Sun N1 System Manager 1.3 サイト計画の手引き

管理サーバーの設定

この節では、N1 System Manager 1.3 ソフトウェアをインストールする前に行う必要がある、インストール操作後の設定処理 について記述します。

国際対応の Perl モジュールのインストール

どのようなロケールでも正確に機能することを保証するために、N1 System Manager には Perl の version 1.5.3–16 以上が必要です。ここでは、国際対応の Perl モジュールをダウンロードしてインストールする手順を説明します。

Procedure国際対応の Perl モジュールをダウンロードし、インストールする

  1. N1 System Manager 管理サーバーに root でログインします。

  2. Web ブラウザを開き、perl-5.8.3-16.i386.rpm ファイルをダウンロードするサイトにアクセスします。

  3. 管理サーバーのあるディレクトリに、perl-5.8.3-88.4.i386.rpm ファイルをダウンロードします。

  4. 端末ウィンドウで、RPM ファイルの保存先ディレクトリに移動します。

  5. rpm -i --force perl-5.8.3–16.i386.rpm」と入力して Perl モジュールをインストールします。

次の手順

管理サーバーでポート番号 162 が使用されていないことを確認します。次の節を参照してください。

ポート番号 162 が使用されていないことを確認

N1 System Manager は、SNMP トラップ通知のために、ポート番号 162 を排他的に使用する必要があります。ポート番号 162 が、ほかのプロセスに割り当てられているかどうかを確認するために、次の処理を行います。

Procedureポート番号 162 が使用されているか確認する

  1. 管理サーバーに root でログインします。

  2. grep 162 /etc/services」と入力して、ポート番号 162 が割り当てられているか確認します。

    • コマンドプロンプトだけが返ってくる場合は、ポート番号 162 はプロセスに割り当てられていません。これ以上の操作は必要ありません。

    • ポート番号 162 が、管理サーバーのプロセスに割り当てられている場合、次のような結果が表示されます。

      • Solaris の場合:


        # grep 162 /etc/services
        snmpd     162/udp    daemon name     #daemon description
      • Linux の場合:


        # grep 162 /etc/services
        snmp    162/TCP   #Simple Net Mgmt Proto
        snmp    162/UDP   #Simple Net Mgmt Proto

      ポート番号 162 を使用しているデーモンまたはアプリケーションを、無効にする必要があります。デーモンを無効にするには、オペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。 ポートを使用しているアプリケーションを無効にするためには、アプリケーションのマニュアルを参照してください。

次の手順

管理サーバーで FTP を有効にします。次の節を参照してください。

管理サーバーの FTP を有効化

SPARC の管理可能なサーバーを管理する場合は、管理サーバーで FTP サービスを有効にする必要があります。

ProcedureSolaris の管理サーバーで FTP を有効にする

  1. 管理サーバーに root でログインします。

  2. コマンド「svcadm -v enable network/ftp」を入力します。

    FTP サービスが有効になり、 管理サーバーを再起動するとサービスが起動します。システムを再起動したら、inetadm コマンドを使って、FTP サービスが起動しているかどうかを確認できます。


    # inetadm
    enabled   online         svc:/network/telnet:default
    enabled   online         svc:/network/nfs/rquota:default
    disabled  disabled       svc:/network/echo:dgram
    disabled  disabled       svc:/network/time:stream
    enabled   online         svc:/network/ftp:default 
次の手順

/etc/hosts ファイルを更新します。更新方法については、/etc/hosts ファイルの更新」を参照してください。

ProcedureLinux の管理サーバーで FTP を有効にする

  1. 管理サーバーに root でログインします

  2. /etc/rc3.d ディレクトリと /etc/rc5.d ディレクトリの /etc/init.d/vsftpd ファイルへのシンボリックリンクを作成します。

    次に例を示します。


    # ln -s /etc/init.d/vsftpd /etc/rc3.d/S99vsftpd
    # ln -s /etc/init.d/vsftpd /etc/rc5.d/S99vsftpd
    

    FTP サービスが有効になり、管理サーバーを再起動するとサービスが起動します。システムを再起動したら、ps コマンドと grep コマンドを使って、FTP サービスが起動しているかどうかを確認できます。


    # ps -eaf | grep ftp
    root    3035    1  0  16:27 ?    00:00:00 /usr/sbin/vsftpd /etc/vsftpd/vsf
次の手順

/etc/hosts ファイルを更新します。次の節を参照してください。

/etc/hosts ファイルの更新

管理サーバーの IP アドレスと名前を /etc/hosts ファイルに追加する必要があります。IP アドレスと名前を追加しなかった場合、Sun N1 System Manager のインストールは失敗します。

Procedure/etc/hosts ファイルを更新する

  1. Sun N1 System Manager の管理サーバーに、root でログインします。

  2. /etc/hosts ファイルに、ループバックと管理サーバーのエントリがあることを確認します。

    1. 次のいずれかのループバックのエントリが /etc/hosts ファイルにあることを確認します。

      127.0.0.1    localhost

      または

      127.0.0.1    localhost.localdomain    localhost
    2. 管理サーバーとその IP アドレスのエントリがあることを確認します。次に例を示します。

      111.11.111.11 n1mgmt.domain n1mgmt.domain

      111.11.111.11 は管理サーバーの IP アドレス、n1mgmt は管理サーバーの名前、domain は組織のドメイン名です。

      /etc/hosts は次の例のようになります。

      127.0.0.1    localhost.localdomain    localhost
      10.5.157.123 n1mgmt.company.com
      
    3. /etc/hosts を保存して閉じます。

  3. N1 System Manager の管理サーバーを再起動します。