Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Application Adaptersインストレーション・ガイド 11g リリース1(11.1.1.3.0) B61415-01 |
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この付録では、Oracle Fusion Middleware Application Adapter for PeopleSoftの構成方法を説明します。内容は次のとおりです。
Oracle Fusion Middleware Application Adapter for PeopleSoftでは、複数のバージョンのPeopleSoftがサポートされます。ただし、一部のバージョン同士は互換性がないため、使用中のバージョンをアダプタに認識させる必要があります。
インストール後、PeopleTools 8.4xリリースのiwpsci84.jar
ファイルがデフォルトの場所に配置されます。例:
Oracle SOA Suite:
<ORACLE_HOME>
\Oracle_SOA1\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\lib
Oracle Service Bus (OSB):
<OSB_HOME>
\Oracle_OSB1\3rdparty\ApplicationAdapters\lib
PeopleTools 8.1xリリースのiwpsci81.jar
ファイルは、次のディレクトリに配置されます。
Oracle SOA Suite:
<ORACLE_HOME>
\Oracle_SOA1\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\etc\peoplesoft
Oracle Service Bus (OSB):
<OSB_HOME>
\Oracle_OSB1\3rdparty\ApplicationAdapters\etc\peoplesoft
Windows以外のシステムでは、対応する場所を使用します。
確実にアダプタを正しく機能させるために、使用するリリースに対応するファイルを使用してください。
PeopleSoft 8.4xリリースの場合は、iwpsci84.jar
を使用します。
PeopleSoft 8.1xリリースの場合は、iwpsci84.jar
を削除して、次の場所からiwpsci81.jar
をコピーします。
Oracle SOA Suite:
<ORACLE_HOME>
\Oracle_SOA1\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\etc\peoplesoft
Oracle Service Bus (OSB):
<OSB_HOME>
\Oracle_OSB1\3rdparty\ApplicationAdapters\etc\peoplesoft
コピー先は次の場所です。
Oracle SOA Suite:
<ORACLE_HOME>
\Oracle_SOA1\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\lib
<ORACLE_HOME>
\Oracle_SOA1\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\iwafjca.rar
Oracle Service Bus (OSB):
<OSB_HOME>
\Oracle_OSB1\3rdparty\ApplicationAdapters\lib
<OSB_HOME>
\Oracle_OSB1\3rdparty\ApplicationAdapters\iwafjca.rar
libディレクトリの内容を変更した後、すべてのコンポーネント(たとえば、アプリケーション・エクスプローラおよびSOAサーバー)を再起動します。
Oracle Fusion Middleware Application Adapter for PeopleSoftには、2つのカスタム・コンポーネント・インタフェースが含まれています。Oracle WebLogic Serverアダプタ・アプリケーション・エクスプローラでは、これらのコンポーネント・インタフェースを使用してイベントおよびサービスのスキーマを作成します。
Oracle Fusion Middleware Application Adapter for PeopleSoftのコンポーネント・インタフェースを構成するには、次の項を参照してください。
Oracle Fusion Middleware Application Adapter for PeopleSoftで提供されるコンポーネント・インタフェースは、次のPeopleSoftプロジェクトを介して配布されます。
PeopleSoftリリース8.4の場合、iwpsci84.zip
にパッケージされているIWY_CI_84プロジェクト。
PeopleSoftリリース8.1の場合、iwpsci81.zip
