Sun N1 System Manager 1.3 サイト計画の手引き

第 2 章 Sun N1 System Manager システムとネットワークの準備

この章では、Sun N1 System Manager のハードウェアとソフトウェアの要件、構成例、および N1 System Manager のコンポーネントを準備する手順を示します。

この章で説明する作業は、次の各節で説明されているように、Microsoft Windows Remote Installation Servise (RIS) サーバーの設定、および管理サーバーの準備と並列して行うことができます。


注 –

このあとの各節に従ってすべての管理可能なサーバーの設定が完了するまで、検出を実行したり、N1 System Manager システムを使用したりしないでください。


次の内容について説明します。

Sun N1 System Manager のハードウェアと OS の要件

この節の情報を使用して、N1 System Manager システムを実装するために割り当てる、または入手する必要があるオペレーティングシステム、ハードウェア、およびストレージのリソースを確認できます。

この節の内容は次のとおりです。

管理サーバーの要件

N1 System Manager 管理サーバーのハードウェアとオペレーティングソフトウェアの最小限の要件を次の表に示します。管理するサーバー数に基づく、具体的な管理サーバーのサイジング情報については、表 2–9 を参照してください。


注意 – 注意 –

N1 System Manager 管理サーバーは N1 System Manager ソフトウェア 専用にします。管理サーバーにほかのアプリケーションをインストールしないでください。管理サーバーを、N1 System Manager、Sun Management Center、Sun Control Station、または他の管理システムのような他のシステム管理ソフトウェアで管理してはいけません。


表 2–1 管理サーバーのディスク容量および RAM 要件

ディスク容量 

RAM 

72G バイト以上 (すべての管理サーバー) 

4G バイト以上 (すべての管理サーバー) 

表 2–2 SPARC の管理サーバーがサポートするハードウェアおよびオペレーティングシステム

タイプ 

オペレーティングシステム 

NetraTM 240、440

Solaris Version 10、64 ビット 

Solaris Version 10 Update 1、64 ビット 

Sun FireTM T1000 および T2000

Solaris Version 10 HW2、64 ビット 

Solaris Version 10 Update 1、64 ビット 

Sun FireTM V210、V240、V440

Solaris Version 10、64 ビット 

Solaris Version 10 Update 1、64 ビット 

Sun Fire V490 

Solaris Version 10、64 ビット 

Solaris Version 10 Update 1、64 ビット 

表 2–3 X86 および X64 の管理サーバーがサポートするハードウェアおよびオペレーティングシステム

タイプ 

オペレーティングシステム 

Sun Fire X2100 

Solaris x64 Version 10 HW1、64 ビット 

Solaris x64 Version 10 Update 1、64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 AS Update 6、32 ビット および 64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 4.0 AS Update 2、32 ビット および 64 ビット 

Sun Fire X4100 および X4200 

Solaris x64 Version 10 HW1、64 ビット 

Solaris x64 Version 10 Update 1、64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 AS Update 5、32 ビットおよび 64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 4.0 AS Update 1、64 ビット 

Sun Fire V20z および V40z 

Solaris x64 Version 10 HW1、64 ビット 

Solaris x64 Version 10 Update 1、64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 AS Updates 2 〜 4、32 ビット および 64 ビット、シングルコアのみ 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 AS Update 5、32 ビット および 64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 4.0 AS Update 1、32 ビット および 64 ビット 

プロビジョニングを行う OS ディストリビューションごとに 3.0G バイト以上を割り当てるようにします。


注 –

管理サーバーとして選択したサーバーにネットワークインタフェースが 2 つしかない場合は、N1 System Manager に第 3 の 10/100 または 10/100/1000 NIC を設置することを検討してください。 この第 3 の NIC は、管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、データネットワークを別々のネットワークインタフェースに割り当てることを可能にします。これによって管理作業が容易になります。このマニュアルで使用する図や構成例では、追加の NIC が管理サーバーに設置されていると想定しています。


管理可能なサーバーの要件

N1 System Manager の管理可能なサーバーのハードウェアとオペレーティングソフトウェアの要件を次の表に示します。

表 2–4 管理可能なサーバーのディスク容量および RAM 要件

ディスク容量 

RAM 

12G バイト以上 (すべての管理可能なサーバー) 

512M バイト以上、1G バイトを推奨 (すべての管理可能なサーバー) 

表 2–5 SPARC の管理可能なサーバーがサポートするハードウェアおよびオペレーティングシステム

タイプ 

プロビジョニング可能な OS 

Sun Netra 240 および 440 

Solaris 10 GA 以上 

Solaris 9 Update 7 および Update 8 

Sun Fire V210、V240、および V440 

Solaris 10 GA 以上 

Solaris 9 Update 7 および Update 8 

Sun Fire V490 

Solaris 9 9/05 

Solaris 10 3/05 

Sun Fire V890 

Solaris 9 9/05 

Solaris 10 3/05 

Sun Fire T1000 および T2000 

Solaris 10 HW2 以上 

表 2–6 X86 および X64 の管理可能なサーバーがサポートするハードウェアおよびオペレーティングシステム

タイプ 

プロビジョニング可能な OS 

Sun Fire V20z および V40z 

Solaris x64 Version 10 HW1、64 ビット 

Solaris x64 Version 10 Update 1、64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 WS、ES、および AS、Updates 1 〜 4、32 ビット および 64 ビット、シングルコアのみ 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 WS、ES、および AS 、Updates 5 〜 6、32 ビット および 64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 4.0 WS、ES、および AS、32 ビット、シングルコアのみ 

