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Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B55911-02
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16.11 OIM Design Consoleの構成

このトピックでは、Oracle Identity Manager(OIM)Design Consoleのみをインストールおよび構成する方法を説明します。Design Consoleは、Windowsオペレーティング・システムでのみサポートされています。

内容は次のとおりです。

16.11.1 適切なデプロイメント環境

Oracle Identity Managerサーバーが構成されていない別のWindowsマシンにOracle Identity Manager Design Consoleをインストールする場合、この項のインストールおよび構成を実行します。詳細は、「シナリオ1: Oracle Identity ManagerサーバーとDesign Consoleが異なるマシンの場合」を参照してください。

16.11.2 デプロイされるコンポーネント

この項のインストールと構成を実行すると、Windowsオペレーティング・システムにOracle Identity Manager Design Consoleのみがデプロイされます。

16.11.3 依存関係

この項のインストールおよび構成は、Oracle Identity Management 11gソフトウェアおよびOracle Identity Managerサーバーのインストールに依存しています。詳細は、「Oracle Identity Management 11gソフトウェアのインストール」および「OIMサーバーの構成」を参照してください。

16.11.4 手順

次の手順を実行して、Windowsオペレーティング・システムにOracle Identity Manager Design Consoleのみをインストールおよび構成します。

  1. 「OIM Design Consoleのみを別のマシンに構成する場合の前提条件」に記載されているすべての前提条件が満たされていることを確認します。さらに、「OIMの構成前の重要な注意点」も参照してください。

  2. Oracle Identity Manager Design Consoleを構成するWindowsマシンでOracle Identity Manager構成ウィザードを開始します。「Oracle Identity Manager 11g構成ウィザードの開始」を参照してください。「ようこそ」画面が表示されます。

  3. 「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。構成するコンポーネント画面が表示されます。

    構成するコンポーネント画面で、OIM Design Consoleチェック・ボックスのみを選択します。「次へ」をクリックします。「OIMサーバーのホストとポート」画面が表示されます。

  4. 「OIMサーバーのホストとポート」画面で、OIMサーバー・ホスト名フィールドにOracle Identity Managerサーバーのホスト名を入力します。OIMサーバー・ポート・フィールドに、Oracle Identity Managerアプリケーションが稼働しているOracle Identity Managerサーバーのポート番号を入力します。「次へ」をクリックします。「構成サマリー」画面が表示されます。

    「構成サマリー」画面では、構成を選択したアプリケーションが示され、構成オプション(OIMサーバーのホスト名およびポートなど)のサマリーが表示されます。

    このサマリーを確認し、構成を開始するかどうかを決定します。この段階で構成設定を変更する場合、左のナビゲーション・ページでトピックを選択し、選択内容を変更します。Oracle Identity Management Design Consoleのこの構成のインストールを続行するには、「構成」をクリックします。


    注意:

    アプリケーションを構成する前に、構成設定およびプリファレンスをレスポンス・ファイルに保存できます。レスポンス・ファイルは、テキスト・エディタで作成または編集できるテキスト・ファイルです。レスポンス・ファイルは、サイレント・インストールの実行に使用したり、使用環境用のテンプレートやカスタマイズした設定として使用できます。詳細は、「サイレント・インストールの実行」を参照してください。

    「構成」をクリックすると、構成の進行状況画面が表示されます。構成ログがOracleインベントリ・ディレクトリ内のlogsディレクトリに保存されます。ログ・ファイルの詳細は、「インストール・ログ・ファイル」を参照してください。構成の進行状況画面でエラーが表示された場合、「中止」をクリックしてインストールを中止し、Oracle Identity Manager構成ウィザードを再起動してください。

  5. 「終了」をクリックします。


注意:

構成が失敗した場合、「中止」をクリックしてインストールを中止し、Oracle Identity Manager構成ウィザードを再起動してください。詳細は、「Oracle Identity Manager 11g構成ウィザードの開始」を参照してください。

16.11.5 構成後の手順

Windowsオペレーティング・システムにOracle Identity Manager Design Consoleを構成した後、次の手順を実行してください。

  1. Oracle WebLogic Serverがインストールされているマシン(Oracle Identity Managerサーバーがインストールされているマシン)に、次のようにwlfullclient.jarファイルを作成します。

    1. cdコマンドを使用して、現在の作業ディレクトリから<Middleware_Home>\wlserver_10.3\server\libディレクトリに移動します。

    2. 次の例のように、JAVA_HOMEが設定されていることを確認します。

      D:\oracle\<Middleware_Home>\jdk160_11

      この変数を設定するには、「マイ コンピュータ」アイコンを右クリックし、「プロパティ」を選択します。「システムのプロパティ」画面が表示されます。「詳細設定」タブをクリックし、「環境変数」ボタンをクリックします。「環境変数」画面が表示されます。「ユーザー環境変数」セクションのJAVA_HOME変数が、マシンにインストールされているJDKディレクトリのパスに設定されていることを確認します。

