Sun N1 System Manager 1.3 サイト計画の手引き

Sun N1 System Manager のハードウェアと OS の要件

この節の情報を使用して、N1 System Manager システムを実装するために割り当てる、または入手する必要があるオペレーティングシステム、ハードウェア、およびストレージのリソースを確認できます。

この節の内容は次のとおりです。

管理サーバーの要件

N1 System Manager 管理サーバーのハードウェアとオペレーティングソフトウェアの最小限の要件を次の表に示します。管理するサーバー数に基づく、具体的な管理サーバーのサイジング情報については、表 2–9 を参照してください。


注意 – 注意 –

N1 System Manager 管理サーバーは N1 System Manager ソフトウェア 専用にします。管理サーバーにほかのアプリケーションをインストールしないでください。管理サーバーを、N1 System Manager、Sun Management Center、Sun Control Station、または他の管理システムのような他のシステム管理ソフトウェアで管理してはいけません。


表 2–1 管理サーバーのディスク容量および RAM 要件

ディスク容量 

RAM 

72G バイト以上 (すべての管理サーバー) 

4G バイト以上 (すべての管理サーバー) 

表 2–2 SPARC の管理サーバーがサポートするハードウェアおよびオペレーティングシステム

タイプ 

オペレーティングシステム 

NetraTM 240、440

Solaris Version 10、64 ビット 

Solaris Version 10 Update 1、64 ビット 

Sun FireTM T1000 および T2000

Solaris Version 10 HW2、64 ビット 

Solaris Version 10 Update 1、64 ビット 

Sun FireTM V210、V240、V440

Solaris Version 10、64 ビット 

Solaris Version 10 Update 1、64 ビット 

Sun Fire V490 

Solaris Version 10、64 ビット 

Solaris Version 10 Update 1、64 ビット 

表 2–3 X86 および X64 の管理サーバーがサポートするハードウェアおよびオペレーティングシステム

タイプ 

オペレーティングシステム 

Sun Fire X2100 

Solaris x64 Version 10 HW1、64 ビット 

Solaris x64 Version 10 Update 1、64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 AS Update 6、32 ビット および 64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 4.0 AS Update 2、32 ビット および 64 ビット 

Sun Fire X4100 および X4200 

Solaris x64 Version 10 HW1、64 ビット 

Solaris x64 Version 10 Update 1、64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 AS Update 5、32 ビットおよび 64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 4.0 AS Update 1、64 ビット 

Sun Fire V20z および V40z 

Solaris x64 Version 10 HW1、64 ビット 

Solaris x64 Version 10 Update 1、64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 AS Updates 2 〜 4、32 ビット および 64 ビット、シングルコアのみ 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 AS Update 5、32 ビット および 64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 4.0 AS Update 1、32 ビット および 64 ビット 

プロビジョニングを行う OS ディストリビューションごとに 3.0G バイト以上を割り当てるようにします。


注 –

管理サーバーとして選択したサーバーにネットワークインタフェースが 2 つしかない場合は、N1 System Manager に第 3 の 10/100 または 10/100/1000 NIC を設置することを検討してください。 この第 3 の NIC は、管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、データネットワークを別々のネットワークインタフェースに割り当てることを可能にします。これによって管理作業が容易になります。このマニュアルで使用する図や構成例では、追加の NIC が管理サーバーに設置されていると想定しています。


管理可能なサーバーの要件

N1 System Manager の管理可能なサーバーのハードウェアとオペレーティングソフトウェアの要件を次の表に示します。

表 2–4 管理可能なサーバーのディスク容量および RAM 要件

ディスク容量 

RAM 

12G バイト以上 (すべての管理可能なサーバー) 

512M バイト以上、1G バイトを推奨 (すべての管理可能なサーバー) 

表 2–5 SPARC の管理可能なサーバーがサポートするハードウェアおよびオペレーティングシステム

タイプ 

プロビジョニング可能な OS 

Sun Netra 240 および 440 

Solaris 10 GA 以上 

Solaris 9 Update 7 および Update 8 

Sun Fire V210、V240、および V440 

Solaris 10 GA 以上 

Solaris 9 Update 7 および Update 8 

Sun Fire V490 

Solaris 9 9/05 

Solaris 10 3/05 

Sun Fire V890 

Solaris 9 9/05 

Solaris 10 3/05 

Sun Fire T1000 および T2000 

Solaris 10 HW2 以上 

表 2–6 X86 および X64 の管理可能なサーバーがサポートするハードウェアおよびオペレーティングシステム

タイプ 

プロビジョニング可能な OS 

Sun Fire V20z および V40z 

Solaris x64 Version 10 HW1、64 ビット 

Solaris x64 Version 10 Update 1、64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 WS、ES、および AS、Updates 1 〜 4、32 ビット および 64 ビット、シングルコアのみ 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 WS、ES、および AS 、Updates 5 〜 6、32 ビット および 64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 4.0 WS、ES、および AS、32 ビット、シングルコアのみ 