Red Hat Enterprise Linux 4.0 WS、ES、および AS、Update 1、32 ビット および 64 ビット 

SUSE Linux Enterprise Server 9 SP1 および SP2、64 ビット 

SUSE Linux Enterprise Server 9 4/05 HW、9/05、および 9/05 HW、32 ビット 

MS Windows 2003 SE、2003 EE、2003 WE 32 ビットのみ 

Windows 2003 SE、2003 EE、64 ビットのみ 

Windows 2000S、2000AS、32 ビットのみ 

Sun Fire X2100 (8081A IPMI 1.5 Remote Management Card 付属): パーツ番号: 371-0743 

Solaris x64 Version 10 HW1、64 ビット 

Solaris x64 Version 10 Update 1、64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 WS、ES、および AS Update 6 以上、32 ビット および 64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 4.0 WS、ES、および AS Update 2、32 ビット および 64 ビット 

SUSE Linux Professional 9.2 および 9.3、64 ビット 

Windows 2003 SE、2003 EE、64 ビット 

Windows 2003 SE、2003 EE、SP1、32 ビット 

Sun Fire X4100 および X4200 

Solaris x64 Version 10 HW1、64 ビット 

Solaris x64 Version 10 Update 1、64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 WS、ES、および AS、Update 5 および Update 6、32 ビット および 64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 4.0 WS、ES、および AS Update 1 および Update 2、64 ビット 

SUSE Linux Enterprise Server 9 SP1 〜 SP3、64 ビット 

Windows 2003 SE、2003 EE、64 ビット 

Windows 2003 SE、2003 EE、SP1、32 ビット 


注 –

OS の検出、OS の監視、およびソフトウェアのアップデート管理は、 Windows オペレーティングシステムを実行している管理対象サーバーではサポートされていません。OS の検出の詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の第 4 章「管理可能なサーバーの検出」を参照してください。OS 監視の詳細は、 『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の第 6 章「サーバーおよびサーバーグループの監視」を参照してください。


管理可能なサーバーのファームウェア要件

次の各表に、サポートされている管理可能なサーバーのファームウェアのバージョンをマシンの種類別に示します。ファームウェアの確認とアップグレードの手順については、各サーバーのハードウェアのマニュアルを参照してください。


注 –

『Sun N1 System Manager 1.3 オペレーティングシステムプロビジョニングガイド』「管理対象サーバーにインストールされているファームウェアアップデートを一覧表示する」に示すように、管理対象サーバーのファームウェアバージョンを確認することもできます。これには、Sun N1 System Manager 1.3 のインストールおよび設定が完了していて、そのサーバーが既に検出されていることが必要です。


表 2–7 SPARC の管理可能なサーバーのファームウェア要件

プロビジョニング可能なサーバー 

管理ポート 

最小値 

ベストプラクティス 

Netra 240 および 440 

ALOM 

1.4 

1.5.3 

Sun Fire T1000 

ALOM 

6.1.0 

6.1.1 

Sun Fire T2000 

ALOM 

6.0.1 

6.1.1 

Sun Fire V210、V240、V440 

ALOM 

1.4 

1.5.3 

Sun Fire V490 および V890 

RSC 

RSC 2.2.3 

RSC 2.2.3 

「管理対象サーバーの制約」 を参照してください

Sun Fire V490 および V890 の RSCboot 

 

2.2.2 

2.2.2 

Sun Fire V490 および V890 の Open Boot Prom (OBP) 

 

4.18.6 

4.18.6 

表 2–8 x86 の管理可能なサーバーのファームウェア要件

プロビジョニング可能なサーバー 

管理ポート 

最小値 

ベストプラクティス 

Sun Fire V20z および V40z 

SP 

サービスプロセッサ: 2.1.0.5 

サービスプロセッサ: 2.4.0.8 

Sun Fire V20z BIOS 

 

1.33.5.2 

1.34.6.2 

Sun Fire V40z BIOS 

 

1.27.4 

2.34.6.2 

Sun Fire X2100 

SP 

4.0.9 

4.11 

Sun Fire X2100 BIOS 

 

1.0.0 

1.0.9 

「管理対象サーバーの制約」 を参照してください

Sun Fire X4100 および X4200 

ILOM 

1.0.0 

1.1 

Sun Fire X4100 および X4200 BIOS 

 

0ABGA022 

0ABGA031 

Sun Fire X4100 および X4200 SP 

 

