Sun N1 System Manager 1.3 サイト計画の手引き

Windows Remote Installation Service サーバーの設定

N1 System Manager の OS プロビジョニングプロセスは、Microsoft Remote Installation Service (RIS) の技術を利用して、RIS サーバーから管理可能なサーバーに Windows オペレーティングシステムをプロビジョニングします。Windows オペレーティングシステムを管理可能なサーバーにプロビジョニングするには、次の各節で示すように、N1 System Manager にアクセス可能な RIS サーバーを設定してください。RIS に関する詳細は、http://www.microsoft.com/technet/prodtechnol/windowsserver2003/library/ServerHelp/c62e5951-5eb9-42f1-95ae-490e5d7a5551.mspx にある Microsoft RIS のマニュアルを参照してください。

Windows RIS サーバーの設定は、次の作業で構成されています。

ProcedureWindows RIS サーバーを設定する

  1. Windows RIS サーバーには、Windows 2003 Enterprise Edition 32 ビット版 Service Pack 1 をインストールします。

    プロビジョニングする各 Windows オペレーティングシステムのイメージに対して、 サイズが 800M バイトの NTFS パーティションを作成します。 Windows OS のイメージのパーティションは、1 つのドライブ、または C: ドライブ以外の論理パーティションに置くようにします。N1 System Manager を設定するときに、パーティション情報を求められます。


    注 –

    すでに Service Pack 1 のない Windows 2003 Enterprise Edition 32 ビット版 が動いているマシンがある場合、サーバーには Windows 2003 Service Pack 1 だけをインストールできます。Microsoft Knowledge Base Article #891128 を参照してください。


  2. RIS サーバーに Active Directory Server をインストールし、設定します。

    RIS サーバーに Active Directory Server ソフトウェアをインストールしている間、RIS サーバーをドメインコントローラーとして認識します。Active Directory Server の詳細については、Microsoft Knowledge Base Article 324753 を参照してください。

  3. RIS サーバーに RIS サーバーソフトウェアをインストールし、設定します。

    詳細は、Microsoft Knowledge Base Article 325862 を参照してください。


    注 –

    RIS サーバーをインストールしている間、RIS サーバーに Windows 2003 x64 Risetup.exe イメージ、または Windows 2003 Service Pack 1 x86 Risetup.exe イメージを追加します。

    RIS サーバーに最初にアップロードされたイメージが、Windows Server 2003 SP1 RISETUP のイメージである場合は、新しい OS チューザスクリーン (x8664.osc ) はデフォルトで RIS サーバーにコピーされます。

    最初に Windows Server 2003 SP1 のイメージが追加されたときに、すでに RIS サーバーに Windows OS イメージがある場合は、インストールして新しいスクリーンをインストールするときに、OS チューザスクリーンを上書きする (またはバックアップして上書きする) かどうかを選択する必要があります。Microsoft Knowledge Base Article #891128 を参照してください。


  4. RIS サーバーに Cygwin© をインストールし、n1smssh ユーザーで、RIS サーバーの Windows 2003 に Open Secure Shell Service (OpenSsh service) を設定します。

    詳細については、Cygwin のホームページおよび Open Ssh の Windows インストール手順を参照してください。すでにある Cygwin パッケージの削除については、http://cygwin.com/faq/faq_2.html#SEC20 を参照してください。

    Cygwin のインストールソースは、インストールメディア のWindows ディレクトリにあります。

ProcedureWindows RIS サーバーで Windows イメージを設定する

  1. 管理者のアカウント、または管理者権限のあるアカウントを使って Windows RIS サーバーにログオンします。

  2. CD またはネットワーク共有から RIS サーバー CIFS に、Windows ディストリビューションをコピーします。

    RIS サーバーで、RiSetup.exe ユーティリティーに -add オプションを使用して、CD またはネットワーク共有から RIS サーバーの Common Internet File System (CIFS) 共有に、Windows ディストリビューションをコピーします。


    注 –

    RIS イメージの作成中に、 risetup ウィザードで「Keep the old existing OSC files」オプションを必ず選択するようにしてください。