Red Hat Enterprise Linux 4.0 WS、ES、および AS、Update 1、32 ビット および 64 ビット 

SUSE Linux Enterprise Server 9 SP1 および SP2、64 ビット 

SUSE Linux Enterprise Server 9 4/05 HW、9/05、および 9/05 HW、32 ビット 

MS Windows 2003 SE、2003 EE、2003 WE 32 ビットのみ 

Windows 2003 SE、2003 EE、64 ビットのみ 

Windows 2000S、2000AS、32 ビットのみ 

Sun Fire X2100 (8081A IPMI 1.5 Remote Management Card 付属): パーツ番号: 371-0743 

Solaris x64 Version 10 HW1、64 ビット 

Solaris x64 Version 10 Update 1、64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 WS、ES、および AS Update 6 以上、32 ビット および 64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 4.0 WS、ES、および AS Update 2、32 ビット および 64 ビット 

SUSE Linux Professional 9.2 および 9.3、64 ビット 

Windows 2003 SE、2003 EE、64 ビット 

Windows 2003 SE、2003 EE、SP1、32 ビット 

Sun Fire X4100 および X4200 

Solaris x64 Version 10 HW1、64 ビット 

Solaris x64 Version 10 Update 1、64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 WS、ES、および AS、Update 5 および Update 6、32 ビット および 64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 4.0 WS、ES、および AS Update 1 および Update 2、64 ビット 

SUSE Linux Enterprise Server 9 SP1 〜 SP3、64 ビット 

Windows 2003 SE、2003 EE、64 ビット 

Windows 2003 SE、2003 EE、SP1、32 ビット 


注 –

OS の検出、OS の監視、およびソフトウェアのアップデート管理は、 Windows オペレーティングシステムを実行している管理対象サーバーではサポートされていません。OS の検出の詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の第 4 章「管理可能なサーバーの検出」を参照してください。OS 監視の詳細は、 『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の第 6 章「サーバーおよびサーバーグループの監視」を参照してください。


管理可能なサーバーのファームウェア要件

次の各表に、サポートされている管理可能なサーバーのファームウェアのバージョンをマシンの種類別に示します。ファームウェアの確認とアップグレードの手順については、各サーバーのハードウェアのマニュアルを参照してください。


注 –

『Sun N1 System Manager 1.3 オペレーティングシステムプロビジョニングガイド』「管理対象サーバーにインストールされているファームウェアアップデートを一覧表示する」に示すように、管理対象サーバーのファームウェアバージョンを確認することもできます。これには、Sun N1 System Manager 1.3 のインストールおよび設定が完了していて、そのサーバーが既に検出されていることが必要です。


表 2–7 SPARC の管理可能なサーバーのファームウェア要件

プロビジョニング可能なサーバー 

管理ポート 

最小値 

ベストプラクティス 

Netra 240 および 440 

ALOM 

1.4 

1.5.3 

Sun Fire T1000 

ALOM 

6.1.0 

6.1.1 

Sun Fire T2000 

ALOM 

6.0.1 

6.1.1 

Sun Fire V210、V240、V440 

ALOM 

1.4 

1.5.3 

Sun Fire V490 および V890 

RSC 

RSC 2.2.3 

RSC 2.2.3 

「管理対象サーバーの制約」 を参照してください

Sun Fire V490 および V890 の RSCboot 

 

2.2.2 

2.2.2 

Sun Fire V490 および V890 の Open Boot Prom (OBP) 

 

4.18.6 

4.18.6 

表 2–8 x86 の管理可能なサーバーのファームウェア要件

プロビジョニング可能なサーバー 

管理ポート 

最小値 

ベストプラクティス 

Sun Fire V20z および V40z 

SP 

サービスプロセッサ: 2.1.0.5 

サービスプロセッサ: 2.4.0.8 

Sun Fire V20z BIOS 

 

1.33.5.2 

1.34.6.2 

Sun Fire V40z BIOS 

 

1.27.4 

2.34.6.2 

Sun Fire X2100 

SP 

4.0.9 

4.11 

Sun Fire X2100 BIOS 

 

1.0.0 

1.0.9 

「管理対象サーバーの制約」 を参照してください

Sun Fire X4100 および X4200 

ILOM 

1.0.0 

1.1 

Sun Fire X4100 および X4200 BIOS 

 

0ABGA022 

0ABGA031 

Sun Fire X4100 および X4200 SP 

 

6464 

9306 

管理対象サーバーの制約

この節では、管理対象サーバーのハードウェアおよびネットワーク構成の制約を示します。

Microsoft Windows イメージサーバーの制約

Windows オペレーティングシステムを 1 つ以上の管理対象サーバーにプロビジョニングする場合、Windows Remote Installation Service (RIS) サーバーをインストールし、設定する必要があります。Windows RIS サーバーは、次のオペレーティングシステムのうちいずれかを実行してなければなりません。

Windows RIS サーバーのインストールと設定については、 「Windows Remote Installation Service サーバーの設定」 を参照してください。

推奨されるスイッチ構成

VLAN プログラミング可能なスイッチを 1 つ使い、管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、およびデータネットワークのインフラストラクチャを構築できます。ただし、管理を容易にするには、管理ネットワーク用に VLAN プログラミング可能なスイッチを 1 つ設置し、プロビジョニングネットワークとデータネットワーク用に別の VLAN プログラミング可能なスイッチを設置することをお勧めします。管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、およびデータネットワークは、それぞれ別個のサブネットと VLAN に割り当てるようにします。


注 –

Sun Fire V20z および V40z のファームウェアの更新をサポートするために、管理ネットワークスイッチがリンク速度の自動ネゴシエーションを行うよう設定するようにしてください。


Ethernet 接続の推奨

検討事項: