インストール時に、normal、high、および max のいずれかのスケジューラプロファイルを選択できます。これらの定義済みプロファイルを叩き台にして、グリッドエンジンのチューニングを行うことができます。
これらのプロファイルを利用した場合、次のような点でスケジューラを最適化することができます。
スケジュール実行に関する情報の量
スケジュール実行時の負荷調整
インターバルスケジューリング (デフォルト) と即時スケジューリングの選択
選択可能なスケジューラプロファイルは、次の 3 種類です。
normal – 負荷調整とインターバルスケジューリングを使用し、ディスパッチ周期内に収集したすべての情報を報告します。大部分のグリッドは、このプロファイルから開始します。スケジュール実行に関する情報の収集と報告が一番優先順位の高い作業である場合は、このプロファイルを使用します。
high – スケジューラの情報をすべて収集し報告することよりも、スループットのほうが重要な大規模クラスタに適しています。このプロファイルもインターバルスケジューリングを使用します。スケジュール実行に関する情報よりも優れたパフォーマンスを得ることのほうが重要な場合、このプロファイルを使用します。
max – 情報の収集と報告の機能、および負荷調整機能を無効にし、即時スケジューリングを有効にします。即時スケジューリングは、スループットが高く、ジョブの実行時間が短いサイトに最適です。ジョブの実行時間が長くなるほど、即時スケジューリングの効果は小さくなります。このプロファイルは、スループットのみが重要で、それ以外の事柄の優先順位が低い、あらゆるサイズのクラスタで使用できます。
スケジューリングの構成方法の詳細は、『Sun N1 Grid Engine 6.1 管理ガイド』の「スケジューラの管理」を参照してください。