Sun ONE Directory Proxy server インストールガイド |
Sun ONE Directory Proxy Server を初期インストールしてから、不必要な Directory Proxy Server インスタンスを削除するか、あるいは Directory Proxy Server をすべてシステムからアンインストールする場合があります。
管理サーバーが実行中の場合にだけ、Directory Proxy Server を削除できます。管理サーバーが停止している場合は、必ず起動してください。セキュリティ上の危険を最小限にするため、Sun ONE コンソールの使用が終了した時、あるいはアンインストールが完了した時には管理サーバーを停止してください。
この章は、次の節で構成されています。
UNIX プラットフォーム上でのアンインストール
アンインストールを実行すると、マシンからソフトウェアおよび関連データが削除されます。Directory Proxy Server は利用できなくなり、すべての設定およびデータが消失します。
アンインストールでは、サーバーのソフトウェアだけではなく、システムに格納されていたレジストリデータも削除されます。アンインストールプログラムを実行しないで手動でファイルを削除すると、レジストリが破損する場合があります。レジストリの破損を避けるためには、アンインストールプログラムを実行してから製品ファイルを手動で削除してください。
適切な項目に進んでください。
Solaris でのネイティブパッケージのアンインストール
「Solaris 上へのネイティブパッケージのインストール」でインストールした Directory Proxy Server パッケージを削除するには、この手順を実行してください。主な手順は次のとおりです。
Directory Proxy Server インスタンスの削除
rminstance スクリプトを使用して、Directory Proxy Server インスタンスの設定を解除します。rminstance スクリプトはファイル名だけを引数として受け入れます。quickstart を実行すると、コンテキストファイルがインスタンスルートに格納されます。
<instance_root>/uninstallContext.tcl
注 : <instance_root> は、<serverroot_path>/dps-<hostname> です。
インスタンスを削除するには、次の手順を行います。
- 現在の作業ディレクトリから次のディレクトリに移動します。
/usr/sadm/mps/admin/v5.2/dps
- 次のコマンドを入力します。
管理サーバーの設定解除
- 必ず、管理サーバーが実行中であるか確認してください。停止している場合は起動します。
- 管理サーバーの設定を削除します。
# /usr/sbin/mpsadmserver unconfigure
最初のアンインストール画面が表示されます。各画面の指示に従ってください。
パッケージの削除
pkgrm(1M) ユーティリティを使用して、「Solaris 上へのネイティブパッケージのインストール」でインストールしたパッケージを削除します。
ソフトウェアパッケージの使用方法に関する詳細は、Solaris オペレーティング環境のシステム管理に関するマニュアルを参照してください。
- スーパーユーザーになります。
$ su
Password:
#
- pkgrm(1M) ユーティリティを使用して、製品パッケージをシステムから削除します。
# pkgrm SUNWdpsi SUNWdpsg SUNWdps
Solaris 以外の UNIX システムでのアンインストール
Solaris 以外の UNIX プラットフォーム上で、Directory Proxy Server を削除するには、対話式に、あるいはコマンド行を使用してサイレントで実行します。
対話式のアンインストール
Directory Proxy Server をアンインストールするには、次の手順を行います。
- サーバーへのターミナルウィンドウを開きます。
- UNIX システムでは、スーパーユーザーあるいはサーバーのユーザーアカウント (この方法でサーバーをインストールした場合) としてログインします。
- コマンド行プロンプトで、次の行を入力します。
uninstall_Sun_ONE_Directory_Proxy_Server_v5_2
アンインストールプログラムが起動します (「アンインストールプログラムの使用」を参照)。
サイレントアンインストール
アンインストールインタフェースを使用しないで、コマンド行から Directory Proxy Server をアンインストールするには、次の手順を行います。
- サーバーへのターミナルウィンドウを開きます。
- UNIX システムでは、スーパーユーザーあるいはサーバーのユーザーアカウント (この方法でサーバーをインストールした場合) としてログインします。
- saveState ファイルのシリアル番号を入手します。次のコマンドを入力します。
./uninstall_Sun_ONE_Directory_Proxy_Server_v5_2 -id ¥
684ac863607992f06b9e37fb2b294db8553196e6
- セットアップ中に、-saveState オプションで作成した saveState ファイルを編集します (「saveState ファイルの作成」を参照)。
必要であれば、シリアル番号を上記の -id オプションで提供された saveState ファイルのシリアル番号に書き換えます。
次に saveState ファイルの例を示します。
# Wizard Statefile created: Tue May 27 15:34:01 CDT 2003
# Wizard path: /tmp/dps1/setup_data/./Sun_ONE_Directory_Proxy_Server_v5_2.class
#
#
# Install Wizard Statefile section for Sun ONE Directory Proxy Server v5.2
#
#
[STATE_BEGIN Sun ONE Directory Proxy Server v5.2 684ac863607992f06b9e37fb2b294db8553196e6]
defaultInstallDirectory = /var/Sun/mps
