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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Process Managementユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B61408-01
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7 Oracle Business Process Management Workspace(プロセス・ワークスペース)でのユーザー間のワークロードの管理

スーパーバイザは他のユーザーからの報告を受けるユーザーです。スーパーバイザは、報告を受けるすべてのユーザーに割り当てられたタスクを表示および更新できます。この章では、スーパーバイザが実行できるタスクについて説明します。

この章の内容は次のとおりです。

7.1 プロセス・ワークスペースでのユーザーの可用性の管理

ユーザーが一定の期間にわたって職務から離れるため、割り当てられているタスクの一部または全部を別のユーザーに委任する必要がある場合、ユーザー・ルールにより、特定の条件に基づいてタスクを自動的に再割当てできます。具体的には、ユーザーが休暇を取る場合、休暇期間をルールに関連付けて休暇ルールを作成できます。

ユーザー・ルールの作成の詳細は、3.7.1項「プロセス・ワークスペースでのユーザー・ルールの作成方法」を参照してください。

休暇ルールの設定の詳細は、3.7.3項「プロセス・ワークスペースで休暇期間を有効にする方法」を参照してください。

7.2 プロセス・ワークスペースでのグループ・ルールの作成

グループ・ルールの作成はユーザー・ルールの作成と同様ですが、ログイン・ユーザーとして管理するグループのリストを追加します。

ユーザー・ルールの作成の詳細は、3.7.1項「プロセス・ワークスペースでのユーザー・ルールの作成方法」を参照してください。

たとえば、次のようなグループ・ルールがあります。

グループ・ルールを作成するには:

  1. ツールバーから、「構成」を選択します。「構成領域」ウィンドウが表示されます。

  2. 他のルール・ページをクリックします。

  3. リストから「グループ」を選択します。

  4. グループ名を入力して「検索」アイコンをクリックするか、またはグループ名を入力します。

    グループを検索し、選択するための「認証ブラウザ」が開きます。

  5. 図7-1のように、「グループ・ルール」ノードの下のグループ名を選択し、「追加」をクリックします。

    図7-1 グループ・ルールの作成

    この図の説明が続きます
    「図7-1 グループ・ルールの作成」の説明

  6. ルール名を入力します。

  7. 「タスク・タイプにのみ適用」フィールドで、ルールを適用するタスク・タイプを特定します。

  8. 「次の期間のみルールを実行」セクションで、ルール実行日を指定します。

  9. 「IF」領域に、ルール条件を追加します。

  10. 「THEN」領域で、実行するアクション(または、実行しない)を選択します。グループ・ルールでは、次のアクションが実行されます。

    • メンバーへの割当ての経由先: 割当て先となるグループ・メンバーを決定する基準を指定できます。この動的な割当て基準には、ラウンド・ロビン割当て、最もビジーでないグループ・メンバーへの割当て、または最も生産性の高いグループ・メンバーへの割当てを含めることができます。また、タスクをグループ内の複数ユーザーに割り当てるためのカスタム関数を追加することも可能です。

    • 割当て先: ユーザー・ルールの場合と同様に、タスクを自分の直属の部下またはグループに割り当てることができます。BPMWorkflowReassignロールを付与されているユーザーは、自分の管理階層外の任意のユーザーまたはグループにタスクを再割当てできます。

    • アクションを実行しない: ユーザー・ルールの場合と同様に、より一般的なルールの実行を防止する条件を指定してルールを作成できます。

  11. 「保存」をクリックします。

新しいルールが「グループ・ルール」ノードの下に表示されます。

7.3 割当て先が複数存在するタスクの割当てルールの設定

割当て先が複数存在するタスクの割当てルールの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイドを参照してください。

7.4 プロセス・ワークスペースでのタスクの再割当てまたは委任

スーパーバイザはタスクを報告先に再割当てまたは委任できます。BPMWorkflowReassign権限を持つユーザーは任意のユーザーにタスクを委任できます。

タスクの再割当てまたは委任の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイドを参照してください。

7.5 プロセス・ワークスペースでのレポートを使用したワークフローの管理

レポートはタスク・ページの「レポート」パネルで使用できます。レポートの結果は保存できません。

図7-2は、使用可能な標準のレポート・タイプが表示された「レポート」パネルを示しています。

図7-2 Oracle Business Process Management Workspaceのレポート

この図の説明が続きます
「図7-2 Oracle Business Process Management Workspaceのレポート」の説明

表7-1は、タスク分析に使用できるワークリスト・レポートを示しています。

表7-1 プロセス・ワークスペースのレポート・タイプ

レポート名 説明 入力パラメータ

不参加タスク・レポート

まだ割り当てられていないユーザーのグループまたは報告先のグループに割り当てられたタスク(不参加タスク)の分析を提供します。

  • 「割当て先」: このオプション(必須)では、ユーザーのグループに割当済のタスク(グループ)、報告先のグループに割当済のタスク(「報告先」)、ユーザーが作成者であるタスク(「作成者」)またはユーザーが所有者であるタスク(「所有者」)を選択します。