6464 

9306 

管理対象サーバーの制約

この節では、管理対象サーバーのハードウェアおよびネットワーク構成の制約を示します。

Microsoft Windows イメージサーバーの制約

Windows オペレーティングシステムを 1 つ以上の管理対象サーバーにプロビジョニングする場合、Windows Remote Installation Service (RIS) サーバーをインストールし、設定する必要があります。Windows RIS サーバーは、次のオペレーティングシステムのうちいずれかを実行してなければなりません。

Windows RIS サーバーのインストールと設定については、 「Windows Remote Installation Service サーバーの設定」 を参照してください。

推奨されるスイッチ構成

VLAN プログラミング可能なスイッチを 1 つ使い、管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、およびデータネットワークのインフラストラクチャを構築できます。ただし、管理を容易にするには、管理ネットワーク用に VLAN プログラミング可能なスイッチを 1 つ設置し、プロビジョニングネットワークとデータネットワーク用に別の VLAN プログラミング可能なスイッチを設置することをお勧めします。管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、およびデータネットワークは、それぞれ別個のサブネットと VLAN に割り当てるようにします。


注 –

Sun Fire V20z および V40z のファームウェアの更新をサポートするために、管理ネットワークスイッチがリンク速度の自動ネゴシエーションを行うよう設定するようにしてください。


Ethernet 接続の推奨

検討事項:

Sun N1 System Manager の接続情報

この節では、Sun N1 System Manager の各サーバーの接続の要件を示します。

管理サーバーの接続

管理サーバーには、SPARC または x86 のサーバーを使用できます。各サーバーには 10/100/1000 (1G ビット) ネットワークインタフェースポートが 1 つ以上ありますが、管理サーバーにギガビットネットワークインタフェースカードを追加することで、管理が容易になり、また組織内ネットワークとプロビジョニングネットワークを物理的に分離できます。管理サーバーで追加の NIC を設置しない場合は、1 つの 1G ビットポートを介して組織内ネットワークとプロビジョニングネットワークを経由するようにネットワークを構成できます。「構成例」 を参照してください。

各サーバーには、1 つまたは 2 つのシステム管理ポートもあります。ポート数はサーバーのアーキテクチャーによって異なります。管理ポートが 1 つの管理可能なサーバーでは、このポートには Net Mgmt (ネットワーク管理)、ALOM (Advanced Lights Out Manager port)、または ILOM (Integrated Lights Out Manager port) というラベルが付いています。管理ポートが 2 つの管理可能なサーバーでは、ラベルは SP0 と SP1 (サービスプロセッサ 1 と 2) です。 管理サーバーと組織内ネットワークの接続には、管理ポートが 1 つだけ必要です。このマニュアルでは、管理ポートを MGMT と示します。


注 –

オペレーティングシステムで使用する Ethernet ポートの名前は、システムのアーキテクチャーとオペレーティングシステムによって異なります。たとえば、マシンの最初の Ethernet ポートは、異なるオペレーティングシステムごとに ETH0、HME0、または BGE0 と呼ばれます。このマニュアルでは、アーキテクチャーとオペレーティングシステムに関係なく、マシンの最初の Ethernet ポートを ETH0、次のポートを ETH1 と呼びます。


管理サーバーのポートの論理図を次に示します。3 つの 1G バイト NIC があります。この図は、このあとも参照アーキテクチャー図として使用します。

図: 管理サーバーの論理ポート

管理可能なサーバーの接続

「管理サーバーの要件」に示すように、 管理可能なサーバーには、SPARC または x86 のサーバーを使用できます。各サーバーには、10/100/1000 のネットワークインタフェースポートが 1 つまたは 2 つあります。各サーバーには 1 つまたは 2 つのシステム管理ポートがあります。ポート数はシステムのアーキテクチャーによって異なります。管理ポートが 1 つの管理可能なサーバーでは、このポートは ALOM または ILOM、管理ポートが 2 つの管理可能なサーバーでは SP0 と SP1 です。 このマニュアルでは、管理ポートを MGMT と示します。

管理可能なサーバーのポートの論理図を次に示します。2 つの 1G バイト NIC があります。この図は、このあとも参照アーキテクチャー図として使用します。

図: プロビジョニング可能なサーバーの論理ポート

構成例

この節では、N1 System Manager の機器の設計と接続に役立つ構成例および各構成例での接続に関する情報を提供します。

ネットワークごとに別のスイッチを使う構成など、ほかにも構成は可能です。ネットワークは、VLAN とスイッチの任意の組み合わせで実装できます。管理、プロビジョニング、およびデータの各ネットワークには、それぞれ別個の VLAN を割り当てるようにします。


注 –

このあとの各構成例では、組織内ネットワークのアクセスは、管理サーバーへの接続として示しています。組織内ネットワークから N1 System Manager へのアクセスには、管理サーバーではなくスイッチを使うこともできます。


