Sun Java System Portal Server Secure Remote Access 7.2 管理ガイド

第 13 章 プロキシレットの設定

この章では、Sun Java System Portal Server 管理コンソールでのプロキシレットの設定について説明します。

この章で説明する内容は次のとおりです。

プロキシレット属性の設定

ユーザーがログインしたときにプロキシレットが自動的に起動するようにプロキシレットを設定するには、「配備」オプションの「プロキシレットアプレットを自動的にダウンロード」チェックボックスにチェックマークを付けます。「プロキシレットアプレットを自動的にダウンロード」チェックボックスにチェックマークが付いていない場合には、標準のポータルデスクトップのプロキシレットチャネルの「プロキシレットの起動」をクリックすれば、必要に応じてプロキシレットを取得できます。

Procedureプロキシレットの属性を設定する

  1. Portal Server 管理コンソールに管理者としてログインします。

  2. 「Secure Remote Access」タブを選択し、「プロキシレット」タブを選択します。

  3. 「DN を選択」リストボックスから適切な DN を選択するか、または特定のユーザーまたは組織の既存の DN を追加します。

  4. 「プロキシレット」ページで、次の属性を設定します。

    属性名 

    説明 

    COS 優先順位 

    オプションのリストからプロキシレットトラフィックのサービスクラスを選択します。 

    プロキシレットアプレットを自動的にダウンロード 

    プロキシアプレットをクライアントマシンに自動的にダウンロードする場合は、「はい」をクリックします。プロキシレットアプレットをダウンロードするための基本的な要件は次のとおりです。 

     

    クライアントマシンでサーバーアプリケーションを実行できる 

     

    クライアントマシンの Java バージョンが 1.4 以降である 

     

    ブラウザが IE 6.0 SP2 または Firefox 2.0 である 

     

    正しいブラウザ権限 

    プロキシレット経由でポータルを更新 

    プロキシレットの起動後にポータルデスクトップを更新し、トラフィックがプロキシレットを経由するようにする場合は、「はい」をクリックします。「プロキシレットの起動後にポータルを更新」と「プロキシレットアプレットを自動的にダウンロード」の両方が有効になっている場合、「App Urls」は機能しません。 

    起動モード 

    「Java Web Start」または「アプレット」を選択します。 

    プロキシレットアプレットのデフォルトのバインド IP 

    プロキシレットがブラウザからの要求をバインドおよび待機する IP アドレスを入力します。 

    プロキシレットアプレットのデフォルトのポート 

    プロキシレットがブラウザからの要求を待機するポート番号を入力します。 

    自動プロキシ設定ファイルの位置 

    プロキシ自動設定 (PAC) ファイルから、またはプロキシ設定リストからのプロキシ設定が格納された設定ファイルの場所を入力します。 

  5. 「プロキシレットルール」オプションで、次の操作を行います。

    1. プロキシレットサービスから起動するアプリケーションのルールを指定します。

    2. 「追加」をクリックします。

    3. 「ドメイン」フィールドに、www.google.com のようなドメイン名を入力します。

    4. プロキシレットで処理するドメインのホストおよび対応するポート番号を入力します。これにより、プロキシレットで HTTP 要求を解決し、要求がゲートウェイを経由しないようにします。

  6. 「保存」をクリックして終了します。

ポータルデスクトップのアプリケーションの設定

HTTP、FTP などの要求はプロキシレットサービスを経由します。管理者はプロキシレットルールにより、プロトコル、ホスト、またはドメインへのポートに基づいてマッピングを指定できます。プロキシレットルールにより、プロキシ自動設定 (PAC) ファイルのドメインとプロキシの設定値を指定できます。たとえば、すべての FTP トラフィックがネットレットを経由したり、すべての HTTP トラフィックがプロキシレットを経由するように経路ルールを作成することが可能です。プロキシレットサービスでレンダリングする必要がある定義済みアプリケーションを設定できます。これは、ユーザーまたは組織の設定に基づいて行うことができます。プロキシレットで処理するようにアプリケーションを追加すると、ユーザーデスクトップが管理しやすくなり、パフォーマンスも向上します。

Procedureポータルデスクトップのアプリケーションを設定する

始める前に
  1. Portal Server 管理コンソールに管理者としてログインします。

  2. 「ポータル」タブを選択し、変更するポータルインスタンスを選択します。

    「デスクトップ」ページが表示されます。

  3. 「DN を選択」リストボックスから適切な DN を選択するか、または特定のユーザーまたは組織の既存の DN を追加します。

  4. 「コンテナとチャネルを管理」リンクをクリックします。

    「コンテナとチャネルを管理」ページが表示されます。

  5. 左の区画で、「プロキシレット」を選択します。

  6. 右の区画で、appurl リンクを選択します。

  7. プロパティーウィザードで、アプリケーション名と値を入力します。必要に応じてアプリケーションのプロパティーを変更します。たとえば、アプリケーションの名前と、「http://www.example.com」を入力します。

  8. 「閉じる」をクリックして完了します。

    これで、ユーザーまたは組織のレベルでポータルデスクトップにアプリケーションリンクを表示できるようになりました。

Java Web Start モードまたはアプレットモードでのプロキシレットの起動

ポータルデスクトップから、Java Web Start モードかアプレットモードのどちらかでプロキシレットを起動できます。

ProcedureJava Web Start モードまたはアプレットモードでプロキシレットを起動する

  1. ポータルデスクトップにプロキシレットユーザーとしてログオンします。

  2. フロントページで、プロキシレットチャネルに移動し、「編集」アイコンをクリックします。

  3. 「起動モード」リストボックスで、「Java Web Start」または「アプレット」オプションを選択します。

  4. 「完了」をクリックします。

    プロキシレットを起動するには、「プロキシレットチャネル」からアプリケーションを選択します。これで、そのアプリケーションが Java Web Start モードまたはアプレットモードで起動します。

    • 「自動ダウンロード」が選択されている場合は、プロキシレットチャネルの下のアプリケーションをクリックします。

    • ユーザー設定に基づいて、プロキシレットコンソールが Java Web Start モードまたはアプレットモードの選択に応じて表示されます。すべての証明書を受け入れて、アプリケーションでの作業を続けます。