify サブコマンドの動作は、変更されるディスプレイプロファイルオブジェクトのタイプに応じて異なります。 combine オプションを指定すると、ディスプレイプロファイルオブジェクト内の新しい (プロパティなどの) エレメントが、既存のエレメントを置き換えるのではなく、既存のエレメントと結合されます。 modify サブコマンドの種類には、次のものがあります。

  • ディスプレイプロファイル − ディスプレイプロファイルドキュメント全体を、ファイルを使用して指定した新しいオブジェクト値に変更できます。 combine オプションを指定すると、ディスプレイプロファイルドキュメント内の各ディスプレイプロファイルオブジェクトが再帰的に結合されます。 各ディスプレイプロファイルオブジェクトに対してcombine オプションがどのように機能するかの詳細については、以下を参照してください。
  • チャネルまたはコンテナ − チャネルまたはコンテナを新しいオブジェクト値に変更できます。 チャネルまたはコンテナを変更する場合、parent オプションの指定によって次のように処理されます。
    • parent オプションが指定されている場合、新しいディスプレイプロファイルオブジェクト名に一致するチャンネルまたはコンテナで、指定された親コンテナが検索されます。 検出されると、新しいディスプレイプロファイルオブジェクトで置き換えられます。
    • parent オプションがない場合、ルートディスプレイプロファイルオブジェクトが親コンテナとして扱われます。 したがって、新しいディスプレイプロファイルオブジェクト名に一致するチャンネルまたはコンテナで、ルートディスプレイプロファイルオブジェクトが検索されます。 検出されると、新しいディスプレイプロファイルオブジェクトで置き換えられます。

    combine オプションを指定すると、プロパティ、使用可能、選択済みの既存オブジェクトが新しいディスプレイプロファイルオブジェクトと結合されます。

  • プロパティ − ディスプレイプロファイルオブジェクトのプロパティを新しい値に変更できます。 ディスプレイプロファイルオブジェクトのプロパティを変更するには、parent オプションが必要です。 指定した名前に一致するディスプレイプロファイルノードオブジェクト (チャンネルまたはコンテナ) またはディスプレイプロファイルプロバイダオブジェクトが、指定した parent オプションで検索されます。 検出されると、オブジェクトのプロパティオブジェクトが新しいディスプレイプロファイルオブジェクトで置き換えられます。 combine オプションを指定すると、既存のプロパティが新しい表示プロファイルオブジェクトと結合されます。
  • 使用可能または選択済み − コンテナ内の 「使用可能」 リストまたは 「選択済み」 リストは、新しいディスプレイプロファイルオブジェクトと置き換えることができます。 このタイプのディスプレイプロファイルオブジェクトを変更するには、parent オプションが必要です。 親の名前に一致するディスプレイプロファイルコンテナが検索されます。 次に、選択済みまたは使用可能オブジェクトが、新しいディスプレイプロファイルオブジェクトで置き換えられます。 combine オプションを指定すると、既存の選択済みまたは使用可能オブジェクトが、新しいディスプレイプロファイルオブジェクトと結合されます。
  • 文字列、論理値、整数、集合、またはロケール − ディスプレイプロファイルオブジェクト内の文字列、論理値、整数、集合、またはロケールのプロパティが、新しいディスプレイプロファイルオブジェクトプロパティと置き換えられます。
  • parent オプションを指定すると、指定した名前に一致するディスプレイプロファイルノード (チャネルまたはコンテナ) またはディスプレイプロファイルプロバイダがこの順に検索されます。 検出されると、新しいプロパティの名前に一致するプロパティが検索されます。 また、ディスプレイプロファイルオブジェクト内のプロパティが、新しいディスプレイプロファイルオブジェクトプロパティで置き換えられます。

    parent オプションが指定されていない場合は、ディスプレイプロファイルのルートノードが使用され、そのルートノードでプロパティが挿入されます。

    combine オプションを指定すると、既存の集合またはロケールオブジェクトが新しいディスプレイプロファイルオブジェクトと結合されます。 文字列、論理値および整数などの不可分なディスプレイプロファイルプロパティでは、combine オプションはサポートされません。

    文字列、論理値、および整数などの不可分なディスプレイプロファイルプロパティには、名前は必要ありません。 名前をつけないと、値の文字列表記が名前になります。 たとえば、次の 2 つの表示プロファイル整数オブジェクトは、同じ名前になります。

    <Integer value="3"/>

    <Integer name="3" value="4"/>

  • プロバイダ − 既存のディスプレイプロファイルプロバイダオブジェクトは、同じ名前のディスプレイプロファイルプロバイダと置き換えることができます。 新しいディスプレイプロファイルプロバイダオブジェクトの名前と一致するディスプレイプロファイルプロバイダオブジェクトが、ディスプレイプロファイルのルートノード内で検索されます。 検出されると、新しいディスプレイプロファイルプロバイダオブジェクトが、ディスプレイプロファイルのルートオブジェクトの下に挿入され、同じ名前の既存のディスプレイプロファイルプロバイダが置き換えられます。 プロバイダは暗黙的にコンテナであるルートノードにだけ存在するので、parent オプションを指定する必要はありません。

modify サブコマンドには次のオプションがあります。

  • -u または --runasdn 、および -w または --password オプションをそれぞれ使用して、 LDAP データベースにアクセスするための管理者の識別名とパスワードを指定します。 これらのオプションは必須です。
  • グローバルレベルノードの場合は -g または --global オプション、特定の非グローバルレベルノードの場合は -d あるいは --dn オプションとともに、表示するためのディスプレイプロファイル ノードオブジェクトを指定します。 -g または -d オプションは必須です。 コマンド固有の -n または --name オプションが存在しない場合は -d または --dn オプションは、ディスプレイプロファイルドキュメント全体を表示します。 -g または --global オプションは、ルートディスプレイプロファイルドキュメント全体を表示します。
  • file 引数は入力 XML ファイル名。この引数はオプションです。 XML 入力を使用しない場合、標準入力から使用されます。
  • -p または --parent オプションは変更される表示プロファイルオブジェクトの親の完全修飾名を指定する。
  • -r または --dryrun オプション。 このオプションはサブコマンド dryrun または test を実行します。 -r または --dryrun オプションで実行されたサブコマンドは、サブコマンドのエラーまたは成功を sysout に報告しますが、LDAP のサブコマンド変更は行いません。
  • -m または --combine オプション。 このオプションは表示プロファイルオブジェクトのマージを実行します。

構文

$ dpadmin modify -u|--runasdn uid -w|--password password {(-g|--global)|(-d|--dn dn)} [-p|--parent parent] [-r|--dryrun] [-m|--combine]  file|<<EOF

$ dpadmin modify -h|--help

dpadmin modify コマンドへのデータは、ファイルまたはコマンドに続く XML フ ラグメントとして標準入力から提供されます。

オプション

表 12-3はサポートされるオプションを説明します。modify サブコマンドで使用できるオプション、引数、またはオペランドとその簡単な説明が示されています。

表 12-3    modify サブコマンドオプション 

引数/オペランド

説明

-d または --dn

ディスプレイプロファイルドキュメントにアクセスする LDAP ノードの識別名を指定します。 -d または -g オプションは必須です。

-g または --global

ディスプレイプロファイルドキュメントにアクセスする LDAP のグローバルレベルノードを指定します。 -d または -g オプションは必須です。

file

XML フラグメントが含まれる XML ファイルのパスを指定します。 file 引数が指定されている場合、コマンド行の最後の引数にする必要があります。 XML フラグメントは表示プロファイル DTD に適合する必要があります。 modify サブコマンドにfile 引数が指定されていない場合、入力を標準入力から dpadmin にリダイレクトする必要があります。

-m または --combine

指定されたディスプレイプロファイルオブジェクトを、新しいディスプレイプロファイルオブジェクトと結合します。 combine オプションとともに使用できるのは、表示プロファイルルート、チャネル、コンテナ、プロパティ、使用可能、選択済み、集合、およびロケールの表示プロファイルオブジェクトだけです。 このオプションは任意です。

-p または --parent

変更されるディスプレイプロファイルオブジェクトの親の完全修飾名を指定します。 このオプションは任意です。

--r または --dryrun

サブコマンドのエラーまたは成功を sysout に報告しますが、サブコマンドの最終的な変更を LDAP に保存しません。 このオプションは任意です。

-u または --runasdn

Directory Server へのバインドに使用するユーザー識別名を指定します。 このオプションは必須です。

-w または --password

Directory Server へのバインドに使用するユーザー識別名のパスワードを指定します。 このオプションは必須です。

例 1

$ dpadmin modify -p TemplateTableContainer -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w joshua -d "o=sesta.com,o=isp" <<EOF

<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="no"?>

<!DOCTYPE DisplayProfile SYSTEM "jar://resources/psdp.dtd">

<Channel name="NewNews" provider="newsprovider">

<Properties>

<String name="title" value="News Channel"/>

<String name="description" value="This channel is all about news"/>

</Properties>

</Channel>

EOF

この例では、コンテナ TemplateTableContainer にあるチャネル NewNews を標準入力の XML テキストとして指定された値と変更または置き換えます。

例 2

$ dpadmin modify -p TemplateTableContainer/NewNews -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w joshua -d "o=sesta.com,o=isp" farble.xml

この例では、farble.xml でネーミングされたプロパティを farble.xml の新しいオブジェクトに置き換えます。farble.xml には次のものが含まれます。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="no"?>

<!DOCTYPE DisplayProfile SYSTEM "jar://resources/psdp.dtd">

<String name="welcome" value="Hi, welcome to farble land!!!!"/>

例 3

$ dpadmin list -n TemplateTableContainer -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w joshua -d "o=sesta.com,o=isp"

...

