ここでは、N1 System Manager に OS アップデートをコピーする手順を説明します。OS アップデートをコピーすると、コマンド行またはブラウザインタフェースを使って、管理対象サーバーにその OS アップデートをインストールできます。
OS アップデートはローカルファイルシステムかネットワーク上のアクセス可能なファイル、または Web サイト上にあって、必ず管理サーバーからアクセスできることを確認します。コピーできる OS アップデートの形式は次のとおりです。
*.rpm – Linux RPM
*.pkg– Solaris パッケージ (*.pkg ファイルはファイル拡張子がなくてもかまいません。また有効なデータストリーム形式である必要があります。)
*.tar – 単一または複数の Solaris パッケージ
*.zip – Solaris パッチ
*.tar ファイル名は、tar 展開後、最上位のディレクトリ名と一致する必要があることに注意してください。たとえば tar ファイルが SUNWstade.tar の場合、tar の展開後の最上位ディレクトリ名は SUNWstade である必要があります。
OS アップデートの作成時に installscriptfile パラメータを使用する場合は、大規模なサーバーグループにロードする前に、1 台のサーバーに OS アップデートをロードしてスクリプトが正常に機能することをテストするようにしてください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
N1 System Manager に OS アップデートをコピーします。
N1-ok> create update update file file ostype ostype [adminfile adminfile] [responsefile responsefile] [installscriptfile installscriptfile] |
ostype の有効な値は、タブ補完機能のヘルプを使用して確認できます。
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「create update」を参照してください。
OS アップデートのコピーが正常に完了したことを確認します。
次のコマンド例は、RH3_update という OS アップデートをコピーする方法を示しています。ここで ostype は Red Hat Enterprise Linux、AS 3.0 、アップデートファイルの場所は /tmp/test-i386.rpm です。
N1-ok> create update RH3_update file /tmp/test-i386.rpm ostype=redhat-as3 |
この例は、実行可能な Bourne (/bin/sh) シェルのパッケージインストールスクリプトを示しています。
#!/bin/sh echo "This is from the install script:" echo "pkgadd -n -a /tmp/combo-pkgs.pkg.admin -d /tmp/combo-pkgs.pkg SUNWtest1 SUNWtest2" pkgadd -n -a /tmp/combo-pkgs.pkg.admin -d /tmp/combo-pkgs.pkg SUNWtest1 SUNWtest2 exit $?
次のコマンド例は、パッケージインストールスクリプトと OS アップデートファイルとの関連付け方法を示しています。この例では、スクリプトを管理サーバーの /tmp ディレクトリに install.sh という名前でコピーしてあることが前提になっています。
N1-ok> create update combo file /tmp/combo-pkgs.pkg ostype solaris10x86 adminfile /tmp/combo-pkgs.pkg.admin installscriptfile /tmp/install.sh |
この例では、/tmp/combo-pkgs.pkg には 2 つの Solaris パッケージがデータストリーム形式で格納されています。
OS アップデートのスクリプトとソースファイルは、load server server-name update コマンドを実行したときにターゲットサーバーにコピーされます。インストールスクリプトファイルは Bourne シェルを使用し、パッケージファイルへのフルパスを唯一の引数として実行されます。adminfile サブコマンドが指定されなかった場合は、デフォルトの admin ファイルも対象サーバーにコピーされ、ソースファイル名に .admin を付けた名前に変更されます。
一般的なエラーの解決方法については、『Sun N1 System Manager 1.3 Troubleshooting Guide』の「OS Update Creation Fails」を参照してください。
OS アップデートのロード方法については、「サーバーまたはサーバーグループに OS アップデートをロードする」を参照してください。