Sun N1 System Manager 1.3 サイト計画の手引き

管理可能なサーバーの設定

N1 System Manager を使って管理可能なサーバーを検出するには、各管理可能なサーバーを次のように設定する必要があります。

サーバーの管理ポートが設定されていない場合、管理可能なサーバーの検出は失敗します。

SPARC アーキテクチャーの管理可能なサーバーの資格

検出の実行時に管理サーバーの管理ポートの資格が指定されない場合、検出プロセスは次の表で示すデフォルトの資格を使用します。

表 2–11 SPARC アーキテクチャーの管理可能なサーバーのデフォルトの資格

サーバーの種類 

管理ポートの種類 

Telnet ログイン 

Telnet パスワード 

Netra 240 および 440 

ALOM 

admin 

admin 

Sun Fire V210、V240、V440 

ALOM 

admin 

admin 

Sun Fire V490、V890 

RSC 

admin 

n1smadmin 

Sun Fire T1000 および T2000 

ALOM 

admin 

admin 

RSC の管理可能なサーバーを管理するには、まずはじめに 「RSC の管理可能なサーバーの準備」 の説明に従って、RSC の資格と Online Boot Prom (OBP) を設定する必要があります。

x86 アーキテクチャーの管理可能なサーバーの資格

検出の実行時に管理サーバーの管理ポートの資格が指定されない場合、検出プロセスは次の表で示すデフォルトの資格を使用します。

表 2–12 x86 アーキテクチャーの管理可能なサーバーのデフォルトの資格

サーバーの種類 

管理ポートの種類 

SSH ログイン 

SSH パスワード 

IPMI ログイン 

IPMI パスワード 

SNMP 読み取りコミュニティー文字列 

Sun Fire V20z および V40z 

SP 

admin 

admin 

admin 

public 

Sun Fire X2100 

SP 

Admin 

admin 

Sun Fire X4100 および X4200 

ILOM 

root 

changeme 

root 

changeme 

public 

x86 アーキテクチャーの管理可能なサーバーに対して、検出の実行中に 1 つの資格だけが指定された場合は、不足している資格は上記で指定されたデフォルトのいずれかに設定されます。

Sun Fire V20z サーバーと V40z サーバーが工場出荷時の設定になっている場合は、検出時の資格の自動設定が可能です。Sun Fire V20z または V40z の検出にログインアカウントとパスワードを指定すると、検出プロセスによって指定された資格を使用して Sun Fire V20z または V40z が構成されます。

Sun Fire X2100 は、SNMP をサポートしていませんが、X2100 は IPMI イベントの SNMP V1 トラップを生成する IPMI プラットフォームイベントトラップ (PET) をサポートしています。N1 System Manager は、X2100 の IPMI イベントを待機します。

RSC の管理可能なサーバーの準備

Sun Fire V490 および V890 の RSC IP アドレスと資格は、サーバーにある Solaris の root コマンド行プロンプトから実行している設定ユーティリティーによって設定されます。サーバーは、Solaris がプレインストールされた状態で出荷されています。Online Boot Prom (OBP) の設定は、RSC への telnet セッションを使用して行われます。

RSC の管理可能なサーバーの準備は、次の作業で構成されています。

ProcedureRSC のユーティリティーをダウンロードして更新する

始める前に

IP アドレス、ネットマスク、ゲートウェイをサーバーに割り当てます。RSC のユーティリティーの version 2.2.3 以上をサーバーにダウンロードし、サーバーの RSC を設定する前にそのユーティリティーを実行する必要があります。

  1. V490 または V890 の管理可能なサーバーに root でログインする。

  2. RSC の version 1.2.3 のユーティリティーの zip ファイルをダウンロードします。

    http://www.sun.com/servers/rsc.html にアクセスします。サーバーにインストールされている Solaris オペレーティングシステムに対応する zip ファイルをダウンロードします。

    • Solaris 9 以上の場合: rsc2.2.3_packages_s9.zip

    • Solaris 8 の場合: rsc2.2.3_packages_s8.zip

    ダウンロードが完了したら、一時ディレクトリに zip ファイルを解凍し、ディレクトリを、その一時ディレクトリに変更します。

  3. RSC の version 2.2.3 のパッケージを、管理可能なサーバーにインストールします。

    pkgadd コマンドを使用して、次のパッケージをサーバーにインストールします。

    • SUNWrsc - ホストマシンにインストールするための RSC のパッケージ

    • SUNWrscd - RSC のマニュアルパッケージ

    • SUNWrscj - RSC GUI を表示するための RSC の GUI パッケージ

    競合するファイルをインストールするか聞かれた場合は、Y を入力して、既にインストールされているバージョンを上書きします。

    次に例を示します。


    # pkgadd -d . SUNWrsc
    The following files are already installed on the system and are being
    used by another package:
      /usr <attribute change only>
    
