「QMON Main Control」ウィンドウで「Parallel Environment Configuration」ボタンをクリックします。「Parallel Environment Configuration」ダイアログボックスが表示されます。詳細については、「QMON を使用した並列環境の構成」を参照してください。
次の例では、発行される並列ジョブを定義しています。ジョブは、4 から 16 個のプロセスとともに、並列環境インタフェース mpi (メッセージ引き渡しインタフェース) を使用するよう要求しています。推奨値は 16 です。
使用可能な並列環境のリストから並列環境を選択するには、「Parallel Environment」フィールドの右側にあるボタンをクリックします。選択ダイアログボックスが表示されます。
「Parallel Environment」フィールドの並列環境名のあとに、ジョブにより開始される並列タスクの数の範囲を追加できます。
以前に説明した並列ジョブの指定に対応する qsub コマンドは、次のようになります。
% qsub -N Flow -p -111 -P devel -a 200012240000.00 -cwd \ -S /bin/tcsh -o flow.out -j y -pe mpi 4-16 \ -v SHARED_MEM=TRUE,MODEL_SIZE=LARGE \ -ac JOB_STEP=preprocessing,PORT=1234 \ -A FLOW -w w -r y -m s,e -q big_q\ -M me@myhost.com,me@other.address \ flow.sh big.data |
この例は、qsub -pe コマンドを使用して、同等の要求を定式化する方法を示しています。qsub(1) のマニュアルページには、-pe オプションの詳細が記載されています。
次の考慮事項に留意し、並列ジョブに適した並列環境インタフェースを選択します。
並列環境インタフェースはさまざまなメッセージ引き渡しシステムを使用でき、またメッセージシステムを使用しない場合もあります。
並列環境インタフェースは、単一のホストにプロセスを割り当てることもあれば、複数のホストに割り当てることもあります。
一部のユーザーに対しては、並列環境へのアクセスを拒否されることもあります。
特定のキューしか利用しない並列環境インタフェースもあります。
いつでも特定の個数のキュースロットしか占有しない並列環境インタフェースもあります。
ご使用の種類の並列ジョブに最適な、使用可能な並列環境インタフェースについては、Grid Engine システムの管理者にお問い合わせください。
並列環境要求とともにリソース要件を指定することができます。リソース要求を指定すると、並列環境インタフェースに適したキューのセットが、要求に合うキューにさらに絞られます。『Sun N1 Grid Engine 6.1 ユーザーズガイド』の「リソース要件の定義」を参照してください。
たとえば、次のコマンドを実行する場合を考えます。
% qsub -pe mpi 1,2,4,8 -l nastran,arch=osf nastran.par |
このジョブに適したキューは、並列環境の構成で並列環境インタフェース mpi に関連付けられたキューになります。適したキューは、qsub -l コマンドで指定されたリソース要求の指定も満たします。
並列環境インタフェースは、構成の自由度が大きい機能です。特に、管理者は、サイトに固有のニーズに合わせて並列環境の起動および停止手続きを構成することができます。詳細については、sge_pe(5) のマニュアルページを参照してください。起動および停止手続きにジョブを発行するユーザーから、情報を渡すには、qsub -v および qsub -V コマンドを使用します。これらの 2 つのオプションは環境変数をエクスポートします。特定の環境変数をエクスポートする必要があるかどうかについて不明な点がある場合は、管理者にお尋ねください。