Oracle® Fusion Middleware Oracle Service Busインストレーション・ガイド 11g リリース1(11.1.1.3) B61431-01 |
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この章では、Oracle Service Bus 11g リリース1(11.1.1.3)およびこのガイドの概要について説明します。内容は次のとおりです。
参照: この章で説明するトピックの追加情報が記載されているドキュメントのリストは、「はじめに」の「関連ドキュメント」の項を参照してください。 |
Oracle Service BusはOracle Fusion Middlewareの一部です。Oracle Fusion Middlewareは規格に基づくソフトウェア製品の集まりで、Java EEや開発ツールから統合サービス、ビジネス・インテリジェンスおよびコラボレーションまで、様々なツールやサービスが含まれます。Oracle Fusion Middlewareは開発、デプロイメントやおよび管理を全面的にサポートします。
Oracle Service Busでは、インテリジェントなメッセージ・ブローカリングとサービスのモニターおよび管理を統合しているため、1つのソフトウェア製品でサービス指向アーキテクチャ(SOA)の実装とデプロイを行うことができます。この統合により、企業のインフラストラクチャにスケーラブルで動的なルーティングとトランスフォーメーション・レイヤーを組み込み、さらにサービス登録、サービス使用状況、およびサービス・レベル合意(SLA)準拠を管理するサービス・ライフサイクル管理機能を追加できます。
Oracle Service Busは、Oracle WebLogic Serverランタイム機能に基づきます。Oracle WebLogic Server固有の機能を利用して、可用性、拡張性、および信頼性に優れた機能を提供します。
Oracle Service Busのインストーラを使用すると、システムに次のサブコンポーネントをインストールできます。
Oracle Service Busサーバー: Oracle Service Busを構成するコンポーネントのフルセット(Oracle Service BusサンプルとOracle Service Bus IDEを除く)。
Oracle Service Bus IDE: Oracle Service Busプラグインは、Oracle Service Busの統合設計環境です。Oracle Service Bus IDEを使用するには、Oracle Enterprise Pack for Eclipseをインストールする必要があります。
Oracle Service Busサンプル: Oracle Service Busサンプルでは、プロキシ・サービスを使用した実行時機能を設計環境で簡単に使ってみることができます。サンプルでは主要な機能が紹介されており、Oracle Service Busコンソールを使用してリソースやサービスの設計および構成に着手する際に役立ちます。このサンプルは、Oracle Service Busを使用してビジネス・サービスとの通信を行う、ユーザー主導の構成済みのシナリオです。サンプルの内容は、クライアントとビジネス・プロセス間の通信にOracle Service Busプロキシ・サービスを使用することによって利点が得られる一般的なビジネス・シナリオに基づいています。サンプルを実行してOracle Service Busの実行時環境での動作を確認したり、サンプルを開発環境で構築してプロキシ・サービスの構成の方法を詳しく知ることができます。
注意: 標準インストールでは、デフォルトでOracle Service Busサンプルはインストールされません。Oracle Service Busサンプルをインストールするには、カスタム・インストール・オプションを選択してください。詳細は、「Oracle Service Busのインストール・タイプについて」を参照してください。 |
Oracle WebLogic Serverインストーラを使用してOracle WebLogic Serverの標準インストールを実行すると、Oracle Service Busに必要な次のコンポーネントがインストールされます。
Oracle WebLogic Serverは、信頼性、高可用性、スケーラビリティおよびパフォーマンスの高いアプリケーション実行環境を保証する、コア・サービスを提供します。
Oracle WebLogic Serverは、システムにインストール可能な以下のサブコンポーネントで構成されています。
Server: コアJava Enterprise Edition 2 (Java EE 2)機能とApache Beehiveが組み込まれたOracle WebLogic Serverプログラム・ファイル。
Server Examples: Oracle WebLogic ServerとMedRecのサンプル・ドメインとサンプル・アプリケーション。これらのサーバーとサンプル・アプリケーションは、Java EE 2の各種機能の実例です。各サンプル・アプリケーションを構築、構成、実行できるリソースが用意されています。Server Examplesをインストールして使用するには、Serverサブコンポーネントをインストールする必要があります。