<Collection name="news">

<Collection name="bar">

<String name="msg" value="hi"/>

</Collection>

</Collection>

...

$ dpadmin modify -p TemplateTableContainer -u "uid=amAdmin,o=sesta.com,o=isp" -w joshua -d "o=sesta.com,o=isp" -m <<EOF

<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="no"?>

<!DOCTYPE DisplayProfile SYSTEM "jar://resources/psdp.dtd">

<Collection name="news">

<Collection name="bar">

<String name="msg2" value="woo hoo"/>

</Collection>

</Collection>

EOF

$ dpadmin list -n TemplateTableContainer -u "uid=amAdmin,o=sesta.com,o=isp" -w joshua -d "o=sesta.com,o=isp"

...

<Collection name="news">

<Collection name="bar">

<String name="msg" value="hi"/>

<String name="msg2" value="woo hoo"/>

</Collection>

</Collection>

...

この例では、combine オプションを使用して、新しいプロパティ msg2 を、集合 bar に追加します。 既存のプロパティ msg が結果として残っていることを確認します。

例 4

$ dpadmin list -n test -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w joshua -d "o=sesta.com,o=isp"

<Container name="test" provider="testprovider">

<Properties>

<String name="title" value="test"/>

</Properties>

<Available/>

<Selected/>

<Channels>

<Channel name="test1" provider="test1provider">

<Properties>

<Collection name="news">

<String name="msg1" value="blah"/>

<Collection name="bar">

<String name="msg2" value="hi"/>

</Collection>

</Collection>

</Properties>

</Channel>

</Channels>

</Container>

$ dpadmin modify -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w joshua -d "o=sesta.com,o=isp" -m <<EOF

<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="no"?>

<!DOCTYPE DisplayProfile SYSTEM "jar://resources/psdp.dtd">

<Container name="test" provider="testprovider">

<Properties>

<String name="title" value="Test Container"/>

</Properties>

<Available>

<Reference value="test1"/>

</Available>

<Selected>

<Reference value="test1"/>

</Selected>

<Channels>

<Channel name="test1" provider="test1provider">

<Properties>

<Collection name="news">

<String name="msg1" value="123"/>

<Collection name="bar">

<String name="msg3" value="123/>

</Collection>

</Collection>

</Properties>

</Channel>

</Channels>

</Container>

EOF

$ dpadmin list -n test -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w joshua -d "o=sesta.com,o=isp"

<Container name="test" provider="testprovider">

<Properties>

<String name="title" value="Test Container"/>

</Properties>

<Available>

<Reference value="test1"/>

</Available>

<Selected>

<Reference value="test1"/>

</Selected>

<Channels>

<Channel name="test1" provider="test1provider">

<Properties>

<Collection name="news">

<String name="msg1" value="123"/>

<Collection name="bar">

<String name="msg2" value="hi"/>

<String name="msg3" value="123"/>

</Collection>

</Collection>

</Properties>

</Channel>

</Channels>

</Container>

この例では、title および msg1 の値が、新しい値で置き換えられます。 Available および Selected の両方に、Reference value が追加されました。 news 集合が msg3 を追加しました。 この例では、必要に応じて結合および置き換えを行うために、-m または combine オプションを modify サブコマンドとともに使用できることを示しています。

add

説明

このサブコマンドは、ディスプレイプロファイルに新しいディスプレイプロファイルオブジェクトを追加します。このサブコマンドを使用するには、 追加されるオブジェクトが、ディスプレイプロファイルに存在しない必要があります。 add サブコマンドは、標準入力またはコマンドの引数に指定されたファイルから、新しいオブジェクト用のデータを読み取ります。 新しいオブジェクト用のデータは、XML であり、Sun ONE Portal Server ディスプレイプロファイル DTD に適合する必要があります。

この XML データには、変更するディスプレイプロファイルオブジェクトを一意に定義する一連の名前と適切な XML ヘッダーが必要になります。 適切な XML ヘッダーの例を次に示します。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="no"?>

<!DOCTYPE DisplayProfile SYSTEM "jar://resources/psdp.dtd">



付録 B には、表示プロファイル DTD が含まれます。



add サブコマンドの動作は、追加されるディスプレイプロファイルオブジェクトのタイプに応じて異なります。 add サブコマンドの種類には次のものがあります。

  • ディスプレイプロファイル − ディスプレイプロファイルドキュメント全体を指定した LDAP ノードに追加できます。 ドキュメントがすでにノードにある場合は、エラーが報告されます。 新しいディスプレイプロファイルドキュメントを追加する場合は、parent オプションを指定しないでください。
  • チャネルまたはコンテナ − チャネルまたはコンテナを追加できます。parent オプションが存在する場合、親ディスプレイプロファイルオブジェクトは親コンテナ内を特定の名前で検索され、指定されたチャネルまたはコンテナが追加されます。 parent オプションがない場合、親ディスプレイプロファイルオブジェクトはディスプレイプロファイルのルートオブジェクトとみなされ、ルートの下に指定されたチャンネルまたはコンテナオブジェクトが追加されます。
  • プロパティ - すべてのディスプレイプロファイルノードおよびディスプレイプロファイルプロバイダオブジェクトに対して、プロパティバンドルが必要であるために、それらはすでに存在し、新たに追加することはできません。 modify サブコマンドを使用します。
  • 使用可能または選択済み - ディスプレイプロファイルコンテナに対して、使用可能または選択済みオブジェクトが必要であるため、それらのオブジェクトはすでに存在し、新たに追加することはできません。 modify サブコマンドを使用します。
  • 文字列、論理値、整数、集合、またはロケール − ディスプレイプロファイルオブジェクト内の文字列、論理値、整数、集合、ロケールのプロパティは追加することができます。 このタイプの表示プロファイルオブジェクトを追加するには、parent オプションを指定する必要があります。 指定された parent オプション内で、名前が一致するディスプレイプロファイルノードオブジェクト (チャネルまたはコンテナ) またはディスプレイプロファイルプロバイダがこの順に検索されます。 見つかると、指定されたディスプレイプロファイルプロパティが、ディスプレイプロファイルノードオブジェクトまたはディスプレイプロファイルプロバイダオブジェクトに追加されます。
  • 文字列、論理値、および整数などの不可分なディスプレイプロファイルプロパティには、名前は必要ありません。 名前をつけないと、値の文字列表記が名前になります。

  • プロバイダ - ディスプレイプロファイルプロバイダがルートノードの下に挿入されます。 プロバイダはルートノードにだけ存在するので、parent オプションを使用しないでください。 同じ名前のオブジェクトがすでに存在する場合は、エラーが報告されます。

add サブコマンドには次のオプションがあります。

  • -u または --runasdn 、および -w または --password のそれぞれのオプションを使用して、LDAP データベースにアクセスするための管理者の識別名およびパスワードを指定します。 これらのオプションは必須です。
  • 追加するディスプレイプロファイルドキュメント、またはオブジェクトを追加する必要のあるディスプレイプロファイルドキュメント (-d または --dn オプション)。 -g または --global オプションを使用してグローバルレベルノードで定義された、追加するためのディスプレイプロファイルオブジェクト。 -g または -d オプションは必須です。
  • 入力 XML 入力が含まれるファイル名 (file 引数)。
  • 追加される、または追加先になるディスプレイプロファイルノードオブジェクトの親の完全修飾名 (-p または --parent オプション)。
  • -r または --dryrun オプション。 このオプションはサブコマンド dryrun または test を実行します。 -r または --dryrun オプションで実行されたサブコマンドは、サブコマンドのエラーまたは成功を sysout に報告しますが、LDAP のサブコマンド変更は行いません。

構文

$ dpadmin add -u|--runasdn uid -w|--password password {(-g|--global)|(-d|--dn dn)} [-p|--parent parent] [-r|--dryrun] file|<<EOF

$ dpadmin add -h|--help

dpadmin add コマンドへのデータは、ファイルまたはコマンドにつづく XML フ ラグメントとして標準入力から提供されます。

オプション

表 12-4はサポートされるオプションを説明します。 add サブコマンドで使用できるオプション、引数、またはオペランドとその簡単な説明が示されています。

表 12-4    add サブコマンドオプション 

引数/オペランド

説明

-d または --dn

ディスプレイプロファイルドキュメントにアクセスする LDAP ノードの識別名を指定します。 -d または -g オプションは必須です。

-g または --global

ディスプレイプロファイルドキュメントにアクセスする LDAP のグローバルレベルノードを指定します。 -d または -g オプションは必須です。

file

XML フラグメントが含まれる XML ファイルのパスを指定します。 file 引数が指定される場合、コマンド行の最後の引数にする必要があります。 XML フラグメントは表示プロファイル DTD に適合する必要があります。 add サブコマンドに file 引数がない場合、標準入力からのdpadmin にリダイレクトする必要があります。

