この節の情報を使用して、N1 System Manager システムを実装するために割り当てる、または入手する必要があるオペレーティングシステム、ハードウェア、およびストレージのリソースを確認できます。
この節の内容は次のとおりです。
N1 System Manager 管理サーバーのハードウェアとオペレーティングソフトウェアの最小限の要件を次の表に示します。管理するサーバー数に基づく、具体的な管理サーバーのサイジング情報については、表 2–9 を参照してください。
N1 System Manager 管理サーバーは N1 System Manager ソフトウェア 専用にします。管理サーバーにほかのアプリケーションをインストールしないでください。管理サーバーを、N1 System Manager、Sun Management Center、Sun Control Station、または他の管理システムのような他のシステム管理ソフトウェアで管理してはいけません。
ディスク容量 |
RAM |
---|---|
72G バイト以上 (すべての管理サーバー) |
4G バイト以上 (すべての管理サーバー) |
表 2–2 SPARC の管理サーバーがサポートするハードウェアおよびオペレーティングシステム
タイプ |
オペレーティングシステム |
---|---|
NetraTM 240、440 |
Solaris Version 10、64 ビット Solaris Version 10 Update 1、64 ビット |
Sun FireTM T1000 および T2000 |
Solaris Version 10 HW2、64 ビット Solaris Version 10 Update 1、64 ビット |
Sun FireTM V210、V240、V440 |
Solaris Version 10、64 ビット Solaris Version 10 Update 1、64 ビット |
Sun Fire V490 |
Solaris Version 10、64 ビット Solaris Version 10 Update 1、64 ビット |
表 2–3 X86 および X64 の管理サーバーがサポートするハードウェアおよびオペレーティングシステム
タイプ |
オペレーティングシステム |
---|---|
Sun Fire X2100 |
Solaris x64 Version 10 HW1、64 ビット Solaris x64 Version 10 Update 1、64 ビット Red Hat Enterprise Linux 3.0 AS Update 6、32 ビット および 64 ビット Red Hat Enterprise Linux 4.0 AS Update 2、32 ビット および 64 ビット |
Sun Fire X4100 および X4200 |
Solaris x64 Version 10 HW1、64 ビット Solaris x64 Version 10 Update 1、64 ビット Red Hat Enterprise Linux 3.0 AS Update 5、32 ビットおよび 64 ビット Red Hat Enterprise Linux 4.0 AS Update 1、64 ビット |
Sun Fire V20z および V40z |
Solaris x64 Version 10 HW1、64 ビット Solaris x64 Version 10 Update 1、64 ビット Red Hat Enterprise Linux 3.0 AS Updates 2 〜 4、32 ビット および 64 ビット、シングルコアのみ Red Hat Enterprise Linux 3.0 AS Update 5、32 ビット および 64 ビット Red Hat Enterprise Linux 4.0 AS Update 1、32 ビット および 64 ビット |
プロビジョニングを行う OS ディストリビューションごとに 3.0G バイト以上を割り当てるようにします。
Solaris の管理サーバーでは、OS ディストリビューションは次の場所に保存されます。
Linux の OS ディストリビューションは /var/opt/SUNWscs/share/allstart
Solaris の OS ディストリビューションは /var/js
Linux の管理サーバーでは、OS ディストリビューションは次の場所に保存されます。
Linux の OS ディストリビューションは /var/opt/sun/scs/share/allstart/
Solaris の OS ディストリビューションは /var/opt/sun/scs/share/allstart/jumpstart/
管理サーバーとして選択したサーバーにネットワークインタフェースが 2 つしかない場合は、N1 System Manager に第 3 の 10/100 または 10/100/1000 NIC を設置することを検討してください。 この第 3 の NIC は、管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、データネットワークを別々のネットワークインタフェースに割り当てることを可能にします。これによって管理作業が容易になります。このマニュアルで使用する図や構成例では、追加の NIC が管理サーバーに設置されていると想定しています。
N1 System Manager の管理可能なサーバーのハードウェアとオペレーティングソフトウェアの要件を次の表に示します。
表 2–4 管理可能なサーバーのディスク容量および RAM 要件
ディスク容量 |
RAM |
---|---|
12G バイト以上 (すべての管理可能なサーバー) |
512M バイト以上、1G バイトを推奨 (すべての管理可能なサーバー) |
表 2–5 SPARC の管理可能なサーバーがサポートするハードウェアおよびオペレーティングシステム
タイプ |
プロビジョニング可能な OS |