管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、データネットワークを別々にした構成

この節では、N1 System Manager の機器の設計と接続に役立つ構成例および各構成例での接続に関する情報を提供します。

図 2–1 管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、データネットワークを別々にした構成

図: 管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、データネットワークを別々にした構成

ネットワークを設計するときには、次のことを念頭においてください。

管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、データネットワークを別々にした構成の場合の接続の要件を要約すると、次のようになります。

管理ネットワークとプロビジョニングネットワークを結合し、データネットワークを別にした構成

図 2–2 管理ネットワークとプロビジョニングネットワークを結合し、データネットワークを別にした構成

図: 管理ネットワークとプロビジョニングネットワークを結合し、データネットワークを別にした構成

この構成では次のようになります。


注意 – 注意 –

静的に割り当てられる管理ネットワークの IP アドレスと、OS プロビジョニング時に使われる、動的に割り当てられる IP アドレスは、同じネットワーク内にあります。 N1 System Manager では、IP アドレスは管理されません。プロビジョニング時に使われる IP アドレスが、管理ネットワークの IP アドレスと重複しないように確認する必要があります。


管理ネットワークとプロビジョニングネットワークが結合され、データネットワークは別個の構成の場合の接続の要件を要約すると、次のようになります。

プロビジョニングネットワークとデータネットワークを結合し、管理ネットワークを別にした構成

図 2–3 プロビジョニングネットワークとデータネットワークを結合し、管理ネットワークを別にした構成

図: プロビジョニングネットワークとデータネットワークを結合し、管理ネットワークを別にした構成

この構成では次のようになります。


注意 – 注意 –

データネットワーク上での DHCP サービスは、N1 System Manager の DHCP サービスのみである必要があります。


データネットワークとプロビジョニングネットワークが結合され、管理ネットワークは別個の構成の場合の接続の要件を要約すると、次のようになります。

プロビジョニングネットワーク、データネットワーク、管理ネットワークを結合した構成

図 2–4 プロビジョニングネットワーク、データネットワーク、管理ネットワークを結合した構成

図: プロビジョニングネットワークとデータネットワークを結合し、管理ネットワークを別にした構成

この構成では次のようになります。


注意 – 注意 –

データネットワーク上での DHCP サービスは、 N1 System Manager の DHCP サービスのみである必要があります。


管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、データネットワークを結合した構成の場合の接続の要件を要約すると、次のようになります。

制限モード (管理ネットワークのみ)

図 2–5 制限モード (管理ネットワークのみ)

図: 制限モード (管理ネットワークのみ)

この構成では次のようになります。

制限モード (プロビジョニングネットワークのみ)

図 2–6 制限モード (プロビジョニングネットワークのみ)

図: 制限モード (プロビジョニングネットワークのみ)

この構成では次のようになります。

管理ネットワークだけで構成した場合の、接続の要件を要約すると次のようになります。

サイト計画

この節では、管理サーバーとスイッチの要件を決定する手引きを示します。この項では、次の内容について説明します。

管理サーバーに関する注意事項

管理サーバーに関して最初に考慮することは、ハードドライブの容量と、管理対象となる管理可能なサーバーの台数です。

管理サーバーのサイズ設定の手引きを次の表に示します。

表 2–9 管理サーバーハードウェアのサイズ設定の手引き

小規模環境:1 〜 128 の管理対象サーバー

 

プロセッサ総数 

1 つ以上のシングルコア AMD Opteron プロセッサ 

1 つ以上の 1x1 Ghz Ultra SPARC IIIi 以上 

 

総メモリ 

4G バイト以上 

 

ファイルシステムの総容量 

72G バイト以上 

 

メディア 

DVD ROM ドライブ 1 つ 

 

要件を満たすモデル 

Sun Fire V20z、V40z、X2100、X4100、X4200、V210、V240、V440、V490、および T1000 

 

構成例 

Sun Fire V20z シングルプロセッサ (シングルコア) Opteron プロセッサ、4G バイトの RAM、1x72G バイトの HDD、DVD ROM ドライブ 

中規模環境:129 〜 256 の管理対象サーバー

 

プロセッサ総数 

2 つ以上のシングルコア AMD Opteron プロセッサ、または 1 つ以上のデュアルコア AMD Opteron プロセッサ 

2 つ以上の 1x1 Ghz Ultra SPARC IIIi 以上 

 

総メモリ 

8G バイト以上 

 

ファイルシステムの総容量 

144G バイト以上 

 

メディア 

DVD ROM ドライブ 1 つ 

 

要件を満たすモデル 

Sun Fire V20z、V40z、X4100、X4200、V210、V240、V280、V440、V490、および T2000 

 

構成例 

Sun Fire V40z デュアルプロセッサ (デュアルコア)、8G バイトの RAM、1x146G バイトの HDD、DVD ROM ドライブ 

大規模環境:257 〜 512 の管理対象サーバー

 

プロセッサ総数 

4 つのシングルコア AMD Opteron プロセッサ、または 2 つ以上のデュアルコア AMD Opteron プロセッサ 

4 つの 1x1 Ghz Ultra SPARC IIIi 以上 

 

