Sun N1 Grid Engine 6.1 管理ガイド

基本クラスタ構成

基本クラスタ構成は、サイトの依存関係を反映し、Grid Engine システムの動作に影響を与えるよう構成された情報のセットです。サイトの依存関係には、mail xterm などのプログラム用の有効なパスが含まれます。グローバル構成は、マスターホストだけでなく、Grid Engine システムプール内のあらゆるホストに用意されています。また、各ホストに対してローカルな構成を使用して、グローバル構成の特定のエントリを無効にするよう、システムを構成できます。

クラスタ管理者は、インストール後ただちに、グローバル構成とローカルホスト構成をサイトのニーズに適合させる必要があります。そのあと、構成を最新の状態に保つ必要があります。

sge_conf(5) のマニュアルページには、構成のエントリの詳細な説明があります。

QMON を使用したクラスタ構成の表示

QMON Main Control」ウィンドウで「Cluster Configuration」ボタンをクリックします。「Cluster Configuration」ダイアログボックスが表示されます。

図 1–6 「Cluster Configuration」ダイアログボックス

「Host」リストで、ホストの名前を選択します。「Configuration」に、選択したホストの現在の構成が表示されます。

QMON を使用したグローバルクラスタ構成の表示

QMON Main Control」ウィンドウで「Cluster Configuration」ボタンをクリックします。

「Host」リストで「global」を選択します。

sge_conf(5) のマニュアルページで説明されている書式で、構成が表示されます。

QMON を使用したグローバルおよびホスト構成の追加と変更

「Cluster Configuration」ダイアログボックス (図 1–6) で、ホスト名または名前「global」を選択してから「Add」または「Modify」をクリックします。「Cluster Settings」ダイアログボックスが表示されます。

「Cluster Settings」ダイアログボックスでは、グローバル構成またはローカルホスト構成のすべてのパラメータを変更できます。

ダイアログボックスのすべてのフィールドにアクセスできるのは、グローバル構成を変更している場合のみです。ローカルホストを変更する場合、その構成はダイアログボックスに反映されます。ユーザーは、ローカルホストの変更に適用可能なパラメータのみ変更できます。

新しいローカルホスト構成を追加する場合、ダイアログボックスのフィールドは空になっています。

「Advanced Settings」タブでは、ユーザーが構成を変更しているか、新しい変更を追加しているかに応じて、対応する動作が表示されます。「Advanced Settings」タブからは、あまり使用しないクラスタ構成パラメータにアクセスできます。

変更を完了したら、「OK」をクリックして変更を保存し、ダイアログボックスを閉じます。変更を保存せずにダイアログボックスを閉じるには、「Cancel」をクリックします。

すべてのクラスタ構成パラメータの完全な説明については、sge_conf(5) のマニュアルページを参照してください。

QMON を使用したクラスタ構成の削除

QMON Main Control」ウィンドウで「Cluster Configuration」ボタンをクリックします。

「Host」リストで、構成を削除するホストの名前を選択してから「Delete」をクリックします。

コマンド行からの基本クラスタ構成の表示

現在のクラスタ構成を表示するには qconf -sconf コマンドを使用します。詳細な説明は、qconf(1) のマニュアルページを参照してください。

次のいずれかのコマンドを入力します。


% qconf -sconf
% qconf -sconf global
% qconf -sconf host

コマンド行からの基本クラスタ構成の変更


注 –

qconf コマンドを使用してクラスタ構成を変更するには、管理者である必要があります。


次のいずれかのコマンドを入力します。


% qconf -mconf global
% qconf -mconf host

ここで説明されている qconf コマンドは、多くの使用可能な qconf コマンドの例にすぎません。そのほかの例については、qconf(1) マニュアルページを参照してください。