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Sun ONE Portal Server 6.0 管理者ガイド



付録 A   構成ファイル

ここでは、desktopconfig.properties および search.conf 構成ファイルについて説明します。

この付録には、次の節があります。

Sun™ ONE Portal Server 構成ファイルの概要

Sun ONE Portal Server の構成データのほとんどは、iPlanet Directory Server Access Management Edition ディレクトリに保存された Extensible Markup Language (XML) で定義され、iPlanet Directory Server Access Management Edition 管理コンソールを使用して管理されます。 XML サービス定義ファイルについての詳細は、付録B「XML リファレンス」を参照してください。 一般に、特定のサーバー以外の、サービスに関連したデータは、すべて iPlanet Directory Server Access Management Edition ディレクトリに保存されます。 サーバー固有のデータは、個々のサーバーのローカルプロパティ ファイルに保存できます。 Sun ONE Portal Server は複数のプロパティまたは構成ファイルを使用して、デスクトップサービスと検索サービスの構成を管理します。

デスクトップサービスについては、desktopconfig.properties 構成ファイルにサーバー固有のパラメータが定義されています。

検索サービスについては、Sun ONE Portal Server は 7 つの構成ファイルを使用します。

この付録では、search.conf ファイルに格納された構成データのみを扱います。 ロボット設定のための構成ファイルなど、その他の検索サービス構成ファイル (classification.conffilter.conffilterrules.conf、および robot.conf) については、第 9 章「検索エンジンロボットの管理」で説明しています。 また、検索サービスはこの他に convert.confimport.conf の構成ファイルを使用します。 これらのファイルは検索サーバーにより生成され、一般に手動で編集できません。

インストール時に、基本ディレクトリ (/opt)、配備 URI (/portal)、および配備インスタンス (myserver.sesta.com) に対して、値を定義するか、またはデフォルト値を使用するかどうかのオプションが提示されます。

デスクトップ構成プロパティ

desktopconfig.properties ファイルは、初期化の間にデスクトップで読み出されるサーバー固有のパラメータを定義します。 このファイルを変更する場合は、サーバーを再起動して変更内容を有効にする必要があります。 デフォルトでは、このファイルは /etc/opt/SUNWps/desktop ディレクトリに置かれています。

「内部使用」と表記されたパラメータは、カスタマイズできません。 このため、デバッグレベルと追加クラスの基本ディレクトリのみを構成できます。表 A-1には、パラメータとそのデフォルト値、およびその機能の説明と使用可能な値を示します。

表 A-1    desktopconfig.properties パラメータ  

パラメータ

説明

debugLevel=error

デスクトップで生成されるメッセージのデバッグ レベル。 デバッグ出力は /var/opt/SUNWam/debug/desktop.debug ファイルに保存されます。 debugLevel の値を増やしてロギングを過剰に行った結果、集中的な IO 操作によりパフォーマンスが低下する場合は注意してください。

値: (少ないロギングから多いロギングの昇順)

  • off: ロギングなし
  • error: ログ エラーのみ
  • warning: ログ エラーと警告
  • message: すべてをログ

デフォルト値: error

perfLevel=off

[内部使用]

デスクトップでロギングされるパフォーマンス メトリックのレベル。 出力は /var/opt/SUNWam/debug/desktop.perf に保存されます。実稼動環境では、このパラメータは常に off にします。

値:

  • off: パフォーマンス メトリックのロギングなし
  • message: すべてのパフォーマンス メトリックをロギング

デフォルト値: off

serviceAppContextClass
Name=com.sun.portal.
desktop.context.
DSAMEServiceAppContext

[内部使用]

デフォルト値: com.sun.portal.desktop.context.DSAMEServiceAppContext

templateBaseDir=
/etc/opt/SUNWps/desktop/

[内部使用]

すべてのテンプレート ファイルが格納されるルート ディレクトリ。

デフォルト値: /etc/opt/SUNWps/desktop/

providerClassBaseDir=
/etc/opt/SUNWps
/desktop/classes

カスタマがプロバイダクラスの配置を許可されるルート ディレクトリ。独創的なプロバイダまたは独自の新規プロバイダ (これが一般的です) を作成します。 プロバイダクラスは最上位の jar か、com などのパッケージ ディレクトリに配置する必要があります。

