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OracleR Complex Event Processing Visualizerユーザーズ・ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B61655-01
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2 アプリケーション・タスク

この節では、Oracle CEP Visualizerで実行できる一般的なアプリケーション・タスクについて説明します。

Oracle CEP Visualizerは非常に自明かつ直感的であるため、ここではすべてのタスクについて説明することはせず、最も一般的かつ典型的で、かつ他の似たタスクも類推可能となるようなタスクについてのみ説明します。

この章では次を説明します。

2.1 アプリケーション・タスクの概要

Oracle CEP Visualizerを使用すると、次の管理機能をはじめとする各種のアプリケーション管理タスクを実行できます。

2.1.1 イベント処理ネットワーク(EPN)

Oracle CEPイベント処理ネットワーク(EPN)は、Oracle CEPアプリケーションの各種Oracle CEPコンポーネント間の相互接続を実行します。Oracle CEP Visualizerを使用するとEPNを管理できます。これにはステージの構成、イベントの記録および再生、ステージやパスのスループットおよび待機時間の監視に関する表示および変更が含まれます。ステージを右クリックすると、便利なコンテキスト・メニューから共通のステージ関連機能を選択できます。

詳細は、次を参照してください:

2.1.2 アプリケーション・ライフサイクル

アプリケーション・ライフサイクル全体を管理できます。これには、アプリケーションのアップロード、そのデプロイ、アプリケーションの一時停止と再開、およびアプリケーションのデプロイ解除が含まれます。

詳細は、次を参照してください:

2.1.3 ルール

開発してデプロイするOracle CEPアプリケーションおよびOracle CEPサーバーがデプロイするアプリケーションのOracle CQLおよびEPLプロセッサのルールを作成、置換、削除できます。

Oracle CEP Visualizerは、作成する任意の問合せを使用してサーバー上の構成ファイルを更新するので注意する必要があります。ただし、これがOracle CEP IDE for Eclipse内からアプリケーションに影響するかどうかは確認できません。変更するためには、Oracle CEP Visualizerからアプリケーションへの問合せをコピー・アンド・ペーストする必要があります。

詳細は、次を参照してください:

2.1.4 構成履歴の管理

Oracle CEP Visualizerを使用すると、Oracle CEPコンポーネントに対する構成の変更を管理できます。変更履歴を見直して、変更を前のバージョンへ戻す(ロールバックする)ことができます。スタンドアロン・サーバーおよびマルチサーバー・ドメインの両方で任意のリソースまたはアプリケーションに関してこれらの操作を実行できます。

また、wlevs.Adminコマンドライン・ツールを使用して構成履歴を管理できます。

詳細は、次を参照してください:

2.1.4.1 リソース構成履歴の管理

次のOracle CEPリソースの構成履歴を管理できます。

  • Oracle CEP高可用性アダプタ

  • Oracle CQLルール

詳細は、2.6.1項「リソース構成履歴を管理する方法」を参照してください。

2.1.4.2 アプリケーション構成履歴の管理

任意のアプリケーションの構成履歴を管理できます。これによって、任意のアプリケーションのすべてのリソースに対するすべての構成変更のサマリーを確認できます。

詳細は、2.6.2項「アプリケーション構成履歴を管理する方法」を参照してください。

2.1.4.3 アプリケーション・ライフサイクルおよび構成履歴の管理

アプリケーションをデプロイするとき、Oracle CEPサーバーはアプリケーションの新しい構成履歴を作成します。

アプリケーションを更新するとき、Oracle CEPサーバーは既存の構成履歴を消去し、アプリケーションの新しい構成履歴を作成します。

アプリケーションをアンインストールするとき、Oracle CEPサーバーはアプリケーションの構成履歴を消去します。

詳細は、2.1.2項「アプリケーション・ライフサイクル」を参照してください。

2.2 イベント処理ネットワーク(EPN)の管理

この項では次を説明します。

詳細は、2.1.1項「イベント処理ネットワーク(EPN)」を参照してください。

2.2.1 アプリケーションのEPNの表示

Oracle CEP Visualizerを使用すると、デプロイされたアプリケーションのEPNを表示できます。

アプリケーションのEPNを表示するには:

  1. 左ペインで、アプリケーションのデプロイ先のOracle CEPインスタンスの「アプリケーション」ノードへ移動して展開します。

  2. 「appname」を選択します。ここで、「appname」は、表示対象のEPNが含まれるアプリケーション名です。

  3. 右ペインで、「イベント処理ネットワーク」タブをクリックします。

    図2-1で示されるように、「イベント処理ネットワーク」パネルが表示されます。

    図2-1 「イベント処理ネットワーク」パネル

    図2-1の説明が続きます
    「図2-1 「イベント処理ネットワーク」パネル」の説明

    ステージ名がステージの上に黒文字で表示されます。たとえば、最初のOracle CQLプロセッサはFindCrossRatesという名前で、そのインバウンド・チャネルの名前はFxQuoteStreamです。

    所定のチャネル上で送信されるイベント・タイプの名前は、接続線の上に青字のテキストで表示されます。たとえば、FxQuoteStream上で送信されるイベント・タイプはStockTickです。

  4. 画面外のEPN領域へナビゲートするには、ミニチュアのEPNビューの中をクリックしてドラッグします。

  5. EPNのレイアウトを変更するには、「レイアウト」メニューからレイアウト・オプションを選択します。

    • organic

    • tree

    • hierarchic (デフォルト)

    • balloon

    • orthogonal

  6. EPNがブラウザ・ウィンドウ内に収まるように変更するには:

    1. ズーム・レベルを上げるには、「ズーム」スライダ上でクリックして右にドラッグします。ズーム・レベルを下げるには、左にドラッグします。

    2. 「内容に合せる」ボタンをクリックすると、自動的にズーム・レベルが調整され、すべてのEPNがブラウザ・ウィンドウで表示されるようになります。「実際のサイズ」ボタンをクリックすると、ズーム・レベルがゼロにリセットされます。

    3. 「ズーム・アウト」(+)ボタンまたは「ズーム・イン」(-)ボタンをクリックします。

2.2.2 ステージの構成の表示および変更

Oracle CEP Visualizerを使用すると、任意のステージの構成を表示し、一部のステージの構成を変更できます。


注意:

ルールおよびOracle高可用性アダプタへの変更は、同一グループ内の他のサーバーへ伝播されます。つまり、すべてのルールおよびOracle高可用性アダプタの構成は、自動的に同期されることになります。他の構成の変更は同期されません。たとえば、マルチサーバー・ドメイン内の1つのサーバーで記録/再生またはJMSアダプタの構成を変更する場合、これらの変更は同一グループ内の他のサーバーには同期されません。詳細は、3.9項「マルチサーバー・ドメインの管理」を参照してください。

ステージの構成を表示および変更するには:

  1. 左ペインで、アプリケーションのデプロイ先のOracle CEPインスタンスの「アプリケーション」ノードへ移動して展開します。

  2. 「appname」を選択します。ここで、「appname」は、イベントの記録および再生に使用するアプリケーション名です。

  3. 表示および構成するステージを選択します。

    1. EPNダイアグラムを使用するには:

      • 「イベント処理ネットワーク」タブをクリックします。

      • 表示するステージをダブルクリックするか、ステージを右クリックしてパネルを開くを選択します。

    2. ドメイン・ツリーを使用するには:

      • 「appname」>ステージノードを展開します。ここで、「appname」は、表示するアプリケーション名です。

      • 表示するステージをクリックします。

      • 右ペインで、「一般」タブをクリックします。

    ステージの構成が表示されます。

    たとえば、図2-2はチャネルの「一般」タブを示しています。

    図2-2 チャネル・ステージの「一般」タブ:「編集」をクリックする前

    図2-2の説明が続きます
    「図2-2 チャネル・ステージの「一般」タブ:「編集」をクリックする前」の説明


    注意:

    一部Oracle CEP Visualizerによって構成が更新されないステージもあります。構成が更新できる場合は、「編集」ボタンが表示されます。

    可能がある各ステージ構成プロパティの説明は、次を参照してください。

  4. 表示されている場合は、「編集」ボタンをクリックします。

    図2-3で示されるように、変更可能な属性が編集できるようになります。

    図2-3 チャネル・ステージの「一般」タブ:「編集」をクリックした後

    図2-3の説明が続きます
    「図2-3 チャネル・ステージの「一般」タブ:「編集」をクリックした後」の説明

  5. 編集可能なフィールドの値を入力します。

    たとえば、図2-3「最大サイズ」および「最大スレッド数」フィールドの値です。

  6. 変更を確定するには、「保存」をクリックします。

  7. 構成を変更しないままにする場合は、「取消し」をクリックします。

2.2.2.1 チャネル・プロパティ

図2-4は、チャネル・ステージの「一般」タブを示します。

図2-4 チャネル・ステージの「一般」タブ

図2-4の説明が続きます
「図2-4 チャネル・ステージの「一般」タブ」の説明

「編集」をクリックした後、グレー表示ではない属性を変更できます。表2-1は、このステージの「一般」タブにあるすべての属性を説明しています。

表2-1 「一般」タブのプロパティ:「チャネル」

属性 説明

「チャネル・タイプ」

ストリームまたはリレーション。

詳細は、Eclipse用Oracle CEP開発者ガイドのストリームおよびリレーションに関する項を参照してください。

「最大サイズ」

チャネルの最大サイズを指定します。サイズがゼロのチャネルは、同期的にイベントを受け渡します。サイズがゼロでないチャネルはイベントを非同期的に処理し、要求されたサイズに従ってイベントをバッファリングします。デフォルト値は1024です。

「最大スレッド数」

このチャネルのイベントを処理するために使用されるスレッドの最大数を指定します。

「最大スレッド数」は、再デプロイせずに0から正の整数(つまり、パス・スルーから複数のスレッド)まで変更できます。ただし、「最大スレッド数」を正の整数から0に変更する場合(つまり、複数のスレッドからパス・スルーに変更する場合)、アプリケーションを再デプロイする必要があります。

「最大サイズ」属性が0の場合は、「最大スレッド数」の値の設定には影響がありません。

この属性のデフォルト値は1です。

「イベント・タイプ名」

このチャネルが送信するイベント・タイプ名。

「タイムスタンプ・タイプ」

この要素を使用すると、チャネルがアプリケーション・タイムスタンプかどうか、つまり、アプリケーションが任意のタイム・ドメインを使用してタイムスタンプを各イベントへ割り当てる処理ができるかどうかを指定します。有効な値は次のとおりです。

  • SYSTEM-TIME (デフォルト)

  • APPLICATION-TIME

詳細は、Eclipse用Oracle CEP開発者ガイドのwlevs:channelに関する項の子要素application-timestampedを参照してください。

自動ハートビート

システムがタイムスタンプを付けたリレーションまたはストリームでは、時間は、リレーションまたはストリームのソース上のデータの受信に依存します。Oracle CEPは、このナノ秒を超えてアクションがない場合(ストリームまたはリレーションのソースにデータが受信されない場合)、システムがタイムスタンプを付けたリレーションまたはストリーム上でハートビートを生成します。リレーションまたはストリームのいずれかがその指定されたソースから移入されるか、Oracle CEPが「自動ハートビート」のナノ秒数ごとにハートビートを生成します。

注意: この属性は、ストリーム以外のソースがチャネルに接続されているときのみ適用できます。

詳細は、Eclipse用Oracle CEP開発者ガイドのheartbeatに関する項を参照してください。


詳細は、Eclipse用Oracle CEP開発者ガイドのチャネルに関する項を参照してください。

2.2.2.2 チャネル・プロパティ: アウトバウンド・チャネル

図2-5は、アウトバウンド・チャネル・ステージ(アップストリームOracle CQLプロセッサを使用するチャネル・ステージ)の「一般」タブを示します。「チャネル・パラメータ」アコーディオン・タブが選択されています。

図2-5 「一般」タブのアウトバウンド・チャネル・パラメータ

図2-5の説明が続きます
「図2-5 「一般」タブのアウトバウンド・チャネル・パラメータ」の説明

「編集」をクリックした後、グレー表示ではない属性を変更できます。表2-2は、このステージの「一般」タブにあるすべての属性を説明しています。

表2-2 「一般」タブのプロパティ: アウトバウンド・チャネル

属性 説明

「チャネル・タイプ」

ストリームまたはリレーション。

詳細は、Eclipse用Oracle CEP開発者ガイドのストリームおよびリレーションに関する項を参照してください。

「最大サイズ」

チャネルの最大サイズを指定します。サイズがゼロのチャネルは、同期的にイベントを受け渡します。サイズがゼロでないチャネルはイベントを非同期的に処理し、要求されたサイズに従ってイベントをバッファリングします。デフォルト値は1024です。

「最大スレッド数」

このチャネルのイベントを処理するために使用されるスレッドの最大数を指定します。

「最大スレッド数」は、再デプロイせずに0から正の整数(つまり、パス・スルーから複数のスレッド)まで変更できます。ただし、「最大スレッド数」を正の整数から0に変更する場合(つまり、複数のスレッドからパス・スルーに変更する場合)、アプリケーションを再デプロイする必要があります。

「最大サイズ」属性が0の場合は、「最大スレッド数」の値の設定には影響がありません。

この属性のデフォルト値は1です。

「イベント・タイプ名」

このチャネルが送信するイベント・タイプ名。


図2-6は、チャネル・ステージ(アップストリームOracle CQLプロセッサを使用する)の「一般」タブを示します。「セレクタ」アコーディオン・タブが選択されています。

図2-6 アウトバウンド・チャネル・ステージの「一般」タブの「セレクタ」

図2-6の説明が続きます
「図2-6 アウトバウンド・チャネル・ステージの「一般」タブの「セレクタ」」の説明

「セレクタ」タブは、アップストリーム・ノードがOracle CQLプロセッサの場合のみ適用できます。

「編集」をクリックした後、「セレクタ」タブを使用すると、どのアップストリームOracle CQLプロセッサの問合せが結果をチャネルへ出力されるかを指定できます。

  1. 「プロセッサ」プルダウン・メニューから、アップストリームOracle CQLプロセッサを選択します。

    選択プロセッサに関連付けられた使用可能なOracle CQLルールは、プルダウン・メニューの下にリストされます。

  2. 左向き/右向きの矢印ボタンを使用すると、1つ以上のルールを「選択された問合せ」リストへ移動できます。

    「選択された問合せ」リストにあるルールのみがイベントをチャネルへ出力します。


注意:

セレクタの詳細は、Eclipse用Oracle CEP開発者ガイドのチャネルの構成に関する項を参照してください。

詳細は、Eclipse用Oracle CEP開発者ガイドのチャネルに関する項を参照してください。

2.2.2.3 ストリーム・プロパティ

図2-7は、ストリーム・ステージの「一般」タブを示します。

図2-7 チャネル・ステージの「一般」タブ

図2-7の説明が続きます
「図2-7 チャネル・ステージの「一般」タブ」の説明

「編集」をクリックした後、グレー表示ではない属性を変更できます。表2-3は、このステージの「一般」タブにあるすべての属性を説明しています。

表2-3 「一般」タブのプロパティ: ストリーム

属性 説明

「最大サイズ」

ストリームの最大サイズを指定します。サイズがゼロのストリームは、同期的にイベントを受け渡します。サイズがゼロでないストリームはイベントを非同期的に処理し、要求されたサイズに従ってイベントをバッファリングします。デフォルト値は1024です。

「最大スレッド数」

このストリームのイベントを処理するために使用されるスレッドの最大数を指定します。

「最大スレッド数」は、再デプロイせずに0から正の整数(つまり、パス・スルーから複数のスレッド)まで変更できます。ただし、「最大スレッド数」を正の整数から0に変更する場合(つまり、複数のスレッドからパス・スルーに変更する場合)、アプリケーションを再デプロイする必要があります。