---|---|
Sun Netra 240 および 440 |
Solaris 10 GA 以上 Solaris 9 Update 7 および Update 8 |
Sun Fire V210、V240、および V440 |
Solaris 10 GA 以上 Solaris 9 Update 7 および Update 8 |
Sun Fire V490 |
Solaris 9 9/05 Solaris 10 3/05 |
Sun Fire V890 |
Solaris 9 9/05 Solaris 10 3/05 |
Sun Fire T1000 および T2000 |
Solaris 10 HW2 以上 |
表 2–6 X86 および X64 の管理可能なサーバーがサポートするハードウェアおよびオペレーティングシステム
タイプ |
プロビジョニング可能な OS |
---|---|
Sun Fire V20z および V40z |
Solaris x64 Version 10 HW1、64 ビット Solaris x64 Version 10 Update 1、64 ビット Red Hat Enterprise Linux 3.0 WS、ES、および AS、Updates 1 〜 4、32 ビット および 64 ビット、シングルコアのみ Red Hat Enterprise Linux 3.0 WS、ES、および AS 、Updates 5 〜 6、32 ビット および 64 ビット Red Hat Enterprise Linux 4.0 WS、ES、および AS、32 ビット、シングルコアのみ Red Hat Enterprise Linux 4.0 WS、ES、および AS、Update 1、32 ビット および 64 ビット SUSE Linux Enterprise Server 9 SP1 および SP2、64 ビット SUSE Linux Enterprise Server 9 4/05 HW、9/05、および 9/05 HW、32 ビット MS Windows 2003 SE、2003 EE、2003 WE 32 ビットのみ Windows 2003 SE、2003 EE、64 ビットのみ Windows 2000S、2000AS、32 ビットのみ |
Sun Fire X2100 (8081A IPMI 1.5 Remote Management Card 付属): パーツ番号: 371-0743 |
Solaris x64 Version 10 HW1、64 ビット Solaris x64 Version 10 Update 1、64 ビット Red Hat Enterprise Linux 3.0 WS、ES、および AS Update 6 以上、32 ビット および 64 ビット Red Hat Enterprise Linux 4.0 WS、ES、および AS Update 2、32 ビット および 64 ビット SUSE Linux Professional 9.2 および 9.3、64 ビット Windows 2003 SE、2003 EE、64 ビット Windows 2003 SE、2003 EE、SP1、32 ビット |
Sun Fire X4100 および X4200 |
Solaris x64 Version 10 HW1、64 ビット Solaris x64 Version 10 Update 1、64 ビット Red Hat Enterprise Linux 3.0 WS、ES、および AS、Update 5 および Update 6、32 ビット および 64 ビット Red Hat Enterprise Linux 4.0 WS、ES、および AS Update 1 および Update 2、64 ビット SUSE Linux Enterprise Server 9 SP1 〜 SP3、64 ビット Windows 2003 SE、2003 EE、64 ビット Windows 2003 SE、2003 EE、SP1、32 ビット |
OS の検出、OS の監視、およびソフトウェアのアップデート管理は、 Windows オペレーティングシステムを実行している管理対象サーバーではサポートされていません。OS の検出の詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の第 4 章「管理可能なサーバーの検出」を参照してください。OS 監視の詳細は、 『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の第 6 章「サーバーおよびサーバーグループの監視」を参照してください。
次の各表に、サポートされている管理可能なサーバーのファームウェアのバージョンをマシンの種類別に示します。ファームウェアの確認とアップグレードの手順については、各サーバーのハードウェアのマニュアルを参照してください。
『Sun N1 System Manager 1.3 オペレーティングシステムプロビジョニングガイド』の「管理対象サーバーにインストールされているファームウェアアップデートを一覧表示する」に示すように、管理対象サーバーのファームウェアバージョンを確認することもできます。これには、Sun N1 System Manager 1.3 のインストールおよび設定が完了していて、そのサーバーが既に検出されていることが必要です。
プロビジョニング可能なサーバー |
管理ポート |
最小値 |
ベストプラクティス |
---|---|---|---|
Netra 240 および 440 |
ALOM |
1.4 |
1.5.3 |
Sun Fire T1000 |
ALOM |
6.1.0 |
6.1.1 |
Sun Fire T2000 |
ALOM |
6.0.1 |
6.1.1 |
Sun Fire V210、V240、V440 |
ALOM |
1.4 |
1.5.3 |
Sun Fire V490 および V890 |
RSC |
RSC 2.2.3 |