デフォルト値: /etc/opt/SUNWps/desktop/classes

jjspCompilerWARClassPath=<アプリケーション サーバーでのみ使用>
jjspCompilerWARClassPath=
/export/home/ias60sp3/ias/APPS/modules
/ps/WEB-INF/lib

[内部使用]

アプリケーション サーバーでのみ使用します。

デフォルト値:

defaultDesktopType=default

[内部使用]

DesktopAppContext が使用できますが、DesktopContext が使用できない場合、ErrorProvider によって使用されるデフォルトのデスクトップ タイプ。

デフォルト値: default

getterPoolMinSize=0

[内部使用]

デフォルト値: 0

getterPoolMaxSize=0

[内部使用]

デフォルト値: 0

getterPoolPartitionSize=0

[内部使用]

デフォルト値: 0

callerPoolMinSize=0

[内部使用]

デフォルト値: 0

callerPoolMaxSize=0

[内部使用]

デフォルト値: 0

callerPoolPartitionSize=0

[内部使用]

デフォルト値: 0

cookiePrefix=desktop.

[内部使用]

すべてのデスクトップ cookie で使用されるプレフィクス。

デフォルト値: desktop.

templateScanInterval

/etc/opt/SUNWps ディレクトリのテンプレート ファイルのスキャン (変更のチェック) の間隔を秒数で定義します。 この間隔の設定により、パフォーマンスとスケーラビリティが向上する場合があります。これはサーバーが次のスキャンまでの間にキャッシュされた情報を使用するためです。 デフォルト値は 30 秒です。

検索構成プロパティ

デフォルトのインストールでは、search.conf ファイルは /var/opt/SUNWps/https-instancename/portal/config ディレクトリにあります。 search.conf ファイルには、設定したすべての検索値が一覧表示されます。 /opt/SUNWps/samples/config ディレクトリには、サンプル ファイル search.conf が格納されています。

デフォルトのインストールでは、$CSROOT 変数が /var/opt/SUNWps/http-instancename/portal に、$CSBIN 変数が /opt/SUNWps/bin に、また $CSLIB 変数が /opt/SUNWps/lib にそれぞれ割り当てられます。. これらのパラメータのほとんどは、検索サーバー設定または検索サーバー拡張設定の iPlanet Application Server Enterprise Edition 管理コンソールで変更できます。

表 A-2 では、変更可能なパラメータ、パラメータのデフォルト値、およびその簡単な説明を示しています。

表 A-2    search.conf パラメータ  

パラメータ

デフォルト

説明

csid
x-catalog:/ /$HOST:$POR T/$NICK

主に Compass Server との下位互換に使用されるサーバーの ID 文字列を指定します。 インストール時に定義されます。

bindir
$CSBIN

バイナリの場所を指定します。 インストール時に定義されます。

database-directory
$CSROOT/db

(サーバーで使用される) データベースの位置を指定します。 インストール時に定義されます。

database-root
$CSROOT/db

(インデクサで使用される) データベースの位置を指定します。 インストール時に定義されます。

database-max-concurren t
8

1 度にデータベースにアクセスできるサーバースレッドの数を制限します。 パフォーマンスを向上させるためにこの値を変更できますが、パフォーマンスを最適に維持するには、インデックススレッドの約 1.25 倍に設定してください。

database-name
default

論理データベース名を指定します。 この値は外部データベースを含む別のデータベースに変更できます。

database-logdir
db

データベーストランザクションログを保存するディレクトリを指定します。

security-mode
OFF

ドキュメントレベルのセキュリティを有効または無効にします。 サーバー設定の管理コンソールでリセットできます。

security-manager
com.sun.por tal.search. rdmserver.D SameSecurit yManager

セキュリティマネージャーのクラス名を指定します。 編集しないでください。

security-dsame-group
OFF

セキュリティ管理でユーザーロールの他にグループを使用するかどうかを指定します。

debug-logfile

$CSROOT/logs/rdmserver.log

内部サーバーアクティビティをロギングします。 インストール時に定義されます。 サーバー拡張設定の管理コンソールでリセットできます。

debug-loglevel
1

デフォルトのログ レベルを設定します。 サーバー拡張設定の管理コンソールでリセットできます。

filters-check-dns
on

同じアドレスの別名になっているサーバーの数をチェックします。 ロボットシミュレータの管理コンソールでリセットできます。

filters-check-redirect
on

サーバーのリダイレクトをチェックします。 ロボット シミュレータの管理コンソールでリセットできます。

import-config

$CSROOT/config/import.conf

データベースインポートの管理コンソールでインポートエージェントを定義する場合、検索サーバーによって生成されるコンテンツを指定します。 インストール時に定義されます。

