共有ベースポリシーは、共有ツリーを使用して実現されます。共有ツリーは、移動累積期間中にすべてのユーザーおよびプロジェクトの間でどのようにシステムリソースを配分するかを規定します。累積期間の長さは、構成可能な減少定数で決まります。Grid Engine システムは、共有ツリー内の各親ノードのその累積上限への到達度に基づいて、ジョブの共有エンタイトルメントを決定します。ジョブの共有エンタイトルメントは、そのリーフノードの配分割り当てに基づいて決まり、リーフノードの配分割り当てはその親ノードの割り当てに依存します。リーフノードに関連付けられているすべてのジョブ間で、関連付けられている配分が分配されます。
ジョブの最終的なエンタイトルメントは、共有ツリーから得られるエンタイトルメントと、機能ポリシーなどから得られるほかのエンタイトルメントを組み合わせることによって決定されます。共有ツリーには、共有ベーススケジューリングに対するチケットの合計数が割り当てられます。この数によって、4 通りあるスケジューリングポリシーにおける共有ベーススケジューリングの重みが決まります。
共有ツリーは、インストール中に定義し、いつでも変更することができます。共有ツリーを編集すると、次のスケジューリング間隔で新しい共有割り当てが有効になります。