Sun Java System Portal Server Secure Remote Access 7.2 管理ガイド

ゲートウェイの概要

ゲートウェイは、インターネットから送信されるリモートユーザーセッションと企業イントラネットの間のインタフェースおよびセキュリティーバリアとして機能します。ゲートウェイはリモートユーザーとの単一のインタフェースを通じて、内部 Web サーバーとアプリケーションサーバーのコンテンツを安全に提供します。

ゲートウェイインスタンスごとに、次のタスクを完了してください。

そのほかに、次のゲートウェイ関連トピックがあります。

ゲートウェイプロファイルの作成

ゲートウェイプロファイルには、ゲートウェイが待機するポート、SSL オプション、およびプロキシオプションなどのゲートウェイの設定に関連したすべての情報が収められています。ゲートウェイをインストールする場合、デフォルトの値を選択すると、「default」という名前のデフォルトゲートウェイプロファイルが作成されます。デフォルトプロファイルに相当する設定ファイルは、次の場所にあります。/etc/opt/SUNWportal/platform.conf.default

/etc/opt/SUNWportal は、すべての platform.conf.* ファイルが格納されるデフォルトの場所です。platform.conf ファイルの詳細については、「platform.conf ファイルの概要」を参照してください。

プロファイルを操作するときは、次の作業を実行できます。


注意 – 注意 –

同じマシン上で稼動するゲートウェイの複数のインスタンスには、同じプロファイルを割り当てないでください。このように設定すると、ポート番号が同じになることにより競合が発生します。

また、同じゲートウェイに作成された複数のプロファイルに、同じポート番号を指定しないでください。同じゲートウェイの複数のインスタンスを同じポートで実行すると、競合が発生します。


複数のゲートウェイインスタンスの作成

複数のゲートウェイインスタンスの作成については、『Sun Java System Portal Server 7.2 Installation and Configuration Guide』の第 4 章「Installing and Configuring a Gateway With Portal Server」を参照してください。

マルチホームゲートウェイのインスタンスの作成

マルチホームゲートウェイのインスタンスとは、1 つの Portal Server 上に作成された複数のゲートウェイです。これらのインスタンスを作成するには、platform.conf ファイルを次のように変更します。

gatewaybindipaddress = 0.0.0.0

同じ LDAP を使用するゲートウェイインスタンスの作成

最初のゲートウェイを作成したあとで、同じ LDAP を使用する複数のゲートウェイを作成する場合は、次の操作を行います。

次の部分を参照しながら、/etc/opt/SUNWam/config/AMConfig-instance-name.properties を、最初にインストールしたゲートウェイインスタンスと一致するように変更します。

「同じ LDAP を使用するゲートウェイインスタンスを作成する」を参照してください。

ゲートウェイの再起動

通常はゲートウェイを再起動する必要はありません。再起動が必要なのは、次のいずれかに該当する場合だけです。

ゲートウェイウォッチドッグの設定

ウォッチドッグがゲートウェイを監視する間隔を設定することができます。ウオッチドッグを開始または停止するには、次のコマンドを実行します。./psadmin sra-watchdog -u amadmin -f <password-file> -t <type> on|offこの間隔は、デフォルトでは 60 秒に設定されています。この値を変更する場合は、crontab ユーティリティーで次の行を編集します。


0-59 * * * * gateway-install-root/SUNWportal/bin/
/var/opt/SUNWportal/.gw. 5 > /dev/null 2>&1

crontab のエントリを設定する方法については、crontab のマニュアルページを参照してください。

仮想ホストの指定

仮想ホストとは、同じマシンの IP とホスト名をポイントする追加のホスト名のことです。たとえば、ホスト名 abc がホスト IP アドレス 192.155.205.133 をポイントしている場合には、同じ IP アドレスをポイントする別のホスト名 cde を追加できます。

Access Manager へアクセスするプロキシの設定

ゲートウェイが、Portal Server に配備されている SRA コア (RemoteConfigServlet) にアクセスするために使用するプロキシホストを指定することができます。このプロキシは、Portal Server および Access Manager にアクセスするためにゲートウェイが使用します。「プロキシを指定する」を参照してください。