-p または --parent

変更されるディスプレイプロファイルオブジェクトの親の完全修飾名を指定します。 このオプションは任意です。

--r または --dryrun

サブコマンドのエラーまたは成功を sysout に報告しますが、サブコマンドの最終的な変更を LDAP に保存しません。 このオプションは任意です。

-u または --runasdn

Directory Server へのバインドに使用するユーザー識別名を指定します。 このオプションは必須です。

-w または --password

Directory Server へのバインドに使用するユーザー識別名のパスワードを指定します。 このオプションは必須です。

$ dpadmin add -p SampleTabPanelContainer/Postal -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w joshua -d "o=sesta.com,o=isp" <<EOF

<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="no"?>

<!DOCTYPE DisplayProfile SYSTEM "jar://resources/psdp.dtd">

<Collection name="zipCodes">

   <Integer value="98012"/>

   <Integer value="98036"/>

   <Integer value="94025"/>

   <Integer value="95112"/>

</Collection>

EOF

この例では、標準入力に指定された zipCodes という名前の集合プロパティを、SampleTabPanelContainer という名前のコンテナにあるPostal という名前のチャネルに追加します。

remove

説明

このサブコマンドは、既存のディスプレイプロファイルオブジェクトを、ディスプレイプロファイルから削除します。 削除するオブジェクトが指定したディスプレイプロファイルドキュメントに存在しないと、エラーが報告されます。 このサブコマンドは、typeparent、および name オプションを使用します。

type オプションは、削除するディスプレイプロファイルオブジェクトのタイプを指定します。 parent オプションは、削除するディスプレイプロファイルオブジェクトの親ディスプレイプロファイルオブジェクトの完全修飾名を指定します。 親ディスプレイプロファイルオブジェクトのタイプは、削除されるディスプレイプロファイルオブジェクトのタイプに応じて異なります。 name オプションは、削除するオブジェクトの名前を指定します。

parent および name オプションの動作は、削除されるディスプレイプロファイルオブジェクトのタイプに応じて異なります。表 12-5 タイプオプションで使用できる値とどのオブジェクトが削除されるかの簡単な説明が示されています。

表 12-5    dpadmin remove の parent および name の動作

type オプションの値

parent および name オプションの動作

ルート

このオプションを使用して、指定された識別名オプション、または-g (--global) オプションが指定されている場合はグローバルレベルディスプレイプロファイルにより、指定された LDAP ノードからディスプレイプロファイルドキュメント全体を削除します。 type=root の場合は、name オプションは必要ありません。

channel

name オプションは必須です。 parent オプションがない場合、親コンテナがディスプレイプロファイルのルートノードとみなされます。 そうでない場合は、parent オプションで削除するチャンネルの親コンテナ名とみなされます。 name オプションで、削除するチャンネルまたはコンテナの名前を指定します。

provider

サンプルのポータルでは、プロバイダはディスプレイプロファイルのルートノードの下にあるので、parent オプションを指定しないでください。 name オプションは必須で、これにより削除するプロバイダを指定します。

property

parentオプションは、プロパティの削除元の親表示プロファイルノードまたはディスプレイプロファイルプロバイダの名前を指定します。 parent オプションがない場合、ディスプレイプロファイルのルートノードが親オブジェクトとみなされます。

name オプションは、削除するプロパティの名前を指定します。 name オプションがない場合は、エラーが報告されます。 ディスプレイプロファイルプロパティに名前が付けられていないと、値の文字列表記が名前になります。

available または selected

parent および name オプションの両方が必要です。 parent オプションは、使用可能または選択済みリファレンスの削除元の親表示プロファイルコンテナまたはチャネルオブジェクトの名前を指定すると予想されます。 name オプションは、削除されるリファレンスの値を与えます。 name オプションがない場合は、エラーが報告されます。

remove サブコマンドには次のオプションがあります。

  • -u または --runasdn および -w または --password のそれぞれのオプションを使用して、LDAP データベースにアクセスするための管理者の識別名とパスワードを指定します。 これらのオプションは必須です。
  • -n または --name オプションは削除するための、ディスプレイプロファイルノードオブジェクトの名前を指定します。type=rootの場合以外は、このオプションは必須です。
  • -d (--dn) または -g (--global) オプションを使用して、削除するオブジェクトを含むディスプレイプロファイルドキュメントが置かれている LDAP データベースの表示プロファイルドキュメントノードオブジェクトを指定します。 -d (--dn) または -g (--global) オプションのどちらかが必要です。
  • -t または --type オプションは削除するための、ディスプレイプロファイルノードオブジェクトのタイプを指定します。 このオプションは必須です。
  • -p または --parent オプションは削除されるディスプレイプロファイルノードオブジェクトの親の完全修飾名を指定します。
  • -r または --dryrun オプション。 このオプションはサブコマンド dryrun または test を実行します。 -r または --dryrun オプションで実行されたサブコマンドは、サブコマンドのエラーまたは成功を sysout に報告しますが、LDAP のサブコマンド変更は行いません。

構文

$ dpadmin remove -u|--runasdn uid -w|--password password {(-g|--global)|(-d|--dn dn)} [-n|--name name] [-p|--parent parent][-r|--dryrun] -t|--type type

$ dpadmin remove -h|--help

オプション

表 12-6はサポートされるオプションを説明します。remove サブコマンドで使用できるオプション、引数、またはオペランドとその簡単な説明が示されています。

表 12-6    remove サブコマンドオプション 

引数/オペランド

説明

-d または --dn

ディスプレイプロファイルドキュメントにアクセスする識別名を LDAP ノードに指定します。 -d または -g オプションは必須です。

-g または --global

ディスプレイプロファイルドキュメントにアクセスする LDAP のグローバルレベルノードを指定します。 -d または -g オプションは必須です。

-n または --name

削除するディスプレイプロファイルコンテナ、チャンネルまたはプロバイダオブジェクトを指定します。 type=rootの場合以外は、このオプションは必須です。

-p または --parent

削除するディスプレイプロファイルオブジェクトの親の完全修飾名を指定します。

-t または --type

削除されているディスプレイプロファイルオブジェクトのタイプを指定します。 このオプションは必須ではありません。

-r または --dryrun

サブコマンドのエラーまたは成功を sysout に報告しますが、サブコマンドの最終的な変更を LDAP に保存しません。 このオプションは任意です。

-u または --runasdn

Directory Server へのバインドに使用するユーザー識別名を指定します。 このオプションは必須です。

-w または --password

Directory Server へのバインドに使用するユーザー識別名のパスワードを指定します。 このオプションは必須です。

例 1

$ dpadmin remove -t property -p Bookmarks -n locations -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w joshua -d "o=sesta.com,o=isp"

この例では、 Bookmarks という名前のチャネルまたはコンテナから locations という名前のプロパティを削除します。

例 2

$ dpadmin remove -t provider -n "test1" -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w joshua -g

グローバル表示プロファイルから、プロバイダ test1 を削除します。

例 3

$ dpadmin remove --type channel --parent TemplateTableContainer --name "Test" --runasdn "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" --password joshua --dn "o=sesta.com,o=isp"

この例では、TemplateTableContainer という名前の親コンテナ内に存在する Test という名前のチャネルを削除します。

例 4

$ dpadmin list -n X -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w joshua -d "o=sesta.com,o=isp"

<Container name=モXモ ...>

<Channels>

<Container name=モYモ ...>

<Channels>

<Channel name=モzモ .../>

</Channels>

</Container>

</Channels>

</Container>

チャネル z を削除するには、次のコマンドのどれかを実行します。

$ dpadmin remove -t channel -p X -n Y/z -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w joshua -d "o=sesta.com,o=isp"

$ dpadmin remove -t channel -p X/Y -n z -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w joshua -d "o=sesta.com,o=isp"

$ dpadmin remove -t channel -n X/Y/z -u "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -w joshua -d "o=sesta.com,o=isp"

batch

説明

batch サブコマンドを使用すると、複数の表示プロファイルコマンドの処理を最適の方法で実行できます。 サブコマンドはバッチスクリプトファイル (必須) に一覧表示され、連続して実行されます。 エラーが発生すると、デフォルトではエラーが報告されて終了します。 -c または --continue オプションは、連続プロセスモードを示します。 このモードでは、エラーが発生すると報告されて、次のサブコマンドの dpadmin を継続します。

コマンドバッチスクリプトはテキスト (ASCII) ファイルにする必要があります。また batch サブコマンドを除き、dpadmin に入力するためのサブコマンドをいくつでも含めることができます。 サブコマンドは 1 行で入力する必要があります (改行文字はコマンドの終わりを示します)。 各サブコマンドには、コマンド行に管理者の識別名およびパスワードを指定する必要があります。 サブコマンドの構文は、dpadmin 部分を除いて、サブコマンドを直接シェルに入力した場合とまったく同じになります。 スクリプトには XML を含めることができません。したがって、XML 入力を必要とするサブコマンドではファイルに含める必要があります。 識別名 (DN ) がスペースを含む場合は、前後を二重引用符で囲みます。