Oracle Service Busは、ビジネス・サービスの結果キャッシュ機能にOracle Coherenceを使用します。Oracle Coherenceは、Oracle WebLogic Serverの標準インストールでデフォルトでインストールされます。ただし、Oracle WebLogic Serverのカスタム・インストールを実行し、Oracle Coherenceをインストールしない場合、ビジネス・サービスに結果キャッシュは使用できません。結果キャッシュの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド』のビジネス・サービスの結果キャッシュによるパフォーマンスの向上に関する項を参照してください。
Oracle Enterprise Pack for Eclipse (OEPE)は、Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発、デプロイ、デバッグをサポートするために設計された、認可されたEclipseプラグイン・セットです。Eclipseプラグインを使用すると、Oracle WebLogic Server上でのJava SE、Java EE、Webサービス、ORMおよびSpringアプリケーションの開発が容易になります。
Oracle Service Bus IDEを使用するには、OEPEをインストールする必要があります。OEPEは、標準タイプのOracle WebLogic Serverインストールの一部としてインストールされます。カスタム・タイプのOracle WebLogic Serverインストールを選択する場合は、必ず手動でOEPEを選択してください。
このトピックでは、このガイドの情報の範囲と、使用方法について説明します。内容は次のとおりです。
Oracle Fusion Middlewareドキュメント・ライブラリの各ドキュメントには、それぞれ固有の目的があります。このガイドの目的は、次の作業の方法を説明することです。
Oracle Service Bus 11g リリース1(11.1.1.3)コンポーネントの単一インスタンスのインストール
インストールが成功したかどうかの検証
インストール後のコンポーネントの使用の開始
このガイドは、最も一般的な、動作保証済のOracle Service Busデプロイメントを扱っています。各デプロイメントについて、次の情報を提供します。
適切なインストール環境: お使いの環境に最適なインストールを特定するのに役立ちます。
インストールされるコンポーネント: 各シナリオでインストールされるコンポーネントを示します。
依存関係: 各インストールが依存するコンポーネントを示します。
手順: インストールの手順を説明します。
「インストール・プロセスの概要」に説明されているように、このガイドの手順では、Oracle Service Bus 11gインストーラとOracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用してOracle Service Busコンポーネントをインストールする方法を説明します。
次に、このガイドの情報を使用してOracle Service Bus 11g リリース1(11.1.1.3)をインストールする際の推奨事項を示します。
第2章「Oracle Service Bus 11g リリース1(11.1.1.3)のインストールについて」を参照して、概要を把握します。
第3章「Oracle Service Busのインストールの準備」を参照して、Oracle Service Busをインストールする前に考慮すべき事項を把握します。
第4章「共通するインストール作業の実行」を参照して、大部分のインストールで実行する必要のある作業を把握します。開始前にこの情報を把握しておくと、デプロイ・プロセスがはかどり、簡素化されます。
このガイドの各章を参照して、Oracle Service Busコンポーネントをインストールおよび検証し、使用を開始します。
必要に応じて、付録を使用します。
関連項目: Oracle Service Busコンポーネントの追加情報が記載されているドキュメントのリストは、このガイドの「はじめに」の「関連ドキュメント」の項を参照してください。 |
このガイドには、旧バージョンのOracle Service Busコンポーネント(以前のデータベース・スキーマを含む)から11g リリース1(11.1.1.3)へのアップグレード方法は記載されていません。旧バージョンのOracle Service Busをアップグレードする場合は、次のドキュメントを参照してください。
『Oracle Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド』
『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Busアップグレード・ガイド』
このガイドには、高可用性(HA)構成でOracle Service Busをインストールする方法は記載されていません。高可用性構成でOracle Service Busをインストールする場合は、次のドキュメントを参照してください。
『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』
Oracle Fusion Middleware Oracle Service Busエンタープライズ・デプロイメント・ガイド