  • 「作成日」: (オプション)日付範囲です。

  • 「有効期限」: (オプション)日付範囲です。

  • 「タスクの状態」: (オプション)状態として「任意」、「割当て済」、「期限切れ」または「情報のリクエスト中」を選択できます。

  • 「優先度」: (オプション)優先度として「任意」、「最高」、「高」、「標準」、「低」または「最低」を選択できます。

タスクの優先度レポート

ユーザー、報告先または所属グループに割当済のタスク数に関する優先度別の分析を提供します。

  • 「割当て先」: この必須オプションには、選択した割当て先に応じて、ログイン・ユーザーに割当て済のタスク(「個人」)、ユーザーとその所属グループに割当て済のタスク(「個人とグループ」)またはユーザーの報告先の所属グループに割当て済のタスク(「報告先」)が含まれます。

  • 「作成日」: (オプション)日付範囲です。

  • 「終了日」: (オプション)レポートに含めるタスクの終了日の日付範囲です。

  • 「優先度」: (オプション)優先度として「任意」、「最高」、「高」、「標準」、「低」または「最低」を選択できます。

タスクのサイクル・タイム・レポート

ユーザーのグループまたは報告先のグループに基づいて、タスクの割当てから完了までの所要時間の分析を提供します。

  • 「割当て先」: この必須オプションには、選択した割当て先に応じて、自分のタスク(「個人」)または報告先の所属グループに割当て済のタスク(「報告先」)が含まれます。

  • 「作成日」: (オプション)日付範囲です。

  • 「終了日」: (オプション)レポートに含めるタスクの終了日の日付範囲です。

  • 「優先度」: (オプション)優先度として「任意」、「最高」、「高」、「標準」、「低」または「最低」を選択できます。

タスクの生産性レポート

ユーザー、報告先または所属グループについて、特定の期間中の割当済タスクと完了済タスクの分析を提供します。

  • 「割当て先」: この必須オプションには、選択した割当て先に応じて、自分のタスク(「個人とグループ」)または報告先の所属グループに割当て済のタスク(「報告先」)が含まれます。

  • 「作成日」(範囲): (オプション)作成日の範囲で、デフォルトは1週間です。

  • 「タスク・タイプ」: 「検索」(懐中電灯)アイコンを使用して、タスクのタイトル・リストから選択します。タスクの全バージョンがワークフロー・タスク・タイプの選択ページにリスト表示されます(オプション)。

タスク時間分布レポート

割当て先によるタスクの実行所要時間を提供します。

  • 「割当て先」: この必須オプションには、選択した割当て先に応じて、自分のタスク(「個人とグループ」)または報告先の所属グループに割当て済のタスク(「報告先」)が含まれます。

  • 「開始」...「終了」(日付範囲): (オプション)作成日の範囲で、デフォルトは1週間です。

  • 「タスク・タイプ」: 「検索」(懐中電灯)アイコンを使用して、タスクのタイトル・リストから選択します。タスクの全バージョンがワークフロー・タスク・タイプの選択ページにリスト表示されます(オプション)。


7.5.1 レポートの作成方法

レポートを作成するには:

  1. タスク・ページの「レポート」パネルで、作成するレポート・タイプをクリックします。そのレポート・タイプの詳細が右ペインに表示されます。

  2. 右ペインで、レポートの検索パラメータを指定します。表7-1にはすべてのレポート・タイプの入力パラメータの情報が含まれています。

    図7-3は、不参加タスク・レポート入力ページの例を示しています。

    図7-3 不参加タスク・レポート: タスク分析用の入力ページ

    この図の説明が続きます
    「図7-3 不参加タスク・レポート: タスク分析用の入力ページ」の説明

  3. 「実行」をクリックします。

7.5.2 レポート作成時の処理

レポート作成時の処理の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイドを参照してください。

7.6 プロセス・ワークスペースでのダッシュボードを使用したワークフローの管理

ダッシュボードには、実行される様々なプロセスのユーザーのワークロードに関する各種分析情報が表示されます。たとえば、特定のユーザーに多くのタスクが割り当てられている場合に、このユーザーの進行状況がわずかであるときは、対応するこれらのプロセスがブロックされていることを示します。この情報を得ることにより、これらのタスクを別のユーザーに再割当てできます。必要に応じて、特定のユーザーまたはグループのルーティング・ルールを指定することにより、この問題を短期間で処理できます。

ダッシュボードの詳細は、第6章「Oracle Business Process Management Workspace(プロセス・ワークスペース)でのダッシュボードの使用」を参照してください。

7.7 プロセス・ワークスペースでのエスカレーションの処理

ユーザーがタスクをエスカレートすると、タスクはこのユーザーのスーパーバイザに自動的に割り当てられます。これにより、マネージャは、タスクに対して実行が必要なアクションのタイプを決定できるようになります。

エスカレーションは、タスクの詳細ページから実行できるシステム・アクションの1つです。

タスクの「詳細」ページの詳細は、A.2項「プロセス・ワークスペースのタスクの「詳細」ページ」を参照してください。

タスクの詳細ページから実行できるシステム・アクションの詳細は、表A-2を参照してください。