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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Application Adaptersインストレーション・ガイド
11g リリース1(11.1.1.3.0)
B61415-01
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C Oracle Fusion Middleware Application Adapter for SAP R/3(SAP JCo 3.x)の構成

この付録では、Oracle Fusion Middleware Application Adapter for SAP R/3(SAP JCo 3.x)の構成方法を説明します。内容は次のとおりです。

概要

11g リリース1(11.1.1)システムでのOracle Fusion Middleware Application Adapter for SAP R/3(SAP JCo 3.x)のインストールは、既存の構成によって異なります。

Oracle Fusion Middleware Application Adapter for SAP R/3(SAP JCo 2.1.x使用)がすでにシステムにインストールされており、BPELおよびメディエータ・プロセスが構成されている場合は、「シナリオI」の手順に従います。

11g リリース1(11.1.1)Oracle Fusion Middleware Application Adaptersがシステムにインストールされており、Oracle Fusion Middleware Application Adapter for SAP R/3(SAP JCo 2.1.x使用)で構成が実行されていない場合は、「シナリオII」の手順に従います。

シナリオI

このシナリオでは、アダプタの前のバージョン(SAP JCo 2.1.x使用)がシステムにすでにインストールされており、BPELおよびメディエータ・プロセスが構成されている場合の、Oracle Fusion Middleware Application Adapter for SAP R/3(SAP JCo 3.x)の構成方法を説明します。

  1. アプリケーション・エクスプローラを起動します。

    詳細は、第2章「インストールおよび構成」を参照してください。

  2. アプリケーション・エクスプローラを使用して、Oracle Fusion Middleware Application Adapter for SAP R/3(SAP JCo 2.1.x使用)で作成された次のコンポーネントを削除します。

    • アダプタ・ターゲット

    • チャネル

    • BSE構成用に作成されたすべてのWebサービス

  3. Oracle WebLogic Server(管理サーバー)および管理対象Oracle WebLogic Server (SOAサーバー)を停止します。

  4. アダプタのlibディレクトリおよびドメインのlibディレクトリから、iwmysap.jarおよびSAP JCo 2.1.xのライブラリ・ファイル(sapjco.jarsapjcorfc.dllおよびlibrfc32.dll)を削除します。例:

    アダプタのlibディレクトリ:

    Oracle SOA Suite:

    <ORACLE_HOME>\Oracle_SOA1\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\lib
    

    Oracle Service Bus (OSB):

    <OSB_HOME>\Oracle_OSB1\3rdparty\ApplicationAdapters\lib
    

    ドメインのlibディレクトリ:

    <ORACLE_HOME>\user_projects\domains\base_domain\lib
    
  5. iwafjca.rarフォルダからiwmysap.jarファイルを削除します。

    Oracle SOA Suite:

    <ORACLE_HOME>\Oracle_SOA1\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\iwafjca.jar
    

    Oracle Service Bus (OSB):

    <OSB_HOME>\Oracle_OSB1\3rdparty\ApplicationAdapters\iwafjca.jar
    
  6. 次に示すWebLogicドメインのlibディレクトリから、SAP JCo 2.1.xのライブラリ・ファイルを削除します。

    <ORACLE_HOME>\user_projects\domains\base_domain\lib
    
  7. 次のインストール・ビルド・ディレクトリから、新しいiwmysap30.jarファイルをコピーします。

    Oracle SOA Suite:

    <ORACLE_HOME>\Oracle_SOA1\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\etc\mysap30
    

    Oracle Service Bus (OSB):

    <OSB_HOME>\Oracle_OSB1\3rdparty\ApplicationAdapters\etc\mysap30
    

    コピー先は次のディレクトリです。

    アダプタのlibディレクトリ

    Oracle SOA Suite:

    <ORACLE_HOME>\Oracle_SOA1\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\lib
    

    Oracle Service Bus (OSB):

    <OSB_HOME>\Oracle_OSB1\3rdparty\ApplicationAdapters\lib
    

    iwafjca.rarディレクトリ

    Oracle SOA Suite:

    <ORACLE_HOME>\Oracle_SOA1\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\iwafjca.rar
    

    Oracle Service Bus (OSB):

    <OSB_HOME>\Oracle_OSB1\3rdparty\ApplicationAdapters\iwafjca.rar
    
  8. SAP JCo 3.0.5のライブラリ・ファイル(sapjco3.jarおよびsapjco3.dll)を、次に示すアダプタのlibディレクトリおよびドメインのlibディレクトリにコピーします。

    アダプタのlibディレクトリ

    Oracle SOA Suite:

    <ORACLE_HOME>\Oracle_SOA1\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\lib
    

    Oracle Service Bus (OSB):

