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Oracle® Fusion Middleware Oracle Service Busインストレーション・ガイド
11g リリース1(11.1.1.3)
B61431-01
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2 Oracle Service Bus 11g リリース1(11.1.1.3)のインストールについて

この章では、Oracle Service Bus 11g リリース1(11.1.1.3)のインストールの概要について説明します。内容は次のとおりです。

2.1 インストール・プロセスの概要

Oracle Service Bus 11g リリース1(11.1.1.3)のインストールには、次のステップが含まれます:

  1. Oracle Service Bus 11gインストーラを使用した、Oracle Service Bus 11g リリース1(11.1.1.3)ソフトウェアのインストール

  2. インストール後作業の実行(ある場合)

標準作業として、Oracle Service Bus 11g リリース1(11.1.1.3)ソフトウェアをインストールするには、次の作業を実行します。

  1. Oracle Service Bus動作保証情報を確認します。

  2. システム要件を確認します。

  3. Oracle WebLogic Serverのインストール、スキーマの作成、Oracle Enterprise Pack for Eclipseのインストールなど、すべての依存関係を満たします。

  4. 該当するコンポーネントのインストール手順を実行します。

  5. インストールを検証します。

Oracle Service Bus 11gインストーラを使用してOracle Service Busコンポーネントをインストールした後、Oracle Service Busコンポーネントの実行は開始されません。インストール後にコンポーネントを開始する方法については、このガイドの該当する章の使用の開始に関するトピックを参照してください。

表2-1に、インストール・プロセスとドメイン構成プロセスの様々な段階で、Oracle Service Bus 11gのインストールと構成に使用するインストーラとツールを示します。

表2-1 インストールおよび構成ツール

タスク ツール

Oracle WebLogic Serverのインストール

Oracle WebLogic Serverインストーラ

Oracle WebLogic Serverインストーラを使用して、Oracle WebLogic Server とともにOracle Enterprise Pack for Eclipse (OEPE)がインストールされていることを確認します。Oracle Service Bus IDEを使用するには、OEPEが必要です。

リポジトリ作成ユーティリティのインストール

リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)インストーラ

スキーマの作成とロード

リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)

Oracle Service Bus 11gのインストール

Oracle Service Bus 11gソフトウェア専用インストーラ

WebLogic管理ドメインの作成または拡張

Oracle Fusion Middleware構成ウィザード


2.2 開発環境でのOracle Service Busのインストールとドメインの作成

次の図は、開発環境でOracle Service Busをインストールしてドメインを作成するプロセスを示しています。

devflow.gifの説明が続きます
図devflow.gifの説明


注意:

開発環境では、Oracle WebLogic Serverインストールに含まれるEvaluation DatabaseのDerbyを使用できます。このケースでは、Oracle Service BusでOracle Web Services Managerの機能が必要ない場合、RCUを使用してスキーマを作成し、ロードする必要はありません。「カスタム」インストール・オプションを使用してOracle WebLogic Serverをインストールする場合は、必ずEvaluation Databaseを選択してください。「標準」インストール・オプションを使用する場合、Evaluation Databaseはデフォルトでインストールされます。サーバーの初回起動時に、Evaluation DatabaseでOracle Service Busのレポート表が作成されます。Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用してOracle Service Busドメインを作成する場合、データベース・タイプ・レポートとしてDerbyを構成し、パスワードを適切に設定します。Evaluation DatabaseはOracle WebLogic Serverの起動時にのみ起動されるため、ウィザードのテスト接続操作は無視できます。

2.2 本番環境でのOracle Service Busのインストールとドメインの作成

次の図は、本番環境でOracle Service Busをインストールしてドメインを作成するプロセスを示しています。

prodflow.gifの説明が続きます
図prodflow.gifの説明

2.4 11g リリース1(11.1.1.3)のインストールおよびアップグレードに関する追加情報

このトピックでは、次の項目に関するドキュメントを含め、11g リリース1(11.1.1.3)のデプロイメント情報の追加のソースを示します。


関連項目:

Oracle Service Busコンポーネントの追加情報が記載されているドキュメントのリストは、このガイドの「はじめに」の「関連ドキュメント」の項を参照してください。

2.4.1 11g リリース1(11.1.1.3)へのアップグレード

このガイドには、Oracle Service Busアプリケーションの旧バージョンから11g リリース1(11.1.1.3)へのアップグレード方法は記載されていません。Oracle Service Busアプリケーションのアップグレードについては、次のドキュメントを参照してください。

