この節では、マニュアルページ、マニュアル、またはオンラインヘルプで判明している記述の誤りまたは記載漏れと、それらの問題を修正するための手順を示します。
この節では、『Sun Cluster Geographic Edition のインストール』に含まれる記述の誤りと記載漏れについて説明します。
誤った情報:『Sun Cluster Geographic Edition のインストール』の「Solaris OS 8 でのソフトウェアのインストール」には、次の情報が含まれています。
EMC Symmetrix Remote Data Facility のデータ複製を使用している場合:
SUNWscgrepsrdf: EMC Symmetrix Remote Data Facility データ複製
SUNWscgrepsrdfu: EMC Symmetrix Remote Data Facility データ複製
正しい情報:EMC Symmetrix Remote Data Facility ソフトウェアは Solaris OS 8 との組み合わせではサポートされていません。誤った情報は無視してください。
この節では、geopg(1M) のマニュアルページについて判明している記述の誤りまたは記載漏れを示します。
問題の概要:geopg(1M) のマニュアルページにある geopg start コマンドの説明が明確ではありません。
対処方法:-e オプションは、geopgstart コマンドの有効範囲を定義します。-e local を指定した場合は、コマンドが与えられたクラスタパートナー上で geopg start コマンドが実行されます。-e global を指定すると、geopg start コマンドは、パートナーシップ内の両方のクラスタで実行されます。
主クラスタ上で geopg start -e local コマンドを実行するか、geopg start -e global コマンドを実行することによって、主クラスタ上で geopg start コマンドが実行されると、scswitch -Z -g コマンドを使用して、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアによってリソースグループが主クラスタ上のみでオンラインになります。
二次クラスタ上で geopg start -e local コマンドを実行した結果、または geopg start -e global コマンドを実行したことによって、二次クラスタ上で geopg start コマンドが実行された場合、リソースグループは二次クラスタ上で起動されません。リソースグループは、scswitch -u コマンドを使用することによって unmanaged 状態に置かれます。
geopg start コマンドでは、主クラスタ上と二次クラスタ上の両方の保護グループが「アクティブ化」され、それによって Sun Cluster Geographic Edition によるリソースグループの管理が開始されます。ただし、リソースグループは、主クラスタ上でのみ起動し、オンライン化されます。
保護グループの役割によっては、保護グループをアクティブ化しても、保護グループに含まれているリソースグループが起動しない場合があります。
誤った情報:geopg(1M) のマニュアルページでは、cluster_dgs プロパティーの調整がいつでも許されると説明しています。
正しい情報: cluster_dgs プロパティーは、両方のパートナークラスタ上で保護グループがオフラインになっている場合にのみ調整できます。