次の条件が満たされているか確認します。
パートナーシップを作成するクラスタが起動し、稼働中である。
そのクラスタとパートナークラスタ上で、geoadm start コマンドが実行されている。geoadm start コマンドの使用方法については、「Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアの有効化」を参照してください。
パートナークラスタのクラスタ名がわかっている。
ローカルホストファイルにパートナークラスタのホスト情報が定義されている。ローカルクラスタから名前によってパートナークラスタに到達する方法がわかっている必要があります。
適切な証明書をインストールすることによって、2 つのクラスタ上にセキュリティーが構成されている。
詳細は、「パートナークラスタ間での信頼の構成」を参照してください。
クラスタノードの 1 つにログインします。
この手順を行うには、Geo Management RBAC 権利プロファイルがユーザーに割り当てられている必要があります。RBAC の詳細は、「Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアと RBAC」を参照してください。
パートナーシップを作成します。
# geops create -c remotepartnerclustername [-h heartbeatname] \ [-p propertysetting [-p...]] partnershipname |
パートナーシップに参加するリモートクラスタの名前を指定します
この名前は、リモートクラスタ上の Sun Cluster Geographic Edition インフラストラクチャーで使用されている論理ホスト名と一致します。
パートナークラスタの可用性を監視するために、パートナーシップ内で使用するカスタムハートビートを指定します。
このオプションを省略した場合、Sun Cluster Geographic Edition のデフォルトのハートビートが使用されます。
カスタムハートビートは特殊な用途向けであり、構成時には注意が必要です。使用中のシステムでカスタムハートビートを使用する必要がある場合は、Sun の技術担当者に問い合わせてください。カスタムハートビートの構成方法については、第 6 章「ハートビートの管理」を参照してください。
カスタムハートビートを作成する場合は、パートナーシップが縮退モードのままになるのを防ぐため、プラグインを 1 つ以上追加する必要があります。
geops コマンドを実行する前に、このオプションで提供されているカスタムハートビートを構成する必要があります。
カスタムハートビートが存在すると、パートナーシップを作成している間、デフォルトのハートビートは使用されません。パートナーシップでデフォルトのハートビートを使用するには、geops create コマンドの実行前にカスタムハートビートを削除する必要があります。
文字列 property=value のように対をなす文で、パートナーシップのプロパティー値を指定します。
Description プロパティーを使用してパートナーシップの説明を指定します。
ハートビート喪失通知は、Notification_emailaddrs プロパティーと Notification_actioncmd プロパティーを使用して構成できます。ハートビート喪失通知を構成する方法の詳細は、「ハートビート喪失通知の構成」を参照してください。
設定できるプロパティーについての詳細は、付録 A 「Sun Cluster Geographic Edition の標準プロパティー」を参照してください。
パートナーシップの名前を指定します。
Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアでサポートされる名前と値については、付録 B 「Sun Cluster Geographic Edition エンティティーに使用できる名前と値」を参照してください。
geopg コマンドについては、geops(1M) のマニュアルページを参照してください。
パートナーシップが作成されたことと、そのパートナーシップの状態を確認します。
# geoadm status |
この例では、cluster-paris クラスタ上で paris-newyork-ps パートナーシップを作成する方法を示します。
# geops create -c cluster-newyork -p Description=Transatlantic \ -p Notification_emailaddrs=sysadmin@companyX.com paris-newyork-ps # geoadm status |
パートナーシップの構成方法とパートナーシップへの参加方法の例については、例 5–4を参照してください。