「最大サイズ」属性が0の場合は、「最大スレッド数」の値の設定には影響がありません。

この属性のデフォルト値は1です。


2.2.2.4 Oracle CQLプロセッサのプロパティ

表2-3は、Oracle CQLプロセッサ・ステージの「一般」タブを示します。

図2-8 Oracle CQLプロセッサ・ステージの「一般」タブ

図2-8の説明が続きます
「図2-8 Oracle CQLプロセッサ・ステージの「一般」タブ」の説明

このステージ・タイプには編集可能なプロパティがありません。

詳細は、Eclipse用Oracle CEP開発者ガイドのprocessor (Oracle CQL)に関する項を参照してください。

2.2.2.5 EPLプロセッサのプロパティ

図2-9は、EPLプロセッサ・ステージの「一般」タブを示します。

図2-9 EPLプロセッサ・ステージの「一般」タブ

図2-9の説明が続きます
「図2-9 EPLプロセッサ・ステージの「一般」タブ」の説明

このステージ・タイプには編集可能なプロパティがありません。

詳細は、Eclipse用Oracle CEP開発者ガイドのprocessor (EPL)に関する項を参照してください。

2.2.2.6 アダプタ・プロパティ

図2-10は、アダプタ・ステージの「一般」タブを示します。

図2-10 アダプタ・ステージの「一般」タブ

図2-10の説明が続きます
「図2-10 アダプタ・ステージの「一般」タブ」の説明

このステージ・タイプには編集可能なプロパティがありません。

詳細は、Eclipse用Oracle CEP開発者ガイドのアダプタに関する項を参照してください。

2.2.2.7 JMSアダプタ・プロパティ

図2-16は、JMSアダプタの「一般」タブを示します。

図2-11 JMSアダプタ・ステージの「一般」タブ

図2-11の説明が続きます
「図2-11 JMSアダプタ・ステージの「一般」タブ」の説明

このステージ・タイプには編集可能なプロパティがありません。

詳細は、Eclipse用Oracle CEP開発者ガイドのアダプタに関する項を参照してください。

2.2.2.8 Oracle CEP高可用性入力アダプタ・プロパティ

図2-12は、Oracle CEP高可用性入力アダプタの「一般」タブを示します。

図2-12 Oracle CEP高可用性入力アダプタ・ステージの「一般」タブ

図2-12については周囲のテキストで説明しています。

このステージ・タイプには編集可能なプロパティがありません。

詳細は、Eclipse用Oracle CEP開発者ガイドの高可用性入力アダプタを構成する方法に関する項を参照してください。

2.2.2.9 Oracle CEP高可用性スライディング・ウィンドウ出力アダプタ・プロパティ

図2-13は、Oracle CEP高可用性スライディング・ウィンドウ出力アダプタの「一般」タブを示します。

図2-13 Oracle CEP高可用性スライディング・ウィンドウ出力アダプタ・ステージの「一般」タブ

図2-13については周囲のテキストで説明しています。

このステージ・タイプには編集可能なプロパティがありません。

詳細は、Eclipse用Oracle CEP開発者ガイドのスライディング・ウィンドウ出力アダプタを構成する方法に関する項を参照してください。

2.2.2.10 Oracle CEP高可用性ブロードキャスト出力アダプタ・プロパティ

図2-14は、Oracle CEP高可用性ブロードキャスト出力アダプタの「一般」タブを示します。

図2-14 Oracle CEP高可用性ブロードキャスト出力アダプタ・ステージの「一般」タブ

図2-14については周囲のテキストで説明しています。

このステージ・タイプには編集可能なプロパティがありません。

詳細は、Eclipse用Oracle CEP開発者ガイドのブロードキャスト出力アダプタを構成する方法に関する項を参照してください。

2.2.2.11 Oracle CEP高可用性相関出力アダプタ・プロパティ

図2-15は、Oracle CEP高可用性相関出力アダプタの「一般」タブを示します。

図2-15 Oracle CEP高可用性相関出力アダプタ・ステージの「一般」タブ

図2-15については周囲のテキストで説明しています。

このステージ・タイプには編集可能なプロパティがありません。

詳細は、Eclipse用Oracle CEP開発者ガイドの相関出力アダプタを構成する方法に関する項を参照してください。

2.2.2.12 イベントBeanプロパティ

図2-16は、イベントBeanステージの「一般」タブを示します。

図2-16 イベントBeanステージの「一般」タブ

図2-16の説明が続きます
「図2-16 イベントBeanステージの「一般」タブ」の説明

このステージ・タイプには編集可能なプロパティがありません。

詳細は、Eclipse用Oracle CEP開発者ガイドのevent-beanに関する項を参照してください。

2.2.2.13 POJOプロパティ

図2-17は、Plain Old Java Object (POJO)ステージの「一般」タブを示します。

図2-17 POJOステージの「一般」タブ

図2-17の説明が続きます
「図2-17 POJOステージの「一般」タブ」の説明

このステージ・タイプには編集可能なプロパティがありません。

2.2.2.14 キャッシュ・プロパティ: Oracle CEPローカル・キャッシュ

図2-18は、Oracle CEPローカル・キャッシュ・ステージのプロパティを示します。

図2-18 Oracle CEPローカル・キャッシュ・ステージのプロパティ

図2-18の説明が続きます
「図2-18 Oracle CEPローカル・キャッシュ・ステージのプロパティ」の説明

「編集」をクリックした後、グレー表示ではない属性を変更できます。表2-4は、このステージの「一般」タブにあるすべての属性を説明しています。

表2-4 プロパティ: Oracle CEPローカル・キャッシュ

属性 説明

「最大サイズ」

削除またはページングが発生した後のメモリー内のキャッシュ要素数を定義するために、max-size要素を指定します。現状では、最大キャッシュサイズは2^31-1エントリです。この要素は動的に変更されます。

「アイドル時間」

キャッシュ・エントリが能動的にキャッシュから削除される前に、キャッシュ・エントリがアクセスされない時間をミリ秒数で指定します。デフォルトでは、idle-timeは設定されていません。この要素は動的に変更されます。

「書込みポリシー」

Oracle CEPサーバーが情報をキャッシュへ書き込む方法を指定します。有効な値は次のとおりです。

  • WriteNone: キャッシュ・ストアへの書込みを指定しません。これはデフォルトの書込みポリシーです。この要素は動的に変更されます。詳細は、Eclipse用Oracle CEP開発者ガイドのwrite-noneに関する項を参照してください。

  • WriteThrough: キャッシュ・ストアへの同期的な書込みを指定します。エントリが作成または更新されると、書込みが発生します。この要素は動的に変更されます。詳細は、Eclipse用Oracle CEP開発者ガイドのwrite-throughに関する項を参照してください。

  • WriteBehind: キャッシュ・ストアへの非同期的な書込みを指定します。キャッシュ・ストアは、キャッシュ・エントリの作成または更新の後で各スレッドから起動されます。この要素は動的に変更されます。詳細は、Eclipse用Oracle CEP開発者ガイドのwrite-behindに関する項を参照してください。

「削除ポリシー」

この要素を使用すると、「最大サイズ」の受信時にキャッシュが使用する削除ポリシーを定義できます。

有効な値は次のとおりです。

  • FIFO: 先入れ先出し。

  • LRU: 最も長い期間使用されていない

  • LFU: 最も使用頻度が低い(デフォルト)

  • NRU: 最近使用されていない

「存続時間」

エントリがキャッシュされる時間の最大数をミリ秒で指定します。デフォルト値は0です(無限)。


詳細は、Eclipse用Oracle CEP開発者ガイドのキャッシュに関する項を参照してください。

2.2.2.15 キャッシュ・プロパティ: Oracle Coherenceキャッシュ

図2-19は、Oracle Coherenceキャッシュ・ステージのプロパティを示します。

図2-19 Oracle Coherenceキャッシュ・ステージのプロパティ

図2-19の説明が続きます
「図2-19 Oracle Coherenceキャッシュ・ステージのプロパティ」の説明

このステージ・タイプには編集可能なプロパティがありません。

詳細は、次を参照してください:

2.2.3 EPNにおけるイベントの記録および再生

Oracle CEPのイベント・リポジトリ機能を使用すると、イベント処理ネットワーク(EPN)の中を流れるイベントを記録、格納できるため、後からイベントを再生できます。プロセッサやストリームなどのステージごとに、イベントの記録と再生を構成します。また、イベント・ソースからのイベントのみを記録でき、再生はイベント・シンクでのみ可能です(イベントはイベント・シンク・ステージの着信側に再生されます)。

Oracle CEP Visualizerを使用して制御できる記録および再生の構成オプションは、イベント・タイプ、時間、および速度のみです。

イベントの記録および再生の機能の仕組みおよびコンポーネントを構成する方法の詳細は、Eclipse用Oracle CEP開発者ガイドのイベントの記録および再生の構成に関する項を参照してください。

たとえば、『Oracle CEPスタート・ガイド』のイベントの記録および再生の例に関する項を参照してください。

また、2.2.4項「EPNにおけるイベントのトレースおよびインジェクト」で説明されているように、イベントをトレースおよびインジェクトできます。

この項では次を説明します。

2.2.3.1 イベントを記録する方法

Oracle CEP Visualizerを使用すると、選択したステージのイベントを記録できます。後で、これらのイベントを再生できます(2.2.3.2項「イベントを再生する方法」を参照してください)。

イベントを記録するには:

  1. 左ペインで、アプリケーションのデプロイ先のOracle CEPインスタンスの「アプリケーション」ノードへ移動して展開します。

  2. 「appname」を選択します。ここで、「appname」は、イベントの記録および再生に使用するアプリケーション名です。

  3. 右ペインで、「イベント処理ネットワーク」タブをクリックします。

    図2-20で示されるように、「イベント処理ネットワーク」パネルが表示されます。

    図2-20 「イベント処理ネットワーク」パネル

    図2-20の説明が続きます
    「図2-20 「イベント処理ネットワーク」パネル」の説明

  4. イベントを記録する対象のステージを選択します。

    1. EPNダイアグラムを使用するには:

      • イベントを記録する対象のステージを右クリックし、イベントの記録を選択します。

    2. ドメイン・ツリーを使用するには:

      • 「appname」>ステージノードを展開します。ここで、「appname」は、イベントの記録および再生に使用するアプリケーション名です。

      • イベントを記録する対象のステージをクリックします。

      • 右ペインで、「記録」タブをクリックします。

    図2-21で示されるように、「記録」パネルが表示されます。

    図2-21 「記録」タブ

    図2-21の説明が続きます
    「図2-21 「記録」タブ」の説明

    特定のステージのOracle CEP Visualizerにおける「記録」タブは、次のセクションに分割されています。

    • 「記録の現在のステータス」: 記録の現在のステータスを表示します。システムが記録セッションを開始したとき、このフィールドには点滅する記録メッセージが表示され、記録セッションが終了すると空白になります。このセッションは読取り専用です。

    • 「記録パラメータ」: データベース・スキーマの名前(データセット名)およびプロバイダ情報を指定します。イベント・リポジトリのプロバイダを事前に構成する必要があります。

      詳細は、次を参照してください:

    • 「イベント・タイプ・リスト」:「イベント・タイプ・リスト」ペインが含まれます。これには、Oracle CEPアプリケーションの選択したステージに関連付けられるイベント・タイプのリストが表示されます。1つ以上の記録するイベントを選択します。

    • 記録スケジュール・エントリ: この表のエントリは、イベント・タイプの記録の開始時間および終了時間を表示します。この表のフィールドは、デフォルトでは無効化されています。レコード更新をクリックすると、この表のフィールドを有効化できます。開始時間および終了時間のエントリはオプションのフィールドです。記録をすぐに開始するには、パネル下部の「記録の開始」ボタンをクリックします。

    • 「記録スケジュールの変更」: 既存記録エントリのプロパティの一部を変更できるようにします。イベント・タイプなどの特定のプロパティは、Oracle CEP Visualizerを使用して変更できません。カレンダおよびクロック・コントロールを使用すると、イベントを記録する際の既存の開始時間および終了時間を指定または変更できます。

  5. 行いたいことを決定します。

    1. 新規記録スケジュール・エントリを追加するには、「追加」をクリックします。

    2. 既存の記録スケジュール・エントリを変更するには、記録スケジュール・エントリの表でエントリを選択し、「編集」をクリックします。

    3. 既存の記録スケジュール・エントリを削除するには、記録スケジュール・エントリの表でエントリを選択し、「削除」をクリックします。

  6. 次のとおりに「記録パラメータ」を構成します。

    • データセット名: 例2-1で示されるように、simpleEventSourceアダプタ・アプリケーション構成ファイルORACLE-CEP-HOME\ocep_11.1\samples\domains\recplay_domain\defaultserver\applications\recplay\config.xmlからのrecord-parameters子要素のdataset-name要素の値。

      例2-1 recplayアプリケーション構成ファイルconfig.xml: adapter要素

      <adapter>
          <name>simpleEventSource</name>
          <record-parameters>
              <dataset-name>recplay_sample</dataset-name>
              <event-type-list>
                  <event-type>SimpleEvent</event-type>
              </event-type-list>
              <provider-name>test-rdbms-provider</provider-name>
              <batch-size>1</batch-size>
              <batch-time-out>10</batch-time-out>
          </record-parameters>
      </adapter>
      
    • プロバイダ名: 例2-2で示されるように、data-source子要素のnameに対応するrdbms-event-store-provider子要素のnameの値。

      デフォルトのBerkeleyデータベース・プロバイダを使用するときは、default providerを選択します。

      例2-2 recplay Oracle CEPサーバー構成ファイルconfig.xml: data-sourceおよびrdbms-event-store-provider要素

      <data-source>
          <name>derby1</name>
          <connection-pool-params>
              <initial-capacity>15</initial-capacity>
              <max-capacity>50</max-capacity>
          </connection-pool-params>
          <driver-params>
              <url>jdbc:derby:dbtest1;create=true</url>
              <driver-name>org.apache.derby.jdbc.EmbeddedDriver</driver-name>
          </driver-params>
      </data-source>
      <rdbms-event-store-provider>
          <name>test-rdbms-provider</name>
          <data-source-name>derby1</data-source-name>
      </rdbms-event-store-provider>
      

      詳細は、3.5項「データソースの管理」を参照してください。

  7. 次のとおりに「イベント・タイプ・リスト」を構成します。

    左向き/右向きの矢印ボタンを使用して、「使用可能なイベント・リスト」から記録されたイベント・リストへ記録対象イベントを移動します。

    詳細は、3.7項「イベント・タイプ・リポジトリの管理」を参照してください。

  8. 記録の開始時間および終了時間を決定します。

    1. 記録の開始時間および終了時間をスケジュールする場合は、次の手順を実行します。

      • カレンダおよびクロック・コントロールをクリックして、開始時間および終了時間を追加します。

      • 「保存」をクリックします。

        図2-22で示されるように、「アラート」ダイアログが表示されます。

        図2-22 記録スケジュールの確認ダイアログ

        図2-22の説明が続きます
        「図2-22 記録スケジュールの確認ダイアログ」の説明

      • 「OK」をクリックします。

    2. イベントをすぐに記録する場合は、次の手順を実行します。

    Oracle CEP Visualizerは、特定のステージが現在イベントを記録中または再生中かどうかのトラック情報を保持します。この情報に基づいて、「開始」および「終了」ボタンが状況に応じて有効化/無効化されます。

    Oracle CEP Visualizerを使用して記録を開始するとき、Oracle CEPは、記録エントリからイベント・タイプ情報を使用し、すぐに記録を開始します。事前にスケジュールされた時間がある場合でも、変更はされません。「終了」ボタンを使用すると、セッションの記録をすぐに終了できます。

  9. 記録を終了する時間を決定します。

    1. 終了時間をスケジュールした場合、イベントの記録はその時間に終了します。

    2. イベントの記録をすぐに終了する場合は、「停止」をクリックします。

2.2.3.2 イベントを再生する方法

Oracle CEP Visualizerを使用すると、選択したステージの以前に記録したイベントを再生できます(2.2.3.2項「イベントを再生する方法」を参照してください)。

イベントを再生するには:

  1. 左ペインで、アプリケーションのデプロイ先のOracle CEPインスタンスの「アプリケーション」ノードへ移動して展開します。

  2. 「appname」を選択します。ここで、「appname」は、イベントの記録および再生に使用するアプリケーション名です。

  3. 右ペインで、「イベント処理ネットワーク」タブをクリックします。

    図2-24で示されるように、イベント・プロセッサ・ネットワークパネルが表示されます。

    図2-24 イベント・プロセッサ・ネットワークパネル

    図2-24の説明が続きます
    「図2-24 イベント・プロセッサ・ネットワークパネル」の説明

  4. イベントを再生する対象のステージを選択します。

    1. EPNダイアグラムを使用するには:

      • イベントを記録する対象のステージを右クリックし、イベントの再生を選択します。

    2. ドメイン・ツリーを使用するには:

      • 「appname」>ステージノードを展開します。ここで、「appname」は、イベントの記録および再生に使用するアプリケーション名です。

      • イベントを記録する対象のステージをクリックします。

      • 右ペインで、「再生」タブをクリックします。

    図2-25で示されるように、「記録」パネルが表示されます。

    図2-25 「再生」タブ

    図2-25の説明が続きます
    「図2-25 「再生」タブ」の説明

    特定のステージのOracle CEP Visualizerにおける「再生」タブは、次のセクションに分割されています。

    • 「再生の現在のステータス」: 再生の現在のステータスを表示します。システムがセッションの再生を開始したとき、このフィールドには点滅する再生メッセージが表示され、再生セッションが終了すると空白になります。このセッションは読取り専用です。

    • 「再生パラメータ」: データベース・スキーマの名前(データセット名)およびプロバイダ情報を指定します。イベント・リポジトリのプロバイダを事前に構成する必要があります。

      詳細は、次を参照してください:

    • 「イベント・タイプ・リスト」:「イベント・タイプ・リスト」ペインが含まれます。これには、Oracle CEPアプリケーションの選択したステージに関連付けられるイベント・タイプのリストが表示されます。1つ以上の再生するイベントを選択します。

    • 「再生フィルタ・エントリ」: イベント・タイプ・リポジトリのイベント・タイプの再生を実行するために、クロックおよび時間コントロールを使用してフィルタのセットを指定します。指定した開始時間および終了時間の間に記録されたイベントのみが再生されます。

    • 「再生スケジュール・エントリ」: この表のエントリは、イベント・タイプの再生の開始時間および終了時間を表示します。この表のフィールドは、デフォルトでは無効化されています。再生を更新をクリックすると、この表のフィールドを有効化できます。開始時間および終了時間のエントリはオプションのフィールドです。記録をすぐに開始するには、パネル下部の再生を開始ボタンをクリックします。

    • 「再生フィルタ・パラメータの変更」: 選択した再生フィルタ・エントリのプロパティの一部を変更できるようにします。

    • 「再生スケジュール・パラメータの変更」: 選択した再生スケジュール・エントリのプロパティの一部を変更できるようにします。カレンダおよびクロック・コントロールを使用すると、イベントを再生する際の既存の開始時間および終了時間を指定または変更できます。

  5. 次のとおりに「再生パラメータ」を構成します。

    • データセット名: 例2-3で示されるように、simpleEventSourceアダプタ・アプリケーション構成ファイルORACLE-CEP-HOME\ocep_11.1\samples\domains\recplay_domain\defaultserver\applications\recplay\config.xmlからのrecord-parameters子要素のdataset-name要素の値。

      例2-3 recplayアプリケーション構成ファイルconfig.xml: stream要素

      <stream>
          <name>eventStream</name>
          <playback-parameters>
              <dataset-name>recplay_sample</dataset-name>
              <event-type-list>
                  <event-type>SimpleEvent</event-type>
              </event-type-list>
              <provider-name>test-rdbms-provider</provider-name>
          </playback-parameters>
          <max-size>10000</max-size>
          <max-threads>2</max-threads>
      </stream> 
      
    • プロバイダ名: 例2-4で示されるように、data-source子要素のnameに対応するrdbms-event-store-provider子要素のnameの値。

      デフォルトのBerkeleyデータベース・プロバイダを使用するときは、default providerを選択します。

      例2-4 recplay Oracle CEPサーバー構成ファイルconfig.xml: data-sourceおよびrdbms-event-store-provider要素

      <data-source>
          <name>derby1</name>
          <connection-pool-params>
              <initial-capacity>15</initial-capacity>
              <max-capacity>50</max-capacity>
          </connection-pool-params>
          <driver-params>
              <url>jdbc:derby:dbtest1;create=true</url>
              <driver-name>org.apache.derby.jdbc.EmbeddedDriver</driver-name>
          </driver-params>
      </data-source>
      <rdbms-event-store-provider>
          <name>test-rdbms-provider</name>
          <data-source-name>derby1</data-source-name>
      </rdbms-event-store-provider>
      

      詳細は、3.5項「データ・ソースの管理」を参照してください。

  6. 次のとおりに「イベント・タイプ・リスト」を構成します。

    左向き/右向きの矢印ボタンを使用して、「使用可能なイベント・リスト」から再生イベント・リストへ再生対象イベントを移動します。

    詳細は、3.7項「イベント・タイプ・リポジトリの管理」を参照してください。

  7. 行いたいことを決定します。

    1. 新規再生スケジュール・エントリを追加するには、「追加」をクリックします。

    2. 既存の再生フィルタ・エントリを変更するには、「再生フィルタ・エントリ」の表でエントリを選択し、「編集」をクリックします。

    3. 既存の再生スケジュール・エントリを変更するには、「再生スケジュール・エントリ」の表でエントリを選択し、「編集」をクリックします。

    4. 既存の再生フィルタまたはスケジュール・エントリを削除するには、適切な表内のエントリを選択し、「削除」をクリックします。

  8. 再生の開始時間および終了時間を決定します。

    1. 新規再生フィルタ・エントリを作成する場合:

      • 「再生フィルタ・パラメータの変更」領域のカレンダおよびクロック・コントロールをクリックし、開始時間および終了時間を追加します。

      • 「保存」をクリックします。

        図2-26で示されるように、「アラート」ダイアログが表示されます。

        図2-26 再生スケジュールの確認ダイアログ

        図2-26の説明が続きます
        「図2-26 再生スケジュールの確認ダイアログ」の説明

      • 「OK」をクリックします。

    2. 新規再生スケジュール・エントリを作成する場合は、次の手順を実行します。

      • 「再生スケジュール・パラメータの変更」領域のカレンダおよびクロック・コントロールをクリックし、開始時間および終了時間を追加し、スピードおよび繰返しモードを指定します。

        「スピード」: デフォルトのスピード値は1で、これが通常速度に対応しています。値が2の場合、イベントは元の記録速度の2倍の速さで再生されます。同様に、値が0.5ならイベントは半分の速度で再生されます。

        「繰返し」: この値をtrueに設定すると、スケジュールされた終了時間または手動で再生を停止するまで再生を繰り返します。この値をfalseに設定すると、1回のみ再生されます。

      • 「保存」をクリックします。

        図2-27で示されるように、「アラート」ダイアログが表示されます。

        図2-27 再生スケジュールの確認ダイアログ

        図2-27の説明が続きます
        「図2-27 再生スケジュールの確認ダイアログ」の説明

      • 「OK」をクリックします。

    3. イベントをすぐに再生する場合は、次の手順を実行します。

    Oracle CEP Visualizerは、特定のステージが現在イベントを記録中または再生中かどうかのトラック情報を保持します。この情報に基づいて、「開始」および「終了」ボタンが状況に応じて有効化/無効化されます。

    Oracle CEP Visualizerを使用して再生を開始するとき、Oracle CEPは、再生エントリからイベント・タイプ情報を使用し、すぐに再生を開始します。事前スケジュールされた時間がある場合でも、変更はされません。「終了」ボタンを使用すると、すぐに再生セッションを停止します。

  9. 再生を終了する時間を決定します。

    1. 終了時間をスケジュールした場合、イベントの再生はその時間に終了します。

    2. イベントの再生をすぐに終了する場合は、「停止」をクリックします。

2.2.4 EPNにおけるイベントのトレースおよびインジェクト

イベント・インスペクタおよびストリーム・ビジュアライザを使用すると、次の操作を実行できます。

  • 任意のHTTPパブリック/サブスクライブ・サーバー・チャネル上でイベントをトレースします。

  • イベント・インスペクタ・サービス動的HTTPパブリック/サブスクライブ・サーバー・チャネル上のEPNの任意のステージ上でイベントをトレースします。

  • イベントを任意のHTTPパブリック/サブスクライブ・サーバー・チャネルへインジェクトします。

  • イベント・インスペクタ・サービス動的HTTPパブリック/サブスクライブ・サーバー・チャネルを使用して、イベントをEPNの任意のステージへインジェクトします。


注意:

イベント・インスペクタ・サービスは、本番Oracle CEPサーバーでは使用できません。開発中にのみ使用できます。

この項では次を説明します。

詳細は、次を参照してください:

また、2.2.3項「EPNにおけるイベントの記録および再生」で説明されているように、イベントを記録および再生できます。

2.2.4.1 動的チャネルにおけるイベントのトレース方法

Oracle CEP Visualizerを使用すると、静的チャネルへ現在パブリッシュ中のメッセージを表示できます。

詳細は、3.1.5項「HTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバー」を参照してください。

動的チャネル上でイベントをトレースするには:

  1. オプションで、イベントをトレースするようにHTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバーを構成します。

    3.10項「イベント・インスペクタ・サービスの管理」を参照してください。

  2. 左ペインで、アプリケーションのデプロイ先のOracle CEPインスタンスの「アプリケーション」ノードへ移動して展開します。

  3. 「appname」を選択します。ここで、「appname」は、イベントの記録および再生に使用するアプリケーション名です。

  4. 右ペインで、「イベント処理ネットワーク」タブをクリックします。

    図2-24で示されるように、イベント・プロセッサ・ネットワークパネルが表示されます。

    図2-29 「イベント処理ネットワーク」パネル

    図2-29の説明が続きます
    「図2-29 「イベント処理ネットワーク」パネル」の説明

  5. イベントをトレースする対象のステージを選択します。

    1. EPNダイアグラムを使用するには:

      • イベントを記録する対象のステージを右クリックし、イベントのトレースを選択します。

    2. ドメイン・ツリーを使用するには:

      • 「appname」>ステージノードを展開します。ここで、「appname」は、イベントの記録および再生に使用するアプリケーション名です。

      • イベントを記録する対象のステージをクリックします。

      • 右ペインで、イベントのトレースタブをクリックします。

    図2-30で示されるように、イベントのトレースパネルが表示されます。

    図2-30 イベントのトレースタブ:「開始」

    図2-30の説明が続きます
    「図2-30 イベントのトレースタブ:「開始」」の説明

  6. 「開始」をクリックします。

    図2-31で示されるように、「アラート」ダイアログが表示されます。

    図2-31 イベントのトレースの確認ダイアログ

    図2-31の説明が続きます
    「図2-31 イベントのトレースの確認ダイアログ」の説明

  7. 「OK」をクリックします。

    「ステータス」フィールドには「ON」と表示されます。

    「チャネル名」フィールドには、このステージをパス・スルーするイベントが書き込まれる元となる動的チャネルが表示されます。イベント・インスペクタ・サービスのHTTPパブリッシュ/サブスクライブ・チャネルの名前は次のようになります。

    /SERVERNAME/APPLICATIONNAME/STAGENAME/output
    

    説明:

    • SERVERNAME: トレース対象のアプリケーションおよびステージが実行中のOracle CEPサーバー名。

    • APPLICATIONNAME: トレース対象のステージを所有するOracle CEPアプリケーション名。

    • STAGENAME: トレース対象のOracle CEPアプリケーション・ステージ名。

    例: /NonClusteredServer/cql/orderCSVAdapter/output

  8. 最上位ペインで、Viewstreamをクリックします。

    図2-32で示されるように、「ストリーム・ビジュアライザ」パネルが表示されます。

    図2-32 「ストリーム・ビジュアライザ」:「サブスクライブ」

    図2-32の説明が続きます
    「図2-32 「ストリーム・ビジュアライザ」:「サブスクライブ」」の説明

  9. 「パブリッシュ/サブスクライブ・サーバー名」プルダウン・メニューで、イベントのトレースに使用するHTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバー名を選択します。

  10. 「クライアントの初期化」をクリックします。

  11. 「サブスクライブ」タブを選択します。

  12. 「リフレッシュ」をクリックします。

    「サブスクライブ」タブがリフレッシュされ、ステージの動的チャネルが表示されます。

  13. Oracle CEPがメッセージをパブリッシュする先のチャネル名の横にあるラジオ・ボタンをクリックします。

    例: /NonClusteredServer/cql/orderCSVAdapter/output

  14. 「サブスクライブ」をクリックします。

    サブスクリプション・テキスト・ボックスから受信された「出力」メッセージには、チャネルへパブリッシュされているイベントが表示されます。


    注意:

    Oracle CEP Visualizerがチャネルのサブスクライブに失敗した場合、次のようなエラーが「デバッグ・メッセージ」領域に表示されます。
    14:25:54 GMT-0400: httpFaultHandler(): [RPC Fault faultString="Error #2096" faultCode="InvokeFailed" faultDetail="null"]
    

    次に、次を確認します。

    • Oracle CEP VisualizerのAdobe Flashおよびブラウザの前提条件を満たしていますか。1.2.1項「前提条件」を参照してください。


  15. サブスクリプション・テキストから「出力」メッセージをクリアするには、テキストのクリアをクリックします。

  16. チャネルのサブスクライブを解除するには、「サブスクライブ解除」をクリックします。

  17. イベントのトレースを停止するには、イベントをトレースするために構成したステージを選択します。

    1. EPNダイアグラムを使用するには:

      • イベントを記録する対象のステージを右クリックし、イベントのトレースを選択します。

    2. ドメイン・ツリーを使用するには:

      • 「appname」>ステージノードを展開します。ここで、「appname」は、イベントの記録および再生に使用するアプリケーション名です。

      • イベントを記録する対象のステージをクリックします。

      • 右ペインで、イベントのトレースタブをクリックします。

    図2-30で示されるように、イベントのトレースパネルが表示されます。

    図2-33 イベントのトレースタブ:「停止」

    図2-33の説明が続きます
    「図2-33 イベントのトレースタブ:「停止」」の説明

  18. 「停止」をクリックします。

    図2-34で示されるように、「アラート」ダイアログが表示されます。

    図2-34 イベントのトレースの「停止」の確認ダイアログ

    図2-34の説明が続きます
    「図2-34 イベントのトレースの「停止」の確認ダイアログ」の説明

  19. 「OK」をクリックします。

    「ステータス」フィールドには「OFF」と表示されます。

    「チャネル名」フィールドは空白です。

2.2.4.2 イベント・インスペクタ・サービス動的チャネルにおける単純イベントのインジェクト方法

イベント・インスペクタ・サービス動的チャネルを使用すると、単一の単純なイベントをタイプ別にEPNの任意のステージへインジェクトできます。

Oracle CEP Visualizerは、ネスト化されたJavaオブジェクトを持たない単純なJavaタイプのプロパティだけで構成される単純なイベント・タイプのみをサポートします。イベント・プロパティは、次のタイプに限定する必要があります:

  • プリミティブJavaタイプ

  • 単純なJavaタイプの値を持つJava配列またはコレクション

  • Date

  • BigDecimal

  • BigInteger

また、イベントをJSONメッセージとして指定することによって、より複雑なプロパティを持つイベントをインジェクトできます。詳細は、2.2.4.3項「イベント・インスペクタ・サービス動的チャネルにおけるJSON文字列としてのイベントのインジェクト方法」を参照してください。


注意:

イベント・インスペクタ・サービスは、本番Oracle CEPサーバーでは使用できません。開発中にのみ使用できます。

イベント・インスペクタ・サービス動的チャネルで単純イベントをインジェクトするには:

  1. オプションで、イベントをトレースするようにHTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバーを構成します。

    3.10項「イベント・インスペクタ・サービスの管理」を参照してください。

  2. 左ペインで、アプリケーションのデプロイ先のOracle CEPインスタンスの「アプリケーション」ノードへ移動して展開します。

  3. 「appname」を選択します。ここで、「appname」は、イベントの記録および再生に使用するアプリケーション名です。

  4. 右ペインで、「イベント処理ネットワーク」タブをクリックします。

    図2-24で示されるように、イベント・プロセッサ・ネットワークパネルが表示されます。

    図2-35 「イベント処理ネットワーク」パネル

    図2-35の説明が続きます
    「図2-35 「イベント処理ネットワーク」パネル」の説明

  5. イベントをインジェクトする対象のステージを選択します。

    1. EPNダイアグラムを使用するには:

      • イベントを記録する対象のステージを右クリックし、「イベントのインジェクト」を選択します。

    2. ドメイン・ツリーを使用するには:

      • 「appname」>ステージノードを展開します。ここで、「appname」は、イベントの記録および再生に使用するアプリケーション名です。

      • イベントを記録する対象のステージをクリックします。

      • 右ペインで、「イベントのインジェクト」タブをクリックします。

    図2-30で示されるように、「イベントのインジェクト」パネルが表示されます。

    図2-36 「イベントのインジェクト」タブ:「開始」

    図2-36の説明が続きます
    「図2-36 「イベントのインジェクト」タブ:「開始」」の説明

  6. 「開始」をクリックします。

    図2-31で示されるように、「アラート」ダイアログが表示されます。

    図2-37 「イベントのインジェクト」の「開始」の確認ダイアログ

    図2-37の説明が続きます
    「図2-37 「イベントのインジェクト」の「開始」確認ダイアログ」の説明

  7. 「OK」をクリックします。

    「ステータス」フィールドには「ON」と表示されます。

    「チャネル名」フィールドには、このステージをパス・スルーするイベントがインジェクトされる元となる動的チャネルが表示されます。イベント・インスペクタ・サービスのHTTPパブリッシュ/サブスクライブ・チャネルの名前は次のようになります。

    /SERVERNAME/APPLICATIONNAME/STAGENAME/input
    

    説明:

    • SERVERNAME: トレース対象のアプリケーションおよびステージが実行中のOracle CEPサーバー名。

    • APPLICATIONNAME: トレース対象のステージを所有するOracle CEPアプリケーション名。

    • STAGENAME: トレース対象のOracle CEPアプリケーション・ステージ名。

    例: /NonClusteredServer/cql/orderCSVAdapter/input

  8. 最上位ペインで、Viewstreamをクリックします。

    図2-38で示されるように、Viewstreamパネルが表示されます。

    図2-38 「ストリーム・ビジュアライザ」:「パブリッシュ」

    図2-38の説明が続きます
    「図2-38 「ストリーム・ビジュアライザ」:「パブリッシュ」」の説明

  9. 「パブリッシュ/サブスクライブ・サーバー名」プルダウン・メニューで、イベントのトレースに使用するHTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバー名を選択します。

  10. 「クライアントの初期化」をクリックします。

  11. 「パブリッシュ」タブを選択します。

  12. 「リフレッシュ」をクリックします。

    「パブリッシュ」タブがリフレッシュされ、ステージの動的チャネルが表示されます。

  13. Oracle CEPがメッセージをインジェクトする先のチャネル名の横にあるラジオ・ボタンをクリックします。

    例: /NonClusteredServer/cql/orderCSVAdapter/output

  14. 「入力方法」ラジオ・ボタン・グループから、「フォーム・ベース・イベント」を選択します。

  15. 「イベント・タイプ」プルダウン・メニューから、イベント・タイプを選択します。

    「ストリームの表示」パネルが更新され、選択するイベント・タイプの属性のリストが示されます。

    たとえば、図2-38は、DataStockTickイベントの属性を示しています。これには次の属性が含まれます。

    • 価格

    • 記号

    • PercChange

    • ボリューム

    • LastPrice


    注意:

    ストリーム・イベント・タイプの表示プルダウン・メニューでは、2.2.4.2項「イベント・インスペクタ・サービス動的チャネルにおける単純イベントのインジェクト方法」で説明している制約を満たすイベント・タイプ・リポジトリで定義されたすべてのイベントのリストが示されます。より複雑なイベントをインジェクトするには、2.2.4.3項「イベント・インスペクタ・サービス動的チャネルにおけるJSON文字列としてのイベントのインジェクト方法」を参照してください。

  16. 選択したイベント・タイプの属性を構成します。

    マウスアイコンを属性フィールドの上に重ねると、属性のデータ型を示すツールチップが表示されます。

  17. 「パブリッシュ」をクリックします。

    Oracle CEP Visualizerは、イベント・インスペクタ・サービス動的チャネル上でイベントをパブリッシュし、そのイベントはチャネルが識別するステージによって受信および処理されます。

  18. イベントのインジェクトを停止するには、イベントをインジェクトするために構成したステージを選択します。

    1. EPNダイアグラムを使用するには:

      • イベントを記録する対象のステージを右クリックし、「イベントのインジェクト」を選択します。

    2. ドメイン・ツリーを使用するには:

      • 「appname」>ステージノードを展開します。ここで、「appname」は、イベントの記録および再生に使用するアプリケーション名です。

      • イベントを記録する対象のステージをクリックします。

      • 右ペインで、「イベントのインジェクト」タブをクリックします。

    図2-39で示されるように、「イベントのインジェクト」パネルが表示されます。

    図2-39 「イベントのインジェクト」タブ:「停止」

    図2-39の説明が続きます
    「図2-39 「イベントのインジェクト」タブ:「停止」」の説明

  19. 「停止」をクリックします。

    図2-31で示されるように、「アラート」ダイアログが表示されます。

    図2-40 「イベントのインジェクト」の「停止」の確認ダイアログ

    図2-40の説明が続きます
    「図2-40 「イベントのインジェクト」の「停止」の確認ダイアログ」の説明

  20. 「OK」をクリックします。

    「ステータス」フィールドには「OFF」と表示されます。

    「チャネル名」フィールドは空白です。

2.2.4.3 イベント・インスペクタ・サービス動的チャネルにおけるJSON文字列としてのイベントのインジェクト方法

単一のイベントを直接HTTPパブリッシュ/サブスクライブ・チャネルへJSON形式の文字列としてインジェクトできます。

JSONが表現できる任意のイベント・プロパティを使用できます。

イベント・インスペクタ・サービスのJSONイベント構造および必須属性の詳細は、Eclipse用Oracle CEP開発者ガイドのイベント・インスペクタ・タイプに関する項を参照してください。

また、単純な、前から存在するイベントをインジェクトできます。詳細は、2.2.4.2項「イベント・インスペクタ・サービス動的チャネルにおける単純イベントのインジェクト方法」を参照してください。


注意:

イベント・インスペクタ・サービスは、本番Oracle CEPサーバーでは使用できません。開発中にのみ使用できます。

イベント・インスペクタ・サービス動的チャネルで単一のイベントをJSON文字列としてインジェクトするには:

  1. オプションで、イベントをトレースするようにHTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバーを構成します。

    3.10項「イベント・インスペクタ・サービスの管理」を参照してください。

  2. 左ペインで、アプリケーションのデプロイ先のOracle CEPインスタンスの「アプリケーション」ノードへ移動して展開します。

  3. 「appname」を選択します。ここで、「appname」は、イベントの記録および再生に使用するアプリケーション名です。

  4. 右ペインで、「イベント処理ネットワーク」タブをクリックします。

    図2-24で示されるように、イベント・プロセッサ・ネットワークパネルが表示されます。

    図2-41 「イベント処理ネットワーク」パネル

    図2-41の説明が続きます
    「図2-41 「イベント処理ネットワーク」パネル」の説明

  5. イベントをインジェクトする対象のステージを選択します。

    1. EPNダイアグラムを使用するには:

      • イベントを記録する対象のステージを右クリックし、「イベントのインジェクト」を選択します。

    2. ドメイン・ツリーを使用するには:

      • 「appname」>ステージノードを展開します。ここで、「appname」は、イベントの記録および再生に使用するアプリケーション名です。

      • イベントを記録する対象のステージをクリックします。

      • 右ペインで、「イベントのインジェクト」タブをクリックします。

    図2-30で示されるように、「イベントのインジェクト」パネルが表示されます。

    図2-42 「イベントのインジェクト」タブ:「開始」

    図2-42の説明が続きます
    「図2-42 「イベントのインジェクト」タブ:「開始」」の説明

  6. 「開始」をクリックします。

    図2-31で示されるように、「アラート」ダイアログが表示されます。

    図2-43 「イベントのインジェクト」の「開始」の確認ダイアログ

    図2-43の説明が続きます
    「図2-43 「イベントのインジェクト」の「開始」の確認ダイアログ」の説明

  7. 「OK」をクリックします。

    「ステータス」フィールドには「ON」と表示されます。

    「チャネル名」フィールドには、このステージをパス・スルーするイベントがインジェクトされる元となる動的チャネルが表示されます。イベント・インスペクタ・サービスのHTTPパブリッシュ/サブスクライブ・チャネルの名前は次のようになります。

    /SERVERNAME/APPLICATIONNAME/STAGENAME/input
    

    説明:

    • SERVERNAME: トレース対象のアプリケーションおよびステージが実行中のOracle CEPサーバー名。

    • APPLICATIONNAME: トレース対象のステージを所有するOracle CEPアプリケーション名。

    • STAGENAME: トレース対象のOracle CEPアプリケーション・ステージ名。

    例: /NonClusteredServer/cql/orderCSVAdapter/input

  8. 最上位ペインで、Viewstreamをクリックします。

    図2-44で示されるように、Viewstreamパネルが表示されます。

    図2-44 「ストリーム・ビジュアライザ」:「パブリッシュ」

    図2-44の説明が続きます
    「図2-44 「ストリーム・ビジュアライザ」:「パブリッシュ」の説明

  9. 「パブリッシュ/サブスクライブ・サーバー名」プルダウン・メニューで、イベントのトレースに使用するHTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバー名を選択します。

  10. 「クライアントの初期化」をクリックします。

  11. 「パブリッシュ」タブを選択します。

  12. 「リフレッシュ」をクリックします。

    「パブリッシュ」タブがリフレッシュされ、ステージの動的チャネルが表示されます。

  13. Oracle CEPがメッセージをインジェクトする先のチャネル名の横にあるラジオ・ボタンをクリックします。

    例: /NonClusteredServer/cql/orderCSVAdapter/output

  14. 「入力方法」ラジオ・ボタン・グループから、「JSON文字列」を選択します。

  15. 例2-5で示されるように、JSON形式の文字列をテキスト・フィールドに入力します。

    例2-5 JSON形式のイベント文字列

    {
        "event-type": "myEventType",
        "operation": "insert",
        "binding": "outbound",
        "value":{
            "firstname": "Jane",
            "lastname": "Doe",
            "phone": {
                "code": 12345,
                "number": "office"
            },
        }
    }
    

    イベント・インスペクタ・サービスのJSONイベント構造および必須属性の完全な詳細は、Eclipse用Oracle CEP開発者ガイドのイベント・インスペクタ・タイプに関する項を参照してください。

  16. 「パブリッシュ」をクリックします。

    Oracle CEP Visualizerは、イベント・インスペクタ・サービス動的チャネル上でイベントをパブリッシュし、そのイベントはチャネルが識別するステージによって受信および処理されます。

  17. イベントのインジェクトを停止するには、イベントをインジェクトするために構成したステージを選択します。

    1. EPNダイアグラムを使用するには:

      • イベントを記録する対象のステージを右クリックし、「イベントのインジェクト」を選択します。

    2. ドメイン・ツリーを使用するには:

      • 「appname」>ステージノードを展開します。ここで、「appname」は、イベントの記録および再生に使用するアプリケーション名です。

      • イベントを記録する対象のステージをクリックします。

      • 右ペインで、「イベントのインジェクト」タブをクリックします。

    図2-39で示されるように、「イベントのインジェクト」パネルが表示されます。

    図2-45 「イベントのインジェクト」タブ:「停止」

    図2-45の説明が続きます
    「図2-45 「イベントのインジェクト」タブ:「停止」」の説明

  18. 「停止」をクリックします。

    図2-31で示されるように、「アラート」ダイアログが表示されます。

    図2-46 「イベントのインジェクト」の「停止」の確認ダイアログ

    図2-46の説明が続きます
    「図2-46 「イベントのインジェクト」の「停止」の確認ダイアログ」の説明

  19. 「OK」をクリックします。

    「ステータス」フィールドには「OFF」と表示されます。

    「チャネル名」フィールドは空白です。

2.2.5 EPNにおけるチャネル・ステージの監視

Oracle CEP Visualizerを使用すると、アプリケーションのイベント処理ネットワーク(EPN)の任意のチャネル・ステージ(ストリーム)を監視できます。Oracle CEPは、各チャネルに関して監視できる次のメトリックを定義します。

  • size: チャネルのキューにおけるイベント数。

EPN内でチャネルを監視するには:

  1. 左ペインで、アプリケーションのデプロイ先のOracle CEPインスタンスの「アプリケーション」ノードへ移動して展開します。

  2. 「appname」を選択します。ここで、「appname」は、イベントの記録および再生に使用するアプリケーション名です。

  3. 右ペインで、「チャネル・モニター」タブをクリックします。

    図2-47で示されるように、「チャネル・モニター」タブが表示されます。

    図2-47 「チャネル・モニター」タブ

    図2-47の説明が続きます
    「図2-47 「チャネル・モニター」タブ」の説明

  4. チャネルを監視するには、「すべてのチャネル」リストのチャネルをクリックし、「チャネル・モニター」タブにある4つのグラフのいずれかにドラッグ・アンド・ドロップします。

    チャネル名は、グラフの下の色付きの凡例へ追加されます。色はグラフのチャネルの線に対応します。

    また、チャネル名は「監視対象チャネル」リストにも追加されます。

    グラフ上のすべてのチャネルを表示したり、任意の組合せで4つのグラフの中のチャネルを分散できます。

  5. グラフのスケールを変更するには、縦軸の左にあるスライダをクリックして上下にドラッグします。

  6. チャネルの監視を停止するには、「監視対象チャネル」リストにあるチャネルに関連付けられた「削除」ボタンをクリックします。

2.2.6 EPNにおけるステージまたはパスのスループットおよび待機時間の監視

Oracle CEP Visualizerを使用すると、アプリケーションのイベント処理ネットワーク(EPN)のステージの開始/終了ポイントまたは指定パスを監視できます。Oracle CEPは、各ステージまたはパスに関して監視できる次のメトリックを定義します。

  • 「スループット」: ステージによって処理されるイベント数。

  • 「平均待機時間」: イベントが指定されたEPNのパスを通過するのにかかる平均時間、または待機時間

  • 「最大待機時間」: イベントが指定されたEPNのパスを通過するのにかかる最大時間。

  • 平均待機時間のしきい値: 指定した開始/終了ポイントの指定しきい値を超える平均待機時間の値を計算します。

Oracle CEP Visualizerの監視機能は、それ自体がOracle CEPアプリケーションとして実装されます。つまり、診断情報はイベントとして表示でき、アプリケーションはEPLルールを使用してこれらの診断イベントを処理します。

EPN内のステージまたはパスのスループットおよび待機時間を監視するには:

  1. 左ペインで、アプリケーションのデプロイ先のOracle CEPインスタンスの「アプリケーション」ノードへ移動して展開します。

  2. 「appname」を選択します。ここで、「appname」は、イベントの記録および再生に使用するアプリケーション名です。

  3. 表示および構成するステージを選択します。

    1. EPNダイアグラムを使用するには:

      • 「イベント処理ネットワーク」タブをクリックします。

      • 監視対象のステージまたは監視対象のパスの最初のステージをダブルクリックします。

    2. ドメイン・ツリーを使用するには:

      • 「appname」>ステージノードを展開します。ここで、「appname」は、監視するアプリケーション名です。

      • 監視対象のステージまたは監視対象のパスの最初のステージをクリックします。

      • 右ペインで、「一般」タブをクリックします。

    ステージの「一般」タブが表示されます。たとえば、図2-48はチャネルの「一般」タブを示しています。

    図2-48 チャネル・ステージの「一般」タブ

    図2-48の説明が続きます
    「図2-48 チャネル・ステージの「一般」」の説明

  4. 「診断の作成」ボタンをクリックします。

    図2-49で示されるように、「新規待機時間プロファイル」アコーディオン・メニューが表示されます。これには次のタブが含まれます。

    • 「プロファイル情報」

    • 「待機時間」

    • 「スループット」

  5. 図2-49で示されるように、アコーディオン・メニューの「プロファイル情報」タブをクリックし、表2-5でリストされている情報を入力します。

    図2-49 「新規待機時間プロファイル」画面:「プロファイル情報」タブ

    図2-49の説明が続きます
    「図2-49 「新規待機時間プロファイル」画面:「プロファイル情報」タブ」の説明

    表2-5 「プロファイル情報」属性

    属性 説明

    「プロファイル名」

    作成する診断プロファイルの名前。

    「状態」

    すぐに使用するためにプロファイルを有効化する場合は、「オン」を選択します。

    すぐに使用するためにプロファイルを有効化しない場合は、「オフ」を選択します。


  6. 図2-50で示されるように、アコーディオン・メニューの「待機時間」タブをクリックし、表2-6でリストで示されている情報を入力します。

    図2-50 「新規待機時間プロファイル」画面:「待機時間」タブ

    図2-50の説明が続きます
    「図2-50 「新規待機時間プロファイル」画面:「待機時間」タブ」の説明

    表2-6 「待機時間」属性

    属性 説明

    「最大待機時間メトリック」

    イベントがステージまたはイベント処理ネットワークのサブセット(パス)を通過するのにかかる最大時間を監視することを指定します。

    「平均待機時間メトリック」

    イベントがステージまたはイベント処理ネットワークのサブセット(パス)を通過するのにかかる平均時間を監視することを指定します。

    「平均収集間隔」

    診断データを集める際の時間間隔を指定します。言い換えれば、「平均待機時間メトリック」が計算される間のスライディング・ウィンドウです。

    この値は、「最大待機時間メトリック」を指定する場合にのみ有効化されます。

    「しきい値」

    特定の値を超える待機時間メトリックのみ受信場合は、値を指定します。たとえば、待機時間が250 msを超える時点を識別する場合は、「しきい値」を250 msに指定します。

    この値は、「平均待機時間メトリック」を指定する場合にのみ有効化されます。

    「開始ステージ名」

    開始ステージに付与する名前を指定します。

    EPN内のパスではなく現在のステージのみ監視する場合は、「開始ステージ名」および「終了ステージ名」を現在のステージ名に設定します。

    「開始ステージ名」オプションは「エントリ」を、「終了ステージ名」「終了」を選択します。

    「終了ステージ名」

    終了ステージに付与する名前を指定します。

    EPN内のパスを監視する場合、Oracle CEP Visualizerは現在のステージを開始パスであると仮定し、自動的に「開始ステージ名」フィールドにそれを選択します。

    パスの開始を現在のステージの「エントリ」または「終了」にするかどうかを指定します。次に、「終了ステージ名」または監視対象のパスの最後を選択し、パスの最後をステージの「エントリ」または「終了」にするかどうかを指定します。


  7. 図2-50で示されるように、アコーディオン・メニューの「待機時間」タブをクリックし、表2-6でリストで示されている情報を入力します。

    図2-51 「新規待機時間プロファイル」画面:「スループット」タブ

    図2-51の説明が続きます
    「図2-51 「新規待機時間プロファイル」画面:「スループット」タブ」の説明

    表2-7 スループット属性

    属性 説明

    「平均スループット・メトリック」

    ステージを通過するイベントの平均スループットを監視することを指定します。

    「ステージ名」

    ステージの開始/終了でスループットを監視するかどうかを指定します。

    「スループット間隔」

    スループットが計算される際の期間を指定します。

    たとえば、「スループット間隔」を1に指定する場合、1秒間にステージを通過するイベント数が計算されます。これは、指定する「平均間隔」の期間に平均化されます。

    時間単位を「秒」「ミリ秒」、または「マイクロ秒」として指定します。

    「平均間隔」

    平均スループットを収集する間隔を指定します。

    たとえば、「スループット間隔」を1に指定する場合、1秒間にステージを通過するイベント数が計算されます。これは、指定する「平均間隔」の期間に平均化されます。

    時間単位を「秒」「ミリ秒」、または「マイクロ秒」として指定します。


  8. 「保存」をクリックします。

    パネルの右下角にポップアップ確認ダイアログが表示されます。

    保存した診断プロファイルは、図2-52で示されるように、作成したステージの下の左のドメイン・ツリーに表示されます。

    図2-52 左のドメイン・ツリー: Mydiagprofile

    図2-52の説明が続きます
    「図2-52 左のドメイン・ツリー - Mydiagprofile」の説明


    注意:

    サーバーを再起動したり、作成した診断プロファイルを損失せずにアプリケーションのデプロイを解除できます。

  9. 「OK」をクリックします。

  10. 診断プロファイルをOracle CEP Visualizerダッシュボードへ追加します。

    1. 左のドメイン・ツリーで診断プロファイルを選択し、「ダッシュボードに追加」ボタンをクリックします。

    2. Oracle CEP Visualizerの最上位にある「ダッシュボード」リンクをクリックし、左ペインのドメイン・ツリーから作成した診断プロファイルを右ペインの下部の表にドラッグ・アンド・ドロップします。

  11. Oracle CEP Visualizerの上部にある「ダッシュボード」リンクをクリックします。

    図2-53で示されるように、「管理イベント」およびパフォーマンス監視ペインを含む「ダッシュボード」画面が表示されます。

  12. 表の中の診断プロファイル名をクリックします。

    図2-53で示されるように、待機時間およびスループットの情報がダッシュボードの中段にあるグラフに表示されます。

    図2-53 診断プロファイルを含むOracle CEP Visualizerダッシュボード

    図2-53の説明が続きます
    「図2-53 診断プロファイルを含むOracle CEP Visualizerダッシュボード」の説明

  13. パフォーマンス監視グラフを画面全体に拡大するには、「チャートの展開」をクリックします。

  14. パフォーマンス監視グラフを元のサイズに戻すには、「チャートの復元」をクリックします。

ダッシュボード上部の「管理イベント」セクションには、監視イベントの受信に関するアラートが表示されます。Oracle CEP監視機能は、これらのアラートが「管理イベント」の表に表示されるタイミングを指定するデフォルトEPLルールのセットを定義します。2.5.4項「EPLを使用したデータサービスのアプリケーション・イベント・フィルタ・ルールの変更」で説明されているように、EPLルールを変更して、この動作をカスタマイズできます。

2.3 アプリケーション・ライフサイクルの管理

この節では、次の内容について説明します。

詳細は、2.1.2項「アプリケーション・ライフサイクル」を参照してください。

2.3.1 スタンドアロン・サーバー・ドメインにおけるアプリケーションのデプロイ

アプリケーションのデプロイとは、アプリケーションが含まれるJARファイルをサーバーにアップロードし、これをインストールすることを示し、これによってクライアントから使用可能になります。

Oracle CEPは、アプリケーションを2段階処理として内部でデプロイします。第1段階には、OSGiコンテナ内のアプリケーション・バンドルの起動が含まれます。第2段階には、アプリケーションの起動および初期化が含まれます。第2段階は本来非同期であるため、Oracle CEP Visualizerは2番目の操作が完了するまで待機しません。アプリケーションが正常に起動されると、Oracle CEP Visualizerナビゲーション・ツリーは新しいデプロイメントを使用して自動的に更新され、正常に処理されたことを示すメッセージがダッシュボードへ送信されます。ただし、アプリケーションが起動に失敗する場合、Oracle CEP Visualizerにはメッセージや更新が表示されないため、サーバー側でエラーがないかチェックする必要があります。

アプリケーションをデプロイするとき、Oracle CEPサーバーはその新しい構成履歴を開始します。2.1.4項「構成履歴の管理」を参照してください。

この項では、アプリケーションをスタンドアロン・サーバー・ドメインへデプロイする方法を説明しています。マルチサーバー・ドメインにおけるアプリケーションのデプロイに関する詳細は、2.3.2項「マルチサーバー・ドメインにおけるアプリケーションのデプロイ」を参照してください。

アプリケーションをスタンドアロン・サーバー・ドメインでデプロイするには:

  1. 左ペインで、「デプロイメント」ノードに移動して選択します。

    「デプロイ済アプリケーション」の表は、右ペインの「デプロイメント」画面に表示されます。

  2. 「インストール」ボタンをクリックします。

    「アプリケーションのインストール」画面が表示されます。

  3. 「アップロード」タブをクリックします。

  4. ...ボタンをクリックし、ファイル参照ウィンドウを開きます。

  5. インストールするアプリケーションのJARファイルを格納しているローカル・ディレクトリを参照し、「オープン」をクリックします。

  6. 「アップロード」をクリックします。

    「アプリケーションのインストール」タブでは、図2-54で示されるように、JARファイルがアップロード済ファイルの表に表示されます。

    図2-54 「アプリケーションのインストール」画面: スタンドアロン・サーバー・ドメイン

    図2-54の説明が続きます
    「図2-54 「アプリケーションのインストール」画面: スタンドアロン・サーバー・ドメイン」の説明

  7. デプロイ後にアプリケーションのJARファイルをOracle CEPサーバーから削除する場合は、「デプロイ後にファイルを削除」チェック・ボックスを選択します。

    この場合、このアプリケーションを再デプロイする場合は、アプリケーションのJARファイルをもう一度アップロードする必要があります。

  8. 表中のアプリケーションを選択し、「デプロイ」をクリックします。

    図2-55で示されるように、「デプロイメント情報の確認」画面が表示されます。

    図2-55 「デプロイメント情報の確認」画面: スタンドアロン・サーバー・ドメイン

    図2-55の説明が続きます
    「図2-55 「デプロイメント情報の確認」画面: スタンドアロン・サーバー・ドメイン」の説明

  9. 「OK」をクリックします。

    アプリケーションがデプロイされ、使用できる準備が整います。

2.3.2 マルチサーバー・ドメインにおけるアプリケーションのデプロイ

アプリケーションのデプロイとは、アプリケーションが含まれるJARファイルをサーバーにアップロードし、これをインストールすることを示し、これによってクライアントから使用可能になります。

Oracle CEPは、内部的にアプリケーションを2段階のプロセスとしてデプロイします。第1段階には、OSGiコンテナ内のアプリケーション・バンドルの起動が含まれます。第2段階には、アプリケーションの起動および初期化が含まれます。第2段階は本来非同期であるため、Oracle CEP Visualizerは2番目の操作が完了するまで待機しません。アプリケーションが正常に起動されると、Oracle CEP Visualizerナビゲーション・ツリーは新しいデプロイメントを使用して自動的に更新され、正常に処理されたことを示すメッセージがダッシュボードへ送信されます。ただし、アプリケーションが起動に失敗する場合、Oracle CEP Visualizerにはメッセージや更新が表示されないため、サーバー側でエラーがないかチェックする必要があります。

アプリケーションをデプロイするとき、Oracle CEPサーバーはその新しい構成履歴を開始します。2.1.4項「構成履歴の管理」を参照してください。

この項では、アプリケーションをマルチサーバー・ドメインへデプロイする方法を説明しています。スタンドアロン・サーバー・ドメインにおけるアプリケーションのデプロイに関する詳細は、2.3.1項「スタンドアロン・サーバー・ドメインにおけるアプリケーションのデプロイ」を参照してください。

詳細は、3.9項「マルチサーバー・ドメインの管理」を参照してください。

アプリケーションをマルチサーバー・ドメインでデプロイするには:

  1. 左ペインで、「デプロイメント」ノードに移動して選択します。

    「デプロイ済アプリケーション」の表は、右ペインの「デプロイメント」画面に表示されます。

  2. 「インストール」ボタンをクリックします。

    「アプリケーションのインストール」画面が表示されます。

  3. 「アップロード」タブをクリックします。

  4. ...ボタンをクリックし、ファイル参照ウィンドウを開きます。

  5. インストールするアプリケーションのJARファイルを格納しているローカル・ディレクトリを参照し、「オープン」をクリックします。

  6. 「アップロード」をクリックします。

    「アプリケーションのインストール」タブでは、図2-56で示されるように、JARファイルがアップロード済ファイルの表に表示されます。

    図2-56 「アプリケーションのインストール」画面: マルチサーバー・ドメイン

    図2-56の説明が続きます
    「図2-56 「アプリケーションのインストール」画面: マルチサーバー・ドメイン」の説明

  7. 「デプロイするターゲット・グループの選択」フィールドを構成します。

    グループ名が「デプロイするターゲット・グループの選択」フィールドに表示されます。

    この選択を解除するには、「グループのクリア」ボタンをクリックします。

  8. 表中のアプリケーションを選択し、「デプロイ」をクリックします。

    図2-57で示されるように、「デプロイメント情報の確認」画面が表示されます。

    図2-57 「デプロイメント情報の確認」画面: マルチサーバー・ドメイン

    図2-57の説明が続きます
    「図2-57 「デプロイメント情報の確認」画面: マルチサーバー・ドメイン」の説明

  9. 「OK」をクリックします。

    Oracle CEP Visualizerは、図2-58で示されるように、アプリケーションを選択したターゲット・グループ内のすべてのサーバーへデプロイします。

    図2-58 グループtestgroup内のすべてのサーバーへデプロイされたHelloWorldアプリケーション

    図2-58の説明が続きます
    「図2-58 グループtestgroup内のすべてのサーバーへデプロイされたHelloWorldアプリケーション」の説明

2.3.3 アプリケーションの一時停止または再開

「デプロイメント」画面の「一時停止」および「再開」操作を使用すると、アプリケーションの実行を一時的に停止したり操作を再開できます。

アプリケーションを一時停止または再開するには:

  1. 左ペインで、「デプロイメント」ノードに移動します。「デプロイ済アプリケーション」の表は、右ペインの「デプロイメント」画面に表示されます。

  2. 名前の左にあるボックスを選択して、一時停止または再開するアプリケーションを選択します。

  3. 「一時停止」をクリックしてアプリケーションを一時停止するか、「再開」をクリックして一時停止したアプリケーションを再開します。

2.3.4 アプリケーションの更新

「デプロイメント」画面の「更新」操作を使用することによって、既存アプリケーションを最新のアプリケーションに更新できます。

アプリケーションを更新するとき、Oracle CEPサーバーはアプリケーションの既存の構成履歴を消去し、新しい構成履歴を開始します。2.1.4項「構成履歴の管理」を参照してください。

アプリケーションを更新するには:

  1. 左ペインで、「デプロイメント」ノードに移動します。「デプロイ済アプリケーション」の表は、右ペインの「デプロイメント」画面に表示されます。

  2. 名前の左にあるボックスを選択して、更新するアプリケーションを選択します。

  3. 「更新」をクリックします。「アプリケーションの更新」画面が表示されます。

  4. 「アップロード」タブをクリックします。

  5. ...ボタンをクリックしてファイル参照ウィンドウを起動し、アプリケーションのJARファイルが格納されているディレクトリを参照して、「開く」をクリックします。

  6. 「アップロード」をクリックします。「アプリケーションの更新」タブで、JARファイルがアップロード済ファイルの表に表示されます。

  7. 表中のアプリケーションを選択し、「OK」をクリックします。

    既存のアプリケーションは最新のアプリケーションに更新されます。

2.3.5 アプリケーションのアンインストール

アプリケーションをアンインストールすると、二度とアクセスできないようにアプリケーションはサーバーから完全に削除されます。

アプリケーションをアンインストールするとき、Oracle CEPサーバーはアプリケーションの既存構成履歴を消去します。2.1.4項「構成履歴の管理」を参照してください。

アプリケーションをアンインストールするには:

  1. 左ペインで、「デプロイメント」ノードに移動します。「デプロイ済アプリケーション」の表は、右ペインの「デプロイメント」タブ」を参照してください。

  2. order_by_clause:この句を使用すると、問合せが結果に適用するオプションの順序付け条件を指定できます。

    図2-96「問合せウィザードの選択エディタ・ダイアログ:「順序」タブ」を参照してください。

  3. 詳細は、次を参照してください:

    • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のSelect、From、Whereブロックに関する項

    • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のselect_clauseに関する項

    • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のopt_group_by_clauseに関する項

    • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のopt_having_clauseに関する項

    • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のorder_by_clauseに関する項

    • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のOracle CQL文に関する項

    Select CQLコンストラクトを構成するには:

    1. 図2-92で示されるように、「選択」アイコンをダブルクリックします。

      図2-92 「選択」アイコン

      「選択」アイコン

      図2-93で示されるように、「選択」エディタ・ダイアログが表示されます。

      図2-93 問合せウィザードの選択エディタ・ダイアログ:「プロジェクト」タブ

      図2-93の説明が続きます
      「図2-93 問合せウィザードの選択エディタ・ダイアログ:「プロジェクト」タブ」の説明

    2. 表2-16で説明されているように、「プロジェクト」タブを編集します。

      通常の手順は次のとおりです。

      1. 「ソース」を選択します。

      2. 「ターゲット・イベント・タイプ」を選択します。

      3. 「プロパティ」リストのプロパティをダブルクリックし、プロパティを「プロジェクト式」フィールドへ追加します。

      4. 「式ビルダー」ボタンをクリックし、「プロジェクト式」を作成します。

      5. 「AS」フィールドで、プロジェクト式結果の別名を入力するか、いずれかの「ターゲット・イベント・タイプ」属性を選択します。

      6. 「追加」ボタンをクリックします。

        プロジェクト式を削除するには、「プロジェクト」述語リストで選択して「削除」をクリックします。

      7. オプションで、個別を選択します。

      表2-16 問合せウィザードの選択エディタ属性:「プロジェクト」タブ

      属性 説明

      個別

      Oracle CEPが選択された重複タプルの各セットのコピーを1つのみ戻すようにする場合は、このオプションを選択します。

      Oracle CEPが重複を含めてすべての選択されたタプルを戻すようにする場合は、このオプションの選択を解除します。

      重複タプルとは、選択リストの各式に一致する値を持つタプルです。Oracle CEPは、ネストされた集計はサポートしていません。

      「ターゲット・イベント・タイプ」

      このOracle CQLプロセッサへ接続したダウンストリーム・チャネルによって期待されるイベント名を選択または入力します。

      詳細は、Eclipse用Oracle CEP開発者ガイドのイベント・タイプに関する項を参照してください。

      「ソース」

      このプロジェクトCQLコンストラクトに接続したストリーム、リレーション、またはビューのソースCQLコンストラクトを選択します。

      詳細は、2.4.6.1項「RSource CQLコンストラクトの構成」を参照してください。

      「プロパティ」

      このソースによって付与されたイベントのプロパティの読取り専用リスト。

      詳細は、2.4.6.1項「RSource CQLコンストラクトの構成」を参照してください。

      プロジェクト述語

      定義するプロジェクト式のリスト。

      プロジェクト式を「プロジェクト述語」リストへ追加するには、「追加」ボタンをクリックします。

      プロジェクト式を「プロジェクト述語」リストから削除するには、「プロジェクト述語」リストのプロジェクト式を選択し、「削除」ボタンをクリックします。

      プロジェクト式

      「式ビルダー」ボタンをクリックして、式を定義します。

      例:

      LENGTH( FxQuoteStream.symbol < 100 )
      

      詳細は、2.4.6.17項「式ビルダーを使用した式の構成」を参照してください。

      「AS」

      プロジェクト式結果の別名を入力するか、またはいずれかの「ターゲット・イベント・タイプ」属性を選択します。

      「生成されたCQL文」

      このCQLコンストラクトに関連付けられた読取り専用Oracle CQLフラグメント。


      詳細は、『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のselect_clauseに関する項を参照してください。

    3. 「グループ」タブをクリックします。

      図2-93で示されるように、「グループ」タブ・エディタ・ダイアログが表示されます。

      図2-94 「問合せウィザード」の選択エディタ・ダイアログ:「グループ」タブ

      図2-94の説明が続きます
      「図2-94 「問合せウィザード」の選択エディタ・ダイアログ:「グループ」タブ」の説明

    4. 表2-17で説明されているように、「グループ」タブを編集します。

      通常の手順は次のとおりです。

      1. プルダウン・メニューからソースを選択します。

      2. 「プロパティ」リストでプロパティを選択します。

      3. 選択したプロパティをグループ化プロパティのリストに追加するには、「追加」ボタンをクリックします。

        プロパティを「グループ化プロパティ」リストから削除するには、「選択したグループ化プロパティ」リストのプロパティを選択し、「削除」ボタンをクリックします。

      表2-17 「問合せウィザード」の選択エディタ属性:「グループ」タブ

      属性 説明

      「ソースの選択」

      プルダウン・メニューからソースを選択します。

      「プロパティ」

      選択したソースによって付与されたイベントのプロパティ。

      「選択したグループ化プロパティ」

      定義するグループ化プロパティのリスト。

      選択したプロパティを「選択したグループ化プロパティ」リストへ追加するには、「追加」ボタンをクリックします。

      プロパティを「グループ化プロパティ」リストから削除するには、「選択したグループ化プロパティ」リストのプロパティを選択し、「削除」ボタンをクリックします。

      「生成されたCQL文」

      このCQLコンストラクトに関連付けられた編集可能なOracle CQLフラグメント。


      詳細は、『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のopt_group_by_clauseに関する項を参照してください。

    5. 「条件」タブをクリックします。

      図2-93で示されるように、「条件」タブ・エディタ・ダイアログが表示されます。

      図2-95 「問合せウィザード」の選択エディタ・ダイアログ:「条件」タブ

      図2-95の説明が続きます
      「図2-95 問合せウィザードの「選択」エディタ・ダイアログ:「条件」タブ」の説明

    6. 表2-18で説明されているように、「条件」タブを編集します。

      表2-18 問合せウィザードの「選択」エディタ属性:「条件」タブ

      属性 説明

      条件設定の述語

      条件設定の述語を直接入力するか、「式ビルダー」ボタンをクリックして式を定義します。

      例:

      lastPrice > 500
      

      詳細は、2.4.6.17項「式ビルダーを使用した式の構成」を参照してください。

      条件式を生成されたCQL文へ追加するには、「追加」ボタンをクリックします。

      条件式を生成されたCQL文から削除するには、「削除」ボタンをクリックします。

      「生成されたCQL文」

      このCQLコンストラクトに関連付けられた編集可能なOracle CQLフラグメント。


      詳細は、『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のopt_having_clauseに関する項を参照してください。

    7. 「順序」タブをクリックします。

      図2-93で示されるように、「順序」タブ・エディタ・ダイアログが表示されます。

      図2-96 問合せウィザードの「選択」エディタ・ダイアログ:「順序」タブ

      図2-96の説明が続きます
      「図2-96 問合せウィザードの「選択」エディタ・ダイアログ:「順序」タブ」の説明

    8. 表2-19で説明されているように、「順序」タブを編集します。

      通常の手順は次のとおりです。

      1. プルダウン・メニューからソースを選択します。

      2. 「プロパティ」リストでプロパティを選択します。

      3. 選択したプロパティを順序付けプロパティのリストに追加するには、「追加」ボタンをクリックします。

        プロパティを「選択した順序付けプロパティ」リストから削除するには、「選択した順序付けプロパティ」リストのプロパティを選択し、「削除」ボタンをクリックします。

      表2-19 問合せウィザードの「選択」エディタ属性:「順序」タブ

      属性 説明

      「ソースの選択」

      プルダウン・メニューからソースを選択します。

      「プロパティ」

      選択したソースによって付与されたイベントのプロパティ。

      「選択した順序付けプロパティ」

      定義する順序付けプロパティのリスト。

      選択したプロパティを「選択した順序付けプロパティ」リストへ追加するには、「追加」ボタンをクリックします。

      プロパティを「選択した順序付けプロパティ」リストから削除するには、「選択した順序付けプロパティ」リストのプロパティを選択し、「削除」ボタンをクリックします。

      「生成されたCQL文」

      このCQLコンストラクトに関連付けられた編集可能なOracle CQLフラグメント。


      詳細は、『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のorder_by_clauseに関する項を参照してください。

    9. 「検証」ボタンをクリックし、変更が正しい構文であることを確認します。

      次に進む前にエラーを修正します。

    10. 「保存」をクリックします。

      「選択」アイコンには、構成済であることを示す緑のチェック・マークが表示されます。

2.4.6.6 +構文を使用したJoin CQLコンストラクトの構成

Join Oracle CQLコンストラクトは、2つ以上のソース間のOracle CQLの結合を表します。+構文(非推奨)を使用して内部結合および左右の外部結合を作成できます。


注意:

Oracle CQLルールがLEFTまたはRIGHT OUTER JOIN句を使用する場合、2.4.6.7項「LEFTまたはRIGHT OUTER JOINを使用したJoin CQLコンストラクトの構成」を参照してください。

詳細は、次を参照してください:

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』の結合に関する項

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のOracle CQL文に関する項

Join CQLコンストラクトを構成するには:

  1. 図2-97で示されるように、「結合」アイコンをダブルクリックします。

    図2-97 「結合」アイコン

    「結合」アイコン

    図2-98で示されるように、「結合」エディタ・ダイアログが表示されます。

    図2-98 「問合せウィザード」の「結合」エディタ・ダイアログ

    図2-98の説明が続きます
    「図2-98 「問合せウィザード」の「結合」エディタ・ダイアログ」の説明

  2. 表2-20で説明されているように、ダイアログを編集します。

    表2-20 「問合せウィザード」の「結合」エディタ属性

    属性 説明

    「ソース1」

    結合する1つ目のソースを選択します。

    「プロパティ」

    ソース1のプロパティの読取り専用リスト。

    「ソース2」

    結合する2つ目のソースを選択します。

    「プロパティ」

    ソース2のプロパティの読取り専用リスト。

    「結合タイプ」

    結合のタイプを選択します。

    • 「外部結合なし」:このオプションを選択すると、単純な結合を作成できます。詳細は、『Oracle CEP Visualizerユーザーズ・ガイド』の内部結合に関する項を参照してください。

    • 「左の外部結合」:このオプションを選択すると、左外部結合を作成できます。詳細は、『Oracle CEP Visualizerユーザーズ・ガイド』の左外部結合に関する項を参照してください。

    • 「右の外部結合」:このオプションを選択すると、右外部結合を作成できます。詳細は、『Oracle CEP Visualizerユーザーズ・ガイド』の右外部結合に関する項を参照してください。

    結合の述語

    次のいずれかの手順を実行して、結合の述語を作成します。

    • プラス記号ボタンをクリックし、選択する「ソース1」および「ソース2」プロパティを使用して結合の述語を作成します。

    • 「式ビルダー」ボタンをクリックし、任意の「ソース1」および「ソース2」プロパティおよびOracle CQLの関数や演算子を使用して結合の述語を作成します。

    「生成されたCQL文」

    このCQLコンストラクトに関連付けられた編集可能なOracle CQLフラグメント。


  3. 「ソース1」プルダウン・メニューからソースを選択します。

  4. 「ソース2」プルダウン・メニューからソースを選択します。

  5. 結合する「ソース1」の「プロパティ」リストでプロパティを選択します。

  6. 結合する「ソース2」の「プロパティ」リストでプロパティを選択します。

  7. 「結合タイプ」を選択します。

  8. 次のいずれかの手順を実行して、結合の述語を作成します。

    1. プラス記号ボタンをクリックし、選択する「ソース1」および「ソース2」プロパティを使用して結合の述語を作成します。

    2. 「式ビルダー」ボタンをクリックし、任意の「ソース1」および「ソース2」プロパティおよびOracle CQLの関数や演算子を使用して結合の述語を作成します。

  9. 結合の述語を生成されたCQL文へ追加するには、「結合の追加」ボタンをクリックします。

  10. 結合の述語を生成されたCQL文から削除するには、「結合を元に戻す」ボタンをクリックします。

  11. 「検証」ボタンをクリックし、変更が正しい構文であることを確認します。

    次に進む前にエラーを修正します。

  12. 「保存」をクリックします。

    「結合」アイコンには、構成済であることを示す緑のチェック・マークが表示されます。

2.4.6.7 LEFTまたはRIGHT OUTER JOINを使用したJoin CQLコンストラクトの構成

Join Oracle CQLコンストラクトは、2つ以上のソース間のOracle CQLの結合を表します。LEFTまたはRIGHT OUTERの結合構文を使用して、Oracle CQLルールの構成を表示できます。


注意:

Oracle CQLルールが非推奨の+構文を使用して内部結合または外部結合を使用する場合、2.4.6.6項「+構文を使用したJoin CQLコンストラクトの構成」を参照してください。

図2-99は、問合せのコンストラクタで例として使用するOracle CQL外部結合を示します。

図2-99 Oracle CQL外部結合

図2-99の説明が続きます
「図2-99 Oracle CQL外部結合」の説明

詳細は、次を参照してください:

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』の結合に関する項

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のOracle CQL文に関する項

LEFTまたはRIGHT OUTER JOINを使用してJoin CQLコンストラクトを構成するには:

  1. 図2-100で示されるように、「結合」アイコンをダブルクリックします。

    図2-100 「結合」アイコン

    「結合」アイコン

    図2-101で示されるように、「結合」エディタ・ダイアログが表示されます。

    図2-101 「問合せウィザード」の「結合」エディタ・ダイアログ: LEFTまたはRIGHT OUTER JOIN構文

    図2-101の説明が続きます
    「図2-101 「問合せウィザード」の「結合」エディタ・ダイアログ: LEFTまたはRIGHT OUTER JOIN構文」の説明

2.4.6.8 Window CQLコンストラクトの構成

Window Oracle CQLコンストラクトは、Oracle CQLのstream-to-relation演算子を表します。

詳細は、次を参照してください:

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のStream-to-Relation演算子(Windows)に関する項

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のOracle CQL文に関する項

Window CQLコンストラクトを構成するには:

  1. 図2-102で示されるように、「ウィンドウ」アイコンをダブルクリックします。

    図2-102 「ウィンドウ」アイコン

    「ウィンドウ」アイコン

    図2-103で示されるように、「ウィンドウ」エディタ・ダイアログが表示されます。

    図2-103 「問合せウィザード」の「ウィンドウ」エディタ・ダイアログ

    図2-103の説明が続きます
    「図2-103 「問合せウィザード」の「ウィンドウ」エディタ・ダイアログ」の説明

  2. 表2-21で説明されているように、ダイアログを編集します。

    表2-21 「問合せウィザード」の「ウィンドウ」エディタ属性

    属性 説明

    「パーティション」リスト

    パーティション化されたウィンドウを作成する場合は、1つ以上のストリーム要素を選択し、「パーティション」リストへ追加します。

    ストリーム要素をパーティション・リストから削除するには、クリックしてドラッグし、パーティション・リストの値を選択してキーボードの[Delete]キーを押します。

    「タイプ」

    作成するウィンドウのタイプ。

    「即時」:このオプションを選択すると、出力リレーションを定義する時間ベースの範囲ウィンドウを作成できます。たとえば、T = 0のとき、tの時点のリレーションは、タイムスタンプtを持つSの要素から取得されたタプルから構成されます。詳細は、『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のS[now]に関する項を参照してください。

    「時間」: このオプションを選択すると、順序付けられたストリームの最新部分を取得するサイズTの時間単位の間隔をスライドすることによって、時間をかけて出力リレーションを定義する時間ベースの範囲ウィンドウを作成できます。T時間単位を超えるウィンドウにある要素は、削除の対象になります。この場合、範囲およびスライドは等しくなります。詳細は、『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のS[range T]に関する項を参照してください。オプションで、「スライド」属性を使用してこのウィンドウの時間ベースのスライドを指定します。

    「行」:このオプションを選択すると、順序付けられたストリームの最後のNタプルのウィンドウをスライドすることによって、時間をかけて出力リレーションを定義するタプル・ベースのウィンドウを作成できます。S [rows N]の出力リレーションRでは、tの時点のリレーションは、最大タイムスタンプ<= tを持つSNタプル(または、tまでのSの長さが<= Nの場合はすべてのタプル)から構成されます。詳細は、『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のS[rows N]に関する項を参照してください。オプションで、「スライド」属性を使用してこのウィンドウの行ベースのスライドを指定します。

    「パーティション」:このオプションを選択すると、次のパーティション化されたウィンドウのいずれかを作成できます。

    • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のS [partition by A1,..., Ak rows N]に関する項

    • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のS [partition by A1,..., Ak rows N range T]に関する項

    「パーティション」タイプは、1つ以上のストリーム要素をパーティション・リストへ追加しない場合は非アクティブのままになります。オプションで、「スライド」属性を使用してこのウィンドウの時間ベースのスライドを指定します。

    無制限:このオプションを選択すると、出力リレーションを定義する時間ベースの範囲ウィンドウを作成できます。たとえば、T = infinityのとき、tの時点のリレーションは、tまでのSの全要素から取得されたタプルから構成されます。要素はウィンドウ内に無期限で残されます。詳細は、『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のS[range unbounded]に関する項を参照してください。

    「スライド」

    スライディング・ウィンドウを指定します。

    「行ベース」:このオプションを選択すると、行ベースのスライディング・ウィンドウのいずれかを作成できます。

    • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のS [rows N1 slide N2]に関する項

    「時間ベース」:このオプションを選択すると、時間ベースのスライディング・ウィンドウのいずれかを作成できます。

    • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のS[range T1 slide T2]に関する項

    • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のS [partition by A1,..., Ak rows N range T1 slide T2]に関する項

    「生成されたCQL文」

    このCQLコンストラクトに関連付けられた編集可能なOracle CQLフラグメント。


  3. パーティション化されたウィンドウが必要な場合、パーティション・リストで必要なストリーム要素を選択します。

    ストリーム要素をパーティション・リストから削除するには、クリックしてドラッグし、パーティション・リストの値を選択してキーボードの[Delete]キーを押します。

  4. 「タイプ」を選択します。

    「パーティション」タイプは、1つ以上のストリーム要素をパーティション・リストへ追加しない場合は非アクティブのままになります。

  5. 選択したタイプには「行ベース」または「時間ベース」を選択します。

  6. ウィンドウのサイズを入力します。

    1. 「行ベース」タイプの場合、行数(タプルまたはストリーム要素)を入力します。

    2. 「時間ベース」タイプの場合は、時間単位数を入力して時間単位を選択します。

  7. 「スライド」を選択します。

    1. 「行ベース」タイプの場合、行数(タプルまたはストリーム要素)を入力します。

    2. 「時間ベース」タイプの場合は、時間単位数を入力して時間単位を選択します。

  8. 「検証」ボタンをクリックし、変更が正しい構文であることを確認します。

    次に進む前にエラーを修正します。

  9. ウィンドウを生成されたCQL文へ追加するには、「ウィンドウの追加」ボタンをクリックします。

  10. 「保存」をクリックします。

    「ウィンドウ」アイコンには、構成済であることを示す緑のチェック・マークが表示されます。

2.4.6.9 Filter CQLコンストラクトの構成

Filter Oracle CQLコンストラクトは、Oracle CQLのWHERE句を表します。SELECTおよびFROM句の表現に関する詳細は、2.4.6.5項「Select CQLコンストラクトの構成」を参照してください。

詳細は、次を参照してください:

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のopt_where_clauseに関する項

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のOracle CQL文に関する項

Filter CQLコンストラクトを構成するには:

  1. 図2-104で示されるように、「フィルタ」アイコンをダブルクリックします。

    図2-104 「フィルタ」アイコン

    「フィルタ」アイコン

    図2-105で示されるように、「フィルタ」エディタ・ダイアログが表示されます。

    図2-105 「問合せウィザード」の「フィルタ」エディタ・ダイアログ

    図2-105の説明が続きます
    「図2-105 「問合せウィザード」の「フィルタ」エディタ・ダイアログ」の説明

  2. 表2-22で説明されているように、ダイアログを編集します。

    表2-22 「問合せウィザード」の「フィルタ」エディタ属性

    属性 説明

    フィルタの述語

    フィルタの述語を直接入力するか、「式ビルダー」ボタンをクリックして式を定義します。

    例:

    SUM( FxQuoteStream.lastPrice < 5000 )
    

    詳細は、2.4.6.17項「式ビルダーを使用した式の構成」を参照してください。

    フィルタの述語を生成されたCQL文へ追加するには、「フィルタの追加」ボタンをクリックします。

    フィルタの述語を生成されたCQL文から削除するには、「フィルタの削除」ボタンをクリックします。

    「生成されたCQL文」

    このCQLコンストラクトに関連付けられた編集可能なOracle CQLフラグメント。


  3. 次のいずれかの手順を実行してフィルタの述語を定義します。

    1. フィルタの述語を直接入力します。

    2. 「式ビルダー」ボタンをクリックします。

      詳細は、2.4.6.17項「式ビルダーを使用した式の構成」を参照してください。

  4. 条件式を生成されたCQL文へ追加するには、「フィルタの追加」ボタンをクリックします。

  5. 条件式を生成されたCQL文から削除するには、「フィルタの削除」ボタンをクリックします。

  6. 「検証」ボタンをクリックし、変更が正しい構文であることを確認します。

    次に進む前にエラーを修正します。

  7. 「保存」をクリックします。

    ソースアイコンには、構成済であることを示す緑のチェック・マークが表示されます。

2.4.6.10 Union CQLコンストラクトの構成

Union Oracle CQLコンストラクトは、Oracle CQLのUNIONまたはUNION ALL句を表します。2つのリレーション間の論理和を実行できます。リレーションはビューまたはチャネルから発行されます。2つのリレーション間または2つのストリーム間の論理和を実行できます。リレーションとストリーム間の論理和は実行できません。

詳細は、次を参照してください:

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のbinaryに関する項

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のBINARYの例: UNIONおよびUNION ALLに関する項

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のOracle CQL文に関する項

Union CQLコンストラクトを構成するには:

  1. 図2-106で示されるように、「論理和」アイコンをダブルクリックします。

    図2-106 「論理和」アイコン

    「論理和」アイコン

    図2-107で示されるように、「論理和」エディタ・ダイアログが表示されます。

    図2-107 「問合せウィザード」の「論理和」エディタ・ダイアログ

    図2-107の説明が続きます
    「図2-107 「問合せウィザード」の「論理和」エディタ・ダイアログ」の説明

  2. 表2-23で説明されているように、ダイアログを編集します。

    表2-23 「問合せウィザード」の「論理和」エディタ属性

    属性 説明

    「ソース1」

    論理和を実行する1つ目のソースを選択します。

    「プロパティ」

    ソース1のプロパティの読取り専用リスト。

    「ソース2」

    論理和を実行する2つ目のソースを選択します。

    「プロパティ」

    ソース2のプロパティの読取り専用リスト。

    「論理和タイプ」

    論理和のタイプを選択します。

    • 「論理和」:これを選択すると、UNION文を作成できます。

    • 「すべての論理和」:このオプションを選択すると、UNION ALL文を作成できます。

    詳細は、『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のBINARYの例: UNIONおよびUNION ALLに関する項を参照してください。

    「生成されたCQL文」

    このCQLコンストラクトに関連付けられた編集可能なOracle CQLフラグメント。


  3. 「ソース1」プルダウン・メニューからソースを選択します。

  4. 「ソース2」プルダウン・メニューからソースを選択します。

  5. 「論理和タイプ」を選択します。

  6. 論理和の句を生成されたCQL文へ追加するには、「論理和の追加」ボタンをクリックします。

  7. 論理和の句を生成されたCQL文から削除するには、「論理和を元に戻す」ボタンをクリックします。

  8. 「検証」ボタンをクリックし、変更が正しい構文であることを確認します。

    次に進む前にエラーを修正します。

  9. 「保存」をクリックします。

    「論理和」アイコンには、構成済であることを示す緑のチェック・マークが表示されます。

2.4.6.11 Intersect CQLコンストラクトの構成

Intersect Oracle CQLコンストラクトは、Oracle CQLのINTERSECT句を表します。2つのリレーション間の積集合を実行します。リレーションとストリーム間または2つのストリーム間の積集合は実行できません。

詳細は、次を参照してください:

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のbinaryに関する項

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のBINARYの例: INTERSECTに関する項

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のOracle CQL文に関する項

Intersect CQLコンストラクトを構成するには:

  1. 図2-108で示されるように、「論理積」アイコンをダブルクリックします。

    図2-108 「論理積」アイコン

    「論理積」アイコン

    図2-109で示されるように、「論理積」エディタ・ダイアログが表示されます。

    図2-109 「問合せウィザード」の「論理積」エディタ・ダイアログ

    図2-109の説明が続きます
    「図2-109 「問合せウィザード」の「論理積」エディタ・ダイアログ」の説明

  2. 表2-24で説明されているように、ダイアログを編集します。

    表2-24 「問合せウィザード」の「論理積」エディタ属性

    属性 説明

    「ソース1」

    積集合を実行する1つ目のソースを選択します。

    「プロパティ」

    ソース1のプロパティの読取り専用リスト。

    「ソース2」

    積集合を実行する2つ目のソースを選択します。

    「プロパティ」

    ソース2のプロパティの読取り専用リスト。

    「生成されたCQL文」

    このCQLコンストラクトに関連付けられた編集可能なOracle CQLフラグメント。


  3. 積集合の句を生成されたCQL文へ追加するには、「積集合の追加」ボタンをクリックします。

  4. 積集合の句を生成されたCQL文から削除するには、「積集合を元に戻す」ボタンをクリックします。

  5. 「検証」ボタンをクリックし、変更が正しい構文であることを確認します。

    次に進む前にエラーを修正します。

  6. 「保存」をクリックします。

    「論理積」アイコンには、構成済であることを示す緑のチェック・マークが表示されます。

2.4.6.12 Minus CQLコンストラクトの構成

Minus Oracle CQLコンストラクトは、Oracle CQLのMINUS句を表します。2つのリレーション間の論理差を実行します。リレーションとストリーム間または2つのストリーム間の論理差は実行できません。

詳細は、次を参照してください:

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のbinaryに関する項

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のBINARYの例: MINUSに関する項

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のOracle CQL文に関する項

Minus CQLコンストラクトを構成するには:

  1. 図2-110で示されるように、「論理積」アイコンをダブルクリックします。

    図2-110 「論理差」アイコン

    「論理差」アイコン

    図2-111で示されるように、「論理差」エディタ・ダイアログが表示されます。

    図2-111 「問合せウィザード」の「論理差」エディタ・ダイアログ

    図2-111の説明が続きます
    「図2-111 「問合せウィザード」の「論理差」エディタ・ダイアログ」の説明

  2. 表2-25で説明されているように、ダイアログを編集します。

    表2-25 「問合せウィザード」の「論理差」エディタ属性

    属性 説明

    「ソース1」

    論理差を実行する1つ目のソースを選択します。

    「プロパティ」

    ソース1のプロパティの読取り専用リスト。

    「ソース2」

    論理差を実行する2つ目のソースを選択します。

    「プロパティ」

    ソース2のプロパティの読取り専用リスト。

    「生成されたCQL文」

    このCQLコンストラクトに関連付けられた編集可能なOracle CQLフラグメント。


  3. 論理差の句を生成されたCQL文へ追加するには、「差集合の追加」ボタンをクリックします。

  4. 論理差の句を生成されたCQL文から削除するには、「差集合を元に戻す」ボタンをクリックします。

  5. 「検証」ボタンをクリックし、変更が正しい構文であることを確認します。

    次に進む前にエラーを修正します。

  6. 「保存」をクリックします。

    「論理差」アイコンには、構成済であることを示す緑のチェック・マークが表示されます。

2.4.6.13 IStream CQLコンストラクトの構成

IStream Oracle CQLコンストラクトは、Oracle CQL IStreamのrelation-to-stream演算子を表します。リレーションRへ適用されるIstream (「ストリームの挿入」の略)には、タプルsR(t) - R(t-1)の中にある場合、つまりstの時点でRへ挿入される場合は常に(s,t)が含まれます。タプルが同一のタイムスタンプを持ったまま挿入されて削除された場合は、IStreamは挿入を出力しません。

詳細は、次を参照してください:

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のIStream Relation-to-Stream演算子に関する項

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のストリームおよびリレーションに関する項

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のOracle CQL文に関する項

IStream CQLコンストラクトを構成するには:

  1. 図2-112で示されるように、「IStream」アイコンをダブルクリックします。

    図2-112 「IStream」アイコン

    「IStream」アイコン

    図2-113で示されるように、「IStream」エディタ・ダイアログが表示されます。

    図2-113 「問合せウィザード」の「IStream」エディタ・ダイアログ

    図2-113の説明が続きます
    「図2-113 「問合せウィザード」の「IStream」エディタ・ダイアログ」の説明

  2. 表2-26で説明されているように、ダイアログを編集します。

    表2-26 「問合せウィザード」の「IStream」エディタ属性

    属性 説明

    「生成されたCQL文」

    このCQLコンストラクトに関連付けられた編集可能なOracle CQLフラグメントを次の中にラップします。

    IStream()
    

  3. 「検証」ボタンをクリックし、変更が正しい構文であることを確認します。

    次に進む前にエラーを修正します。

  4. 「保存」をクリックします。

    「IStream」アイコンには、構成済であることを示す緑のチェック・マークが表示されます。

2.4.6.14 DStream CQLコンストラクトの構成

DStream Oracle CQLコンストラクトは、Oracle CQL DStreamのrelation-to-stream演算子を表します。リレーションRへ適用されるDStream (「ストリームの削除」の略)には、タプルsR(t-1) - R(t)の中にある場合、つまりstの時点でRから削除される場合は常に(s,t)が含まれます。

詳細は、次を参照してください:

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のDStream Relation-to-Stream演算子に関する項

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のストリームおよびリレーションに関する項

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のOracle CQL文に関する項

DStream CQLコンストラクトを構成するには:

  1. 図2-114で示されるように、「DStream」アイコンをダブルクリックします。

    図2-114 「DStream」アイコン

    「DStream」アイコン

    図2-115で示されるように、「DStream」エディタ・ダイアログが表示されます。

    図2-115 「問合せウィザード」の「DStream」エディタ・ダイアログ

    図2-115の説明が続きます
    「図2-115 「問合せウィザード」の「DStream」エディタ・ダイアログ」の説明

  2. 表2-27で説明されているように、ダイアログを編集します。

    表2-27 「問合せウィザード」の「DStream」エディタ属性

    属性 説明

    「生成されたCQL文」

    このCQLコンストラクトに関連付けられた編集可能なOracle CQLフラグメントを次の中にラップします。

    DStream()
    

  3. 「検証」ボタンをクリックし、変更が正しい構文であることを確認します。

    次に進む前にエラーを修正します。

  4. 「保存」をクリックします。

    「DStream」アイコンには、構成済であることを示す緑のチェック・マークが表示されます。

2.4.6.15 RStream CQLコンストラクトの構成

RStream Oracle CQLコンストラクトは、Oracle CQL RStreamのrelation-to-stream演算子を表します。RStream演算子は、入力リレーションの現在の状態全体を保持し、各タイム・ステップにおける挿入に従ってタプルすべてを出力します。Rstreamはリレーションの状態全体を各瞬間ごとに出力するため、リレーション・セットがあまり小さくない場合、コストが大きくなる可能性があります。

詳細は、次を参照してください:

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のRStream Relation-to-Stream演算子に関する項