次はバッチスクリプトファイルの例です (各コマンドは 1 行)。


add -p PostalMailer -u uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp -w joshua -d o=sesta.com,o=isp zipCodes.xml

add -p PostalStamps -u uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp -w joshua -d o=sesta.com,o=isp zipCodes.xml

add -p PostalRates -u uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp -w joshua -d "cn=hr role,o=sesta.com,o=isp" zipCodes.xml

modify -p PostalMailer -u uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp -w joshua -d o=sesta.com,o=isp farble.xml


batch サブコマンドには -c または --continue オプションがあります、-f または --file を使用して指定したバッチスクリプトファイルの名前が必要です。

構文

$ dpadmin batch [-c|--continue] -f|--file batch-script-file

$ dpadmin batch -h|--help

オプション

表 12-7はサポートされるオプションを説明します。batch サブコマンドで使用できるオプション、引数、またはオペランドとその簡単な説明が示されています。

表 12-7    batch サブコマンドオプション

引数/オペランド

説明

-c または --continue

連続操作モードを示します。 エラーが報告されますが、オプションが指定されると、次のサブコマンドを使ってdpadmin を継続します。 デフォルトでは、エラーを報告したあとdpadmin が終了します。

-f または --file

バッチスクリプトファイルを指定します。 この引数は必須です。

オプション

表 12-8はサポートされる dpadmin コマンドオプションを要約したものです。 この表では、小見出しにサブコマンドが表示してあります。 この表には使用できるオプション、引数、またはオペランドとその簡単な説明が示されています。

表 12-8    dpadmin コマンドオプション 

引数/オペランド

説明

--version

バージョン、通知、その他の情報など、ユーティリティに関する説明を標準出力に出力します。 このオプションが存在すると、すべてのサブコマンドおよびほかのオプションが無視されます。

すべてのサブコマンドに共通のオプション

-b または --verbose

デバッグメッセージを追加生成します。

-h または --help

簡単なヘルプページを標準出力に出力します。 サブコマンドがない場合は、dpadmin の汎用ヘルプページが出力されます。 dpadmin サブコマンドの 1 つが存在すると、サブコマンドに特定の短いヘルプページが出力されます。

-l または --locale

すべてのデバッグ/エラーメッセージを指定されたロケールでローカライズします。 指定されていないと、デフォルトでシステムロケールになります。

listadd, modify、およびremove サブコマンドオプション

-d または --dn

ディスプレイプロファイルドキュメントにアクセスする LDAP ノードの識別名をに指定します。 -d または -g オプションは必須です。

-g または --global

表示プロファイルドキュメントにアクセスする LDAP のグローバルレベルノードを指定します。-d または -g オプションは必須です。

-r または --dryrun

サブコマンドのエラーやサブコマンドが正常に機能していることを標準出力に出力します。サブコマンドによる変更結果を LDAP 内に反映しません。

-u または --runasdn

Directory Server へのバインドに使用するユーザー識別名を指定する。 この引数は、listmodifyadd、および remove サブコマンドでだけ使用されます。 このオプションは必須です。

-w または --password

Directory Server へのバインドに使用するユーザー識別名のパスワードを指定します。 このオプションは必須です。

list および remove サブコマンドオプション

-n または --name

表示するまたは削除する表示プロファイルコンテナ、チャンネルまたはプロバイダオブジェクトの完全修飾名を指定します。このオプションは必須です。

addmodifyおよびremove サブコマンドオプション

-p または --parent

追加、変更または削除する表示プロファイルオブジェクトの親の完全修飾名を指定します。

add および modify サブコマンドオプション

file

XML フラグメントが含まれる XML ファイルのパスを指定します。 file 引数が指定されている場合、コマンド行の最後の引数にする必要があります。 XML フラグメントは表示プロファイル DTD に適合し、適切な XML ヘッダーを含んでいる必要があります。 XML の入力が必要なサブコマンドには、modify および add が含まれます。 これらのサブコマンドのfile 引数がない場合、標準入力から dpadmin に入力をリダイレクトする必要があります。

modify サブコマンドオプション

-m または --combine

指定された表示プロファイルオブジェクトを、新しい表示プロファイルオブジェクトと結合します。 modify サブコマンドでだけ使用できます。 combine オプションは次の表示プロファイルオブジェクトで使用できます。 表示プロファイルルート、チャネル、コンテナ、プロパティ、使用可能、選択済み、集合、およびロケールです。

remove サブコマンドオプション

-t または --type

削除されるディスプレイプロファイルオブジェクトのタイプを指定します。 使用できるタイプは、rootchannelproviderpropertyavailable、またはselected です。

batch サブコマンドオプション

-c または --continue

連続操作モードを示します。 batch サブコマンドでだけ使用できます。 エラーが報告されますが、オプションが指定されると、次のサブコマンドを使ってdpadmin を継続します。 デフォルトでは、エラーを報告したあとdpadmin が終了します。

-f または --file

バッチスクリプトファイルを指定します。 ASCII ファイルは、batch サブコマンドでだけ使用できます。

par

説明

par コマンドは、指定された.par ファイルと関連する機能を実行します。 チャネルまたはプロバイダ、あるいはその両方を Sun ONE Portal Server でインポートまたはエクスポートする場合に使用できます。

構文

この節では、par コマンド構文について説明します。 長い名前のオプションと短い名前のオプションを、1 つのコマンド行に同時に使用しないようにしてください。

短い名前の形式

par containers -r uid -p password [-d] dn|global

par describe [-d] parfile

par export -r uid -p password [-m] [-d] [-v] parfile dn|global {exportfile|from=}...

par import -r uid -p password [-o] [-d] [-v] parfile [dn|global [op...]]

par import -r uid -p password  -a [-d] [-v] parfile [dn|global]

長い名前の形式

par containers --runasdn uid --password password [--debug] dn|global

par describe [--debug] parfile

par export --runasdn uid --password password [--modify] [--debug] [--verbose] parfile dn|global {exportfile|from=}...

par import --runasdn uid --password password [--overwrite] [--debug] [--verbose] parfile [dn|global [op...]]

par import --runasdn uid --password password --auto [--debug] [--verbose] parfile [dn|global]

サブコマンド

次のサブコマンドを使用できます。

containers

説明

指定されたディレクトリサーバー名 (またはglobal) で示された、特定のディスプレイプロファイルドキュメント内のすべての使用可能なコンテナおよびチャネルを一覧表示します。 ほかのコマンドを構築するための補助として使用できます。

構文

par containers -r|--runasdn uid -p|--password password [-d|--debug] [-v|--verbose] dn|global

par containers -r "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -p joshua -d "o=sesta.com,o=isp"

この例では、LDAP ノード"o=sesta.com,o=isp" にあるディスプレイプロファイルドキュメント内の使用可能なコンテナを一覧表示します。

describe

説明

エントリおよびエントリに定義されたすべての組み込みの自動抽出操作を含む、指定された .par ファイルの内容を表示します。

構文

par describe parfile

par describe myfile.par

この例では、コマンド出力または myfile.par の表示内容は次のようになります。


クラスルート: /
プロパティベースファイルルート: /pbfiles
表示プロファイルルート: /dp
静的なコンテンツルート: /static
エントリ: mychannel
AutoExtract:dpnode=o%3Dsesta.com%2Co%3Disp,channel,entry=mychann el
DPドキュメント: this my JSP based channel.
チャネル: SampleJSP.a
インクルード: Property Based File, root templateBaseDir, path default/mychannel/samplecontent.jsp (channel)
インクルード: Property Based File, root templateBaseDir, path default/mychannel/sampledoedit.jsp (channel)
インクルード: Property Based File, root templateBaseDir, path default/mychannel/sampleedit.jsp (channel)
インクルード: Property Based File, root templateBaseDir, path default_en_US/mychannel/samplecontent.jsp
(channel)
インクルード: Property Based File, root templateBaseDir, path default_en_US/mychannel/sampledoedit.jsp
(channel)
インクルード: Property Based File, root templateBaseDir, path default_en_US/mychannel/sampleedit.jsp
(channel)

export

説明

Portal Server からプロバイダまたはチャンネル情報をエクスポートして、指定された .par ファイルを生成します。 .par ファイル、更新する必要があるディスプレイプロファイルドキュメントに関するディレクトリサーバー名 (またはキーワード global) および1 つ以上の exportfile または from 指定します。from 指定は、エクスポートファイルとまったく同じ情報を含みます。唯一の違いは、行がセミコロンで区切られていることです。

-m オプションのないpar export コマンドは、.par ファイルを作成します。 -m オプションを持つpar export コマンドは、プロバイダ、チャネル、またはコンテナを定義する既存の.par ファイルの更新または追加、あるいはその両方に使用します。

構文

par export -r|--runasdn uid -p|--password password [-d|--debug] [-v|--verbose] parfile dn|global {exportfile|from=}...

par export -r|--runasdn uid -p|--password password [-d|--debug] [-v|--verbose] -m|--modify parfile dn|global {exportfile|from=}...

par export -r "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -p joshua mychannel.par "o=sesta.com,o=isp" myexport.txt

myexport.txt コンテナの内容は次のようになります。


from: channel mychannel
directory: templateBaseDir . mychannel
description: this is my JSP based channel

