レポートファイルには次の種類のデータが含まれています。
ホスト負荷値および消費可能リソース
キュー消費可能リソース
ジョブのログ記録
ジョブのアカウンティング
共有ツリーの使用率
Grid Engine システムを最初にインストールした時点では、レポートファイルは使用不可になっています。ARCo を使用するためには、クラスタに対してレポートファイルを使用可能にする必要があります。使用可能にすると、レポートファイルは sge_qmaster により生成されます。デフォルトでは、レポートファイルの位置は sge-root/ cell/common です。dbwriter コマンドの -reporting オプションを使用すると、デフォルトを変更できます。
レポートファイルの生成の構成については、sge_conf(5) のマニュアルページの reporting_params パラメータ、および host_conf(5) のマニュアルページの report_variables パラメータを参照してください。
QMON でレポートファイルを使用可能にするには、「Main Control」ウィンドウで「Cluster Configuration」ボタンをクリックし、「global」ホストを選択してから「Modify」をクリックします。
「Cluster Settings」ダイアログボックスで「Advanced Settings」タブをクリックします。
「Reporting Parameters」フィールドでは次のパラメータを設定します。
accounting を true に設定します。true がデフォルト値です。
reporting を true に設定します。
flush_time を 00:00:15 に設定します。00:00:15 がデフォルト値です。
joblog を true に設定します。
sharelog を 00:00:00 に設定します。00:00:00 がデフォルト値です。
コマンド行からレポートファイルを使用可能にするには、上記の説明のように、qconf –mconf コマンドを使用して reporting_params 属性を設定します。
レポートファイルが使用可能になれば、dbwriter はレポートファイルから raw データを読み取り、それをレポートデータベースに書き込むことができるようになります。
レポートファイルの構成の詳細については、 reporting(5) のマニュアルページを参照してください。ARCo のインストールと設定の詳細については、『Sun N1 Grid Engine 6.1 インストールガイド』の第 8 章「アカウンティングおよびレポートコンソールのインストール」を参照してください。