    Do you want to install these conflicting files [y,n,?,q] y
    ## Checking for setuid/setgid programs
    
    Installing Remote System Control as <SUNWrsc>
        .
        .
        .
    Installation of <SUNWrsc> was successful
    # pkgadd -d . SUNWrscd
    
    Processing package instance <SUNWrscd>
        .
        .
        .
    Installation of <SUNWrscd> was successful
    # pkgadd -d . SUNWrscj
    
    Processing package instance <SUNWrscj>
        .
        .
        .
    Installation of <SUNWrscj> was successful
次の手順

次の手順に従って、 サーバーの RSC を設定します。

ProcedureRSC の IP アドレスと資格を設定する

Sun Fire V490 および V890 の RSC 資格は、サーバーにある Solaris の root コマンド行プロンプトから実行している設定ユーティリティーによって設定されます。サーバーは、Solaris がプレインストールされた状態で出荷されています。

この手順では、N1 System Manager に必要な情報だけを記述しています。RSC 設定ユーティリティーに関する詳細は、http://docs.sun.com/source/816–3314–12 の『Sun Remote System Control (RSC) 2.2 ユーザーズガイド』および http://docs.sun.com/source/819–2022 の『 Sun Remote System Control (RSC) 2.2.3 リリースノート』を参照してください。

始める前に

「RSC のユーティリティーをダウンロードして更新する」 の説明に従って、RSC 設定ユーティリティーの version 2.3.3 をサーバーにインストールする必要があります。

  1. RSC の管理可能なサーバーに root でログインします。

  2. RSC 設定ユーティリティーを実行します。

    • V490 サーバーを設定する場合は、 /usr/platform/SUNW,Sun-Fire-V490/rsc/rsc-config と入力します。

    • V890 サーバーを設定する場合は、/usr/platform/SUNW,Sun-Fire-V890/rsc/rsc-config と入力します。

    RSC ユーザーアカウントのプロンプト以外は、ネットワークの要件に沿って各プロンプトに答えます。

    • RSC ユーザーアカウントのプロンプトでは、admin と入力します。

    • RSC ユーザーアカウントのパスワードのプロンプトでは、 n1smadmin と入力します。

    • RSC ユーザー権限のプロンプトでは、cuar と入力します。

次の手順

サーバーのコンソールを RSC にリダイレクトして、Online Boot Prom (OBP) の設定を行います。

Procedureサーバーのコンソールを RSC にリダイレクトして OBP を設定する

Sun Fire V490 および V890 の RSC 資格は、サーバーにある Solaris の root コマンド行プロンプトから実行している設定ユーティリティーによって設定されます。サーバーは、Solaris がプレインストールされた状態で出荷されています。

この手順では、N1 System Manager に必要な情報だけを記述しています。RSC のサーバーでのコンソールのリダイレクト、および OBP の設定に関する詳細は http://docs.sun.com/source/816–3314–12 の『Sun Remote System Control (RSC) 2.2 ユーザーズガイド』および http://docs.sun.com/source/819–2022 の『Sun Remote System Control (RSC) 2.2.3 リリースノート』を参照してください。

始める前に
  1. telnet IP address コマンドを使用して、管理可能なサーバーの RSC にログオンします。このコマンドの IP address は、RSC に割り当てたアドレスです。

  2. http://docs.sun.com/source/816–3314–12 の『Sun Remote System Control (RSC) 2.2 ユーザーズガイド』の説明に従って、サーバーのコンソールを RSC にリダイレクトします。

  3. http://docs.sun.com/source/816–3314–12 の『Sun Remote System Control (RSC) 2.2 ユーザーズガイド』の説明に従って、サーバーの OBP を設定します。

    次の環境変数を、ここで示す値に確実に設定するようにしてください。

    OBP の環境変数 

    値 

    local-mac-address? 

    true 

    output-device 

    rsc-console 

    input-device 

    rsc-console 

    diag-device 

    disk 

    diag-script 

    none 

    diag-level 

    off 

    diag-switch? 

    false 

    次に例を示します。


    > setenv local-mac-address? true
    > setenv output-device rsc-console
    

    設定を確認するには printenv と入力します。