この例では、mychannel のチャンネル定義およびテンプレートファイルを "o=sesta.com,o=isp" dnから、mychannel.par へエクスポートします。 また、JSPProvider チャネルの場合、directory 行は、ロケール固有バージョンを含むすべての .jsp ファイルを移行します。

import

説明

指定された.par ファイルから Portal Sever へオブジェクトをインポートします。 このコマンドには、.par ファイル、およびディレクトリサーバに示されたディスプレイノード(またはキーワード global によって示されたルート表示プロファイル)にオブジェクトをインポートするための表示プロファイルドキュメントのオプションの引数、および実行する操作を取得します。 これらが指定されていない場合は、par ファイルから取得します。 auto オプションを使用して、.par ファイルに既存の自動抽出操作の実行を指示できます。

新しいチャンネルを追加する場合は、par import コマンドを使用します。このコマンドは -o オプションとともに使用することもできます。 チャンネルがすでに存在する場合は、 -o オプションを par import コマンドとともに使用して、古いチャンネルを完全に置き換える (上書きする) 必要があります。 このサブコマンドを使用すると、チャンネルだけでなくプロバイダもインポートできます。

構文

par import -r|--runasdn uid -p|--password password [-o] [-d|--debug] [-v|--verbose] parfile [dn|global [op...]]

par import -r|--runasdn uid -p|--password password -a|--auto [-d|--debug] [-v|--verbose] parfile [dn|global]

例 1

par import -r "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -p joshua --auto myfile.par "o=sesta.com,o=isp"

この例では、myfile.par プロファイルに自動操作が定義されていた場合、コマンドはmyfile.par ファイルからチャンネルを抽出します。

例 2

par import -r "uid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=isp" -p joshua myfile.par "o=sesta.com,o=isp" "entry=mychannel,channel=anothername,avail=topcontainer"

この例では、ターゲット dn 内の異なる名前でコマンドをインストールし、コンテナ topcontainer で使用できるようにして、チャンネルを明示的に抽出します。

オプション

表 12-9 ではサポートされるオプションをアルファベット順に説明します。最初の列にはpar コマンドで使用できるオプションとその簡単な説明が示されています。

表 12-9    par コマンドオプション 

オプション

説明

-a または --auto

.par ファイルからの自動抽出操作を適用します。 import コマンドで使用します。 この場合、コマンド行に操作を指定しないでください。dn 引数は指定したままにできますが、自動抽出操作の dn が置き換えられます。 コマンド行に操作が指定されている場合は、無視されます。

-d または --debug

エラーメッセージに関するその他のデバッグ情報を生成します。

-m または --modify

既存の .par ファイルを置換ではなく更新します。export コマンドで使用します。エントリに追加された新規ファイルはすべて古いファイルを補足するか、置換します。 また、.par ファイルを使用して、このコマンドは新しいファイルを既存のプロバイダまたはチャンネルに追加します。

-o または --overwrite

既存のチャネルを上書きします。 import コマンドとともに使用して、既存のチャンネルを置き換えます。

-p または --password

認証パスワードを指定します。 describeを除くすべてのサブコマンドに必須です。 指定されていない場合は、par ユーティリティによって指定するよう促されます。

-r または --runasdn

認証のためのユーザーの識別名を指定します。 describe を除くすべてのコマンドに必須です。 指定されていない場合は、par ユーティリティによって指定するように促されます。 uid=userName,ou=people,o=organizationName,o=organizationalUnit の形式を使用します。

-v または --verbose

操作が実行されると、その操作が表示されます。 import および export コマンドとともに使用します。

引数

表 12-10はサポートされる引数を説明します。par コマンドで使用できる引数とその簡単な説明が示されています。

表 12-10    par コマンド引数 

引数

説明

dn

アクセスするディレクトリサーバ内の識別ノードを指定します。 "o=organizationName,o=organizationalUnit" の形式を使用します。

global

LDAP のグローバルレベルノードでディスプレイプロファイルドキュメントにアクセスすることを指定します。

exportfile

これらのファイルは、.par ファイル内のそれぞれのエントリ (プロバイダ、チャンネル、またはプロバイダとチャンネルの組み合わせ) に対応します。また、単に指定された .par ファイルに挿入されるデータを指定します。 情報が多すぎてコマンド行にリストできない場合は、小さなファイルにすることができます。 詳細については、「エクスポートファイル」を参照してください。

from

コマンド行に指定される 1 つの等号 ("=") があり、セミコロン (";") で区切られたその他の行がつづく「from」行を含むエクスポートファイルと同等です。行プロパティの詳細については、表 12-11 の「from」を参照してください。

op

実行する操作を指定します。詳細については、「操作」を参照してください。

parfile

操作の対象になる par ファイルを指定します。つまり、インポート、エクスポート、または表示を行う par ファイルを指定します。

エクスポートファイル

これらのファイルは、.par ファイルに挿入するデータを指定します。 このファイルは、キーワード、続いてコロンおよび空白スペースで区切られたフィールドで構成されます。 ファイルの最初の行は必ず「from:」行にする必要があります。「#」で始まる行はコメントとして扱われます。

表 12-11 では、エクスポートファイルの行プロパティを説明しています。行のキーワードとその簡単な説明を示しています。

表 12-11    エクスポートファイルの行プロパティ 

説明

from: types name

「from」はエクスポートされるエンティティの内容を表します。types は「channel」、「provider」、または「channel,provider」、および「channel+provider」のいずれかになります。 name は、チャネル名、またプロバイダがエクスポートされている場合は、プロバイダ名を示す。 名前が空白スペース (+)、カンマ (%2C)、コロン (%3A)、セミコロン (%3B)、プラス記号 (%2B)、またはパーセント記号 (%25) を含む場合は、name は URL でエンコードする必要があります

auto: none

「auto」は、エントリの自動抽出操作を指定する。 op 引数とそれに続く操作をとります。 自動抽出を抑制する場合は、「none」を入力することもできます。 「auto:」行が指定されていないと、デフォルトの自動抽出が作成されます。 デフォルトの操作は、元の名前でチャンネルまたはプロバイダを抽出します。

auto: op

file: root|. path [types]

「ファイル」は、プロパティ設定に基づいて、ファイルが含まれていることを示します。 このプロパティはデフォルトで /etc/opt/SUNWps/desktop/desktopconfig.properties ファイルに置かれた「desktop properties」、またはエクスポートまたはインポートされる項目の getProperty() 呼び出しに示されるディスプレイプロファイルから引き出すことができます。root はファイル場所のルートを指定し、path はファイルの残りへのパスを指定します。root はディレクトリ (またはその類) に相当するプロパティ名です。 root に「.」が入力されている場合は、そのファイルは Web サーバーのドキュメントルートに配置された静的コンテンツとみなされます。 「types」 ファイルを関連付ける操作の種類を指定できます。デフォルトは「channel」です。「types」 は「channel」、「provider」、または「channel,provider」、および「channel+provider」のいずれかになります。

class: class [types]

「class」はクラスファイルがエントリとパッケージ化され、クラスファイルが関連付けられる操作のタイプをオプションで指定できることを示します。 オプションが指定されていない場合、「provider」と見なされます。types は、「channel」、「provider」または「channel,provider」および「channel+provider」になり、両方を指定する場合はスペースも使用できます。

directory: root|. dir +|.|filter [types]

「directory」は、ディレクトリ全体を検索しディレクトリ以外のファイルに対して「file」行で指定されたように扱います。再帰的なディレクトリ検索に必要なディレクトリコンポーネントである「filter」を指定することもできます。root は、ディレクトリのルートまたは「.」を指定して、静的コンテンツであることを示す。dir は、検索の対象になるルートの下にあるディレクトリで、「.」は root 自身から始めることを示します。filter は、フィルタコンポーネントを指定します。このコンポーネントはディレクトリ内にあり、再帰的にネストできます。フィルタなしの再帰的なディセントには「+」が、再帰的でないディセントには「.」が付けられます (実際のディレクトリの内容)。types で操作の種類も指定できます。デフォルトは「channel」です。types は「channel」、「provider」、または「channel,provider」、および「channel+provider」のいずれかになります。

entry: name

「entry」は.par ファイルで使われるエントリ名を指定します。指定されていないと、「from」行の名前がデフォルトになります。

desc: text

「desc」行は何行でも表示でき、エントリとともにパッケージ化され、ユーザーが閲覧できる連結されるた記述です。

操作

エクスポートファイルまたはコマンド行の各操作 (op) は、値 (通常はオプション) を持つキーワードのカンマで区切られたリストとして指定する必要があります。 操作は空欄またはスペースで区切られたリストです。 各操作は次の形式で表示されます。

dpnode=dn,entry=name,provider[=name],channel[=name],container=name[,av ail=name,selected]

dpnode

dpnode は、この操作のターゲットであるディスプレイプロファイルドキュメント用のディレクトリサーバ (またはキーワードglobal) 内の識別名を指定します。 指定されているコンテキストがすでに提供されている場合は、適用できない場合があります。 たとえば、import サブコマンドが識別名を定義する場合は、ファイル内の識別名は無視されます。

