Sun Cluster Geographic Edition のインストール

第 5 章 Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのアンインストール

Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをアンインストールすると、ノードやクラスタは、地理的に離れたクラスタの一部ではなくなります。

この章の内容は次のとおりです。

アンインストールの概要

次の表を参照して、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのアンインストールに必要な方法を判断してください。

表 5–1 アンインストールの方法

Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのバージョン 

Solaris OS のバージョン 

アンインストールの方法 

3.1 8/05 

8 または 9 

Sun Cluster Geographic Edition 3.1 8/05 で提供されている uninstaller プログラム。

詳細は、第 5 章「Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのアンインストール」を参照してください。

3.1 8/05 

10 

pkgrm コマンド。

2006 3.1 Q4 

pkgrm コマンド。

詳細は、「Solaris OS 8 での Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのアンインストール」を参照してください。

2006 3.1 Q4 

9 または 10 

Java ES アンインストーラ。 

詳細は、「Solaris OS 9 および 10 での Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのアンインストール」を参照してください。

Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアの削除は、アプリケーションやデータ複製などを停止することなく行えます。アプリケーションやデータ複製をオンラインのまま保つ方法については、次のいずれかのデータ複製ガイドを参照してください。

geoadm コマンドを使用して Sun Cluster Geographic Edition インフラストラクチャーを停止するには、ルートのアクセス権が必要です。

パートナーシップのメンバーシップ用ローカルクラスタの無効化については、『Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理』「Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアの無効化」を参照してください。

Solaris OS 9 および 10 での Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのアンインストール

Java ES には、Java ES インストーラプログラムを使用してシステムにインストールしたコンポーネントを削除するためのアンインストールプログラムが用意されています。Java ES インストーラと同じく、アンインストーラは、グラフィカルモードかテキストベースモードで実行できます。Java ES アンインストーラは /var/sadm/prod/SUNWentsys4 にあります。


注 –

Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのアンインストールは Sun Cluster ソフトウェアのアンインストール前に行う必要があります。


Solaris OS 8 がインストールされている場合は、「Solaris OS 8 での Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのアンインストール」の手順に従って Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをアンインストールします。

Java ES アンインストーラの動作は、インストールしたコンポーネント製品、および各製品の相互関係によって異なります。アンインストーラを実行する際には次の点に注意してください。

ProcedureGUI を使用して Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをアンインストールする

  1. GUI で uninstall ユーティリティーを使用するには、アンインストール作業を行うクラスタノードの表示環境を、GUI を表示するように設定します。


    % xhost +
    % setenv DISPLAY nodename:0.0
    
  2. Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをアンインストールするノードまたはクラスタでスーパーユーザーになります。


    % su
    
  3. ローカルクラスタ上の Sun Cluster Geographic Edition インフラストラクチャーを停止します。


    # geoadm stop
    

    クラスタ上の Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアの無効化については、『Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理』「Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアの無効化」を参照してください。

  4. uninstall ユーティリティーがあるディレクトリに移動します。


    # cd /var/sadm/prod/SUNWentsys5
    
  5. uninstall ユーティリティーを起動します。


    # ./uninstall
    

    「ようこそ」ページが表示されます。

  6. 「次へ」をクリックして次に進みます。

    「コンポーネントの選択」ページが表示されます。

  7. アンインストールしたいコンポーネントを選択し、「次へ」をクリックします。

    途中でアンインストールユーティリティーを終了するには、「取消し」をクリックします。

    アンインストールが完了すると、アンインストールログを表示できます。

  8. アンインストールの選択内容を確認します。

    • 変更が必要な場合は、「戻る」を何度かクリックして「コンポーネントの選択」ページを表示します。

    • 「コンポーネントの選択」ページの情報を必要に応じて変更します。

    • 「次へ」をクリックし、アンインストーラページを再び先に進めます。

      アンインストーラは、ユーザーが以前に指定した値を記憶しています。ユーザーが以前に指定した値は変更可能です。

  9. ユーザーが以前に指定した値は変更可能です。

    アンインストーラはシステムからのソフトウェアの削除を開始し、次の情報を表示します。

    • 全体的な完了割合を示す進捗状況バー

    • 現在削除中のパッケージの名前

    • すべてのコンポーネント製品ソフトウェアの削除が完了すると、アンインストーラは「アンインストールが完了しました」ページを表示します。

  10. 「サマリーの表示」ボタンまたは「アンインストールログの表示」ボタンをクリックすると、アンインストールに関する情報が表示されます。

    • アンインストールサマリーには、アンインストールされたコンポーネントおよびそれらのコンポーネントの構成情報がリストされます。

    • アンインストールログには、アンインストール時にアンインストーラが出力したすべてのメッセージが表示されます。

    /var/sadm/install/logs にあるアンインストールサマリーとログファイルを確認することもできます。

  11. 「閉じる」をクリックしてアンインストーラを終了します。

Procedureテキストベースインタフェースを使用して Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをアンインストールする

  1. テキストベースインタフェースで uninstall ユーティリティーを使用するには、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをアンインストールするノードまたはクラスタでスーパーユーザーになります。


    % su
    
  2. ローカルクラスタ上の Sun Cluster Geographic Edition インフラストラクチャーを停止します。


    # geoadm stop
    

    クラスタ上の Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアの無効化については、『Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理』「Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアの無効化」を参照してください。

  3. uninstall ユーティリティーがあるディレクトリに移動します。


    # cd /var/sadm/prod/SUNWentsys4
    
  4. テキストベースインタフェースを使用することを示す -nodisplay オプションを使用して、uninstall ユーティリティーを起動します。


    # ./uninstall -nodisplay
    

    「ようこそ」というメッセージが表示され、システムにインストールされているすべての使用可能な Java ES コンポーネントがリスト表示されます。

  5. アンインストーラは、システム内で検出したインストール済みの Java ES コンポーネントすべてに番号を付けてリストし、削除対象として選択します。アンインストールするコンポーネントに対応する番号をコンマで区切ってリストにし、アンインストールするコンポーネントを指定して、Return キーを押します。

  6. 選択内容を確認します。

    • 変更が必要な場合は、「コンポーネントの選択」リストが表示されるまで、< 文字を入力し Return キーを押してページを順に戻ります。

    • 「コンポーネントの選択」リストの情報を必要に応じて変更します。

    • アンインストーラ画面を再び先に進めます。

  7. 選択内容に問題がなければ、数値 1 を入力し、Return キーを押します。

    アンインストーラは、システムからのソフトウェアの削除を開始します。アンインストール時に、アンインストーラは全体的な完了割合を示す進捗状況バーを表示します。

    すべてのコンポーネントソフトウェアが削除されたら、アンインストールサマリーおよびログを表示することができます。

  8. 1 または 2 を入力し、Return キーを押してアンインストールに関する情報を表示します。

    • アンインストールサマリーには、アンインストールされたコンポーネントおよびそれらのコンポーネントの構成情報がリストされます。

    • アンインストールログには、アンインストール時にアンインストーラが出力したすべてのメッセージが表示されます。

    /var/sadm/install/logs にあるアンインストールサマリーとログファイルを確認することもできます。

  9. ! 文字を入力して、アンインストーラを終了します。

Solaris OS 8 での Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのアンインストール

Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをアンインストールすると、ノードやクラスタは、地理的に離れたクラスタの一部ではなくなります。

Procedurepkgadd コマンドを使用して Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをアンインストールする方法

  1. Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをアンインストールするノードまたはクラスタでスーパーユーザーになります。


    % su
    
  2. ローカルクラスタ上の Sun Cluster Geographic Edition インフラストラクチャーを停止します。


    # geoadm stop
    

    クラスタ上の Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアの無効化については、『Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理』「Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアの無効化」を参照してください。

  3. pkgrm(1M) コマンドを使ってクラスタから Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアパッケージをアンインストールします。

    以前にインストールしたローカリゼーションパッケージがあれば、それもアンインストールしてください。


    注 –

    パッケージのアンインストールは、インストールしたときの逆の順序で行います。



    # pkgrm SUNWscgman
    # pkgrm SUNWscgspm
    # pkgrm SUNWscgreptcu
    # pkgrm SUNWscgreptc
    # pkgrm SUNWscgrepavsu
    # pkgrm SUNWscgrepavs
    # pkgrm SUNWscgctlr
    # pkgrm SUNWscgctl
    # pkgrm SUNWscghbr
    # pkgrm SUNWscghb
    # pkgrm SUNWscmautilr
    # pkgrm SUNWscmautil
    
  4. Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアが削除されたことを確認します。


    # pkginfo | grep -i geo