Oracle Service Bus Release 10g(10.3または10.3.1)およびAquaLogic Service Bus(2.6または3.0)から11g リリース1(11.1.1.3)へのアップグレードの場合

  • 『Oracle Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド』

  • 『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Busアップグレード・ガイド』

2.4.2 高可用性を実現するためのg リリース1(11.1.1.3)のインストール

このガイドには、高可用性(HA)構成でOracle Service Busをインストールする方法は記載されていません。高可用性構成でOracle Service Busをインストールする場合は、次のドキュメントを参照してください。

  • 『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』

2.5 サイレント・インストール

標準のグラフィカル・インストール・オプションのほかに、Oracle Service Bus 11gのサイレント・インストールを実行できます。サイレント・インストールは、ユーザーの介入なしに自力で実行されるため、インストールを監視したりダイアログ・ボックスに値を入力する必要はありません。

詳細は、「サイレント・インストールについて」を参照してください。

2.6 Oracle Service Busのインストール・タイプについて

インストール作業中、インストールするOracle Service Busコンポーネントを選択する場合に、次のオプションがあります。

2.6.1 標準インストール

標準タイプのインストールを選択すると、Oracle Service Bus 11gインストーラにより、Oracle Service BusとOracle Service Bus統合開発環境(IDE)のバイナリが新しいOracleホーム・ディレクトリにインストールされます。

2.6.2 カスタム・インストール

カスタム・タイプのインストールを選択する場合、次のOracle Service Busコンポーネントを選択してインストールできます。

  • Oracle Service Busサーバー

  • Oracle Service Bus統合開発環境

  • Oracle Service Busサンプル


注意:

Oracle Service Busサーバーは必須コンポーネントです。

Oracle Service Busを64ビット・マシンにインストールする場合は、カスタム・インストール・タイプを選択します。Oracle Service Bus IDEオプションは選択解除する必要があります。


2.7 インストール後のOracle Service Busコンポーネントの状態について

このトピックでは、インストール後のOracle Service Busコンポーネントの状態について説明します。次の内容が含まれます。

2.7.1 デフォルトのSSL構成

デフォルトでは、Oracle Service Bus 11gコンポーネントはSSLが構成されずにインストールされます。インストール後のドメイン作成時に、Oracle WebLogic管理サーバーとOracle WebLogic管理対象サーバーにSSLを構成する必要があります。


参照:

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Web Cache管理者ガイド』を参照してください。

2.7.2 管理サーバーのパスワード

管理サーバーのパスワードは、ドメイン作成時に構成されます。セキュリティ上の理由により、インストール後に各種コンポーネントのパスワードを変更し、それぞれ異なる値にする必要があります。


参照:

Oracle Service Busコンポーネントのパスワードの変更については、次のドキュメントを参照してください。
  • 『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』

  • このガイドの「はじめに」の「関連ドキュメント」の項に表示されている、コンポーネント固有のガイド


2.8 インストール後のディレクトリ構造について

この項では、Oracle WebLogic ServerとOracle Service Busのインストール後のディレクトリ構造について説明します。Oracle Service BusがインストールされWebLogicドメインで構成された後に作成されるディレクトリ構造についても説明します。

この情報を使用して、ソフトウェアのインストール後に、Oracle WebLogic ServerとOracle Service Busのインストールを検証できます。

Oracle WebLogic Serverのディレクトリ構造

Oracle WebLogic Serverをインストールしてミドルウェア・ホームを作成すると、ミドルウェア・ホームの下に、Oracle WebLogic Serverのホーム・ディレクトリ(wlserver_10.3など)が作成されます。このホーム・ディレクトリは、WL_HOMEまたはWLS_HOMEと呼ばれます。

WL_HOMEと同じレベルに、Oracle WebLogic Serverに関連付けられている次のコンポーネントのための、別個のディレクトリが作成されます。

WebLogicドメインは、ミドルウェア・ホームの下のuser_projectsディレクトリにあるdomainsというディレクトリに作成されます。

Oracle Service Busのディレクトリ構造

Oracle Service Busソフトウェアをインストールすると、ミドルウェア・ホームの下に、Oracle Service BusのOracleホーム・ディレクトリ(Oracle_OSB1など)が作成されます。このホーム・ディレクトリはOSB_HOMEとも呼ばれます。