entry

.par ファイル内のエントリ名を指定します。 次の場合はエントリは必要ありません。

  • .par ファイルがデフォルトの 1 つのエントリだけを含む場合
  • 操作がエントリの自動抽出オプションなどのエントリとすでに関連付けられている場合

par ユーティリティは、エントリが指定されていない場合は最初のエントリをデフォルトにします。

provider

プロバイダの抽出が行われることを示します。 名前がない場合は、.par ファイル内でプロバイダとパッケージ化された名前を使用します。

channel

チャンネルの抽出が行われることを示します。 名前がない場合は、.par ファイル内のチャンネルと提供された名前を使用します。

Container

チャネルの抽出だけに適用され、チャンネルがどのコンテナに挿入されるかを示します。 省略されている場合、チャネルは「channel」エレメントの表示プロファイルドキュメントルートに挿入されません。

avail

チャンネルの抽出だけに適用され、「avail」 (使用可能) リストが新しいチャンネルのリファレンスを受け取るコンテナを示します。 省略されている場合は、新しいチャンネルレファレンスが作成されます。

selected

「avail」が使用されている場合だけに適用されます。 「avail」リストがリファレンスを受け取るコンテナを示し、また「選択済み」リストにリファレンスを持ちます。

op 情報が、par import コマンドと .par ファイルの両方にある場合は、コマンド情報が優先します。

par ファイル

この節では、par ファイル形式に関する補足説明をします。 この情報は、par コマンドを実行するのには必要ありません。

par ファイルはチャネル、プロバイダ、およびそれらの関連ファイルのトランスポート用のマニフェストエントリを持つ jar ファイルです。 このファイルを使用すると、プロバイダ、チャンネル、またはその両方のインストールを柔軟に行えます。 .par ファイルには、主に次の 4 つのタイプがあります。

  1. ディスプレイプロファイル用のプロバイダまたはチャンネル、あるいはその両方の情報が含まれる XML ファイルドキュメントです。 このドキュメントは、ディスプレイプロファイル DTD に記述されている parEntry です。この parEntry には、チャンネルまたはプロバイダ、あるいはその両方の組み合わせが含まれます。
  2. プロバイダまたはチャネルに関連付けられたクラスファイル。
  3. プロパティベースのファイル。 チャネルまたはプロバイダ (通常はチャネル) に関連付けられた一般ファイル。これらのファイルは Portal Server 上の構成可能なルートの下に配置する必要があります。
  4. 静的コンテンツファイル。 ドキュメントとしてWeb サーバ上に配置されています。

par ファイルのコンテンツ

表 12-12 では、.par ファイルに含める必要のあるヘッダーを説明しています。この表はには、必要とされるグローバルヘッダーとその簡単な説明が示されています。

表 12-12    グローバルヘッダー

ヘッダー

説明

PS-Version

.par ファイルのポータルサーバーの特定のバージョンを指定します。 また、これが .par ファイルであることを確認します。

PS-DefaultEntry

名前の付けられていないエントリを使った操作で、そのエントリに名前を付けます。

PS-DPRoot, PS-ClassRoot, PS-PBFileRoot, PS-StaticRoot

parEntry ドキュメント、クラス、プロパティベースファイル、および静的コンテンツのそれぞれのアーカイブのルートディレクトリを示します。 指定されていないと、アーカイブの一番上の対応するファイルがルートディレクトリになります。

.par ファイルには、各 parEntry XML ファイルに名前を持つエントリが必要です。 表 12-13 には、使用できるヘッダーとその簡単な説明が示されています。 各ネーミングエントリのセクションに次のヘッダーが使用される場合があります。

表 12-13    ネーミングエントリのヘッダー 

ヘッダー

説明

PS-EntryName

エントリのコマンド可視名を指定します。

PS-AutoExtract

エントリが存在する場合に、エントリの自動抽出操作を指定します。

PS-Include

実際のアーカイブパスで指定されたアーカイブファイルのカンマで区切られたリスト指定します。このパスは「root」の仕様に従ってファイルのタイプを示します。このファイルには括弧付きの番号が付加され、この番号はファイルが適用される操作のタイプに対応します (プロバイダには 1、チャンネルには 2 のマスク)。 エントリに関連付けられた XML ドキュメント以外にファイルがない場合は、このファイルは無視されます。

.par ファイルにエントリが 1 つだけが含まれる場合は、デフォルトのエントリが使われるので、ファイルを操作する際にエントリに名前を付ける必要はありません。

rwadmin

説明

rwadmin コマンドを使用すると、ユーザーは iPlanet Directory Server Access Management Edition リライタサービスで使用できるリライタデータを管理できます。

構文

この節では、rwadmin コマンド構文について説明します。

短い名前の形式

rwadmin list -u uid -w password [-l locale] [-b] [-h]

rwadmin store -u uid -w password [-l locale] [-b] [-h] filename

rwadmin get -r rulesetname -u uid -w password [-l locale] [-b] [-h] [filename]

rwadmin remove -r rulesetname -u uid -w password [-l locale] [-b] [-h]

長い名前の形式

rwadmin list --runasdn uid --password password [--locale locale] [--verbose] [--version] [--help]

rwadmin store --runasdn uid --password password [--locale locale] [--verbose] [--version] [--help] filename

rwadmin get --rulesetid rulesetname --runasdn uid --password password [--locale locale] [--verbose] [--version] [--help] [filename]

rwadmin remove --rulesetid rulesetname --runasdn uid --password password [--locale locale] [--verbose] [--version] [--help]

サブコマンド

次のサブコマンドを使用できます。

list

説明

このコマンドは使用可能なルールセット名を一覧表示します。

構文

rwadmin list -u|--runasdn uid -w|--password password

rwadmin list -u メuid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=ispモ -w joshua

この例では、使用可能なすべてのルールセットを表示します。

store

説明

このコマンドは、ローカルファイルシステムで使用できるルールをiPlanet Directory Server Access Management Editionに格納します。 DefaultRuleSet を格納するには、次のコマンドを使用します。

rwadmin store -u uid -w password /resources/DefaultRuleSet.xml

ここで、/resources/DefaultRuleSet.xml は、rewriter.jar ファイルに格納されるルールセットの場所です。 このコマンドを実行したときに、おなじ ID を持つルールセットが存在すると、新しいデータは格納されません。 既存のルールセット ID を削除してから、再度試行する必要があります。

構文

rwadmin store -u|--runasdn uid -w|--password password filename

Example

rwadmin store -u メuid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=ispモ -w joshua /opt/data/ExampleRuleSet.xml

この例では、/opt/data/ExampleRuleSet.xml で使用できるルールをiPlanet Directory Server Access Management Edition に格納します。

get

説明

このコマンドは、iPlanet Directory Server Access Management Edition からルールセットを取得します。 filename が指定されると、取得したルールセットは指定したファイルに格納され、提供されない場合は、標準出力 (またはコンソール上) に表示されます。

構文

rwadmin get -r|--rulesetid ruleset -u|--runasdn uid -w|--password password [filename]

例 1

rwadmin get -r メExampleRuleSetモ -u メuid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=ispモ -w joshua

この例では、ExampleRuleSet という名前のルールセットを iPlanet Directory Server Access Management Edition から取得し、コンソール上に表示します。

例 2

rwadmin get -r メExampleRuleSetモ -u メuid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=ispモ -w joshua /tmp/abc.xml

この例では、ExampleRuleSet という名前のルールセットを iPlanet Directory Server Access Management Edition から取得し、/tmp ディレクトリのファイル abc.xml に格納します。

remove

説明

このコマンドは、iPlanet Directory Server Access Management Edition からルールセットを削除します。 このコマンドは、警告しないでルールセットを削除します。

構文

rwadmin remove -r|--rulesetid ruleset -u|--runasdn uid -w|password password

rwadmin remove -r メExampleRuleSetモ -u メuid=amAdmin,ou=people,o=sesta.com,o=ispモ -w joshua

この例では、ExampleRuleSet という名前のルールセットをiPlanet Directory Server Access Management Edition から削除します。

オプション

表 12-14 では、サポートされる rwadmin コマンドオプションをアルファベット順に要約しています。 この表には使用できるオプションとその簡単な説明が示されています。

表 12-14    rwadmin コマンドオプション 

オプション

説明

-b または --verbose

このオプションを rwadmin に指定すると、コマンドを実行したときに詳細情報を出力します。

filename

iPlanet Directory Server Access Management Edition にインポートするとき、ルールセットデータを取得するファイルとして、store サブコマンドとともに指定します。 このオプションをget サブコマンドとともに指定すると、取得したルールセットデータを格納するファイルであることを示します。

-h または --help

簡単なヘルプページを標準出力に出力します。 サブコマンドがない場合は、rwadmin の汎用ヘルプページが出力されます。 rwadmin サブコマンドの 1 つが存在すると、サブコマンドの短いヘルプページが出力されます。

-l または --locale

すべての出力メッセージを指定されたロケールでローカライズします。 指定されていないと、デフォルトでシステムロケールになります。

-r または --rulesetid

操作する際に規準となるルールセットの名前を指定します。

-u または --runasdn

Directory Server へのバインドに使用するユーザー識別名を指定します。

--version

バージョン、通知、その他の情報など、ユーティリティに関する説明を標準出力に出力します。 このオプションが存在すると、すべてのサブコマンドおよび他の引数が無視されます。