総メモリ 

16G バイト以上 

 

ファイルシステムの総容量 

300G バイト以上 

 

メディア 

DVD ROM ドライブ 1 つ 

 

要件を満たすモデル 

Sun Fire V40z、V490、X4100、X4200、V440、および T2000 

 

構成例 

Sun Fire V40z デュアルプロセッサ (デュアルコア)、16G バイトの RAM、1x300G バイトの HDD、DVD ROM ドライブ 

スイッチに関する注意事項

スイッチの要件は、次の要素で決定します。

タイプごとにスイッチに必要なポート数を割り出し、スイッチのポート数の合計を決定するのに役立つワークシートを次に示します。

表 2–10 スイッチのポートの要件のワークシート

サーバーの種類 

10/100 ポート 

10/100/1000 ポート 

管理サーバー

   
 
  • 管理ネットワークとプロビジョニングネットワークを別々にした場合:

    10/100 の列に「1」と記入します。

    管理サーバーに、3 枚目の 1G ビット NIC を設置していない場合は 10/100/1000 ポートの列に「1」と記入します。

    3 枚目の 1G ビット NIC を設置している場合は、10/100/1000 の列に「2」と記入します。

  • 管理ネットワークだけの場合:

    10/100 の列に「1」と記入します。

  • プロビジョニングネットワークだけの場合:

    10/100/1000 の列に「1」と記入します。

合計: __________ 

合計: __________ 

 

RIS サーバー

   
 

プロビジョニングネットワークがある場合は、10/100/1000 の列に「1」と記入します。  

   
 

管理可能なサーバー

   
 
  • 管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、およびデータネットワークを別々にした場合:

    管理可能なサーバーの数を合計し、その数を 10/100 の列に記入します。

    管理可能なサーバーの数を 2 倍にし、その数を 10/100/1000 の列に記入します。

  • データネットワークとプロビジョニングネットワークを結合し、管理ネットワークを別にした場合:

    管理可能なサーバーの数を合計し、その数を 10/100 の列と 10/100/1000 の列を記入します。

  • 管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、およびデータネットワークを結合した場合:

    管理可能なサーバーの数を 2 倍にし、その数を 10/100/1000 の列に記入します。

  • 管理ネットワークだけの場合:

    管理可能なサーバーの数を合計し、その数を 10/100 の列だけに記入します。

  • プロビジョニングネットワークだけの場合:

    管理可能なサーバーの数を合計し、その値を 10/100/1000 の列だけに記入します。

合計: __________ 

合計: __________ 

       

組織内ネットワーク用の 10/100/100 接続: 

 

合計: 1 

       
 

各列のポート数の合計: 

10/100 ポート: 

10/100/1000 ポート: 

 

合計: _________ 

合計: _________ 

上記の合計数を使って、スイッチの要件を決定してから、サイト計画に従ってサーバーとスイッチを接続します。

管理可能なサーバーの設定

N1 System Manager を使って管理可能なサーバーを検出するには、各管理可能なサーバーを次のように設定する必要があります。

サーバーの管理ポートが設定されていない場合、管理可能なサーバーの検出は失敗します。

SPARC アーキテクチャーの管理可能なサーバーの資格

検出の実行時に管理サーバーの管理ポートの資格が指定されない場合、検出プロセスは次の表で示すデフォルトの資格を使用します。

表 2–11 SPARC アーキテクチャーの管理可能なサーバーのデフォルトの資格

サーバーの種類 

管理ポートの種類 

Telnet ログイン 

Telnet パスワード 

Netra 240 および 440 

ALOM 

admin 

admin 

Sun Fire V210、V240、V440 

ALOM 

admin 

admin 

Sun Fire V490、V890 

RSC 

admin 

n1smadmin 

Sun Fire T1000 および T2000 

ALOM 

admin 

admin 

RSC の管理可能なサーバーを管理するには、まずはじめに 「RSC の管理可能なサーバーの準備」 の説明に従って、RSC の資格と Online Boot Prom (OBP) を設定する必要があります。

x86 アーキテクチャーの管理可能なサーバーの資格

検出の実行時に管理サーバーの管理ポートの資格が指定されない場合、検出プロセスは次の表で示すデフォルトの資格を使用します。

表 2–12 x86 アーキテクチャーの管理可能なサーバーのデフォルトの資格

サーバーの種類 

管理ポートの種類 

SSH ログイン 

SSH パスワード 

IPMI ログイン 

IPMI パスワード 

SNMP 読み取りコミュニティー文字列 

Sun Fire V20z および V40z 

SP 

admin 

admin 

admin 

public 

Sun Fire X2100 

SP 

Admin 

admin 

Sun Fire X4100 および X4200 

ILOM 

root 

changeme 

root 

changeme 

public 

x86 アーキテクチャーの管理可能なサーバーに対して、検出の実行中に 1 つの資格だけが指定された場合は、不足している資格は上記で指定されたデフォルトのいずれかに設定されます。