    <OSB_HOME>\Oracle_OSB1\3rdparty\ApplicationAdapters\lib
    

    ドメインのlibディレクトリ

    <ORACLE_HOME>\user_projects\domains\base_domain\lib
    
  9. Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用して、ibse.wariwafjca.rarおよびiwafjca.warを再デプロイします。

    詳細は、第2章「インストールおよび構成」を参照してください。

  10. アプリケーション・エクスプローラを起動します。

  11. アプリケーション・エクスプローラを使用して、Oracle Fusion Middleware Application Adapter for SAP R/3(SAP JCo 3.x)のコンポーネントを作成します。

    • アダプタ・ターゲット

    • チャネル

    • BSE構成を使用して作成されたすべてのWebサービス


    注意:

    新しいアダプタ・ターゲット、チャネルおよびWebサービスに指定する名前は、Oracle Fusion Middleware Application Adapter for SAP R/3(SAP JCo 2.1.x使用)用に作成されたものと一致させる必要があります。

    名前を一致させることで、Oracle Fusion Middleware Application Adapter for SAP R/3(SAP JCo 2.1.x使用)で作成されたBPELおよびメディエータ・プロセスが、新しいOracle Fusion Middleware Application Adapter for SAP R/3(SAP JCo 3.x)で確実に正しく機能します。


  12. Oracle WebLogic Server(管理サーバー)および管理対象Oracle WebLogic Server (SOAサーバー)を起動します。

  13. BSEおよびJ2CA構成に使用できるすべてのBPELおよびメディエータ・プロセスを実行します。

シナリオII

このシナリオでは、11g リリース1(11.1.1)Oracle Fusion Middleware Application Adaptersがシステムにインストールされており、Oracle Fusion Middleware Application Adapter for SAP R/3(SAP JCo 2.1.x使用)で構成が実行されていない場合の、Oracle Fusion Middleware Application Adapter for SAP R/3(SAP JCo 3.x)の構成方法を説明します。

  1. 11g リリース1(11.1.1)システムに、Oracle Fusion Middleware Application Adapter for SAP R/3(SAP JCo 3.x)を含むOracle Fusion Middleware Application Adaptersのビルドをインストールします。

  2. Oracle WebLogic Server(管理サーバー)および管理対象Oracle WebLogic Server (SOAサーバー)を停止します。

  3. アダプタのlibディレクトリからiwmysap.jarファイルを削除します。

    Oracle SOA Suite:

    <ORACLE_HOME>\Oracle_SOA1\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\lib
    

    Oracle Service Bus (OSB):

    <OSB_HOME>\Oracle_OSB1\3rdparty\ApplicationAdapters\lib
    
  4. iwafjca.rarフォルダからiwmysap.jarファイルを削除します。

    Oracle SOA Suite:

    <ORACLE_HOME>\Oracle_SOA1\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\iwafjca.rar
    

    Oracle Service Bus (OSB):

    <OSB_HOME>\Oracle_OSB1\3rdparty\ApplicationAdapters\iwafjca.rar
    
  5. 次のインストール・ビルド・ディレクトリから、新しいiwmysap30.jarファイルをコピーします。

    Oracle SOA Suite:

    <ORACLE_HOME>\Oracle_SOA1\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\etc\mysap30
    

    Oracle Service Bus (OSB):

    <OSB_HOME>\Oracle_OSB1\3rdparty\ApplicationAdapters\etc\mysap30
    

    コピー先は次のディレクトリです。

    アダプタのlibディレクトリ

    Oracle SOA Suite:

    <ORACLE_HOME>\Oracle_SOA1\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\lib
    

    Oracle Service Bus (OSB):

    <OSB_HOME>\Oracle_OSB1\3rdparty\ApplicationAdapters\lib
    

    iwafjca.rarディレクトリ

    Oracle SOA Suite:

    <ORACLE_HOME>\Oracle_SOA1\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\iwafjca.rar
    

    Oracle Service Bus (OSB):

    <OSB_HOME>\Oracle_OSB1\3rdparty\ApplicationAdapters\iwafjca.rar
    
  6. SAP JCo 3.0.5のライブラリ・ファイル(sapjco3.jarおよびsapjco3.dll)を、次に示すアダプタのlibディレクトリおよびドメインのlibディレクトリにコピーします。

    アダプタのlibディレクトリ

    Oracle SOA Suite:

    <ORACLE_HOME>\Oracle_SOA1\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\lib
    

    Oracle Service Bus (OSB):

    <OSB_HOME>\Oracle_OSB1\3rdparty\ApplicationAdapters\lib
    

    ドメインのlibディレクトリ

    <ORACLE_HOME>\user_projects\domains\base_domain\lib
    
  7. Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用して、ibse.wariwafjca.rarおよびiwafjca.warをデプロイします。