libdir
$CSLIB

インストール時に定義されます。

logfile

$CSROOT/logs/rdm.log

RDM サーバー要求のログファイルを指定します。 インストール時に定義されます。 サーバー拡張設定の管理コンソールでリセットできます。

disable-rdm-log
false

RDM 要求のロギングを無効にします。 サーバー拡張設定の管理コンソールでリセットできます。

classification-stats-d uring-browse
true

True の場合、サーバーはブラウザのカテゴリ別に見つかったドキュメントの数を記録します。

browse-root-classifica tion
false

カテゴリツリーのルートでドキュメントを参照するかどうかを指定します。

search-logfile
$CSROOT/log s/searcheng ine.log

検索エンジンのログファイルを指定します。 インストール時に定義されます。 サーバー拡張設定の管理コンソールでリセットできます。

search-max-index-batch
2000

各インデックスバッチのドキュメントの最大数を指定します。

search-query-threads
6

検索クエリのスレッド数を指定します。 使用する CPU 単位あたり 3 〜 6 スレッドに設定します。

search-index-threads
1

検索インデックスのスレッド数を指定します。 通常は 1 を使用します。

search-index-type
AWord

検索エンジンインデックスの形式を指定します。 編集しないでください。

search-index-partition -size
32

インデックスのマージの間に使用されるブロックファクタを指定します。 編集しないでください。

search-dictionary-type
partial

検索ディレクトリの形式を指定します。 編集しないでください。

search-lookup-limit
-1

低速ワイルドカード検索のタイムアウト (ミリ秒) を制御します。 -1 は無制限を意味します。

search-highlights
true

検索結果のハイライトを有効にします。

search-max-passages
3

ダイナミックサマリパッセージの最大生成数を指定します。

search-passage-context
6

各ハイライトパッセージの周囲のコンテキストサイズ(ワード数)を指定します。

#search-field-multipli ers
モtitle 1.0モ

それぞれのドキュメントフィールドに割り当てられる検索の重みを指定します。 カンマで区切られたリストになります。

rdmgr-logfile
$CSROOT/log s/rdmgr.log

インデクサプロセスのログファイルを指定します。 インストール時に定義されます。 サーバー拡張設定の管理コンソールでリセットできます。

schema-description

$CSROOT/config/schema.rdm

デフォルトの検索エンジン体系を指定します。 インストール時に定義されます。

server-description

$CSROOT/config/server.rdm

サーバー記述要求で返される RDM サーバー記述を指定します。 インストール時に定義されます。

server-root
$CSROOT

サーバーインスタンスのルートディレクトリを指定します。 インストール時に定義されます。 サーバー設定の管理コンソールでリセットできます。

taxonomy-database-name
taxonomy

分類インデックスデータベースの論理名を指定します。

taxonomy-description-r efresh-rate
3600 -> 60

自動分類リロードのポーリング周期を指定します。

taxonomy-description

$CSROOT/config/taxonomy.rdm

RDM 分類定義を指定します。 カテゴリ下のカテゴリエディタを使用して編集します。 インストール時に定義されます。

tmpdir
$CSROOT/tmp

一時ディレクトリを指定します。 インストール時に定義されます。 ロボットクローリングの管理コンソールでリセットできます。

robot-refresh
30000

管理コンソールの「ロボット」の「コントロール」 ページの更新間隔をミリ秒で指定します。

admin-category_editor_ nodes_per_page
25,50,100,2 50,500,-1

ページごとに表示されるカテゴリの最大数を定義するために使用できる選択項目のリストを指定します。 -1 を指定するとすべてのツリーが表示されます。

admin-category_editor_ max_combo_element
10

ターゲットカテゴリのカテゴリエディタのドロップダウン選択リストで最大要素数を指定します。



次のパラメータは使用されないため、表 A-2 には示されていませ ん。 filters-check-virtual、multiple-classificationsreports-exclude-gv-queriesreports-exclude-browserdmgr-pidfileおよび rlog-max-logs



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