N1 System Manager を使って管理可能なサーバーを検出するには、各管理可能なサーバーを次のように設定する必要があります。
各管理可能なサーバーの管理ポートに IP アドレスを割り当てる必要があります。
ILOM、ALOM、および SP の管理可能なサーバーについては、サーバーのマニュアルを参照して、サーバーの管理ポートの IP アドレスの割り当てを行います。サーバーのマニュアルは、オンライン (http://sunsolve.sun.com/handbook_pub/Systems/) で入手できます。
RSC の管理可能なサーバーについては、「RSC の IP アドレスと資格を設定する」 の説明に従って、各サーバーに IP アドレスを割り当てます。
各管理可能なサーバーで、管理プロセッサ用のアカウント資格を設定する必要があります。
ALOM の管理可能なサーバーについては、サーバーのマニュアルを参照して、サーバーの管理ポートtelnet 設定を行います。
SP と ILOM の管理可能なサーバーについては、サーバーのマニュアルを参照して、サーバーの管理ポートの ssh および IPMI コマンドの設定を行います。
RSC の管理可能なサーバーでは、「RSC の IP アドレスと資格を設定する」 の説明に従って、各サーバーの RSC に資格を割り当て、サーバーのコンソールを RSC にリダイレクトします。
サーバーの管理ポートが設定されていない場合、管理可能なサーバーの検出は失敗します。
検出の実行時に管理サーバーの管理ポートの資格が指定されない場合、検出プロセスは次の表で示すデフォルトの資格を使用します。
表 2–11 SPARC アーキテクチャーの管理可能なサーバーのデフォルトの資格
サーバーの種類 |
管理ポートの種類 |
Telnet ログイン |
Telnet パスワード |
---|---|---|---|
Netra 240 および 440 |
ALOM |
admin |
admin |
Sun Fire V210、V240、V440 |
ALOM |
admin |
admin |
Sun Fire V490、V890 |
RSC |
admin |
n1smadmin |
Sun Fire T1000 および T2000 |
ALOM |
admin |
admin |
RSC の管理可能なサーバーを管理するには、まずはじめに 「RSC の管理可能なサーバーの準備」 の説明に従って、RSC の資格と Online Boot Prom (OBP) を設定する必要があります。
検出の実行時に管理サーバーの管理ポートの資格が指定されない場合、検出プロセスは次の表で示すデフォルトの資格を使用します。
表 2–12 x86 アーキテクチャーの管理可能なサーバーのデフォルトの資格
サーバーの種類 |
管理ポートの種類 |
SSH ログイン |
SSH パスワード |
IPMI ログイン |
IPMI パスワード |
SNMP 読み取りコミュニティー文字列 |
---|---|---|---|---|---|---|
Sun Fire V20z および V40z |
SP |
admin |
admin |
- |
admin |
public |
Sun Fire X2100 |
SP |
- |
- |
Admin |
admin |
- |
Sun Fire X4100 および X4200 |
ILOM |
root |
changeme |
root |
changeme |
public |
x86 アーキテクチャーの管理可能なサーバーに対して、検出の実行中に 1 つの資格だけが指定された場合は、不足している資格は上記で指定されたデフォルトのいずれかに設定されます。
Sun Fire V20z サーバーと V40z サーバーが工場出荷時の設定になっている場合は、検出時の資格の自動設定が可能です。Sun Fire V20z または V40z の検出にログインアカウントとパスワードを指定すると、検出プロセスによって指定された資格を使用して Sun Fire V20z または V40z が構成されます。
Sun Fire X2100 は、SNMP をサポートしていませんが、X2100 は IPMI イベントの SNMP V1 トラップを生成する IPMI プラットフォームイベントトラップ (PET) をサポートしています。N1 System Manager は、X2100 の IPMI イベントを待機します。
Sun Fire V490 および V890 の RSC IP アドレスと資格は、サーバーにある Solaris の root コマンド行プロンプトから実行している設定ユーティリティーによって設定されます。サーバーは、Solaris がプレインストールされた状態で出荷されています。Online Boot Prom (OBP) の設定は、RSC への telnet セッションを使用して行われます。
RSC の管理可能なサーバーの準備は、次の作業で構成されています。
IP アドレス、ネットマスク、ゲートウェイをサーバーに割り当てます。RSC のユーティリティーの version 2.2.3 以上をサーバーにダウンロードし、サーバーの RSC を設定する前にそのユーティリティーを実行する必要があります。
V490 または V890 の管理可能なサーバーに root でログインする。
RSC の version 1.2.3 のユーティリティーの zip ファイルをダウンロードします。
http://www.sun.com/servers/rsc.html にアクセスします。サーバーにインストールされている Solaris オペレーティングシステムに対応する zip ファイルをダウンロードします。
Solaris 9 以上の場合: rsc2.2.3_packages_s9.zip
Solaris 8 の場合: rsc2.2.3_packages_s8.zip
ダウンロードが完了したら、一時ディレクトリに zip ファイルを解凍し、ディレクトリを、その一時ディレクトリに変更します。
RSC の version 2.2.3 のパッケージを、管理可能なサーバーにインストールします。
pkgadd コマンドを使用して、次のパッケージをサーバーにインストールします。
SUNWrsc - ホストマシンにインストールするための RSC のパッケージ
SUNWrscd - RSC のマニュアルパッケージ
