1 Oracle Identity Managementのインストールについて

この章では、Oracle Identity Management 11gリリース1（11.1.1.3.0）の概要を説明します。

内容は次のとおりです。

OID、OVD、ODSM、ODIPおよびOIFのインストールについて
OIM、OAM、OAAM、OAPMおよびOINのインストールについて

1.1 Oracle Identity Management 11gリリース1（11.1.1.3.0）のインストールの概要および構造

この項の内容は次のとおりです。

概要
インストールの構造

1.1.1 概要

Oracle Identity Management 11gリリース1（11.1.1.3.0）には、次のOracle Identity Management製品で構成される2つのスイートが含まれます。

idm.zipは、Oracle Identity Management 11.1.1.2.0製品（Oracle Internet Directory（OID）、Oracle Virtual Directory（OVD）、Oracle Directory Services Manager（ODSM）、Oracle Directory Integration Platform（ODIP）およびOracle Identity Federation（OIF））で構成されます。

注意:

idm_patchset.zipを使用して、Oracle Identity Management 11.1.1.2.0製品にOracle Identity Management 11.1.1.3.0へのパッチを適用する必要があります。

これらの製品のインストールと構成については、このガイドの第4章「OID、OVD、ODSM、ODIPおよびOIFのインストールおよび構成」を参照してください。

iamsuite.zipは、Oracle Identity Management 11.1.1.3.0製品（Oracle Identity Manager（OIM）、Oracle Access Manager（OAM）、Oracle Adaptive Access Manager（OAAM）、Oracle Authorization Policy Manager（OAPM）およびOracle Identity Navigator（OIN））で構成されます。

注意:

これらの製品のインストールと構成については、このガイドの第5章「OIM、OAM、OAAM、OAPMおよびOINのインストールおよび構成」を参照してください。

1.1.2 インストールの構造

両方のOracle Identity Management 11.1.1.3.0製品を、共通のミドルウェア・ホーム・ディレクトリの下にインストールできます。これらのスイートを同一マシンにインストールすると、マシンに2つのOracleホーム（このガイドではIDM_Homeとも呼びます）ディレクトリが作成されます。インストール・ディレクトリの特定の詳細は、「インストール・ディレクトリの特定」を参照してください。

このガイドの説明および手順では、2つのIDM_Homeディレクトリが記載されています。たとえば、1つ目のOracle_IDM1はOracle Internet Directory、Oracle Virtual Directory、Oracle Directory Services Manager、Oracle Directory Integration PlatformおよびOracle Identity FederationのIDM_Homeディレクトリに指定できます。2つ目のOracle_IDM2はOracle Identity Manager、Oracle Access Manager、Oracle Adaptive Access Manager、Oracle Authorization Policy ManagerおよびOracle Identity NavigatorのIDM_Homeディレクトリに指定できます。

このガイドでは、Oracle_IDM1とOracle_IDM2は例として使用されているに過ぎません。どちらのIDM_Homeディレクトリにも、任意の名前を指定できます。また、2つのOracle Identity Managementスイートは、マシンに任意の順序でインストールできます。

デフォルト名を使用する場合は、最初のインストールでOracle_IDM1ディレクトリが作成され、2番目のインストールでOracle_IDM2ディレクトリが作成されます。

1.2 OID、OVD、ODSM、ODIPおよびOIFのインストールについて

次に、Oracle Internet Directory（OID）、Oracle Virtual Directory（OVD）、Oracle Directory Services Manager（ODSM）、Oracle Directory Integration Platform（ODIP）およびOracle Identity Federation（OIF）のインストール手順の概要を示します。

動作要件情報を確認します。
システム要件を確認します。
Oracle WebLogic Serverのインストール、必要に応じてOracle Databaseのインストールとスキーマの作成などのすべての依存する処理に対応します。
Oracle Identity Management 11.1.1.2.0ソフトウェアをインストールします。製品の構成は行いません。
パッチ・セット・インストーラを実行し、既存のOracle Identity Management 11.1.1.2.0ソフトウェアにパッチを適用して、Oracle Identity Management 11.1.1.3.0ソフトウェアをインストールします。
パッチを適用したOracle Identity Managementホーム・ディレクトリからOracle Identity Management構成ウィザードを実行して、Oracle Internet Directory、Oracle Virtual Directory、Oracle Directory Services Manager、Oracle Directory Integration PlatformまたはOracle Identity Federationを構成します。
インストールを検証します。

1.3 OIM、OAM、OAAM、OAPMおよびOINのインストールについて

次に、Oracle Identity Manager（OIM）、Oracle Access Manager（OAM）、Oracle Adaptive Access Manager（OAAM）、Oracle Authorization Policy Manager（OAPM）およびOracle Identity Navigator（OIN）のインストール手順の概要を示します。

動作要件情報を確認します。
システム要件を確認します。
Oracle WebLogic Serverのインストール、必要に応じてOracle Databaseのインストールとスキーマの作成などのすべての依存する処理に対応します。
Oracle Identity Manager、Oracle Access Manager、Oracle Adaptive Access Manager、Oracle Authorization Policy ManagerおよびOracle Identity Navigatorで構成されるOracle Identity Management 11.1.1.3.0ソフトウェアをインストールします。
Oracle Identity Managerをインストールする場合は、Oracle SOA Suite 11gリリース1（11.1.1.2.0）ソフトウェアをインストールし、パッチ・セット・インストーラを実行して、Oracle SOA Suite 11gリリース1（11.1.1.3.0）ソフトウェアへのパッチを適用します。
Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを実行して、Oracle Identity Manager、Oracle Access Manager、Oracle Adaptive Access Manager、Oracle Authorization Policy ManagerまたはOracle Identity Navigatorを構成します。
Oracle Identity Managerを構成する場合は、初期設定中に1度だけOracle Identity Manager構成ウィザードを実行して、Oracle Identity Managerサーバー、Design Console（Windowsでのみ）およびRemote Managerを構成します。Oracle Identity Manager構成ウィザードは、WebLogic管理サーバーが稼動しているマシンで実行する必要があります。
インストールを検証します。