インストール・ディレクトリの特定の詳細は、「インストール・ディレクトリの特定」を参照してください。

2.9 Oracle WebLogic Server管理ドメイン・オプションについて

Oracle Service Busのインストール後、Oracle Service BusのWebLogic Server管理ドメインを構成できます。ドメインには、管理サーバーと呼ばれる特別なWebLogic Serverインスタンスが含まれます。管理サーバーでは、ドメイン内のすべてのリソースを一元的に構成および管理できます。

この項では、Oracle Service Busドメインを構成するための各ドメイン・オプションについて説明します。


参照:

Oracle WebLogic Server管理ドメインの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverドメイン構成の理解』の「Oracle WebLogic Serverドメインについて」章を参照してください。

2.9.1 新規ドメインの作成

新しいWebLogic Serverドメインを作成するには、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの「新規ドメインの作成」オプションを選択します。

2.9.2 既存ドメインの拡張

既存のOracle WebLogic Server管理ドメインにOracle Service Busを追加するには、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの既存ドメインの拡張 オプションを選択します。このオプションを使用してOracle Service Busを追加すると、Oracle Service Busは実質的に既存ドメインに結合されます。

次の既存ドメインを拡張できます。

  • Oracle WebLogic Server 10.3.3ドメイン

  • Oracle SOA Suite 11.1.1.3.0ドメイン

  • Oracle Service Bus 11.1.1.3.0ドメイン

2.9.3 クラスタを開く

高可用性(HA)を実現するためにOracle Service BusをOracle WebLogic Serverクラスタに追加するには、「クラスタを開く」オプションを選択します。このドキュメントでは、HA構成でOracle Service Busコンポーネントをインストールする方法については説明しません。詳細は、次のドキュメントを参照してください。

  • 『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』

2.10 Oracle Service Busドメイン構成シナリオ

表2-2表2-3に、Oracle Service Busドメイン構成シナリオを示します。

表2-2 Oracle Service Busのみのドメイン・トポロジ

シナリオ 説明 ドメイン構成オプション

開発環境での単一サーバーOracle Service Busトポロジ

このシナリオでは、WebLogic管理サーバーおよび管理対象サーバーとして機能する単一サーバーを作成できます。このドメイン・トポロジは、開発に推奨されます。

次の製品をサポートするために、WebLogic管理ドメインを作成または拡張します。

  • Oracle Service Bus拡張 - 単一サーバー・ドメイン・トポロジ - 11.1.1.3 [Oracle_OSB1]

本番環境でのすべてのドメイン・トポロジ

このシナリオでは、次のドメインを作成できます。

  • 管理サーバーと管理対象サーバーの両方として機能する単一サーバーを含むドメイン

  • 管理サーバーおよび単一の管理対象サーバーを含む非クラスタ・ドメイン

  • 管理サーバーおよび1つ以上の管理対象サーバーのクラスタを含むドメイン

次の製品をサポートするために、WebLogic管理ドメインを作成または拡張します。

  • Oracle Service Bus拡張 - すべてのドメイン・トポロジ - 11.1.1.3 [Oracle_OSB1]

Oracle Web Services Managerのポリシーのランタイム・サポートを使用するOracle Service Bus

このシナリオでは、Oracle Web Services Managerのセキュリティ・ポリシーを使用するOracle Service Busを含むドメインを作成できます。

次の製品をサポートするために、WebLogic管理ドメインを作成または拡張します。

  • Oracle Service Bus OWSM拡張 - 11.1.1.3 [Oracle_OSB1]

  • Oracle Service Bus拡張 - 単一サーバー・ドメイン・トポロジ - 11.1.1.3 [Oracle_OSB1]

    または

    Oracle Service Bus拡張 - すべてのドメイン・トポロジ - 11.1.1.3 [Oracle_OSB1]

Oracle Web Services Managerのポリシーのサポート、およびOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control 11g R1(11.1.1.1.0)を使用したOracle Web Services Managerのポリシーの作成または編集のサポートを使用するOracle Service Busドメイン

このシナリオでは、Oracle Web Services Managerのセキュリティ・ポリシーを使用するOracle Service Busを作成できます。また、Oracle Service Busを使用してOracle Web Services Managerのセキュリティ・ポリシーを作成することもできます。

次の製品をサポートするために、WebLogic管理ドメインを作成または拡張します。

  • Oracle Service Bus OWSM拡張 - 11.1.1.3 [Oracle_OSB1]

  • Oracle Enterprise Manager - 11.1.1.0 [oracle_common]

  • Oracle Service Bus拡張 - 単一サーバー・ドメイン・トポロジ - 11.1.1.3 [Oracle_OSB1]