    詳細は、第2章「インストールおよび構成」を参照してください。

  8. アプリケーション・エクスプローラを起動します。

    詳細は、第2章「インストールおよび構成」を参照してください。

  9. アプリケーション・エクスプローラを使用して、Oracle Fusion Middleware Application Adapter for SAP R/3(SAP JCo 3.x)のコンポーネントを作成します。

    • アダプタ・ターゲット

    • チャネル

  10. Oracle WebLogic Server(管理サーバー)および管理対象Oracle WebLogic Server (SOAサーバー)を起動します。

  11. BSEおよびJ2CA構成に使用できるすべてのBPELおよびメディエータ・プロセスを実行します。

SAPのポート要件

使用するWindowsシステムにSAP GUIがインストールされていない場合は、servicesファイルを変更して、このファイルの一番下にSAPのポートを手動で追加する必要があります。

servicesファイルはリレーショナル・データベース・ファイルであり、各行はサービス名、ポート番号、プロトコル名および別名で構成されます。

Windowsプラットフォームの場合、servicesファイルは次のディレクトリにあります。

C:\WINDOWS\system32\drivers\etc

UNIX/Linuxプラットフォームの場合、servicesファイルは次に示すルート(/)のetcディレクトリにあります。

/etc/services

次に、SAPのポートが追加されたservicesファイルの例を示します。

sapdp00          3200/tcpsapdp01          3201/tcpsapdp02          3202/tcpsapdp03          3203/tcpsapdp04          3204/tcpsapdp05          3205/tcpsapdp06          3206/tcpsapdp07          3207/tcpsapdp08          3208/tcpsapdp09          3209/tcpsapdp10          3210/tcp . . .sapgw00          3300/tcpsapgw01          3301/tcpsapgw02          3302/tcpsapgw03          3303/tcpsapgw04          3304/tcpsapgw05          3305/tcpsapgw06          3306/tcpsapgw07          3307/tcpsapgw08          3308/tcpsapgw09          3309/tcpsapgw10          3310/tcp . . .sapdp01s                 4701/tcp       # SAP System Dispatcher Security Portsapgw01s             4801/tcp       # SAP System Gateway Security Portsapgw00s                4800/tcp       # SAP System Gateway Security Port 

MicrosoftのランタイムDLL

この項の内容は、WindowsプラットフォームでOracleをインストールしたユーザーのみに適用されます。SAP JCo 3.0.5では、次の項で説明するMicrosoftのホットフィックスを適用する必要があります。

SAPノート684106には、ライブラリ実行の前提条件であるSAP JCo 3.xライブラリ用C++ランタイムDLLが含まれています。SAPノート684106のページからr3dllinstll.zipファイルをダウンロードして、使用するシステムのディレクトリに保存します。この.zipファイルの内容を展開し、r3dllins.exe(GUIインストール用)またはr3dllcon.exe(コンソール・モード用)を実行して、必要なランタイム・ライブラリをシステムにインストールします。

SAPノート1375494には、Microsoft ATLライブラリのセキュリティ・パッチの詳細が含まれています。SAPノート1375494のページからATL_patch_ms_0935_1.zipファイルをダウンロードして、使用するシステムのディレクトリに保存します。この.zipファイルの内容を展開して、提供されたPDFを開きます。


注意:

適用するMicrosoftのホットフィックスは、MS09-035セキュリティ情報に含まれるKB973544です。ホットフィックスKB969706およびKB973544の内容をすべて読んでください。

  1. 次のURLからMicrosoftのホットフィックスKB973544をダウンロードします。

    http://www.microsoft.com/technet/security/bulletin/MS09-035.mspx
    

    注意:

    セキュリティが強化された正しいATLライブラリ・バージョンを選択します。使用するシステムに応じて、32または64ビットを選択します。必ず正しいシステム・タイプを選択してください。

    ホットフィックスのインストーラによって、ライブラリのインストール先となるシステム上のディレクトリが指定されます。ダウンロードしたパッケージは、インストールが正常に実行された後で削除して構いません。これらのバイナリに依存する他のプログラムがシステムに存在する場合は、バイナリの2008バージョンもあわせてインストールすることが必要になる可能性があります。

    Windowsの古いバージョン(たとえば、XPまたは200xサーバー)を使用している場合は、ホットフィックスをインストールする前に、Windowsインストーラの更新が必要になる可能性があります。Windows XPユーザー用のURLは次のとおりです。

    http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=5a58b56f-60b6-4412-95b9-54d056d6f9f4&displaylang=en
    

  2. このホットフィックスを解凍し、使用するシステムにインストールします。

  3. アダプタのlibフォルダにSAP JCoをインストールします。例:

    Oracle SOA Suite:

    <ORACLE_HOME>\Oracle_SOA1\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\lib
    

    Oracle Service Bus (OSB):

    <OSB_HOME>\Oracle_OSB1\3rdparty\ApplicationAdapters\lib