Sun Cluster Geographic Edition 3.1 2006Q4 ご使用にあたって

geopg(1M) のマニュアルページ

この節では、geopg(1M) のマニュアルページについて判明している記述の誤りまたは記載漏れを示します。

保護グループのアクティブ化と起動の違いが明確に定義されていない (6438452)

問題の概要:geopg(1M) のマニュアルページにある geopg start コマンドの説明が明確ではありません。

対処方法:-e オプションは、geopgstart コマンドの有効範囲を定義します。-e local を指定した場合は、コマンドが与えられたクラスタパートナー上で geopg start コマンドが実行されます。-e global を指定すると、geopg start コマンドは、パートナーシップ内の両方のクラスタで実行されます。

主クラスタ上で geopg start -e local コマンドを実行するか、geopg start -e global コマンドを実行することによって、主クラスタ上で geopg start コマンドが実行されると、scswitch -Z -g コマンドを使用して、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアによってリソースグループが主クラスタ上のみでオンラインになります。

二次クラスタ上で geopg start -e local コマンドを実行した結果、または geopg start -e global コマンドを実行したことによって、二次クラスタ上で geopg start コマンドが実行された場合、リソースグループは二次クラスタ上で起動されません。リソースグループは、scswitch -u コマンドを使用することによって unmanaged 状態に置かれます。

geopg start コマンドでは、主クラスタ上と二次クラスタ上の両方の保護グループが「アクティブ化」され、それによって Sun Cluster Geographic Edition によるリソースグループの管理が開始されます。ただし、リソースグループは、主クラスタ上でのみ起動し、オンライン化されます。

保護グループの役割によっては、保護グループをアクティブ化しても、保護グループに含まれているリソースグループが起動しない場合があります。

geopg(1M) のマニュアルページにおける TrueCopy の cluster_dgs プロパティーの定義に関する誤り (6454231)

誤った情報:geopg(1M) のマニュアルページでは、cluster_dgs プロパティーの調整がいつでも許されると説明しています。

正しい情報: cluster_dgs プロパティーは、両方のパートナークラスタ上で保護グループがオフラインになっている場合にのみ調整できます。