RSC 2.2.3 「管理対象サーバーの制約」 を参照してください |
Sun Fire V490 および V890 の RSCboot |
2.2.2 |
2.2.2 |
|
Sun Fire V490 および V890 の Open Boot Prom (OBP) |
4.18.6 |
4.18.6 |
表 2–8 x86 の管理可能なサーバーのファームウェア要件
プロビジョニング可能なサーバー |
管理ポート |
最小値 |
ベストプラクティス |
---|---|---|---|
Sun Fire V20z および V40z |
SP |
サービスプロセッサ: 2.1.0.5 |
サービスプロセッサ: 2.4.0.8 |
Sun Fire V20z BIOS |
1.33.5.2 |
1.34.6.2 |
|
Sun Fire V40z BIOS |
1.27.4 |
2.34.6.2 |
|
Sun Fire X2100 |
SP |
4.0.9 |
4.11 |
Sun Fire X2100 BIOS |
1.0.0 |
1.0.9 「管理対象サーバーの制約」 を参照してください |
|
Sun Fire X4100 および X4200 |
ILOM |
1.0.0 |
1.1 |
Sun Fire X4100 および X4200 BIOS |
0ABGA022 |
0ABGA031 |
|
Sun Fire X4100 および X4200 SP |
6464 |
9306 |
この節では、管理対象サーバーのハードウェアおよびネットワーク構成の制約を示します。
N1 System Manager が、管理ネットワークだけ、またはプロビジョニングネットワークだけを提供する場合、N1 System Manager はインストール時に制限モードで動きます。N1 System Manager には、操作の制限モードに対して特殊な権限が割り当てられた 2 つのデフォルトセキュリティーロールがあります。詳細は、次を参照してください。
Sun Fire V20z
V20z BIOS のバージョンが 1.33.5.2 より古い場合、OS タイプを使用して検出した V20z への OS の配備は失敗します。V20z BIOS のバージョンが 1.33.5.2 より古い場合、検出処理はサーバーとプラットフォームの種類を決定できません。
N1 System Manager のシリアルコンソールおよびファームウェアの更新機能は、V490 および V890 サーバーでは使用できません。
X2100 BIOS の version 1.0.7 では、OS のプロビジョニングはできません。
N1 System Manager のシリアルコンソールおよびファームウェアの更新機能は、X2100 サーバーでは使用できません。
Windows オペレーティングシステムを 1 つ以上の管理対象サーバーにプロビジョニングする場合、Windows Remote Installation Service (RIS) サーバーをインストールし、設定する必要があります。Windows RIS サーバーは、次のオペレーティングシステムのうちいずれかを実行してなければなりません。
Windows 2003 Server Enterprise edition Service Pack 1 (32 ビット版のみ)
Windows 2003 Server Standard edition Service Pack 1 (32 ビット版のみ)
Windows RIS サーバーのインストールと設定については、 「Windows Remote Installation Service サーバーの設定」 を参照してください。
VLAN プログラミング可能なスイッチを 1 つ使い、管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、およびデータネットワークのインフラストラクチャを構築できます。ただし、管理を容易にするには、管理ネットワーク用に VLAN プログラミング可能なスイッチを 1 つ設置し、プロビジョニングネットワークとデータネットワーク用に別の VLAN プログラミング可能なスイッチを設置することをお勧めします。管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、およびデータネットワークは、それぞれ別個のサブネットと VLAN に割り当てるようにします。
Sun Fire V20z および V40z のファームウェアの更新をサポートするために、管理ネットワークスイッチがリンク速度の自動ネゴシエーションを行うよう設定するようにしてください。
管理ネットワークは、10/100 の接続にします。
プロビジョニングネットワークおよびデータネットワークは、10/100/1000 (1G バイト) の接続にします。
検討事項:
安全性確保のため、管理ネットワークは、プライベートサブネット内にあるようにします。
安全性確保のため、プロビジョニングネットワークは、プライベートサブネット内にあるようにします。
データネットワークは、管理サーバー、管理可能なサーバー、および組織内ネットワークがアクセス可能なパブリックサブネット内にあるようにします。
DHCP プロトコルの使用、および OS のプロビジョニングの帯域幅の要件によっては、プロビジョニングネットワークからデータネットワークを切り離すことが必要な場合もあります。
管理サーバーと管理可能なサーバー間のデータ送信に遅延があった場合、Linux の OS プロビジョニングが失敗する可能性があります。プロビジョニングに使用した管理可能なサーバーのポートに接続されている、スイッチのポートのスパニングツリーオプションが有効になっている場合、遅延が大きくなる可能性があります。この問題を解決するには、管理可能なサーバーに接続しているスイッチまたはスイッチのポートのスパニングツリーオプションを無効にします。スイッチのスパニングツリー機能を無効にする方法については、スイッチのマニュアルを参照してください。