基本クラスタ構成は、サイトの依存関係を反映し、Grid Engine システムの動作に影響を与えるよう構成された情報のセットです。サイトの依存関係には、mail や xterm などのプログラム用の有効なパスが含まれます。グローバル構成は、マスターホストだけでなく、Grid Engine システムプール内のあらゆるホストに用意されています。また、各ホストに対してローカルな構成を使用して、グローバル構成の特定のエントリを無効にするよう、システムを構成できます。
クラスタ管理者は、インストール後ただちに、グローバル構成とローカルホスト構成をサイトのニーズに適合させる必要があります。そのあと、構成を最新の状態に保つ必要があります。
sge_conf(5) のマニュアルページには、構成のエントリの詳細な説明があります。
「QMON Main Control」ウィンドウで「Cluster Configuration」ボタンをクリックします。「Cluster Configuration」ダイアログボックスが表示されます。
「Host」リストで、ホストの名前を選択します。「Configuration」に、選択したホストの現在の構成が表示されます。
「QMON Main Control」ウィンドウで「Cluster Configuration」ボタンをクリックします。
「Host」リストで「global」を選択します。
sge_conf(5) のマニュアルページで説明されている書式で、構成が表示されます。
「Cluster Configuration」ダイアログボックス (図 1–6) で、ホスト名または名前「global」を選択してから「Add」または「Modify」をクリックします。「Cluster Settings」ダイアログボックスが表示されます。
「Cluster Settings」ダイアログボックスでは、グローバル構成またはローカルホスト構成のすべてのパラメータを変更できます。
ダイアログボックスのすべてのフィールドにアクセスできるのは、グローバル構成を変更している場合のみです。ローカルホストを変更する場合、その構成はダイアログボックスに反映されます。ユーザーは、ローカルホストの変更に適用可能なパラメータのみ変更できます。
新しいローカルホスト構成を追加する場合、ダイアログボックスのフィールドは空になっています。
「Advanced Settings」タブでは、ユーザーが構成を変更しているか、新しい変更を追加しているかに応じて、対応する動作が表示されます。「Advanced Settings」タブからは、あまり使用しないクラスタ構成パラメータにアクセスできます。
変更を完了したら、「OK」をクリックして変更を保存し、ダイアログボックスを閉じます。変更を保存せずにダイアログボックスを閉じるには、「Cancel」をクリックします。
すべてのクラスタ構成パラメータの完全な説明については、sge_conf(5) のマニュアルページを参照してください。
「QMON Main Control」ウィンドウで「Cluster Configuration」ボタンをクリックします。
「Host」リストで、構成を削除するホストの名前を選択してから「Delete」をクリックします。
現在のクラスタ構成を表示するには qconf -sconf コマンドを使用します。詳細な説明は、qconf(1) のマニュアルページを参照してください。
次のいずれかのコマンドを入力します。
% qconf -sconf % qconf -sconf global % qconf -sconf host |
qconf –sconf コマンドと qconf –sconf global コマンドは機能が同等です。これらのコマンドはグローバル構成を表示します。
qconf -sconf host コマンドは、指定したローカルホストの構成を表示します。
qconf コマンドを使用してクラスタ構成を変更するには、管理者である必要があります。
次のいずれかのコマンドを入力します。
% qconf -mconf global % qconf -mconf host |
qconf -mconf global コマンドは、グローバル構成を変更します。
qconf -mconf host コマンドは、指定した実行ホストまたはマスターホストのローカル構成を変更します。
ここで説明されている qconf コマンドは、多くの使用可能な qconf コマンドの例にすぎません。そのほかの例については、qconf(1) マニュアルページを参照してください。