    または

    Oracle Service Bus拡張 - すべてのドメイン・トポロジ - 11.1.1.3 [Oracle_OSB1]


表2-3 Oracle Service BusとOracle SOA Suite(共存シナリオ)

シナリオ 説明 ドメイン構成オプション

新しいWebLogicドメインにOracle Service BusとOracle SOA Suiteを作成

このシナリオでは、新しいWebLogicドメインにOracle Service BusとOracle SOA Suiteを作成できます。

Oracle SOA Suiteの最新バージョンのインストールについては、「Oracle SOA Suiteの最新バージョンのインストール」を参照してください。

次の製品をサポートするために、WebLogic管理ドメインを作成します。

  • Oracle SOA Suite - 11.1.1.0 [Oracle_SOA1]またはOracle BPM Suite - 11.1.1.0 [Oracle_SOA1]

  • Oracle Service Bus拡張 - すべてのドメイン・トポロジ - 11.1.1.3 [Oracle_OSB1]

既存のOracle Service BusドメインにOracle SOA Suiteをインストール

このシナリオでは、既存のOracle Service BusドメインにOracle SOA Suiteをインストールできます。

Oracle SOA Suiteの最新バージョンのインストールについては、「Oracle SOA Suiteの最新バージョンのインストール」を参照してください。

次の製品をサポートするために、既存のOracle Service Bus WebLogic管理ドメインを拡張します。

Oracle SOA Suite - 11.1.1.0 [Oracle_SOA1]

または

Oracle BPM Suite - 11.1.1.0 [Oracle_SOA1]

既存のOracle SOA SuiteドメインにOracle Service Busをインストール

このシナリオでは、既存のOracle SOA SuiteドメインにOracle Service Busをインストールできます。

Oracle SOA Suiteの最新バージョンのインストールについては、「Oracle SOA Suiteの最新バージョンのインストール」を参照してください。

次の製品をサポートするために、既存のOracle SOA Suite WebLogic管理ドメインを拡張します。

Oracle Service Bus拡張 - すべてのドメイン・トポロジ - 11.1.1.3 [Oracle_OSB1]


2.11 Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの画面

Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの画面は、ドメイン構成オプションに基づいて表示されます。表2-4に、次のシナリオで表示される画面名を示します。

表2-4 Oracle Fusion Middleware構成ウィザードに表示される画面

ドメイン構成オプション Oracle Fusion Middlewareウィザードに表示される画面

Oracle Service Busをサポートするための新しいWebLogic管理ドメインの作成

このシナリオでは、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードに次の画面が表示されます。

  • 「ようこそ」

  • 「ドメイン・ソースの選択」

  • 「ドメイン名と場所の指定」

  • 「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」

  • サーバーの起動モードおよびJDKの構成

  • 「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」

  • 「コンポーネント・スキーマのテスト」

  • 「オプションの構成を選択」

  • 「管理サーバーの構成」(オプション)

  • JMS分散宛先の構成(オプション)

  • 「管理対象サーバーの構成」(オプション)

  • 「クラスタの構成」(オプション)

  • 「マシンの構成」(オプション)

  • 「サーバーのマシンへの割当」(オプション)

  • 「デプロイメントのクラスタまたはサーバーへのターゲット設定」(オプション)

  • 「サービスのクラスタまたはサーバーへのターゲット設定」(オプション)

  • 「JMSファイル・ストアの構成」(オプション)

  • 「RDBMSセキュリティ・ストア・データベースの構成」(オプション)

  • 「構成のサマリー」

Oracle Service Busをサポートするための既存のWebLogicドメインの拡張

このシナリオでは、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードに次の画面が表示されます。

  • WebLogicドメイン・ディレクトリの選択

  • 「拡張ソースの選択」

  • 「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」

  • 「コンポーネント・スキーマのテスト」

  • 「オプションの構成を選択」

  • JMS分散宛先の構成(オプション)

  • 「管理対象サーバーの構成」(オプション)

  • 「クラスタの構成」(オプション)

  • 「マシンの構成」(オプション)

  • 「サーバーのマシンへの割当」(オプション)

  • 「デプロイメントのクラスタまたはサーバーへのターゲット設定」(オプション)

  • 「サービスのクラスタまたはサーバーへのターゲット設定」(オプション)

  • 「JMSファイル・ストアの構成」(オプション)

  • 「構成のサマリー」



参照:

ドメインの構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用したドメインの作成』 の「ドメイン環境のカスタマイズ」章を参照してください。