Sun Management Center 4.0 インストールと構成ガイド

Sun Management Center サーバーと Performance Reporting Manager アドオン

Sun Management Center の Performance Reporting Manager (PRM) アドオンを使用すると、Sun Management Center エージェントが監視している任意のデータプロパティーに関して、その履歴的な傾向を追跡したり、レポートを生成したりできます。PRM アドオンは大量のデータを収集および処理できるので、Sun Management Center サーバーのサイジング要件に大きな影響を与える可能性があります。

PRM アドオンの影響は、図 C–1 の PRM 部分に示されています。一般に、管理作業と PRM が追跡するデータプロパティーの総数が増えるほど、Sun Management Center サーバーが管理できるエージェント数は減ります。

PRM アドオンを持つ Sun Management Center サーバーの要件を判断するには、2 つのステップが必要です。

  1. 図 C–1 を参照しながら、PRM アドオンがインストールされている Sun Management Center サーバーが管理するエージェントの総数にもとづいて、必要なマシンのクラスを判断します。

  2. 収集する PRM データプロパティーのおおよその数にもとづいて、適切な PRM 構成を判断します (次項を参照)。

Performance Reporting Manager レポートの生成

さまざまなエージェント数、データプロパティー数、およびレポート期間 (4 時間から 1 か月など) を指定することによって、さまざまなレポートを生成できます。

通常のレポートの生成に要する時間は、数秒から数分です。実際にかかる時間は、次の要因によって変わります。

たとえば、Performance Reporting Manager アドオンが構成されている中型の Sun Management Center サーバーで、比較的簡単なレポート、たとえば 1 つのエージェントの 5 つのデータプロパティーを 24 時間調べたレポートを生成するには、約 20 秒かかります。より複雑なレポート、たとえば、5 つのエージェントの 5 つのデータプロパティーを 7 日間調べたレポートになると、生成するのに約 10 分かかります。


注 –

ここで、Performance ReportingManager アドオンがインストールされている中型の Sun Management Center サーバーとは、2200MHz の x86 CPU 2 基を持つ SunFire x4200、または 1281MHz の SPARCv9 CPU 2 基と 1G バイトの RAM、および 1G バイトのスワップ領域を持つ SunFire-v440 を想定しています。また、このサーバーは Performance ReportingManager のために 300 個のエージェントを監視しており、エージェントごとに 300 個のデータプロパティーを収集するものと想定しています。


Performance Reporting Manager レポートのスケジューリング

レポートを生成するのに 30 分以上もかかる場合、午前 4:00 から午前 8:00 までの間にレポートを実行するようにスケジュールする方が賢明です。大きなレポートの生成を午前 4:00 以降に実行するようにスケジュールすることによって、通常の営業時間における Sun Management Center サーバーの負荷を下げることができます。また、そうすることによって、通常、午前 12:00 から午前 4:00 までの間にスケジュールされる Sun Management Center の夜間作業と Performance Reporting Manager の作業が競合する可能性を少なくすることもできます。