にパッケージされているIWY_CI_81プロジェクト。
Microsoft Windowsの場合、これらのファイルのデフォルトの場所は次のとおりです。
Oracle SOA Suite:
<ORACLE_HOME>
\Oracle_SOA1\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\etc\peoplesoft
Oracle Service Bus (OSB):
<OSB_HOME>
\Oracle_OSB1\3rdparty\ApplicationAdapters\etc\peoplesoft
Windows以外のシステムでは、対応する場所を使用します。
コンポーネント・インタフェースのインポートおよびビルド
IWY_CI_81
またはIWY_CI_84
プロジェクトをPeopleSoftにインポートするには:
iwpsci81.zip
またはiwpsci84.zip
を任意のディレクトリに解凍します。
解凍処理によって独自のサブディレクトリが作成されます。たとえば、c:\temp
にファイルを抽出した場合は、c:\temp\IWY_CI_81
またはc:\temp\IWY_CI_84
が作成されます。
PeopleSoftアプリケーション・デザイナを2層モードで起動します。
次の手順でコピー元ファイル・プロジェクト選択ダイアログを開きます。
PeopleSoft 8.4の場合は、ツール・メニューからプロジェクトのコピー→コピー元ファイルを選択します。
PeopleSoft 8.1の場合は、ファイル・メニューからファイルからプロジェクトをコピーを選択します。
図A-1のようにファイルからプロジェクトをコピー・ダイアログが表示されます。
ファイルを解凍した元のディレクトリにナビゲートします。
開く(リリース8.4)またはコピー(リリース8.1)をクリックしてコピー元ファイル・ダイアログを開きます。
注意: 前出の図はPeopleSoftリリース8.4の画面を表していますが、それぞれの説明はリリース8.1および8.4に正確に対応しています。 |
定義タイプに表示されているすべてのオブジェクトを強調表示してコピーをクリックします。
図A-2のように、正常に完了したことを示すメッセージがアプリケーション・デザイナに表示されます。
プロジェクトのビューをビルドするには、ビルド→プロジェクトを選択します。
図A-3のようにビルドダイアログが表示されます。
ビルド・オプション・ペインでビューの作成を選択します。
ビルド実行オプションペインで、サイトで通常使用するオプションを選択します(前出の図ではSQLを今すぐ実行が選択されています)。
ビルドをクリックします。
図A-4のように、アプリケーション・デザイナにビルドの進行状況ステータス・ウィンドウが表示されます。
ネイティブSQLツールを使用して、生成されたビューのレコードを表示すると、レコードが正しくビルドされたことを確認できます。
ビューが正しくビルドされていない場合は、閉じるをクリックしてSQLビルドのログ文をダブルクリックします。
図A-5のようにPSBUILD
ログ・ファイルが表示されます。
問題が発生した場合は、ビルド→設定を選択して、ビルド設定のオプションを確認します。
図A-6のようにビルド設定ダイアログが表示されます。
PeopleSoftのアプリケーション・サーバー・データベースによっては、一部のデータベースで表領域名が必要になる場合があります。この機能に関する詳細は、PeopleSoftデータベース管理者に問い合せてください。
これで、コンポーネント・インタフェースのインポートおよびビルドが終了しました。コンポーネント・インタフェースのセキュリティの構成方法は、「コンポーネント・インタフェースのセキュリティの構成」を参照してください。
アプリケーション・エクスプローラには、前述の手順でインポートおよびビルドしたカスタムのコンポーネント・インタフェースが必要です。そのため、すべてのアプリケーション・エクスプローラ・ユーザーがこれらのコンポーネント・インタフェースにアクセスできることを確認する必要があります。すべてのPeopleSoftオブジェクトと同様に、セキュリティは権限リスト・レベルで割り当てられます。サイトのセキュリティ要件を確認してアプリケーション・エクスプローラを使用するユーザーを決定し、それらのユーザーに属する個別の権限リストに対してコンポーネント・インタフェースのセキュリティを設定してください。
注意: これらのコンポーネント・インタフェースは、スキーマおよびビジネス・サービスの作成に必要で、Findメソッドを使用するために実行時に使用されます。コンポーネント・インタフェースにはGetおよびFindのアクセスのみが許可されており、PeopleSoftデータベースの更新に使用することはできません。これにより、セキュリティ上の危険性が最小限に抑えられます。PeopleSoftリリース8.1では、2、3または4層モードでセキュリティを設定できます。一方リリース8.4以上では、4層モードのみでセキュリティを設定できます。 |