Sun Fire V20z サーバーと V40z サーバーが工場出荷時の設定になっている場合は、検出時の資格の自動設定が可能です。Sun Fire V20z または V40z の検出にログインアカウントとパスワードを指定すると、検出プロセスによって指定された資格を使用して Sun Fire V20z または V40z が構成されます。

Sun Fire X2100 は、SNMP をサポートしていませんが、X2100 は IPMI イベントの SNMP V1 トラップを生成する IPMI プラットフォームイベントトラップ (PET) をサポートしています。N1 System Manager は、X2100 の IPMI イベントを待機します。

RSC の管理可能なサーバーの準備

Sun Fire V490 および V890 の RSC IP アドレスと資格は、サーバーにある Solaris の root コマンド行プロンプトから実行している設定ユーティリティーによって設定されます。サーバーは、Solaris がプレインストールされた状態で出荷されています。Online Boot Prom (OBP) の設定は、RSC への telnet セッションを使用して行われます。

RSC の管理可能なサーバーの準備は、次の作業で構成されています。

ProcedureRSC のユーティリティーをダウンロードして更新する

始める前に

IP アドレス、ネットマスク、ゲートウェイをサーバーに割り当てます。RSC のユーティリティーの version 2.2.3 以上をサーバーにダウンロードし、サーバーの RSC を設定する前にそのユーティリティーを実行する必要があります。

  1. V490 または V890 の管理可能なサーバーに root でログインする。

  2. RSC の version 1.2.3 のユーティリティーの zip ファイルをダウンロードします。

    http://www.sun.com/servers/rsc.html にアクセスします。サーバーにインストールされている Solaris オペレーティングシステムに対応する zip ファイルをダウンロードします。

    • Solaris 9 以上の場合: rsc2.2.3_packages_s9.zip

    • Solaris 8 の場合: rsc2.2.3_packages_s8.zip

    ダウンロードが完了したら、一時ディレクトリに zip ファイルを解凍し、ディレクトリを、その一時ディレクトリに変更します。

  3. RSC の version 2.2.3 のパッケージを、管理可能なサーバーにインストールします。

    pkgadd コマンドを使用して、次のパッケージをサーバーにインストールします。

    • SUNWrsc - ホストマシンにインストールするための RSC のパッケージ

    • SUNWrscd - RSC のマニュアルパッケージ

    • SUNWrscj - RSC GUI を表示するための RSC の GUI パッケージ

    競合するファイルをインストールするか聞かれた場合は、Y を入力して、既にインストールされているバージョンを上書きします。

    次に例を示します。


    # pkgadd -d . SUNWrsc
    The following files are already installed on the system and are being
    used by another package:
      /usr <attribute change only>
    
    Do you want to install these conflicting files [y,n,?,q] y
    ## Checking for setuid/setgid programs
    
    Installing Remote System Control as <SUNWrsc>
        .
        .
        .
    Installation of <SUNWrsc> was successful
    # pkgadd -d . SUNWrscd
    
    Processing package instance <SUNWrscd>
        .
        .
        .
    Installation of <SUNWrscd> was successful
    # pkgadd -d . SUNWrscj
    
    Processing package instance <SUNWrscj>
        .
        .
        .
    Installation of <SUNWrscj> was successful
次の手順

次の手順に従って、 サーバーの RSC を設定します。

ProcedureRSC の IP アドレスと資格を設定する

Sun Fire V490 および V890 の RSC 資格は、サーバーにある Solaris の root コマンド行プロンプトから実行している設定ユーティリティーによって設定されます。サーバーは、Solaris がプレインストールされた状態で出荷されています。

この手順では、N1 System Manager に必要な情報だけを記述しています。RSC 設定ユーティリティーに関する詳細は、http://docs.sun.com/source/816–3314–12 の『Sun Remote System Control (RSC) 2.2 ユーザーズガイド』および http://docs.sun.com/source/819–2022 の『 Sun Remote System Control (RSC) 2.2.3 リリースノート』を参照してください。

始める前に

「RSC のユーティリティーをダウンロードして更新する」 の説明に従って、RSC 設定ユーティリティーの version 2.3.3 をサーバーにインストールする必要があります。

  1. RSC の管理可能なサーバーに root でログインします。

  2. RSC 設定ユーティリティーを実行します。

    • V490 サーバーを設定する場合は、 /usr/platform/SUNW,Sun-Fire-V490/rsc/rsc-config と入力します。

    • V890 サーバーを設定する場合は、/usr/platform/SUNW,Sun-Fire-V890/rsc/rsc-config と入力します。

    RSC ユーザーアカウントのプロンプト以外は、ネットワークの要件に沿って各プロンプトに答えます。

    • RSC ユーザーアカウントのプロンプトでは、admin と入力します。

    • RSC ユーザーアカウントのパスワードのプロンプトでは、 n1smadmin と入力します。

    • RSC ユーザー権限のプロンプトでは、cuar と入力します。

次の手順

サーバーのコンソールを RSC にリダイレクトして、Online Boot Prom (OBP) の設定を行います。

Procedureサーバーのコンソールを RSC にリダイレクトして OBP を設定する

Sun Fire V490 および V890 の RSC 資格は、サーバーにある Solaris の root コマンド行プロンプトから実行している設定ユーティリティーによって設定されます。サーバーは、Solaris がプレインストールされた状態で出荷されています。