-w または --password

Directory Server へのバインドに使用するユーザー識別名のパスワードを指定します。

rdmgr

説明

rdmgr コマンドは、検索サービスを制御する主要なコマンドです。 2 種類のサブコマンドがあります。 リソース記述 (RD) 管理で使用するサブコマンドと、データベースの保守管理に使用するサブコマンドです。 なお rdmgr コマンドは、通常、検索機能を有効鬼した Portal Server のインスタンスディレクトリである /server-instance-directory/deployment_uri ディレクトリで実行されます。 これは、インストール時に選択した配置 URI パスです。 デフォルトの Portal Server のインストールを選択した場合、/var/opt/SUNWps/https-servername/portal ディレクトリになります。

構文

rdmgr コマンドの一般構文は次のとおりです。

#   rdmgr   [subcommand]  [options]  [input]

RD サブコマンドはこの構文に従います。

#  rdmgr   [-umgdnUL]  [-ACSTNPq]  [-a att,att,...] [-b number

[-c search.conf] [-i charset] [-o charset] [-j number] [-l number

[-p progress] [-r number] [-s schema] [-y dbname] [filename|-Q query]

データベース保守サブコマンドはより厳密にこの構文に従います。

#  rdmgr   [-OXIERGBL]  [-ASTDVNP]  [-a att,att,...] [-b number

[-c search.conf] [-j number] [-l number] [-p progress]  [-r number] 

[-s schema] [-y dbname

-l number を使用すると、任意の RD またはデータベースサブコマンドにログレベル番号を設定できます。 値が 1 (デフォルト) に設定されている場合は、すべての rdmgr コマンドのログが記録されます。 値が大きくなるほど、ログファイルに含まれる情報が詳細になります。 レベルは 1 〜 100 です。このオプションが指定されていない場合、コマンドは search.conf ファイルの debug-loglevel で定義された設定内容を使用します。 ログファイル名は、search.conf ファイルのrdmgr-logfile を使用して定義します。

ここで、-c search.conf オプションは、search.conf ファイルの場所を示します。 このオプションを使用しないと、デフォルト値は現在のディレクトリの config/search.conf になります。 search.conf ファイルには、設定したすべての検索値が一覧表示されます。

-p progress を使用して、すべての RD またはデータベースサブコマンドの進行状況を表示できます。 -p だけを入力すると、進行状況は stdout 上に表示されます。

サブコマンド

次のサブコマンドを使用できます。

リソース記述サブコマンド

説明

RD サブコマンドを使用すると、RD の挿入または置換、ビューでフィルタリングされた RD のマージ、ビューでフィルタリングされた RD の取得、RD の削除、および RD のカウントなどのバッチプロセスを実行できます。表 12-15はで、最初の列にサブコマンドとその簡単な説明を示しています。

表 12-15    rdmgr RD サブコマンド 

サブコマンド

説明

-u

RD を挿入または置換する。 何も宣言されていない場合、このサブコマンドがデフォルトになります。

-m

ビューでフィルタリングされた RD をマージします。

-g

ビューでフィルタリングされた RD をします。

-d

RD を削除します。

-n

RD をカウントします 。

-U

SOIF のデータベースを標準出力ダンプにします 。

-L

データベースから選択されたフィールドを、標準出力に一覧表示します 。 -a att  オプションの指定が必要です。

構文

#  rdmgr   [-umgdnUL]  [-ACSTNPq]   [-a att,att,...] [-b number

[-c search.conf] [-i charset]  [-o charset] [-j number] [-l number

[-p progress] [-r number] [-s schema] [-y dbname] [filename|-Q query]

オプション

表 12-16 では、サポートされるオプションを説明しています。最初の列にオプションまたは引数、とその説明を示します。

表 12-16    rdmgr RD サブコマンドのオプション 

引数/オペランド

説明

-A

デフォルト検索ディレクトリ内のconfig/schema.rdm ファイルにスキーマの別名を使用しないように指定します。 u および m サブコマンドで使用します。

-C

データベースが見つからない場合は、データベースを作成しないように指定します。 u および m サブコマンドで使用します。

-S

スキーマチェックを無効にします。 u および m サブコマンドで使用します。

-T

分類に基づいて動作します。 分類はデータベースの内容を参照および分類するために使用され、デフォルト検索ディレクトリのconfig/taxonomy.rdm ファイルにあります。 リソース記述コマンドとともに使用します。

-N

コマンドに指定した機能が、リソース記述の非永続的データだけに作用するように指定します。 データベースの RD は、永続データおよび非永続データのマージされたものです。

-P

コマンドに指定した機能が、リソース記述の永続的データだけに作用するように指定します。 データベースの RD は、永続データおよび非永続データのマージされたものです。

-q

終了時に SOIF 入力ファイルを削除します。 umg 、およびd のサブコマンドとともに使用します。

-a att,att...

属性ビューリストを指定します。 att 名は大文字小文字が区別されず、スキーマに定義されているかどうかにかかわらず作成者またはタイトルなどの任意の属性を指定できます。 class-1class-2class-3 などの複数の値を持つ attの場合、att 名としてclass だけを入力します。

-b number

インデックス作成バッチのサイズをこの RD 番号に設定する。 u および m サブコマンドで使用します。

-c search.conf

search.conf ファイルの場所を指定する。 このオプションを使用しない場合は、デフォルト検索ディレクトリの config/search.conf ファイルになります。 デフォルト以外のファイルを使用する場合は、使用するファイルへのフルパスを指定する必要があります。

-i charset|-o charset

SOIF ストリームの文字セットを指定します。 -i オプションは、入力 SOIF ストリームの文字セットを指定します。 -o オプションは、出力 SOIF ストリームの文字セットを指定します。 たとえば、ISO8859-1、UTF-8、UTF-16 などです。ISO8859-1 から ISO8859-15 までのキャラクタセットが使用できます。 um、および d のサブコマンドとともに -i を使用します。 g U、および L サブコマンドとともに -o を使用します。

-j number

取得した結果数を制限しますu サブコマンドとともに使用します。 宣言されていない場合、 Q オプション (デフォルト値は 20) を除いてデフォルト値は制限されません。

-l number

ログレベルの番号を設定します。 値が 1 (デフォルト) に設定されている場合は、すべての rdmgr コマンドのログが記録されます。 値が大きくなるほど、ログファイルに含まれる情報が詳細になります。 レベルは 1 〜 100 です。これはすべてのサブコマンドに適用されます。

-p {stdout|stderr|

filename}

進行状況を stdoutstderr、または filename ファイルに出力または表示します。 これはすべてのサブコマンドで動作します。 タイミング情報は秒単位で報告されます。

-r number

レポートで RD のすべての number が生成されるように指定します。 デフォルトは 500 です。progress オプションとともに使用します。 umgd、およびU サブコマンドとともに使用します。

-s schema

スキーマ定義ファイルを指定します。 このオプションを使用しない場合は、デフォルトで検索サーバインスタンスディレクトリの config/schema.rdm ファイルになります。

-y dbname

検索データベース名を指定します。 デフォルト以外のデータベースにこのコマンドを使用する場合は、このオプションが必要です。 デフォルトデータベースは、datbase-name=logicaldbname とラベルを付けられたconfig/search.conf ファイルに定義されたデータベースです。

filename|-Q query

デフォルトスキーマ (他のスキーマには -s オプションを使用) を SOIF 形式で使用して RD のファイルの filename を指定します。

この入力オプションは、umg 、および d サブコマンドとともに使用します。

query は通常の検索クエリです。



サブコマンドを使用せずに rdmgr を入力すると、コマンドは -u サブコマンドが指定されたものとして動作します。 サブコマンドおよびクエリ (-Q) を指定せずに rdmgr を入力すると、コマンドは -g サブコマンドが指定されたものとして動作します。



例 1

環境変数LD_LIBRARY_PATH/opt/SUNWps/lib に設定します。

/var/opt/SUNWps/https-sesta.com/portal ディレクトリで次のように入力します。

# /opt/SUNWps/bin/rdmgr -U

この例では、リソース記述のデフォルトデータベース全体が、UTF-8 SOIF 形式で stdout に出力されます。

例 2

/var/opt/SUNWps/https-sesta.com/portal のデフォルト検索ディレクトリで、次のように指定します。

# /opt/SUNWps/bin/rdmgr -d -Q java

この例では、「java」を含むすべてのリソース記述が削除されます。

データベース保守サブコマンド

説明

データベースサブコマンドを使用すると、管理者は検索データベースを最適化して、データベースの切り詰め、クリア、再インデックス化ができます。また、無効の RD を削除したり、データベースを復元させたりすることができます。 表 12-17 には、サブコマンドとその簡単な説明が示されています。

表 12-17    rdmgr データベース保守サブコマンド 

サブコマンド

説明

-O

データベースを最適化します。 デフォルト以外のデータベースでこのサブコマンドを実行する場合は、-y オプションを使用する必要があります。 デフォルトデータベースは、datbase-name=logicaldbnameconfig/search.conf ファイルに定義されたデータベースです。 たとえば、デフォルト値は datbase-name=default、またデフォルトデータベースディレクトリは db/default です。