    Windows ディストリビューションを RIS サーバーへコピーするときに、適切な Windows のドライバが自動的にコピーされます。他のドライバをディストリビューションに追加するには、ドライバを RIS サーバーのスクリプトディレクトリにコピーします。

    RIS イメージを作成するのに、Microsoft Developers Network (MSDN) Combination CD を使用しないでください。RIS イメージの作成は失敗し、Microsoft Knowledge Base Article #300556 に記述されているエラーメッセージを受け取ることになります。この問題を解決するには、作成される OS イメージのリテールバージョンを使用してください。


    サービスパックを統合した Windows のディストリビューションの RIS イメージを作成するには、次に示す各手順に従ってください。

    • サービスパックをバンドルした RIS イメージの作成方法は、Service Pack 3 Installation and Deployment Guide for Windows 2000 Server edition に説明されています。他の OS バージョンのサービスパックについても、Microsoft のマニュアルに同じような手引きがあります。

    • 最新の Windows 2000 のサービスパックを入手する方法は、Microsoft Knowledge Base Article #260910 に説明されています。

      RIS イメージを作成するのにサービスパックをダウンロードする場合には、Windows Service Pack Express/Network のインストールで「Network installation」オプションを選択します。Windows 2000 Service Pack 3 のダウンロード処理は、http://www.microsoft.com/Windows2000/downloads/servicepacks/sp3/download.aspx に説明されています。他の OS バージョンのサービスパックについても、Microsoft のマニュアルに同じようなダウンロードページがあります。

  3. (省略可能) Windows OS の英語以外のバージョンをプロビジョニングする場合は、RIS サーバーにイメージを設定するときに、追加の設定が必要です。

    基本的には、English パスにファイルを保持することを前提としています。この問題を解決するには、他の言語のファイルを English パスにコピーします。

    1. OS チューザファイルがあるディレクトリに移動します。

      次に例を示します。


      % cd RemoteInstall\OSChooser
      
    2. その言語のディレクトリから English ディレクトリにファイルをコピーします。

      次に例を示します。


      % copy -r Japanese English
      

      これで、母国語で書かれたインストールスクリーンを含む、 RemoteInstall\OSChooser\English ディレクトリが作成されます。インストール中に RIS ソフトウェアがデフォルトの English パスを調査したときに、英語以外の OS チューザスクリーンを表示します。

Procedure管理可能なサーバーで BIOS Boot Order を設定する

始める前に

Windows オペレーティングシステムが、各ターゲットの管理可能なサーバーでサポートされていることを確認します。Windows オペレーティングシステムをサポートする管理可能なサーバーの一覧は、表 2–6 を参照してください。

  1. 次の順序で、ターゲットホスト上の BIOS 設定を設定します。

    1. ハードディスクからのブート

    2. ネットワーク (PXE 対応) からのブート

    3. CD からのブート

    4. フロッピーディスクからのブート

  2. ターゲットホストの PXE ネットワークブートのプライマリ NIC MAC アドレスと、Globally Unique Identifier (GUID) の値を識別します。

    GUID は、ターゲットホストの BIOS 設定、または次のそのほかのソースのいずれかから取得できます。

    • コンピュータケース側のラベル。

    • コンピュータケース内のラベル。

    • クライアントコンピュータの BIOS。

    • クライアントコンピュータからのネットワークトラフィック。ネットワークユーティリティーを使用すると、ネットワークトラフィックをスニッフし、DHCPDiscover パケットを特定できます。そのフィールドには、128 ビット (16 バイト) の GUID、または 128 ビットの Universally Unique IDentifier (UUID) を含んでいます。


    注 –

    GUID は、{dddddddd- dddd-dddd-dddd- dddddddddddd} の形式である必要があります。ここで d は 16 進数文字です。たとえば {921FB974-ED42-11BE-BACD-00AA0057B223} のようになります。クライアント GUID の有効なエントリは、0 から 9 の数字、小文字のアルファベット文字、大文字のアルファベット文字、およびダッシュに制限されています。



    注意 – 注意 –

    スペース、アンダースコア、およびそのほかの特殊記号は GUID や UUID では使用できません。