この節では、ファームウェアの更新に関して判明している問題点をまとめています。
Sun Fire X4100/X4200/X4600 の各プラットフォームで旧バージョンのファームウェアを実行していて、最新のレベルまで更新する場合は、該当するすべてのサーバーでフラッシュ前のアップグレードスクリプトを実行する必要があります。サーバーが該当するかどうかを確認するには、http://www.sun.com/products-n-solutions/hardware/docs/html/819-1162-17/ で「Flash Upgrading Your Server to Release 1.1」の章を参照してください。
N1 System Manager には、次の処理を自動的に行うスクリプトがあります。
検出されたすべてのサーバーを調べる。
フラッシュ前のアップグレードが必要なサーバーを判別する。
該当するサーバーでフラッシュ前のアップグレードスクリプトを実行する。
スクリプトの場所は /opt/sun/n1gc/bin/updateall です。
該当するすべてのサーバーにこのスクリプトが適用されたら、N1 System Manager を使用してファームウェアを更新できます。手順については、『Sun N1 System Manager 1.3 オペレーティングシステムプロビジョニングガイド』を参照してください。
T1000/T2000 の各プラットフォームのファームウェア更新は、すべてのサブコンポーネントを更新するバージョン付きバンドルとして提供されています。N1 System Manager では、このバージョン番号は表示されません。
回避策: Telnet を使用して手動でサービスプロセッサにログインします。showhost コマンドを使用してシステムファームウェアのバージョンを確認します。
管理サーバーで FTP サービスが有効になっていない場合、ALOM ベースのサーバーのファームウェア更新に失敗し、ジョブの出力に次のエラーメッセージが表示されます。
server-name を更新しようとして例外が発生しました。詳細はログファイルを参照してください。 |
回避策: 管理サーバーで FTP サービスを有効にします。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 サイト計画の手引き』の「管理サーバーの FTP を有効化」を参照してください。
デュアルコアの Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバーのファームウェアはリビジョン 2.3.x 以降である必要があります。N1 System Manager は、2.3.x より前のファームウェアリビジョンを配備できないようにはなっていません。2.3.x より前のファームウェアリビジョンを配備すると、サーバーのサービスプロセッサで問題が発生する可能性があります。
回避策: 更新する前にファームウェアのリビジョンをしっかりと確認してください。