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のストリームおよびリレーションに関する項

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のOracle CQL文に関する項

RStream CQLコンストラクトを構成するには:

  1. 図2-116で示されるように、「RStream」アイコンをダブルクリックします。

    図2-116 「RStream」アイコン

    「RStream」アイコン

    図2-117で示されるように、「RStream」エディタ・ダイアログが表示されます。

    図2-117 「問合せウィザード」の「RStream」エディタ・ダイアログ

    図2-117の説明が続きます
    「図2-117 「問合せウィザード」の「RStream」エディタ・ダイアログ」の説明

  2. 表2-28で説明されているように、ダイアログを編集します。

    表2-28 「問合せウィザード」の「RStream」エディタ属性

    属性 説明

    「生成されたCQL文」

    このCQLコンストラクトに関連付けられた編集可能なOracle CQLフラグメントを次の中にラップします。

    RStream()
    

  3. 「検証」ボタンをクリックし、変更が正しい構文であることを確認します。

    次に進む前にエラーを修正します。

  4. 「保存」をクリックします。

    「RStream」アイコンには、構成済であることを示す緑のチェック・マークが表示されます。

2.4.6.16 Output CQLコンストラクトの構成

Output Oracle CQLコンストラクトは、完全なOracle CQLの問合せまたはビューを表します。Output CQLコンストラクトを使用すると、次の操作を実行できます。

  • 完全なOracle CQL文を見直して編集します。

  • Oracle CQL文のコピーを作成し、それを別名でOracle CQLプロセッサへインジェクトします。この方法は、共通の構造体を共有する複数の文を作成する必要があるときに、既存の文を複製および変更するのに便利です。

  • ビューと問合せの間で変換します。

詳細は、次を参照してください:

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』の問合せ、ビュー、結合に関する項

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』のOracle CQL文に関する項

Output CQLコンストラクトを構成するには:

  1. 図2-118で示されるように、「出力」アイコンをダブルクリックします。

    図2-118 「出力」アイコン

    「出力」アイコン

    図2-119で示されるように、「出力」エディタ・ダイアログが表示されます。

    図2-119 「問合せウィザード」の「出力」エディタ・ダイアログ

    図2-119の説明が続きます
    「図2-119 「問合せウィザード」の「出力」エディタ・ダイアログ」の説明

  2. 表2-29で説明されているように、ダイアログを編集します。

    表2-29 「問合せウィザード」の「出力」エディタ属性

    属性 説明

    「タイプ」

    ルールの種類は次のとおりです。

    • 「問合せ」: Oracle CQL問合せは、Oracle CQL構文で表現する操作で、1つ以上のストリームまたはビューのデータを処理するためにOracle CQLプロセッサ上で実行されます。

    • 「ビュー」: Oracle CQLビューは、ストリームまたはリレーション上の代替選択を表します。Oracle CQLでは、副問合せのかわりにビューを使用します。

    詳細は、『Oracle CEP CQL言語リファレンス』の問合せ、ビューおよび結合に関する項を参照してください。

    「問合せ名」

    問合せの名前。

    「有効化」

    このオプションを「True」に設定すると、保存した直後にルールを実行します。

    このオプションを「False」に設定すると、保存した後にルールを実行しません。

    ビューは有効化/無効化できません。ビューを使用する問合せが有効化されている場合、ビューも有効化されます。ビューを使用する問合せが無効化されている場合、ビューは効果的に無効化されます。

    「ビュー名」

    ビューの名前。

    「スキーマの表示」

    SELECT句で指定するプロパティの編集可能リスト。

    生成されたCQL文を編集してSELECT句へプロパティを追加するか、削除する場合、同一の変更を「スキーマの表示」へ適用する必要があります。

    「プロジェクト・リスト」

    SELECT句で指定するプロパティの読取り専用リスト。

    「生成されたCQL文」

    このCQLコンストラクトに関連付けられた編集可能なOracle CQLフラグメント。


  3. Oracle CQLルール全体の新規インスタンスをOracle CQLプロセッサへインジェクトするには:

    1. 新規ルールを作成する場合、「ルールのインジェクト」をクリックします。

      Oracle CQLルールの新規インスタンスがOracleルールタブに表示されます。

    2. 既存ルールを変更する場合は、次の手順を実行します。

      • 「問合せ名」または「ビュー名」フィールド内をクリックし、問合せ名またはビュー名を変更します。

      • 「ルールのインジェクト」をクリックします。

      Oracle CQLルールの新規インスタンスが、新しい名前でOracleルールタブに表示されます。

  4. Oracle CQLプロセッサのOracle CQLルール全体の既存インスタンスを置換するには、「ルールの置換」をクリックします。

    Oracle CQLルールの既存インスタンスが、既存の名前のままOracleルールタブで更新されます。

  5. 「検証」ボタンをクリックし、変更が正しい構文であることを確認します。

    次に進む前にエラーを修正します。

  6. 「保存」をクリックします。

    「出力」アイコンには、構成済であることを示す緑のチェック・マークが表示されます。

2.4.6.17 式ビルダーを使用した式の構成

問合せウィザードの式ビルダーを使用すると、各種のOracle CQL演算子、式、組込み型の単一行および集計関数、およびユーザー定義関数を使用して、式を構築できます。

詳細は、次を参照してください:

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』の算術演算子に関する項

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』の連結演算子に関する項

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』の式に関する項

  • 『Oracle CEP CQL言語リファレンス』の関数に関する項

式ビルダーを使用して式を構成するには:

  1. CQLコンストラクト・エディタ・ダイアログ上の「式ビルダー」ボタンをクリックします。

    「式ビルダー」ダイアログが表示されます。図2-120は、「パターン」コンストラクト・エディタで「式ビルダー」ボタンをクリックした後の「式ビルダー」を示します。

    図2-120 「問合せウィザード」の「式ビルダー」

    図2-120の説明が続きます
    「図2-120 「問合せウィザード」の「式ビルダー」」の説明

  2. 表2-29で説明されているように、ダイアログを編集します。

    表2-30 「問合せウィザード」の「式ビルダー」属性

    属性 説明

    「式ビルダー」

    式を含む編集可能なフィールド。

    「変数」

    「変数」プルダウン・メニューからソースを選択し、「プロパティ」リストで提供されるプロパティのリストを示しています。

    プロパティをダブルクリックして選択し、現在の挿入ポイントで「式ビルダー」へ追加します。

    「関数」

    「関数」プルダウン・メニューから関数カテゴリを選択し、「関数」リストで提供される関数のリストを示します。

    関数を選択し、「関数の説明」フィールドでその構文を確認します。

    関数をダブルクリックして選択し、現在の挿入ポイントで「式ビルダー」へ追加します。

    「オペランド」

    「オペランド」をダブルクリックして選択し、現在の挿入ポイントで「式ビルダー」へ追加します。

    「関数の説明」

    現在選択されている関数の構文を表示する読取り専用フィールド。


  3. 「変数」プルダウン・メニューからソースを選択します。

  4. 「関数」プルダウン・メニューから関数カテゴリを選択します。

  5. 関数をダブルクリックして選択し、それを「式ビルダー」へ追加します。

  6. プロパティをダブルクリックして選択し、それを関数の引数にします。

  7. マウスを使用して、関数の閉じカッコの後に挿入バーを置きます。

  8. 「オペランド」をダブルクリックして選択し、それを「式ビルダー」へ追加します。

  9. 別のプロパティをダブルクリックするか、「式ビルダー」にリテラル値を入力します。

  10. 操作を元に戻すには、「元に戻す」ボタンをクリックします。

  11. 操作をやり直すには、「やり直し」ボタンをクリックします。

  12. 「式ビルダー」をクリアするには、消去ボタンをクリックします。

  13. 「保存」をクリックして式を保存し、CQLコンストラクト・エディタ・ダイアログに戻ります。

2.4.7 問合せウィザード用Oracle CQLテンプレートの作成

Oracle CEP Visualizerは、Oracle CQLビューおよび問合せの構成を簡素化するための高度な問合せウィザードを提供します。完全なOracle CQLビューまたは問合せテンプレートをドラッグ・アンド・ドロップし、必要に応じてカスタマイズできます。この手順では、独自のテンプレートを作成して問合せウィザードの「テンプレート」パレットへ追加する方法を説明します。

Oracle CQLテンプレートは、付録A「Oracle CQL問合せウィザードのテンプレート・スキーマ・リファレンス」wlevs_queryconstructor_config.xsdに基づいています。ただし、ユーザー定義テンプレートには次のみが含まれる場合があります。

テンプレートを使用したOracle CQLルールの作成に関する詳細は、2.4.1項「問合せウィザードを使用したOracle CQLプロセッサにおけるルールの作成」を参照してください。

問合せウィザード用Oracle CQLテンプレートを作成するには:

  1. お気に入りのエディタを使用してXMLファイルを作成し、例2-6で示されるようにヘッダーを追加します。

    例2-6 myTemplate.xml XMLファイル

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
    
  2. 例2-7で示されるように、Rule要素を作成します。

    例2-7 Rule要素

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
    <Rule>
        <select-block>
    
        </select-block>
    
        <from-block>
    
        </from-block>
    
        <where-block>
    
        </where-block>
    
    
    </Rule>
    
  3. 例2-8で示されるように、Operator要素をテンプレートへ追加します。

    一意のIDを持つそれぞれのOperatorを構成して、type属性を指定します。

    ルールのルート(または終了ポイント)である演算子のIDを持つRule要素のroot属性を構成します。例2-8では、10というIDを持つOutputタイプのOperatorがルールのルートです。

    例2-8 Rule要素: 演算子

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
    <Rule root="10">
        <select-block>
    
            <Operator ID="10" type="Output">
            </Operator>
    
            <Operator ID="9" type="IStream">
            </Operator>
    
            <Operator ID="7" type="Select">
            </Operator>
    
        </select-block>
    
        <from-block>
    
            <Operator ID="1" type="SSource">
            </Operator>
     
            <Operator ID="2" type="Window">
            </Operator>
            
            <Operator ID="3" type="SSource">
            </Operator>
            
            <Operator ID="4" type="Window">
            </Operator>
    
        </from-block>
    
        <where-block>
    
            <Operator ID="5" type="Join">
            </Operator>
    
        </where-block>
    </Rule>
    
  4. 例2-9で示されるように、inputs要素を追加して演算子を相互に接続します。

    例2-9 Rule要素: 演算子の接続

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
    <Rule root="9">
        <select-block>
    
            <Operator ID="10" type="Output">
                <inputs>
                    <input>9</input>
                </inputs>
            </Operator>
    
            <Operator ID="9" type="IStream">
                <inputs>
                    <input>8</input>
                </inputs>
            </Operator>
    
            <Operator ID="7" type="Select">
                <inputs>
                    <input>5</input>
                </inputs>
            </Operator>
    
        </select-block>
    
        <from-block>
    
            <Operator ID="1" type="SSource">
            </Operator>
     
            <Operator ID="2" type="Window">
                <inputs>
                    <input>1</input>
                </inputs>
            </Operator>
            
            <Operator ID="3" type="SSource">
            </Operator>
            
            <Operator ID="4" type="Window">
                <inputs>
                    <input>3</input>
                </inputs>
            </Operator>
    
        </from-block>
    
        <where-block>
    
            <Operator ID="5" type="Join">
                <inputs>
                    <input>2</input>
                    <input>4</input>
                </inputs>
            </Operator>
    
        </where-block>
    
    </Rule>
    
  5. テンプレートXMLファイルを保存して閉じます。


    注意:

    テンプレートXMLファイルにダブルバイト文字を入力する場合、必ずUTF-8エンコーディング方式でファイルを保存します。詳細は、1.5.1項「構成ファイルのエンコーディング: UTF-8」を参照してください。

  6. テンプレートXMLファイルを、Oracle CEPサーバーのORACLE_CEP_HOME/user_projects/domains/DOMAIN_DIR/servername/cqltemplateディレクトリにコピーします。ここで、ORACLE_CEP_HOMEは、d:\oracle_cepなどのOracle CEPインストール・ディレクトリを示し、DOMAIN_DIRはドメイン・ディレクトリ名を示し、servernameはサーバー名を示します。例: d:\oracle_cep_home\user_projects\domains\mydomain\myserver1\cqltemplate

  7. テンプレートXMLファイル名をORACLE_CEP_HOME/user_projects/domains/DOMAIN_DIR/servername/cqltemplate/registry.xmlファイルへ追加します。

    例2-10は、テンプレートXMLファイルexample.xmlを登録する方法を示します。

    例2-10 Oracle CEP registry.xmlファイル

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
    <templates>
        <template>
            <name>example</name>
            <filename>example.xml</filename>
            <description>This is an example user-defined cql statement</description>
        </template>
    </templates>
    

    template要素のname子要素は、「問合せウィザード」がこのテンプレートの「ユーザー定義テンプレート」タブに表示するタイトルを決定します。

  8. Oracle CEP Visualizerを終了し、再度ログインします。

    詳細は、1.2項「Oracle CEP Visualizerの起動」を参照してください。

  9. Oracle CQL問合せウィザードを開き、図2-121で示されるように、テンプレートを「ユーザー定義テンプレート」タブで検索します。

    図2-121 「問合せウィザード」の「ユーザー定義テンプレート」タブ

    図2-121の説明が続きます
    「図2-121 「問合せウィザード」の「ユーザー定義テンプレート」タブ」の説明

    詳細は、2.4.1項「問合せウィザードを使用したOracle CQLプロセッサにおけるルールの作成」を参照してください。

2.4.8 問合せウィザード・ダイアグラムの管理

この項では、図2-122で示されるように、問合せウィザード・キャンバスの最上位に表示される各種ツールを説明します。

図2-122 「問合せウィザード」ツール

図2-122の説明が続きます
「図2-122 「問合せウィザード」ツール」の説明

これらのツールを使用すると、Oracle CQL文の「問合せウィザード」ダイアグラムを管理できます。

2.4.8.1 レイアウトの選択

「レイアウトの選択」プルダウン・メニューを使用して、CQLコンストラクトの配布およびその依存度の表示に関する代替方法を選択します。次のいずれかを選択できます。

  • 左-右

  • 下部-上部

  • 右-左

  • 上部-下部

2.4.8.2 キャンバスのクリア

「キャンバスのクリア」ボタンをクリックして、現在のOracle CQL文およびそのダイアグラムを問合せウィザード・キャンバスから消去できます。

2.4.8.3 問合せの保存

「問合せの保存」ボタンを任意の時点で(Oracle CQL文を作成途中の場合でも)クリックして、作業内容をホストではなくローカル・ディスクへ保存できます。

2.4.8.4 問合せを開く

問合せを開くボタンをクリックすると、以前に保存した問合せを再ロードできます。

2.4.8.5 ホバー

「ホバー」オプションを選択すると、マウス・ポインタをステージの上に重ねたときに所定のステージに関連付けられたOracle CQL文のフラグメントを表示できます。

「ホバー」オプションの選択を解除すると、この機能が無効になります。

2.4.8.6 ズーム・インおよびズーム・アウト

「ズーム・イン」および「ズーム・アウト」ボタンをクリックすると、ズーム・レベルを変更できます。これは、「ズーム」スライダを使用した操作のかわりになります(2.4.8.9項「ズーム」を参照してください)。

2.4.8.7 内容に合せる

「内容に合せる」ボタンをクリックすると、ズーム・レベルを自動的に調節して、すべてのダイアグラムを現在のブラウザ・ウィンドウにあわせて表示できます。

2.4.8.8 コンストラクトの切替え

コンストラクトの切替えボタンをクリックすると、CQLコンストラクトおよびテンプレート・ギャラリの表示/非表示を切替えできます。

2.4.8.9 ズーム

「ズーム」スライダを使用して、ズーム・レベルを拡大/縮小できます。これは、「ズーム・イン」および「ズーム・アウト」ボタンを使用した操作のかわりになります(2.4.8.6項「ズーム・インおよびズーム・アウト」を参照してください)。

2.4.9 Oracle CQLプロセッサ用問合せ計画の表示

Oracle CEP Visualizerは、Oracle CQL問合せの最適化を簡素化するための高度な問合せ計画ファシリティを提供します。

問合せ計画ファシリティを使用して、任意のOracle CQLプロセッサを内部の演算子、状態、およびシノプシスに分解し、受信/送信メッセージ数など、演算子に関する各種統計を収集できます。問合せ計画ファシリティは、Oracle CQLプロセッサごとに1つの問合せを生成し、そのOracle CQLで定義するすべての問合せおよびビューに適用します。

Oracle CQL問合せ計画ファシリティは、システム管理者がOracle CQL問合せのパフォーマンスを効果的に診断して最適化できるように設計されています。


注意:

Oracle CEP Visualizerが問合せ計画を生成する前に、Oracle CQLプロセッサ上で実行中のOracle CQL問合せ(Running属性がtrueに設定)が少なくとも1つ存在している必要があります。詳細は、2.4.5項「Oracle CQLプロセッサにおけるルールの表示」を参照してください。

Oracle CQLプロセッサの問合せ計画を表示するには:

  1. 左ペインで、アプリケーションのデプロイ先のOracle CEPインスタンスの「アプリケーション」ノードへ移動して展開します。

  2. 「appname」を選択します。ここで、「appname」は、使用するアプリケーション名です。

  3. 使用するOracle CQLプロセッサを選択します。

    1. EPNダイアグラムを使用するには:

      • 「イベント処理ネットワーク」タブをクリックします。

      • 使用するOracle CQLプロセッサをダブルクリックします。

    2. ドメイン・ツリーを使用するには:

      • 「appname」>ステージノードを展開します。ここで、「appname」は、使用するアプリケーション名です。

      • 使用するOracle CQLプロセッサをクリックします。

      • 右ペインで、「一般」タブをクリックします。

    図2-59で示されるように、「プロセッサ」パネルが表示されます。

    図2-123 Oracle CQLプロセッサ・パネル

    図2-123の説明が続きます
    「図2-123 Oracle CQLプロセッサ・パネル」の説明

  4. 「問合せ計画」タブをクリックします。

    図2-124で示されるように、「問合せ計画」タブが表示されます。

    図2-124 「問合せ計画」タブ

    図2-124の説明が続きます
    「図2-124 「問合せ計画」タブ」の説明

    問合せ計画キャンバスの最上位にある各種ツールの詳細は、2.4.10項「問合せ計画ダイアグラムの管理」を参照してください。

  5. 任意のステージの「プロパティ」表のプロパティおよび値を表示するには、次のいずれかを実行します。

    1. 右側の問合せ計画ダイアグラムの「ステージ」アイコンをクリックします。

      左側の「データ」表の対応する行も選択されます。

    2. 左側の「データ」表にある、ステージに対応する行をクリックします。

      「問合せ計画」ダイアグラムの対応するステージ・アイコンも選択されます。

  6. 問合せ計画を構成するには、「問合せ計画プリファレンス」ボタンをクリックします。

    図2-125で示されるように、「問合せ計画プリファレンス」ダイアログが表示されます。

    図2-125 「問合せ計画プリファレンス」ダイアログ

    図2-125の説明が続きます
    「図2-125 「問合せ計画プリファレンス」ダイアログ」の説明

  7. 表2-31で説明されているように、ダイアログを編集します。

    表2-31 「問合せ計画プリファレンス」属性

    属性 説明

    「ストア/状態の表示」

    このオプションを選択すると、Oracle CEPは「問合せ計画」ダイアグラムでストアおよび状態を表示できるようになります。

    「表示される演算子の統計フィールド」

    「問合せ計画」タブ上の「データ」表の表示する統計を選択します。

    表に表示される統計を構成するには、次を選択します。

    • 「受信メッセージ」: このステージがインバウンド・ステージから受信したイベントの合計数。

    • 「送信メッセージ」: このステージによってアウトバウンド・ステージへ送信されたイベントの合計数。

    • 「実行回数」: Oracle CQL問合せがこのステージで実行された回数。

    • 「最新の受信メッセージ」: 最後の呼出し時にすべての入力キューから受信されたメッセージ数。

    • 「最新の送信メッセージ」: この演算子によって最後の呼出し時に出力されたタプル数。

    グラフに表示される統計を構成するには、次を選択します。

    • NumInMessages: このステージがインバウンド・ステージから受信したイベントの合計数。

    • NumOutMessages: このステージによってアウトバウンド・ステージへ送信されたイベントの合計数。

    • NumExecutions: Oracle CQL問合せがこのステージで実行された回数。

    • NumInMessagesLatest: 最後の呼出し時にすべての入力キューから受信されたメッセージ数。

    • NumOutMessagesLatest: この演算子によって最後の呼出し時に出力されたタプル数。

    注意: 「しきい値」の値はここで選択する統計に適用されます。

    「しきい値」

    「グラフに表示される演算子の統計フィールド」の統計の最大値。このしきい値を超えるステージでは、値は「アラートの色」で指定する色で問合せ計画ダイアグラム上で表示されます。

    デフォルト: 500。

    「アラートの色」

    問合せ計画表示のしきい値に違反するステージをハイライトするために使用される色を選択します。

    色を付けて違反を表示しない場合は、アラートの色に白を選択します。

    デフォルト: 赤

    「統計リフレッシュ間隔」(秒)

    Oracle CEPが統計を収集する頻度を指定します(秒)。

    デフォルト: 5


  8. 統計の収集を開始するには、「統計の取得」ボタンをクリックします。

    「統計の取得」ボタンが「統計の停止」ボタンに変わります。

    図2-126で示されるように、「データ」表の列には、現在の統計が(表プリファレンス構成の「表示される演算子の統計」フィールドに従って)表示され、しきい値の違反は(グラフおよびしきい値プリファレンス構成の「表示される演算子の統計」フィールドに従って)問合せ計画ダイアグラムに赤色で表示されます。

    図2-126 統計取得中の問合せ計画

    図2-126の説明が続きます
    「図2-126 統計取得中の問合せ計画」の説明

  9. 統計の収集を停止するには、「統計の停止」ボタンをクリックします。

  10. 割合判定ステップを決定するためにステージへドリルダウンするには、次のいずれかを実行します。

    1. しきい値の違反を示す、右側の問合せ計画ダイアグラムのステージ・アイコンをクリックします。

      左側の「データ」表の対応する行も選択されます。

    2. 左側の「データ」表にある、ステージに対応する行をクリックします。

      「問合せ計画」ダイアグラムの対応するステージ・アイコンも選択されます。

  11. ステージ間の依存関係を表示するには、「データ」表の「出力」行をクリックします。

    すべての依存関係ステージは、図2-127で示されるように、問合せ計画ダイアグラムで選択されます。

    図2-127 依存関係を示す問合せ計画

    図2-127の説明が続きます
    「図2-127 依存関係を示す問合せ計画」の説明

2.4.10 問合せ計画ダイアグラムの管理

この項では、図2-128で示されるように、問合せウィザード・キャンバスの最上位に表示される各種ツールについて説明します。

図2-128 「問合せ計画」ツール

図2-128の説明が続きます
「図2-128 「問合せ計画」ツール」の説明

これらのツールを使用すると、Oracle CQL文の「問合せウィザード」ダイアグラムを管理できます。

2.4.10.1 レイアウトの選択

「レイアウトの選択」プルダウン・メニューを使用して、CQLコンストラクトの配布およびその依存度の表示に関する代替方法を選択します。次のいずれかを選択できます。

  • 左-右

  • 下部-上部

  • 右-左

  • 上部-下部

2.4.10.2 すべて縮小およびすべて展開

「すべて縮小」および「すべて展開」ボタンを使用して、「データ」表のエントリを開いたり閉じたりできます。

2.4.10.3 統計の取得および統計の停止

Oracle CEPに命令して問合せ計画のステージの統計を収集し始めるには、「統計の取得」ボタンを使用します。

「統計の取得」ボタンをクリックすると、「統計の停止」ボタンに変わります。「統計の停止」ボタンをクリックすると、統計の収集を停止できます。

2.4.10.4 リフレッシュ

「リフレッシュ」ボタンを使用して、「問合せ計画」ダイアグラムおよび「データ」表をリフレッシュできます。

2.4.10.5 凡例の表示

「凡例の表示」チェック・ボックスを使用すると、CQLコンストラクトの凡例を表示(チェックする)または非表示(チェックしない)できます。

2.4.10.6 プリファレンス

「プリファレンス」ボタンを使用して、図2-125で示されるように、「問合せ計画」のプリ・ルネサンスダイアログを開きます。

2.4.10.7 内容に合せる

「内容に合せる」ボタンをクリックすると、ズーム・レベルを自動的に調節してすべてのダイアグラムを現在のブラウザ・ウィンドウにあわせて表示できます。

2.4.10.8 ズーム

「ズーム」スライダを使用して、ズーム・レベルを拡大または縮小できます。

2.5 EPLルールの管理

この項では次を説明します。


注意:

ルールおよびOracle高可用性アダプタへの変更は、同一グループ内の他のサーバーへ伝播されます。つまり、すべてのルールおよびOracle高可用性アダプタの構成は、自動的に同期されることになります。他の構成の変更は同期されません。たとえば、マルチサーバー・ドメイン内の1つのサーバーで記録/再生またはJMSアダプタの構成を変更する場合、これらの変更は同一グループ内の他のサーバーには同期されません。詳細は、3.9項「マルチサーバー・ドメインの管理」を参照してください。

詳細は、次を参照してください:


注意:

Oracle CEP 11g リリース 1 (11.1.1)では、イベント処理言語(EPL)はOracle CQLで置換されます。Oracle CEPは、EPLの下位互換性をサポートします。詳細は、2.4項「Oracle CQLルールの管理」を参照してください。

2.5.1 EPLプロセッサにおけるルールの作成

1つ以上のEPLプロセッサを使用する既存のOracle CEPアプリケーションで新規ルールを作成できます。

EPLプロセッサでルールを作成するには:

  1. 左ペインで、アプリケーションのデプロイ先のOracle CEPインスタンスの「アプリケーション」ノードへ移動して展開します。

  2. appname>ステージノードを展開し、ドメイン・ツリーのEPNステージのリストを表示します。ここで、「appname」はアプリケーション名です。

  3. EPLルールを作成する対象のEPLプロセッサをクリックします。

    図2-129で示されるように、「プロセッサ」パネルが表示されます。

    図2-129 EPLプロセッサ・パネル

    図2-129の説明が続きます
    「図2-129 EPLプロセッサ・パネル」の説明

  4. 右ペインで、「ルール」タブをクリックします。

    図2-130で示されるように、「ルール」タブが表示されます。

    図2-130 EPLルール・タブ

    図2-130の説明が続きます
    「図2-130 EPLルール・タブ」の説明

  5. 「ルールID」フィールドをクリックし、作成するルール名を入力します。

  6. 「ルール」フィールドをクリックし、EPL問合せ文字列を入力します。

  7. 「ルールの作成」をクリックします。

    図2-131で示されるように、確認ダイアログが表示されます。

    図2-131 「ルールの作成」ダイアログ

    図2-131の説明が続きます
    「図2-131 「ルールの作成」ダイアログ」の説明

  8. 「OK」をクリックします。

2.5.2 EPLプロセッサからのルールの削除

1つ以上のEPLプロセッサを使用する既存のOracle CEPアプリケーションから既存ルールを削除できます。

EPLプロセッサでルールを削除するには:

  1. 左ペインで、アプリケーションのデプロイ先のOracle CEPインスタンスの「アプリケーション」ノードへ移動して展開します。

  2. appname>ステージノードを展開し、ドメイン・ツリーのEPNステージのリストを表示します。ここで、「appname」はアプリケーション名です。

  3. EPLルールを作成する対象のEPLプロセッサをクリックします。

    図2-129で示されるように、「プロセッサ」パネルが表示されます。

    図2-132 EPLプロセッサ・パネル

    図2-132の説明が続きます
    「図2-132 EPLプロセッサ・パネル」の説明

  4. 右ペインで、「ルール」タブをクリックします。

    図2-133で示されるように、「ルール」タブが表示されます。

    図2-133 EPLの「ルール」タブ

    図2-133の説明が続きます
    「図2-133 EPLルール・タブ」の説明

  5. 削除するルールを決定します。

    1. 単一のルールを削除するには:

    2. すべてのルールを削除するには:

  6. 「OK」をクリックします。

2.5.3 EPLプロセッサにおけるルールの置換

Oracle CEP Visualizerのルール置換機能を使用して、既存ルールを変更できます。ただし、Oracle CEP Visualizerは内部で最初にルールを削除し、その後で置換されたテキストを使用してもう一度ルールを追加するため、この機能は十分に注意して使用する必要があります。ルールを削除すると、ルールがもう一度追加される前にすべての状態が損失してしまいます。このため、ステートレス・ルールのみを置換することをお薦めします。

EPLプロセッサに関連付けられたルールを置換するには:

  1. 左ペインで、アプリケーションのデプロイ先のOracle CEPインスタンスの「アプリケーション」ノードへ移動して展開します。

  2. appname>ステージノードを展開し、ドメイン・ツリーのEPNステージのリストを表示します。ここで、「appname」はアプリケーション名です。

  3. EPLルールを作成する対象のEPLプロセッサをクリックします。

    図2-129で示されるように、「プロセッサ」パネルが表示されます。

    図2-136 EPLプロセッサ・パネル

    図2-136の説明が続きます
    「図2-136 EPLプロセッサ・パネル」の説明

  4. 右ペインで、「ルール」タブをクリックします。

    図2-133で示されるように、「ルール」タブが表示されます。

    図2-137 EPLの「ルール」タブ

    図2-137の説明が続きます
    「図2-137 EPLの「ルール」タブ」の説明

  5. 置換するルールを選択します。

  6. 「ルール」フィールドをクリックし、新しいEPL問合せ文字列を入力します。

  7. 「ルールの置換」をクリックします。

    図2-131で示されるように、確認ダイアログが表示されます。

    図2-138 「ルールの置換」ダイアログ

    図2-138の説明が続きます
    「図2-138 「ルールの置換」ダイアログ」の説明

  8. 「OK」をクリックします。

2.5.4 EPLを使用したデータサービスのアプリケーション・イベント・フィルタ・ルールの変更

com.bea.wlevs.dataservicesアプリケーションには、MonitorProcessorが含まれます。これは、診断ダッシュボードへ出力されるイベントのフィルタに使用されるデフォルト・ルールに順番に関連付けられます。このフィルタリングをカスタマイズする場合、このルールを変更したり新規ルールを追加できます。

EPLルールを使用して変更できるのは、データサービスのアプリケーション・イベント・フィルタ・ルールのみです。

EPLで使用されるイベント・タイプはcom.bea.wlev.dataservice.cep.DSMonitorEventで、これには次のプロパティが含まれます。

たとえば、モニター・イベントをタイプとメトリックでフィルタ処理する場合は、EPLルールを以下のように変更します。

  SELECT * FROM DSMonitorEvent 
  RETAIN 1 EVENT 
  WHERE metric < 300 AND type = 'avg-latency'
  SELECT * FROM DSMonitorEvent 
  RETAIN 1 EVENT 
  WHERE metric < 300 AND type = 'avg-throughput'
  SELECT * FROM DSMonitorEvent 
  RETAIN 1 EVENT 
  WHERE metric < 300 AND type = 'max-latency'

メトリック番号が300未満の3つのイベントを継続的に表示し、タイプ別にイベントをグループ化する場合、次のEPLルールを試行します。

  SELECT *, COUNT(metric)
  FROM DSMonitorEvent
  RETAIN BATCH OF 3 EVENTS PARTITION BY type
  WHERE metric < 300
  HAVING COUNT(metric) = 3
  OUTPUT LAST 1 EVERY 3 EVENTS

平均メトリック番号が300未満の3つのイベントを継続的に表示し、タイプ別にイベントをグループ化する場合、次のEPLルールを試行します。

  SELECT *, AVG(metric)
  FROM DSMonitorEvent
  RETAIN BATCH OF 3 EVENTS PARTITION BY type
  HAVING AVERAGE(metric) < 300
  OUTPUT LAST 1 EVERY 3 EVENTS

詳細は、『Oracle CEP EPL言語リファレンス』を参照してください。

EPLを使用してデータサービスのアプリケーション・イベント・フィルタ・ルールを変更するには:

  1. 左ペインで、「ドメイン」>「サーバー」>「アプリケーション」>com.bea.wlevs.dataservices>ステージ>MonitorProcessorをクリックします。ここで、「ドメイン」はドメイン名、「サーバー」はサーバー名です。

  2. 右ペインで、「ルール」タブをクリックします。

    図2-139で示されるように、「ルール」タブが表示されます。

    図2-139 EPLの「ルール」タブ

    図2-139の説明が続きます
    「図2-139 EPLの「ルール」タブ」の説明

  3. 新規ルールを作成するには、「ルールID」フィールドにルール名を入力し、「ルール」フィールドにEPL問合せ文字列を入力して、「ルールの作成」をクリックします。

    詳細は、2.5.1項「EPLプロセッサにおけるルールの作成」を参照してください。

  4. 既存ルールを削除するには、表でルールを選択して「ルールの削除」をクリックします。

    詳細は、2.5.2項「EPLプロセッサからのルールの削除」を参照してください。

  5. デフォルト・ルールを変更するには、「ルール」表のルール名をクリックし、作業領域の「ルール」フィールドで変更し、「ルールの置換」をクリックします。

    詳細は、2.5.3項「EPLプロセッサにおけるルールの置換」を参照してください。

2.6 構成履歴の管理

この項では次を説明します。

詳細は、2.1.4項「構成履歴の管理」を参照してください。

2.6.1 リソース構成履歴を管理する方法

リソース別に構成履歴を管理できます。2.1.4.1項「リソース構成履歴の管理」で説明されているリソースの構成履歴を管理できます。

また、アプリケーション別に構成変更履歴を表示できます(2.6.2項「アプリケーション構成履歴を管理する方法」を参照)。

リソース構成履歴を管理するには:

  1. 左ペインで、アプリケーションのデプロイ先のOracle CEPインスタンスの「アプリケーション」ノードへ移動して展開します。

  2. appnameを選択します。ここで、「appname」は、管理対象の構成履歴が含まれるアプリケーション名です。

  3. 右ペインで、「履歴」タブをクリックします。

    図2-140で示されるように、「履歴」タブが表示されます。

    図2-140 「履歴」タブ

    図2-140の説明が続きます
    「図2-140 「履歴」タブ」の説明

  4. 右ペインで、「リビジョン」タブをクリックします。

    図2-141で示されるように、「リビジョン」タブが表示されます。

    図2-141 「リビジョン」タブ

    図2-141の説明が続きます
    「図2-141 「リビジョン」タブ」の説明

  5. 適切な「開始時間」および「終了時間」を入力してリビジョンのリストをフィルタし、「リフレッシュ」をクリックします。

    リストがリフレッシュされ、この期間に変更されたリビジョンのみが表示されます。

  6. リソースの変更レコードを管理するには:

    • リビジョンを削除するには、「削除」をクリックします。

      選択された「開始時間」および「終了時間」に関連するすべてのリビジョンは、リソース変更履歴から削除されますが、リソースの構成は変更されません。

    • リビジョンが指定する変更を元に戻す(ロールバックする)には、「元に戻す」をクリックします。

      選択された「開始時間」および「終了時間」に関連するすべてのリビジョンはロールバックされ、影響を受けるリソースは以前の変更レコードの構成を仮定します。

2.6.2 アプリケーション構成履歴を管理する方法

アプリケーション別に構成履歴を管理できます。

また、リソース別に構成変更履歴を管理できます(2.6.1項「リソース構成履歴を管理する方法」を参照してください)。

アプリケーション構成履歴を管理するには:

  1. 左ペインで、アプリケーションのデプロイ先のOracle CEPインスタンスの「アプリケーション」ノードへ移動して展開します。

  2. appnameを選択します。ここで、「appname」は、管理対象の構成履歴が含まれるアプリケーション名です。

  3. 右ペインで、「履歴」タブをクリックします。

    図2-1で示されるように、「履歴」タブが表示されます。

    図2-142 「履歴」タブ

    図2-142の説明が続きます
    「図2-142 「履歴」タブ」の説明

  4. 右ペインで、「変更」タブをクリックします。

    図2-143で示されるように、「変更」タブが表示されます。

    図2-143 「変更」タブ

    図2-143の説明が続きます
    「図2-143 「変更」タブ」の説明

  5. 適切な「開始時間」および「終了時間」を入力して変更レコードのリストをフィルタし、「リフレッシュ」をクリックします。

    リストがリフレッシュされ、この期間に変更された変更レコードのみが表示されます。

  6. アプリケーションの変更レコードを管理するには:

    • 変更レコードを削除するには、「削除」をクリックします。

      選択された「開始時間」および「終了時間」に関連するすべての変更レコードは、アプリケーション変更履歴から削除されますが、アプリケーションの構成は変更されません。

    • 変更レコードが指定する変更を元に戻す(ロールバックする)には、「元に戻す」をクリックします。

      選択された「開始時間」および「終了時間」に関連するすべての変更レコードはロールバックされ、影響を受けるアプリケーションは以前の変更レコードの構成を仮定します。