この手順では、N1 System Manager に必要な情報だけを記述しています。RSC のサーバーでのコンソールのリダイレクト、および OBP の設定に関する詳細は http://docs.sun.com/source/816–3314–12 の『Sun Remote System Control (RSC) 2.2 ユーザーズガイド』および http://docs.sun.com/source/819–2022 の『Sun Remote System Control (RSC) 2.2.3 リリースノート』を参照してください。

始める前に
  1. telnet IP address コマンドを使用して、管理可能なサーバーの RSC にログオンします。このコマンドの IP address は、RSC に割り当てたアドレスです。

  2. http://docs.sun.com/source/816–3314–12 の『Sun Remote System Control (RSC) 2.2 ユーザーズガイド』の説明に従って、サーバーのコンソールを RSC にリダイレクトします。

  3. http://docs.sun.com/source/816–3314–12 の『Sun Remote System Control (RSC) 2.2 ユーザーズガイド』の説明に従って、サーバーの OBP を設定します。

    次の環境変数を、ここで示す値に確実に設定するようにしてください。

    OBP の環境変数 

    値 

    local-mac-address? 

    true 

    output-device 

    rsc-console 

    input-device 

    rsc-console 

    diag-device 

    disk 

    diag-script 

    none 

    diag-level 

    off 

    diag-switch? 

    false 

    次に例を示します。


    > setenv local-mac-address? true
    > setenv output-device rsc-console
    

    設定を確認するには printenv と入力します。

Windows Remote Installation Service サーバーの設定

N1 System Manager の OS プロビジョニングプロセスは、Microsoft Remote Installation Service (RIS) の技術を利用して、RIS サーバーから管理可能なサーバーに Windows オペレーティングシステムをプロビジョニングします。Windows オペレーティングシステムを管理可能なサーバーにプロビジョニングするには、次の各節で示すように、N1 System Manager にアクセス可能な RIS サーバーを設定してください。RIS に関する詳細は、http://www.microsoft.com/technet/prodtechnol/windowsserver2003/library/ServerHelp/c62e5951-5eb9-42f1-95ae-490e5d7a5551.mspx にある Microsoft RIS のマニュアルを参照してください。

Windows RIS サーバーの設定は、次の作業で構成されています。

ProcedureWindows RIS サーバーを設定する

  1. Windows RIS サーバーには、Windows 2003 Enterprise Edition 32 ビット版 Service Pack 1 をインストールします。

    プロビジョニングする各 Windows オペレーティングシステムのイメージに対して、 サイズが 800M バイトの NTFS パーティションを作成します。 Windows OS のイメージのパーティションは、1 つのドライブ、または C: ドライブ以外の論理パーティションに置くようにします。N1 System Manager を設定するときに、パーティション情報を求められます。


    注 –

    すでに Service Pack 1 のない Windows 2003 Enterprise Edition 32 ビット版 が動いているマシンがある場合、サーバーには Windows 2003 Service Pack 1 だけをインストールできます。Microsoft Knowledge Base Article #891128 を参照してください。


  2. RIS サーバーに Active Directory Server をインストールし、設定します。

    RIS サーバーに Active Directory Server ソフトウェアをインストールしている間、RIS サーバーをドメインコントローラーとして認識します。Active Directory Server の詳細については、Microsoft Knowledge Base Article 324753 を参照してください。

  3. RIS サーバーに RIS サーバーソフトウェアをインストールし、設定します。

    詳細は、Microsoft Knowledge Base Article 325862 を参照してください。


    注 –

    RIS サーバーをインストールしている間、RIS サーバーに Windows 2003 x64 Risetup.exe イメージ、または Windows 2003 Service Pack 1 x86 Risetup.exe イメージを追加します。

    RIS サーバーに最初にアップロードされたイメージが、Windows Server 2003 SP1 RISETUP のイメージである場合は、新しい OS チューザスクリーン (x8664.osc ) はデフォルトで RIS サーバーにコピーされます。

    最初に Windows Server 2003 SP1 のイメージが追加されたときに、すでに RIS サーバーに Windows OS イメージがある場合は、インストールして新しいスクリーンをインストールするときに、OS チューザスクリーンを上書きする (またはバックアップして上書きする) かどうかを選択する必要があります。Microsoft Knowledge Base Article #891128 を参照してください。


  4. RIS サーバーに Cygwin© をインストールし、n1smssh ユーザーで、RIS サーバーの Windows 2003 に Open Secure Shell Service (OpenSsh service) を設定します。

    詳細については、Cygwin のホームページおよび Open Ssh の Windows インストール手順を参照してください。すでにある Cygwin パッケージの削除については、http://cygwin.com/faq/faq_2.html#SEC20 を参照してください。