SUNWrscj - RSC GUI を表示するための RSC の GUI パッケージ
競合するファイルをインストールするか聞かれた場合は、Y を入力して、既にインストールされているバージョンを上書きします。
次に例を示します。
# pkgadd -d . SUNWrsc The following files are already installed on the system and are being used by another package: /usr <attribute change only> Do you want to install these conflicting files [y,n,?,q] y ## Checking for setuid/setgid programs Installing Remote System Control as <SUNWrsc> . . . Installation of <SUNWrsc> was successful # pkgadd -d . SUNWrscd Processing package instance <SUNWrscd> . . . Installation of <SUNWrscd> was successful # pkgadd -d . SUNWrscj Processing package instance <SUNWrscj> . . . Installation of <SUNWrscj> was successful |
次の手順に従って、 サーバーの RSC を設定します。
Sun Fire V490 および V890 の RSC 資格は、サーバーにある Solaris の root コマンド行プロンプトから実行している設定ユーティリティーによって設定されます。サーバーは、Solaris がプレインストールされた状態で出荷されています。
この手順では、N1 System Manager に必要な情報だけを記述しています。RSC 設定ユーティリティーに関する詳細は、http://docs.sun.com/source/816–3314–12 の『Sun Remote System Control (RSC) 2.2 ユーザーズガイド』および http://docs.sun.com/source/819–2022 の『 Sun Remote System Control (RSC) 2.2.3 リリースノート』を参照してください。
「RSC のユーティリティーをダウンロードして更新する」 の説明に従って、RSC 設定ユーティリティーの version 2.3.3 をサーバーにインストールする必要があります。
RSC の管理可能なサーバーに root でログインします。
RSC 設定ユーティリティーを実行します。
V490 サーバーを設定する場合は、 /usr/platform/SUNW,Sun-Fire-V490/rsc/rsc-config と入力します。
V890 サーバーを設定する場合は、/usr/platform/SUNW,Sun-Fire-V890/rsc/rsc-config と入力します。
RSC ユーザーアカウントのプロンプト以外は、ネットワークの要件に沿って各プロンプトに答えます。
RSC ユーザーアカウントのプロンプトでは、admin と入力します。
RSC ユーザーアカウントのパスワードのプロンプトでは、 n1smadmin と入力します。
RSC ユーザー権限のプロンプトでは、cuar と入力します。
サーバーのコンソールを RSC にリダイレクトして、Online Boot Prom (OBP) の設定を行います。
Sun Fire V490 および V890 の RSC 資格は、サーバーにある Solaris の root コマンド行プロンプトから実行している設定ユーティリティーによって設定されます。サーバーは、Solaris がプレインストールされた状態で出荷されています。
この手順では、N1 System Manager に必要な情報だけを記述しています。RSC のサーバーでのコンソールのリダイレクト、および OBP の設定に関する詳細は http://docs.sun.com/source/816–3314–12 の『Sun Remote System Control (RSC) 2.2 ユーザーズガイド』および http://docs.sun.com/source/819–2022 の『Sun Remote System Control (RSC) 2.2.3 リリースノート』を参照してください。
「RSC のユーティリティーをダウンロードして更新する」 の説明に従って、RSC 設定ユーティリティーの version 2.3.3 をサーバーにインストールする必要があります。
必ず 「RSC の IP アドレスと資格を設定する」 の説明に従って、RSC を設定してください。
telnet IP address コマンドを使用して、管理可能なサーバーの RSC にログオンします。このコマンドの IP address は、RSC に割り当てたアドレスです。
http://docs.sun.com/source/816–3314–12 の『Sun Remote System Control (RSC) 2.2 ユーザーズガイド』の説明に従って、サーバーのコンソールを RSC にリダイレクトします。
http://docs.sun.com/source/816–3314–12 の『Sun Remote System Control (RSC) 2.2 ユーザーズガイド』の説明に従って、サーバーの OBP を設定します。
次の環境変数を、ここで示す値に確実に設定するようにしてください。
OBP の環境変数 |
値 |
---|---|
local-mac-address? |
true |
output-device |
rsc-console |
input-device |
rsc-console |
diag-device |
disk |
diag-script |
none |
diag-level |
off |
diag-switch? |
false |
次に例を示します。
> setenv local-mac-address? true > setenv output-device rsc-console |
設定を確認するには printenv と入力します。