通常は、データベースを最適化する必要はありません。

-X

データベースを切り詰めまたはクリアします。 デフォルト以外のデータベースでこのサブコマンドを実行する場合は、-y オプションを使用する必要があります。 インデックスに使用されるディスクスペースは回復しますが、メインデータベースに使用されるディスクスペースは回復しません。このスペースは、新規のデータが追加されるごとに再利用されます。

-I

データベースのインデックスを再作成します。 デフォルト以外のデータベースでこのサブコマンドを実行する場合は、-y オプションを使用する必要があります。

-E

データベースから期限が切れた RD を削除します。 デフォルト以外のデータベースでこのサブコマンドを実行する場合は、-y オプションを使用する必要があります。

-R

すべてのデータベースを復元します。 これはグローバルコマンドであり、オプションは使用しません。 ほかの rdmgr インスタンスおよび主な検索サーバを含むすべてのデータベース処理を、このコマンドの実行前に停止する必要があります。

-G

データベースのパーティションを再作成します。 このコマンドで使用するオプションはありません。 パーティションは config/search.conf ファイルで、datbase-partitions=p1,p2,p3,... で定義されます。ここで p1p2、および p3 はパーティションのファイル名です。 このコマンドの実行後にサーバを再起動する必要があります。

-B

データベースを完全に削除します。 すべてのディスクスペースを回復します。 このサブコマンドを実行する場合は、インデックス化を行わないようにし、Portal Server をオフにする必要があります。

-L

データベースから選択されたフィールドを、stdout に一覧表示します。 -a att  オプションの指定が必要です。 デフォルト以外のデータベースでこのサブコマンドを実行する場合は、-y オプションを使用する必要があります。

構文

#  rdmgr   [-OXIERGBL]  [-ASTDVNP]   [-a att,att,...] [-b number

[-c search.conf] [-j number] [-l number] [-p progress]  [-r number 

[-s schema] [-y dbname

オプション

表 12-18 では、サポートされるオプションを説明しています。オプションまたは引数とその説明を示します。

表 12-18    rdmgr データベース保守サブコマンドのオプション 

引数/オペランド

説明

-A

デフォルト検索ディレクトリ内のconfig/schema.rdm ファイルにスキーマの別名を使用しないように指定します。 I サブコマンドとともに使用します。

-S

スキーマチェックを無効にします。 I サブコマンドとともに使用します。

-T

分類に基づいて動作します。 デフォルト検索ディレクトリのconfig/taxonomy.rdm ファイルにある分類は、データベースの内容を参照および分類するのに使用します。OXIEBU、および L のサブコマンドとともに使用します。

-D

データベースだけを更新し、インデックスは更新しません。E およびX コマンドとともに使用します。

-V

インデックスだけを更新し、データベースは更新しません。 E およびX コマンドとともに使用します。

-N

コマンドに指定した機能が、リソース記述の非永続的データだけに作用するように指定します。 データベースの RD は、永続データおよび非永続データのマージされたものです。IEU、およびL コマンドとともに使用します。

-P

コマンドに指定した機能がリソース記述の永続的データだけに作用するように指定します。 データベースの RD は、永続データおよび非永続データのマージされたものです。 IEU、およびL コマンドとともに使用します。

-a att,att...

属性ビューリストを指定します。 att 名は大文字小文字が区別されず、スキーマに定義されているかどうかにかかわらず、作成者またはタイトルなどの任意の属性を指定できます。 class-1class-2class-3 などの複数の値を持つ attの場合、att 名としてclass だけを入力します。

-b number

インデックス作成バッチのサイズをこの RD 番号に設定します。I コマンドとともに使用します。

-c search.conf

search.conf ファイルの場所を指定します。 このオプションを使用しない場合は、デフォルト検索ディレクトリの config/search.conf ファイルになります。 デフォルト以外のファイルを使用する場合は、使用するファイルへのフルパスを指定する必要があります。

-j number

取得した結果数を制限します。 E サブコマンドを使用します。 宣言されていない場合、デフォルト値は無制限です。

-l number

ログレベルの番号を設定します。 値が 1 (デフォルト) に設定されている場合は、すべての rdmgr コマンドのログが記録されます。 値が大きくなるほど、ログファイルに含まれる情報が詳細になります。レベルは 1 〜 100 です。これはすべてのサブコマンドに適用されます。

-p {stdout|stderr|
filename}

進行状況を stdoutstderr、または filename に出力または表示詳細。 これはすべてのサブコマンドで動作します。

-r number

レポートで RD のすべての number が生成されるように指定します。 デフォルトは 500 です。progress オプションとともに使用します。 umgd、およびU サブコマンドとともに使用します。

-s schema

スキーマ定義ファイルを指定する。 デフォルトでは、デフォルト検索ディレクトリ内の config/schema.rdm ファイルになります。

-y dbname

検索データベース名を指定します。デフォルト以外のデータベースにこのコマンドを使用する場合は、このオプションが必要です。 デフォルトデータベースにこのオプションを使用する必要はありません。 デフォルトデータベースは、config/search.conf ファイルにdatbase-name=filename で定義されたデータベースです。

例 1

デフォルト検索ディレクトリ内で次のように指定します。

# /opt/SUNWps/bin/rdmgr -E -j 13 -p stdout -r 5

この例では、有効期限切れとなっている最大 13 個の RD がデータベースから削除されます。 stdout への進行状況レポートは、秒単位の経過時間と 5 つのリソース記述ごとに処理された RD の数を出力します。

例 2

検索エンジンが応答しません。 デフォルト検索ディレクトリ内で次のように指定します。

# /opt/SUNWps/bin/rdmgr -R

これによりすべての検索データベースが復元され、検索エンジンを再び使用可能にします。 このコマンドを使用して、データベース内の無効なロックを解除し、未処理のデータトランザクションをロールバックします。 無効なロックおよび未処理のトランザクションは、異常終了したデータベースプロセスの結果生じたものです。

使用法メッセージおよびバージョンのサブコマンド

表 12-19 には、使用法を説明するメッセージやバージョン情報を表示するサブコマンドとその簡単な説明を示します。

表 12-19    使用法メッセージとバージョンの rdmgr サブコマンド

引数/オペランド

説明

-h または -?

使用法を説明するメッセージを表示します。

-v

バージョン情報を表示します。

リターンコード

rdmgr コマンドはリターンコードをシェルに戻します。

0 - 成功

1 - 失敗

sendrdm

説明

sendrdm コマンドは、CGI またはコマンド行ベースの検索メカニズムを提供します。 rdm (リソース記述マネージャ) リクエストは、 SOIF 形式で検索サーバに送信されます。 このコマンドは、通常の検索 Portal Server インスタンスディレクトリの /server-instance-directory/deployment_uri 上で実行されます。 これは、インストール時に選択する配置 URI パスです。 デフォルトの Portal Server のインストールを選択した場合、/var/opt/SUNWps/https-servername/portal ディレクトリになります。 servername の値は、Portal Server の完全修飾名であるデフォルトの Portal Server インスタンス名です。



デフォルトインストールでは、環境変数 LD_LIBRARY_PATH/opt/SUNWps/libに設定します。



構文

sendrdm コマンドの構文は次のとおりです。

# sendrdm [-dv] [-t n] [-u uri] RDM-in [RDM-out]

オプション

表 12-20 ではサポートされる sendrdm コマンドオプションをアルファベット順に要約しています。 この表には使用できるオプションがとその簡単な説明が示されています。

表 12-20    sendrdm コマンドオプション 

引数/オペランド

説明

-d

デバッグモードを指定します。 デフォルトでは無効です。 このオプションを使用すると有効になります。

-t n

時間を秒単位で指定します。 コマンドは n 秒後にタイムアウトします。 デフォルトは 300 秒です。

-u uri

インポート元サーバーの URI ディレクトリを指定する。 完全パス名を入力します。

-v

検索形式のバージョンを表示します。

RDM-in

RDM リクエストファイル名を指定します。 この引数は必須です。

RDM-out

RDM 結果ファイル名を指定します。 デフォルトでは標準出力に出力されます。

/var/opt/SUNWps/https-servername/portal ルートディレクトリで次のように指定します。

# /opt/SUNWps/lib/sendrdm -t 3600 -u /rdm/incoming rdmquery.soif result.soif

この例では、制限時間を 1 時間にして、/rdm/incoming を使用して Compass Server 3.01x からインポートします。 rdmquery.soif の内容は次のようになります。



@RDMHEADER { -
catalog-service-id{48}: x-catalog://frankie.sesta.com:89/Compass-2

rdm-type{10}: rd-request
rdm-version{3}: 1.0
rdm-query-language{8}: gatherer
}
@RDMQUERY { -
scope{3}: all
}

StartRobot

StartRobot スクリプトは、管理者がロボットを手動で起動する場合に使用します。 通常このスクリプトは、スケジューラが指定された時間にロボットを起動するために使用します (cron ジョブ)。 StartRobot コマンドは /var/opt/SUNWps/https-servername/portal ディレクトリ内にあります。

構文

#  StartRobot

オプション

オプションはありません。


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