    Cygwin のインストールソースは、インストールメディア のWindows ディレクトリにあります。

ProcedureWindows RIS サーバーで Windows イメージを設定する

  1. 管理者のアカウント、または管理者権限のあるアカウントを使って Windows RIS サーバーにログオンします。

  2. CD またはネットワーク共有から RIS サーバー CIFS に、Windows ディストリビューションをコピーします。

    RIS サーバーで、RiSetup.exe ユーティリティーに -add オプションを使用して、CD またはネットワーク共有から RIS サーバーの Common Internet File System (CIFS) 共有に、Windows ディストリビューションをコピーします。


    注 –

    RIS イメージの作成中に、 risetup ウィザードで「Keep the old existing OSC files」オプションを必ず選択するようにしてください。

    Windows ディストリビューションを RIS サーバーへコピーするときに、適切な Windows のドライバが自動的にコピーされます。他のドライバをディストリビューションに追加するには、ドライバを RIS サーバーのスクリプトディレクトリにコピーします。

    RIS イメージを作成するのに、Microsoft Developers Network (MSDN) Combination CD を使用しないでください。RIS イメージの作成は失敗し、Microsoft Knowledge Base Article #300556 に記述されているエラーメッセージを受け取ることになります。この問題を解決するには、作成される OS イメージのリテールバージョンを使用してください。


    サービスパックを統合した Windows のディストリビューションの RIS イメージを作成するには、次に示す各手順に従ってください。

    • サービスパックをバンドルした RIS イメージの作成方法は、Service Pack 3 Installation and Deployment Guide for Windows 2000 Server edition に説明されています。他の OS バージョンのサービスパックについても、Microsoft のマニュアルに同じような手引きがあります。

    • 最新の Windows 2000 のサービスパックを入手する方法は、Microsoft Knowledge Base Article #260910 に説明されています。

      RIS イメージを作成するのにサービスパックをダウンロードする場合には、Windows Service Pack Express/Network のインストールで「Network installation」オプションを選択します。Windows 2000 Service Pack 3 のダウンロード処理は、http://www.microsoft.com/Windows2000/downloads/servicepacks/sp3/download.aspx に説明されています。他の OS バージョンのサービスパックについても、Microsoft のマニュアルに同じようなダウンロードページがあります。

  3. (省略可能) Windows OS の英語以外のバージョンをプロビジョニングする場合は、RIS サーバーにイメージを設定するときに、追加の設定が必要です。

    基本的には、English パスにファイルを保持することを前提としています。この問題を解決するには、他の言語のファイルを English パスにコピーします。

    1. OS チューザファイルがあるディレクトリに移動します。

      次に例を示します。


      % cd RemoteInstall\OSChooser
      
    2. その言語のディレクトリから English ディレクトリにファイルをコピーします。

      次に例を示します。


      % copy -r Japanese English
      

      これで、母国語で書かれたインストールスクリーンを含む、 RemoteInstall\OSChooser\English ディレクトリが作成されます。インストール中に RIS ソフトウェアがデフォルトの English パスを調査したときに、英語以外の OS チューザスクリーンを表示します。

Procedure管理可能なサーバーで BIOS Boot Order を設定する

始める前に

Windows オペレーティングシステムが、各ターゲットの管理可能なサーバーでサポートされていることを確認します。Windows オペレーティングシステムをサポートする管理可能なサーバーの一覧は、表 2–6 を参照してください。

  1. 次の順序で、ターゲットホスト上の BIOS 設定を設定します。

    1. ハードディスクからのブート

    2. ネットワーク (PXE 対応) からのブート

    3. CD からのブート

    4. フロッピーディスクからのブート

  2. ターゲットホストの PXE ネットワークブートのプライマリ NIC MAC アドレスと、Globally Unique Identifier (GUID) の値を識別します。

    GUID は、ターゲットホストの BIOS 設定、または次のそのほかのソースのいずれかから取得できます。

    • コンピュータケース側のラベル。

    • コンピュータケース内のラベル。

    • クライアントコンピュータの BIOS。

    • クライアントコンピュータからのネットワークトラフィック。ネットワークユーティリティーを使用すると、ネットワークトラフィックをスニッフし、DHCPDiscover パケットを特定できます。そのフィールドには、128 ビット (16 バイト) の GUID、または 128 ビットの Universally Unique IDentifier (UUID) を含んでいます。


    注 –

    GUID は、{dddddddd- dddd-dddd-dddd- dddddddddddd} の形式である必要があります。ここで d は 16 進数文字です。たとえば {921FB974-ED42-11BE-BACD-00AA0057B223} のようになります。クライアント GUID の有効なエントリは、0 から 9 の数字、小文字のアルファベット文字、大文字のアルファベット文字、およびダッシュに制限されています。



    注意 – 注意 –

    スペース、アンダースコア、およびそのほかの特殊記号は GUID や UUID では使用できません。