currentInstallDirectory = /var/sample
com.sun.dps.setup.DpsComponentPanel.selectedcomponents = Sun ONE Directory Proxy Server v5.2 Components,Sun ONE Directory Proxy Server v5.2 Server,Sun ONE Directory Proxy Server v5.2 Server Installer,Sun ONE Directory Proxy Server v5.2 Configurator,Sun ONE Directory Proxy Server v5.2 Configurator Installer,Sun ONE Directory Proxy Server v5.2 Instance,Sun ONE Directory Proxy Server v5.2 Instance Installer,Sun ONE Directory Proxy Server v5.2 Server,Sun ONE Directory Proxy Server v5.2 Server Installer,Sun ONE Directory Proxy Server v5.2 Configurator,Sun ONE Directory Proxy Server v5.2 Configurator Installer,Sun ONE Directory Proxy Server v5.2 Instance
FullMachineName = thrush.example.sun.com
ConfigDirectoryPort = 19389
ConfigDirectoryHost = spleen.example.sun.com
ConfigDirectoryAdminPwd = secret00
ConfigDirectoryAdminID = admin
AdminDomain = example.sun.com
AdminPort = 1760
AdminSysGroup = wheel
AdminSysUser = test user
ServerGroup = wheel
ServerUser = test user
DPS_LISTEN_PORT = 1761
DPS_INSTANCE_SUFFIX = thrush
ldapServerURL =
ldapBindingDN =
ldapPasswd =
[STATE_DONE Sun ONE Directory Proxy Server v5.2 684ac863607992f06b9e37fb2b294db8553196e6]
- コマンド行プロンプトで、次の行を入力します。
uninstall_Sun_ONE_Directory_Proxy_Server_v5_2 -state <filename>
システムから Directory Proxy Server インスタンスが削除されます。
Windows プラットフォーム上でのアンインストール
ホストシステムから Directory Proxy Server に関連するファイルを削除するには、アンインストールプログラムを実行します。Directory Proxy Server をアンインストールすると、Sun ONE コンソールのナビゲーションツリーから関連するすべての Directory Proxy Server インスタンスが削除されます。Windows の「アプリケーションの追加と削除」ユーティリティ、あるいはコマンド行を使用して、Directory Proxy Server を削除できます。
Windows での変更と削除
Windows の「アプリケーションの追加と削除」ユーティリティを使用して Directory Proxy Server を削除するには、次の手順を行います。
- 管理者としてログインします。
- 「スタート」メニューから、「設定」、「コントロールパネル」の順に選択します。
- 「コントロールパネル」で、「アプリケーションの追加と削除」を選択します
- 「アプリケーションの追加と削除のプロパティ」ウィンドウで、「Sun ONE Directory Proxy Server」を選択して「変更と削除」をクリックします。
- 「Sun ONE Directory Proxy Server のアンインストール」ウィンドウで、すべてのコンポーネントが選択されていることを確認してから「アンインストール」をクリックします。
アンインストールプログラムが起動します (「アンインストールプログラムの使用」を参照)。
コマンド行
コマンド行を使用して Directory Proxy Server をアンインストールするには、次の手順を行います。
- サーバーの起動時に使用するサーバーのユーザーアカウントを使用して、ログインします。
- サーバーへのターミナルウィンドウを開きます。
- コマンド行プロンプトで、次の行を入力します。
cd <server_root>
java "-Djava.library.path=<server_root>/setup" uninstall_Sun_ONE_Directory_Proxy_Server_v5_2
アンインストールプログラムが起動します (「アンインストールプログラムの使用」を参照)。
アンインストールプログラムの使用
- 「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。
プログラムの任意の位置で、「戻る」を選択すると前のウィンドウに戻ることができます。「取消し」を選択すると、アンインストールを取り消すことができます。
- 「アンインストール」画面で、「完全」の横のボックスを選択してから「次へ」をクリックします。
また、「部分的」を選択してから、Directory Proxy Server コンポーネントのリストでアンインストールするコンポーネントを選択することもできます。
- プロンプトで、管理者 ID およびパスワードを入力します。
- 概要ウィンドウが表示されます。アンインストールするコンポーネントを確認してから、「今すぐアンインストール」をクリックします。
進行状況を示すバーが表示されている間に、Directory Proxy Server インスタンスの設定解除、およびアンインストールが実行されます。
- 「詳細」を選択すると、アンインストールのログファイルが表示されます。
- 「閉じる」を選択してアンインストールプログラムを終了します。