Sun N1 Grid Engine 6.1 管理ガイド

レポートファイルの有効化

レポートファイルには次の種類のデータが含まれています。

Grid Engine システムを最初にインストールした時点では、レポートファイルは使用不可になっています。ARCo を使用するためには、クラスタに対してレポートファイルを使用可能にする必要があります。使用可能にすると、レポートファイルは sge_qmaster により生成されます。デフォルトでは、レポートファイルの位置は sge-root/ cell/common です。dbwriter コマンドの -reporting オプションを使用すると、デフォルトを変更できます。

レポートファイルの生成の構成については、sge_conf(5) のマニュアルページの reporting_params パラメータ、および host_conf(5) のマニュアルページの report_variables パラメータを参照してください。

QMON でレポートファイルを使用可能にするには、「Main Control」ウィンドウで「Cluster Configuration」ボタンをクリックし、「global」ホストを選択してから「Modify」をクリックします。

「Cluster Settings」ダイアログボックスで「Advanced Settings」タブをクリックします。

「Reporting Parameters」フィールドでは次のパラメータを設定します。

コマンド行からレポートファイルを使用可能にするには、上記の説明のように、qconf –mconf コマンドを使用して reporting_params 属性を設定します。

レポートファイルが使用可能になれば、dbwriter はレポートファイルから raw データを読み取り、それをレポートデータベースに書き込むことができるようになります。

レポートファイルの構成の詳細については、 reporting(5) のマニュアルページを参照してください。ARCo のインストールと設定の詳細については、『Sun N1 Grid Engine 6.1 インストールガイド』の第 8 章「アカウンティングおよびレポートコンソールのインストール」を参照してください。