次の各項では、サポートされているすべてのモードで、PeopleSoftのサポート対象の全リリースのセキュリティを構成する方法を説明します。手順に含まれる図は、4層モードのPeopleSoftリリース8.4を反映しています。
図A-7のように、PeopleTools→セキュリティ→ユーザー・プロファイル→権限/ロール→権限リストを選択します。
検索をクリックして関連する権限リストを選択します。
図A-8のように権限リスト・ペインが表示されます。
図A-9のように、サインオン時間タブの横の右向き矢印をクリックしてコンポーネント・インタフェース・タブを表示します。
コンポーネント・インタフェース・タブをクリックします。
コンポーネント・インタフェース・リストに新規行を追加するには、プラス記号(+)を選択します。
IWY_CI_ATTRIBUTES Component Interfaceを入力または選択して編集をクリックします。
GetおよびFindメソッドをフル・アクセスに設定するには、すべてフル・アクセスをクリックします。
OKをクリックします。
IWY_CI_MESSAGESコンポーネント・インタフェースに対してステップ5 - 8を繰り返します。
コンポーネント・インタフェース・ウィンドウの下までスクロールして保存をクリックします。
Oracle Fusion Middleware Application Adapter for PeopleSoftとともに配布されたコンポーネント・インタフェースのセキュリティの構成が終了しました。コンポーネント・インタフェースをテストするには、「コンポーネント・インタフェースのテスト」を参照してください。
コンポーネント・インタフェースのテスト
Oracle Fusion Middleware Application Adapter for PeopleSoftのそれぞれのコンポーネント・インタフェースは、使用前にテストする必要があります。
コンポーネント・インタフェースをテストするには:
PeopleSoftアプリケーション・デザイナでIWY_CI_ATTRIBUTESコンポーネント・インタフェースを開きます。
ツール→コンポーネント・インタフェースのテストを選択します。
図A-10のようにコンポーネント・インタフェース・テスター・ダイアログが表示されます。
注意: このコンポーネント・インタフェースにはAddメソッドが適用されないため、新規作成オプションは無効化されています。 |
検索をクリックします。基礎となるコンポーネントのエントリが表示されます。
図A-11のように、表示されるエントリが特定の数に制限されていることを示すメッセージが表示される場合があります。これは問題ありません。
検索結果ウィンドウで対応するキーを含む1行を強調表示し、選択を取得をクリックします。選択したキーの関連データが表示されます。
図A-12のようにこのウィンドウが表示されると、コンポーネント・インタフェースのFindメソッドに関するテストが正常に実行されたことになります。
既存を取得をクリックします。Getメソッドの場合は、図A-13のように既存のキーを入力する必要があります。
入力したキーの公開中のプロパティが返されます。
図A-14のようにウィンドウが表示されると、コンポーネント・インタフェースのGet
メソッドに関するテストが正常に実行されたことになります。
IWY_CI_MESSAGESコンポーネント・インタフェースに対してこの手順を繰り返します。
コンポーネント・インタフェースのテストが終了しました。
TCP/IPおよびHTTPを使用してPeopleSoftからコンポーネントへXMLイベント・ドキュメントを送信できるようにするには、使用するPeopleSoftのリリースに必要なタイプのTCP/IPおよびHTTPメッセージ・ルーターをインストールする必要があります。
リリース8.4の場合は、TCP/IPおよびHTTPターゲット・コネクタをインストールします。詳細は、「PeopleSoftリリース8.4のTCP/IPおよびHTTPターゲット・コネクタのインストール」を参照してください。
リリース8.4に関して、iWay Softwareでは、PeopleSoftによって配布されるPeopleTools 8.4シリーズ用のTCP/IPおよびHTTPターゲット・コネクタを使用することを推奨しています。iWay SoftwareからPeopleTools 8.1シリーズ用に提供されているターゲット・コネクタは使用しないでください。iWay Software提供のPeopleTools 8.4シリーズ用コネクタは、リリース8.1からリリース8.4へ移行する既存のユーザーを支援するためにのみ、パッケージに含まれています。
リリース8.1の場合は、TCP/IPおよびHTTPハンドラをインストールします。詳細は、「PeopleSoftリリース8.1のTCP/IPおよびHTTPハンドラのインストール」を参照してください。
注意: イベント処理にPeopleSoftのメッセージを使用しない場合は、この項をスキップして構いません。 |
PeopleSoftリリース8.4のTCP/IPおよびHTTPターゲット・コネクタのインストール
