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Oracle® Smart Updateパッチおよびメンテナンス・パックのインストール
リリース3.2.1
B61614-01
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4 メンテナンス・パックのダウンロードとインストール

この項には次のトピックが含まれます:

概要

メンテナンス・パック(パッチ・セット)はSmart Updateでインストールできます。Smart Updateでは、My Oracle Supportからコードとメディア・アーカイブを取得できます。メディア・アーカイブを取得できるのは、ターゲットのミドルウェア・ホーム・ディレクトリに現在インストールされているコンポーネントに対してのみです。


注意:

WebLogic Server環境にインストールされている他のFusion Middleware 11g リリース1製品(SOAやWebCenterなど)のパッチ・セットもインストールする必要がある場合、WebLogic Serverパッチ・セットのインストールまたはWebLogic Serverインストールの更新を行う前に、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』を参照してください。

オフライン・システムの場合は、アップグレード・インストーラを入手する必要があります。Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイドのMy Oracle Supportからのアップグレード・インストーラのダウンロードに関する項を参照してください。

メンテナンス・パックのインストール時には、Smart Updateによって、現在のインストールの状態やアップグレード時に追加されたファイルの情報を含むバックアップ・ファイルが作成されます。このバックアップ・ファイルは、インストール中にエラーが発生した場合、およびメンテナンス・パックのインストールをアンインストールまたはロールバックする際に、システム状態の復元に使用されます。

WebLogic ProductsおよびOracle Service Busの標準アップグレード・インストールでは、430MB以上の空きディスク容量が必要です。

メンテナンス・パックをインストールする場合は、次の重要な情報に注意してください。

クラスタ環境でのノード・マネージャの使用

クラスタ環境でノード・マネージャを使用してサーバーを管理している場合は、現在のインストールをアップグレードする前に、ノード・マネージャを実行しているすべてのシステムで次のディレクトリおよびファイルをバックアップする必要があります。

Windows:

WL_HOME\common\nodemanager
WL_HOME\server\bin\startNodeManager.cmd

UNIX:

WL_HOME/common/nodemanager

WL_HOME/server/bin/startNodeManager.sh

これらのパス名で、WL_HOMEは、製品インストールのルート・ディレクトリ(c:\Oracle\Middleware\wlserver_10.3など)です。

アップグレードのインストールが完了したら、これらのファイルを復元する必要があります。

ノード・マネージャの詳細は、Oracle WebLogic Serverノード・マネージャ管理者ガイドを参照してください。

カスタム・パッチ・プロファイルへのポインタの削除

すべてのパッチ・プロファイルは、製品インストールのメンテナンス・パック・レベルに固有のものです。カスタム・パッチ・プロファイルを使用している製品インストールのメンテナンス・パック・レベルをアップグレードする場合は、それらのカスタム・プロファイルを以後参照しないように、適切なWebLogicドメインまたはサーバーの起動スクリプトを変更する必要があります。

使用可能なメンテナンス・パックの表示

メンテナンス・パック更新ウィンドウを定期的に表示することにより、使用可能なメンテナンス・パックの更新があるかどうかを確認できます。Smart Updateにログインすると、現在のターゲット・インストールに関連付けられている製品のバージョン番号が確認されてから、My Oracle Supportに接続され、使用可能なメンテナンス・パックの有無が確認されます。メンテナンス・パック更新ウィンドウには次の3つのペインがあります。

選択したメンテナンス・パックの適用

メンテナンス・パック更新ウィンドウを使用してメンテナンス・パックをインストールするには、次の手順を実行します。


注意:

アップグレードする前に、registry.xml内のWorkshop for WebLogicに対するインストール・ディレクトリ・エントリが正しい場所を指していることを確認します。指さない場合、registry.xmlを手動で編集して修正してください。

  1. 製品ホーム・ディレクトリ(WL_HOMEなど)内に、独自に作成したファイルやアプリケーションがある場合は、それらのバックアップ・コピーを作成します。(アップグレード手順の一環として、このディレクトリに作成したファイルはアプリケーションも含めてすべてインストール・プログラムによって自動的に上書きされます。user_projectsなど、製品ホーム・ディレクトリ以外の場所にあるファイルは影響を受けません。)

  2. 実行中のすべてのサーバーを停止します。メンテナンス・パックのホット・インストールは、サポートされていません。

  3. 第2章「Smart Updateの起動」で説明されている手順に従い、Smart Updateを起動します。

  4. Smart Updateのメイン・ウィンドウで、「メンテナンス・パック」「更新」を選択します。メンテナンス・パック更新ウィンドウが表示されます。

  5. メンテナンス・パック更新ウィンドウの「インストールされている製品」ペインで、更新する製品のリリースを選択します。

    利用可能なメンテナンス・パックがある場合、このウィンドウの「アップグレードのオプション」セクションに表示されます。

  6. 「アップグレードのオプション」ペインで、インストールするメンテナンス・パックを選択し、「OK」をクリックして、ダウンロードを開始します。

  7. Oracleインストーラのようこそウィンドウが表示されるので、インストールを続行します。「終了」をクリックすると、いつでもインストールを取り消すことができます。

    インストールの終了後、メンテナンス・パック更新ウィンドウが表示され、「インストールされている製品」ペインにアップグレードされたリリース・レベルが示されます。「終了」を選択して、メンテナンス・パック更新ウィンドウを閉じます。メンテナンス・パック更新ウィンドウを閉じた後に、Smart Updateのメイン・ウィンドウが再度表示されます。

Webサーバー・プラグインのアップグレード

製品インストールをWebサーバーと共に使用している場合は、最新のセキュリティ・パッチやサポートを常に使用してWebサーバーを最新の状態に保つことが重要です。WebLogic Serverのインストールをアップグレードすると、Webサーバー・プラグインも更新されます。必須ではありませんが、この更新されたバージョンを使用して、WebサーバーにインストールされているWebサーバー・プラグインを置き換えることをお薦めします。

Webサーバー・プラグインのインストールの詳細は、Oracle WebLogic ServerにおけるWebサーバー・プラグインの使い方を参照してください。