      JAVA_HOME変数を設定した後、同じ「環境変数」画面の「システム環境変数」セクションでPath変数を選択し、「編集」をクリックします。「システム変数の編集」画面が表示されます。「変数値」フィールドに、先頭にセミコロン(;)を付加してJAVA_HOMEの完全なパス(D:\oracle\<Middleware_Home>\jdk160_11など)を入力します。セミコロンは、このフィールドに複数のパスが入力された場合のデリミタとして使用されます。

    3. 値を検証した後、「OK」をクリックします。

  2. DOSコマンド・プロンプトで、次のコマンドを入力します。

    java -jar <Middleware_Home>modules/com.bea.core.jarbuilder_1.5.0.0.jar

    このコマンドにより、wlfullclient.jarファイルが生成されます。

  3. Design Consoleが構成されるマシンの<Oracle_IDM2>\designconsole\ext\ディレクトリにwlfullclient.jarファイルをコピーします。

  4. 管理サーバーおよびOracle Identity Manager管理対象サーバーが起動されていることを確認します。サーバーの起動方法の詳細は、「スタックの起動」を参照してください。

  5. xlclient.cmd実行可能スクリプトを実行してDesign Consoleクライアントを起動します。このスクリプトは<IDM_Home>\designconsole\ディレクトリにあります。

  6. Oracle Identity Managerのユーザー名とパスワードを使用してDesign Consoleにログインします。

16.11.6 Design Console用にポートを変更するためのxlconfig.xmlファイルの更新

xlconfig.xmlファイルを更新し、構成時に設定したものと異なる新しいポートでDesign Consoleを起動するには、次の手順を実行します。

  1. テキスト・エディタで<IDM_HOME>\designconsole\config\xlconfig.xmlファイルを開きます。

  2. 次のタグを編集します。

    • ApplicationURL

    • java.naming.provider.url

  3. ポート番号を変更します。

  4. Design Consoleを再起動します。


注意:

インストール時にはこの手順を実行する必要はありません。製品の使用中にポートを変更する場合に、この手順を実行する必要があります。これらの手順を実行する前に、Oracle Identity Managerサーバーのポートがこの新しいポートに変更されていることを確認してください。

16.11.7 SSLを使用するためのDesign Consoleの構成

SSLでDesign Consoleを使用するよう構成するには、次の手順を実行します。

  1. webserviceclient+ssl.jarファイルを<WL_HOME>/server/libディレクトリから<IDM_Home>/designconsole/extディレクトリにコピーして、SSLのサポートに必要なWebLogic Serverのjarファイルを追加します。

  2. Design Consoleでサーバー・トラスト・ストアを使用するには、次の手順を実行します。

    1. WebLogic管理者の資格証明を使用してWebLogic管理コンソールにログインします。

    2. 「ドメイン構造」の下の「環境」>「サーバー」をクリックします。「サーバーのサマリー」ページが表示されます。

    3. Oracle Identity Managerサーバー名(oim_server1など)をクリックします。oim_server1の設定が表示されます。

    4. 「キーストア」タブをクリックします。

    5. 「信頼」セクションを参照して、トラスト・キーストアのパスおよびファイル名を記録します。

  3. TRUSTSTORE_LOCATION環境変数を次のように設定します。

    • Oracle Identity Manager Design ConsoleおよびOracle Identity Managerサーバーが同じマシンにインストールおよび構成されている場合、TRUSTSTORE_LOCATION環境変数を、記録したトラスト・キーストアの場所に設定します。

      たとえば、setenv TRUSTSTORE_LOCATION=/test/DemoTrust.jksのようになります。

    • Oracle Identity Manager Design ConsoleおよびOracle Identity Managerサーバーが異なるマシンにインストールおよび構成されている場合、トラスト・キーストア・ファイルをDesign Consoleが構成されているマシンにコピーします。TRUSTSTORE_LOCATION環境変数を、ローカルマシンにコピーしたトラスト・キーストア・ファイルの場所に設定します。

  4. SSLを有効にせずにDesign Consoleがインストールされている場合、次の手順を実行します。

    1. <IDM_Home>/designconsole/config/xlconfig.xmlファイルをテキスト・エディタで開きます。

    2. 次の例のように、サーバーに接続する際にHTTPS、T3Sプロトコル、およびSSLポートを使用するように、<ApplicationURL>エントリを編集します。

      <ApplicationURL>https://<host>:<sslport>/xlWebApp/loginWorkflowRenderer.do</ApplicationURL>


      注意:

      クラスタ化されたインストールでは、次の要素で示されているように、httpsリクエストをクラスタ内の1つのサーバーのみに送信できます。

      <java.naming.provider.url>t3s://<host>:<sslport></java.naming.provider.url>


    3. ファイルを保存して終了します。