PeopleSoftリリース8.4のTCP/IPおよびHTTPターゲット・コネクタは、Oracle Fusion Middleware Application Adapter for PeopleSoftとともにインストールされます。Microsoft Windowsの場合、デフォルトの場所は次のとおりです。
Oracle SOA Suite:
<ORACLE_HOME>
\Oracle_SOA1\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\etc\peoplesoft\iwpsevent84.jar
Oracle Service Bus (OSB):
<OSB_HOME>
\Oracle_OSB1\3rdparty\ApplicationAdapters\etc\peoplesoft\iwpsevent84.jar
Windows以外のシステムでは、対応する場所を使用します。
PeopleSoftリリース8.4のTCP/IPおよびHTTPターゲット・コネクタをインストールするには:
iwpsevent84.jar
からTCPIPTARGET84.class
を抽出します。使用するプラットフォームの任意の抽出ユーティリティを使用してください。
TCPIPTARGET84.class
をPeopleSoftゲートウェイWebサーバーがあるプラットフォームに移植します。
PeopleSoftサーバーのターゲット・コネクタ・ディレクトリにTCPIPTARGET84.class
を配置します。
例:
$PS_HOME/webserv/servletclasses/TCPIPTARGET84.class
PeopleSoftリリース8.1のTCP/IPおよびHTTPハンドラのインストール
PeopleSoftリリース8.1のTCP/IPおよびHTTPターゲット・コネクタは、Oracle Fusion Middleware Application Adapter for PeopleSoftとともにインストールされます。Microsoft Windowsの場合、デフォルトの場所は次のとおりです。
Oracle SOA Suite:
<ORACLE_HOME>
\Oracle_SOA1\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\etc\peoplesoft\iwpsevent81.jar
Oracle Service Bus (OSB):
<OSB_HOME>
\Oracle_OSB1\3rdparty\ApplicationAdapters\etc\peoplesoft\iwpsevent81.jar
Windows以外のシステムでは、対応する場所を使用します。この場所がない場合は、販売代理店に問い合せて関連するファイルのコピーを入手してください。
PeopleSoftリリース8.1のTCP/IPおよびHTTPハンドラをインストールするには:
iwpsevent81.jar
をPeopleSoftゲートウェイWebサーバーがあるプラットフォームに移植します。
PeopleSoft Webサーバーのservletclassesディレクトリにiwpsevent81.jar
を配置します。
例:
$PS_HOME/webserv/servletclasses/iwpsevent81.jar
組込みクラスのファイルを抽出します。
UNIXシステムでのTCP/IPおよびHTTPハンドラのインストール
UNIXシステムでPeopleSoftリリース8.1のTCP/IPおよびHTTPハンドラをインストールするには:
正しいPeopleSoftのIDおよび権限を使用してUNIXシステムにログインします。
PeopleSoft Webサーブレットのディレクトリにナビゲートします。このディレクトリはリリースによって異なる場合がありますが、通常は次のディレクトリです。
$PS_HOME/webserv/servletclasses
jar
コマンドを発行して、PeopleSoftに必要なクラス・ファイルを抽出します。
次にコマンドの例を示します。
jar -xvf /tmp/iwpsevent81.jar
Sun (Solaris)システムでは次の出力が表示されます。
$ jar -xvf /tmp/iwpsevent81.jar created: META-INF/ extracted: META-INF/MANIFEST.MF extracted: psft/pt8/tcphandler/TCPIPHandler81$Entry.class extracted: psft/pt8/tcphandler/TCPIPHandler81$HandlerEntry.class extracted: psft/pt8/tcphandler/TCPIPHandler81$PublicationHandler.class extracted: psft/pt8/tcphandler/TCPIPHandler81.class $
注意: ファイルは、psft/pt8 の下のtcphandler という新規ディレクトリに配置されます。 |